1. 妄想ロンドン会議
  2. 第288回:NTL『シラノ・ド・ベ..
2020-12-14 1:07:11

第288回:NTL『シラノ・ド・ベルジュラック』レビュー

エピソードをシェアする

Share on X Share on Facebook Share on Threads
ギリギリまで抽象化したミニマルな演出に、マカヴォイさんの確かな演技力。もし今チケットが手に入るなら、私は間違いなくロンドンに飛んだでしょう…!
(2020/12/14収録)

----------------------
"What's 妄想ロンドン会議?

日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!
オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。

Miz&Sinがロンドンについて二人でおしゃべりする通常シリーズ(ときどき、ロンドンと全く関係のない雑談回もあります)と、Mizがひとりで語る英語学習のシリーズ、2本でお送りします!

Podcast:https://itunes.apple.com/jp/podcast//id1116127104?mt=2
twitter:https://twitter.com/mosolondon
instagram:https://www.instagram.com/mosolondon/
blog:https://mosolondon.com
MAIL:mosolondon@gmail.com
----------------------
00:02
第288回妄想ロンドン会議を始めます、みずぐちです。
みずです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい。
ちょっと今日さ、
あまりにもショックなニュースが飛び込んできてしまいまして、
我らが、ジョン・ルカレ先生、89歳で亡くなられたそうでございます。
89歳だったんだね。
すごいね。
なんか本当にさ、何回もこの話してると思うんだけど、勝手に不死身だと思ってたやん。
そうだね。
いやー、人間の死亡率は100%って本当だったんだね。
コピーライティング、ケラだ。
そう、ケラさんの手張った。
そう、悲しいね。
なんか私もさ、やっぱりね、もちろん皆さんご存知かと思いますけれども、
たくさんのね、スパイ小説を書いてらした方でありまして、
ご自身も元スパイの経歴を持たれていた。
情報部でね、語ってたので。
そうでね、いっぱい映画化もしていて。
私たちがこの間ね、変愛ぶりを語ったばっかりの裏切りのサーカス、
テイカーテイラーソルジャースパイも、このジョン・ルカレ先生の作品が元だったりとかして。
悲しい作品たくさん残してくださって。
なんか改めて、見たら私最新刊をチェックしてなかった、私としたことが。
最新刊は何?
日本で単行本で出版されてて、7月に出版されたものが、
スパイは今も暴略の地に。
放題がかっこいいね。
スパイは今も暴略の地に?
暴略、計り事ですね。
なるほどね。
で、それ見てたら、あらすじ見たら、
EU脱退で混乱しているイギリス国内を描いてるのよ。
はー、すごいね。
この人、本当に冷戦時代のスパイを描くっていう夢になられたけど、
常ナウなのよね。
いや、生涯現役とはこのことだよね。
なんか、ついつい本当に、何?
何歳になってもさ、私にとってはそうだな、ジョン・ル・カレー先生もそうですし、
先日言ってもだいぶ前か、亡くなったホーキング博士だったりとかさ、
あと、亡くなってないけど、クリント・イースト・ウッドさんとか、ごめんなさいイギリスじゃないんですけど、
03:01
とかは、もう引退するでしょうって思った年からずっと現役なのよ。
でも、いきなりね、こうやってお別れがやってくるので、びっくりするんだよね。
年齢から考えたらさ、人間的にね、人間の年齢からすると、
それはまあ、お亡くなりになってもね、おかしくないお年齢なわけでさ、
でも、いや、この間まで描いてたやんとかさ。
しかもだから本当に現在進行形で作られてたりとか、描かれてたりとかするので、
いつまでもお元気で衰えなくてっていう印象しか持ってないから。
でも、本当にそのときそのときの、たとえばシリア情勢だったりとか、
そのとき起こった世界の情勢を描いてて、
でもそれにちょっとやっぱオールドタイプのスパイが挑んでいくみたいなテーマがあって、
それがやっぱり結構いいなって。
ちょっとオールドタイプなんだよね。
この最新作も、EU脱退で混乱してって、そこに引退間近のスパイが巻き込まれていくっていうあらすじみたいで、
最新の情勢と古き良きっていう感じを両立させるって、
この人しかできひんやろうなって思っていることが、これからの世界がどんどん動いていっても、
もうこういう作品は読めないんだねっていうのがとても悲しくて。
そうだね。なんか急に本当に、もう新刊を読むことができないんだねっていう。
過去の作品もちょっと読んでないものもあるので。
まだいっぱい楽しめるのでね。
あと結構時間かかるのでね、この人の作品読むの。
そうなんだよね。なかなか、やっぱりこう、
私さ、今さ、アンソニーフォローズのメインテーマは殺人をさ、毎晩寝る前にちょこっとずつ読み進めてるのね。
布団履いてから眠くなるまで読むっていう、そういう読み方をしてるからさ、日によっては2ページで寝ちゃうときもあるし、日によっては10ページ、20ページ読んでるときもあるんだけどさ、
こういう寝る前読書には向かないよね。毎日ちょこっとまでっていう。
なんかゆっくりさ、コーヒー入れて、静かなところで椅子に座って読むみたいな。
06:05
もうその世界観に浸りきるっていうのは、まだ楽しみを残してくださっているので、
そうですね。
ゆっくりと味わい尽くしたいなとはね。
はい、ジョン・ルカレ先生本当にありがとうございました。
本当に素晴らしい方ですね。
はい。というわけで、今日はちょっとしんみりとしたスタートになってしまいましたが、
今日お届けしたいのは、ジョン・ルカレ先生の作品ではなくですね、
ナショナルシアターライブインジャパン2020の第6弾、
シラノド・ベルジュラックの感想をお届けしたいと思います。
おいたん。おいたん。
これはまあ、いつもだったらね、ナショナルシアターライブインジャパン2020、
2020の年変わり、2020年最後の1本ですって言った頃なんだけれども、
2020年にお届けする1本としたら最後なんだけど、コロナの影響やら何やらかんやったりして、
ナショナルシアターライブインジャパン2020っていうのはまだ来年もちょっと続くので、
1本こぼれておるんでね。
そうそう、そうなんです。なのでですね、とりあえず最後のナショナルシアターライブ、
言えてない、ナショナルシアターライブですっていう感じではないんだけれども、
気持ち的にはちょっとこうね、年末最後のって感じかな。
何が言いたいのかちょっと自分でもよくわからない。
とりあえずこのシラノド・ベルジュラックの感想ね、いきたいと思います。
いつものように私手元にですね、ナショナルシアターライブのパンフレットございますので、
これイントロダクションの方をちょっと読ませていただきたいと思います。
よろしく。
はい、何それ。いきます。
ナショナルシアターライブインジャパン2020の第6弾として、
フランスの代表的技曲、シラノド・ベルジュラックをお送りします。
はい。
はい、こちらですね。17世紀フランスに実在した剣豪詩人。
実在したんだね。
そう、知らなかったよ。
っていうことは後で調べてめっちゃビビった。
ビビるよね。しかもさ、剣豪詩人やで。
剣に豪華な詩人と書きまして、剣豪詩人なんですけれども。
すごいよね。このワードさ、超なんか、何やろ。
すごいキラーワードやな。
キラーすごくないこれ。
なんか、って思った。
シラノド・ベルジュラック。
今日ダメですね。口が終わらへんわ。
すいません、頑張ります。
剣豪詩人のシラノド・ベルジュラックさんね。
09:00
こちらを主人公にした作品となっております。
この作品は、軽快で序章的な韻文劇で知られるフランスの詩人、
フランスの作家、エドモン・ロスターによって執筆されまして、
1897年にパリのポルトサン・マルタンザで
初演となった作品でございます。
こちらのシラノド・ベルジュラック、人の名前ですね。
実在した人なんですけれども、コンプレックスがございました。
大きな鼻のコンプレックス、こちらに悩んでおりまして。
一人の女性を共駐で思い恋したい続けたんですけれども、
そういう恋物語がメインとなっておりまして、
この物語なんですけれども、
初演からずっと100年以上にわたって世界各地で上映が繰り返されてまして、
映画化とかもミュージカル化もされているということで。
日本でも何度かされています。
私たちもね、聞いたことあるもんね。
ていうか見たことあったし、シラノド・ベルジュラック。
なんとなく昔の映画の画像がおごもい浮かんでるから、
多分触れたことはあるんやと思う。
そっかそっか。
私はね、もう本当にこのワード何回言ったかって感じで、
今回も言っちゃってごめんなさいって感じなんですけれども、
ゆうかんクラブで知りました。
有名な物語があるよね。
そう、めちゃくちゃ有名な物語。
今回ね、ナショナルシアターライブinジャパン2020、
こちらで私たちが見させていただいたのは、
どういったものだったのかと言いますと、
2019年に昨年ですね、
ウエストエンドのプレイハウスシアターで上映された、
ジェイミー・ロイド・カンパニーというですね、
プロダクションによる作品です。
このジェイミー・ロイドさんが演出されたんですけれども、
主演がですね、
ジェームス・マカボイさんですね。
Xの一律で知られる俳優とここに書かれております。
我らがマカボイさんが主演を務めたことで、
話題になったのもさることながらですね、
このジェイミー・ロイドさんの演出が非常にですね、
ミニマルなステージング、ここに書かれてますけれども、
装いも新たに生まれ変わった。
後でまたね、こちら演出などにも触れさせていただこうかと思いますけれども、
結構まあまあ現代的な演出、
パンチの効いた演出でございまして、
これがまあまあ好評を得たというね、
これまでにないシラノとベルジュラックの世界、
そしてこのマカボイさんのシラノ像っていうのがすごく良かったっていうね、
何この私の語呂なさ。
12:00
そういうあれでめちゃくちゃ好評博したそうです。
はい。好評博したのはわかる。
わかるよね。
わかる。
そう。そうなんよ、そうなんよ。
なんでね、ちょっとこれね、お互いね、
今日またあれですよ、私たち別々に見に行って、
ここで初めてどんなんやったねっていう感想を今から話すんですけれども、
知らんのでね、お互いの感想をね、話をしていきたいなと思います。
はい。
どう?ストーリーちょっと説明しとく?
どんなストーリーかっていうの。
下からネタバレまいろうか。
わかりました。じゃあちょっとさーっとね、
触りの部分だけね、
はい、ストーリーこちら、ご紹介させていただきます。
はい、舞台は17世紀中頃のフランス。
えっとですね、ガスコン青年隊というね、
なんていうんですか、これ、何なのかな、隊?軍隊?
そうだね。
に属するシラノド・ベルジュラック。
彼は詩人で、賢客で、そして哲学者。
豊かな才能と強い正義感を持った武勇者だったが、
すごいな、この形容。
ただ、そんな武勇者であってんの、これ。
武勇伝の武勇に何者のものね。
武勇者。
武勇者?読み方がすいません、ちょっとわからないんですけども。
だったが、美男とは言えかねえる大花の持ち主だったため、
大きな花ですね。
愛するいとこのロクサーヌへの恋心、
じっと胸の奥に押し隠していた。
対するこちらロクサーヌさんは、
シラノと同じ青年隊の若き精鋭でかつ美男子のクリスチャンに一目惚れをし、
そしてシラノに恋の相談を持ちかけるんですね。
クリスチャンもこのロクサーヌのことをちょっといいなーなんて思っていたわけなんです。
かわいい子いたんだけどね、みたいなね。
そうそうそうそう、ちょっといい子いたよ、みたいな。
なんですがこちらのクリスチャン、シラノとは反対で、
めちゃくちゃかっこよくて、みんなうるわしいんですよね。
なんですが、口下手で文才がないと。
もう誤解を恐れずに言います。ちょっとおバカじゃん。
そうですね、アホでしたね。
そこがね、また愛嬌があるんですが、
ただ彼からしたらね、口下手で文才がないっていう、
そんな自分では、ロクサーヌさんは歳女と噂だったんですね。
大学とかにも女ながらに通っていたりする。
そんな歳女と噂のロクサーヌさん、
彼女の心を自分では捉えられないのではないか、みたいな。
彼は彼で自信がなかったわけなんですよね。
そしてですね、そんなクリスチャンを見て、
15:02
シラノさんね、自分の誠の心情を語るのに、
こんな男がいてくれたらなと。
ここにおったじゃないかと、シラノさんは思うわけなんです。
それで手を貸そうじゃないかと、クリスチャンに申し掛けまして、
恋文の代筆、ラブレターの代筆をですね、シラノが買って出ると。
シラノさんは自分の恋心を隠しながら、
クリスチャンとロクサーヌさんの恋の仲裁役を務めつつですね、
クリスチャンを通じて自分の恋心をずっと、
ロクサーヌにつづっていたと、送っていたという。
ただ、
まあまあ中二病の話、まあいいな。
そうそう、ここまで話しておいてさ、
これストーリーだけ聞くとだいぶやばいなと思いながら喋ってます。
ただ、ここからやはり、なんだかんだあるわけなんですね。
ここからもし喋ってもいいのかな、どうなのかしら。
そうですね、そろそろ行かないともう完全にストーリー出ちゃいますね。
ストーリーネタバレになっちゃうもんね、OK。
じゃあそういう感じの、かわいらしいラブストーリーで始まる本作なんですけれども、
今回見てきて一体どうだったのかっていうのを、
ここからネタバレありでお話ししていきたいと思います。
というわけで、しんちゃん、スイッチオフのご礼をお願いいたします。
私なんかがいいね、スイッチオフ。
意味がわかんなくてしょ。
ここからネタバレなので聞きたくないよっていう方はね、スイッチオフでお願いしたいと思います。
しんちゃん、もう一度お願いします。
ちゃんとしてた、三口がちゃんとしてた。
もし見る機会があれば、また見ていただいてお会いできればと思います。
それでは、スイッチオフ。
はい、よろしいでしょうか。
これあれだね、スイッチオフの前にさ、よかったよとかさ、いまいちだったよとかさ、そういうの言ってなかったけどよかったかな。
そこはもう聞いていただこう。
それはそうですね、そうですか。
わかりました。
これでどうやってという話ですが、私好きですよ。
びっくりした、めちゃくちゃよかったね。
しんちゃんにもLINEで送ったんだけど、思ったより、想像してたより、全然よかった。失礼な話なんですけど。
なんか演出の力を感じた。
そうだね、めっちゃよかった。
よく私たち、ナショナルシアターライブではシェイクスピアが上演されてるので、
ご覧になった方たちは、ああ、この感じねってわかっていただけるかと思うんですけれども、
シェイクスピアも作品のもともとの舞台っていうのは、だいぶ昔の物語なんだよね。
18:03
1600年代とか1700年代とかが舞台で、現代では全然ない。
1600年とか。
前後ですよ。
前後ですかね、1700じゃないか、すいません。
なんですけれども、それを現代、この時代に再演するにあたって、たくさんの演出家の方たちが、現代版的な演出をするんですね。
その現代への持ってき方の演出にも2通りありまして、
1つはもう完全に作品の物語、世界を現代に移植してしまうっていう方法。
例えば、最近だったら何かしらね。
放送事故、放送事故。
どちらかというと、ジュリアス・シーザーもそうかな。
ジュリアス・シーザー、そうですね。
現代ではないけれど近代に寄せてきたとか、
ロレッタニアさん主演のハムレットとか。
そうなのよね、ハムレットね。
私それがパッと出てんけど、最近じゃないなと思って、ちょっと言わんかったんだけど。
ベレティック・オカバマチさん版のハムレットもちょっと現代には寄せてて、
ナウではないけれど。
そうだね。
あれも現代だったのかな。
アントニーとクレオパトラも現代だったかな。
みたいな感じで、この物語の世界を、
今起こってる話ですよっていうことで移植してしまう。
それに伴ってもちろん見た目とかファッションだったりとか、
っていうのも現代風になるよね。
携帯は出てこないけど電話ぐらいは出てくるぐらいの感じですね。
携帯出てきちゃうとね、もう行き違いなくなっちゃうからね。
行き違いで連絡取れないのがキモノ、
シェイクスピアさんの作品が成り立たなくなるので、
そこはあんまり作品って変えてらっしゃるけれど、
普遍的なテーマですよっていうのをね、
描くためにも現代に持ってきたりとかするけど。
それが一つの方法。
で、あ、ごめんなさいね。大丈夫ですか。
もう一個何ですか。
もう一個の現代的演出の手法の一つとしては、
見た目を現代に持って。
ごめん、全然説明ができへん。
物語の世界はどこと設定しない時もあるし、
1600年代なら1600年代のままで、
でもジーンズ履いてますとか、
当時の衣装じゃないですよとか、
どことも限定しないみたいな。
この間だったら。
これがマクベスですね、ロリー・キミヤさん主演の。
あれって現代じゃなかったっけ。
現代にはしてるけど、どことも誰とも言うてへんし、
現代とも言うてへんで。
21:00
そっかそっか。
あとあれじゃない?
リチャード2世。
2?
2世。リチャード2世。
リチャード2世。
あの人のリチャード2世よ。
あのさ、あのおじいちゃんの。
もう寝れない。リチャード2世。
名前がサイモン・マクバーニーさんじゃなくて、
そうそう。
サイモン・ラッシュルビールさんのリチャード2世。
あれは舞台、現代だった?
現代っぽいユニクロ着てた。
けど現代とは言ってない。
そうだよね。
パーツとしては何も出してない。
逆に同じサイモン・ラッシュルビールさん主演のリア王は、
リア王、現代。
置き換えてるっていう。
世界観をどっちに設定するか、
ふわっとさせるか、
どっちに引き寄せるかっていうのは、
その演出家さんの好みだったり、
その世界観の描き方だったりするんだけど、
それに意味があるかないかっていうのを読み取るのも
観客の仕事やねんけど、
読み取れないことも多々あってとかね。
そう、それがちょっとうまく作用しないっていう。
なんかこっちとしては、
あれ、なんでこの人たちジーンズ履いてるんだろうっていうのが、
見ながらノイズになっちゃうみたいな。
なんか良かれと思って、
おそらくされてる演出が、
ちょっとわかんない。
私たち観客のせいなのか、
それとも本当にうまく働いてないのかはわからないですけれども、
ちょっと違和感生んでしまったりとか、
うまくはまらないときっていうのはあるのよね。
だから、
決して現代っぽく見せたりとか、
現代の物語として見せるっていうことが、
すごく新しいことでも、
もうすでになければ珍しいことでもなくて、
じゃあ今度はどう見せてくれるのっていう感じで、私たちは。
そういう心持ちで劇場に出かけていくわけなんだよね。
もはやさ、
そのままのクラシックな様式で、
見せてもらうことの方が今少なくなってるもんね。
そうやね、どっかやっぱアレンジ入るよねっていう。
それはやっぱり演劇っていう、
エンターテイメントの特性かなと思うんだけども、
やっぱり今ここで私たちが演じるんだから、
だからこその現代要素っていう、
どのように入ってるかってところなんだろうなと思ったりはするんですが、
ちょっと前置きは長くなったんだけれども、
その中ですね、今回のシラノド・ベルジュラックは、
さっきね、ストーリーのところで言いましたが、
24:00
17世紀の中頃のフランスがですね、舞台となっているんです。
この物語上の世界のですね、
時代背景、設定っていうのは全く変えることなくですね、
とことんまで私は現代化とは言わず、
抽象化した、今あるものを使って抽象化した舞台だったんじゃないかなと思うんだけれども、
わかりやすく言うと、見た目は、
みんな着てる服とかは今の若者の服なんですよね。
結構パーキッシュな感じだったもんね。
そうそう、Bボーイな感じね。
舞台セットは何もなくて、
素舞台に近い状態で、あるのはちょっとした段差と椅子だけみたいな感じの、
そこで繰り広げられる17世紀の中頃のフランスのお芝居。
これが面白かったのが、このシラノさん、
彼が剣豪であり詩人っていう風にプロフィールがありましたけれども、
彼の紡ぐ詩の部分っていうのが全てラップで語られるという。
これさ、さっきのストーリーを聞いてね、今の私の説明を聞いてね、
この舞台を見てない人はさ、どんな変な舞台なんやろうと思うよね。
だからなんていうんやろな、当時たぶんポエムとかって呼ばれてたのがリリックだよね。
リリック、リリック、そうそうそう。
でもまあ、現代に通じる韻を踏んだりとか言葉遊びとかっていうのは、
やっぱり今も昔も変わらへんねやっていう再発見をさせてくれるような設定の置き換えだったなと思って。
確かにそうだよね。
あとはバンフにも書いてあったんですけれども、
今回のシラノは剣を振るわずにラップで勝負するみたいなこと書いてあってね、
あんまり確かに剣で戦ってるシーンはほとんどなかったなっていう。
剣で戦ってる手やけど、そこで出される剣が言葉なのよね。
そうそうそうそう。そうなんだよね。
すごい面白かった。
だから最初見始めたときにさ、
まあラップから始まるわけじゃない。
なんかね、パラレルワールドみたいなのに入り込んだ感じが私はして、
ここの世界ではこのラップ的な、この才能を持ってる人がすごい強いんやなみたいな。
そういう世界ね、みたいな。
なんか私全然存じ上げないんだけど、
ヒプンってアニメあるよね、アニメかゲームかちょっとよくわかんないんだけど。
全然知らんねんごめん。
ずっとラップ対決をしていって、
言葉が力を持つ時代でみたいな作品があって、
27:01
例えたらわかっていただける方もいらっしゃるかもしれないんだけど、
なんかあるのよ、日本の作品で。
ヒプノシスマイクかな。
なんかそういう世界か。
そう、アニメね、結構知ってるから。
私ほんとさ、知らなすぎてさ、勉強しなきゃいけないわ。
知らんのかい。
聞いたなと思って、なんやろうと思ったらヒプマイっていうやつで、
ちょっと概要だけ見たら、やっぱりその言葉でラップ対決で派遣争いするみたいな。
そういうやつがあるんだね。
の印象と言ってわかっていただける方がいらっしゃったら、そういう感じですっていう。
なるほど、その例えとしてね。
全然存じ上げないから、ここから全然膨らまへんねんけどな。
すみません、私が見てたらよかったんですが、そういう感じ。
だから印象的に、舞台も衣装も極限までシンプルに作り込んでて、
唯一印象的に使われる小道具というか舞台装置というのがマイクっていうね。
マイクね。
ハンドマイクって手持ちのマイクも、ワイヤレスのカオンにつけるマイクも、
とても印象的に使われてるっていうのが、私とても面白くて。
面白かったね。わざわざ見えるように貼られてるっていうかさ、なんていうの。
普通、目どけに隠したり衣装に隠したりするワイヤレスのちっちゃいマイク。
顔の周りにつけたマイクをわざと見せて、テープもガンガン見えてるやんっていう状態でつけられてて、
最初に見たときにすごいえ?ってなって。
どこの衝撃状じゃいって思ってんのか。
確かにそうだね。
ただそれが物語を経るうちにすごく意味を持ってくるっていうのが、とても印象的に出されていて、
こっちの方向性ありかっていう。
普段隠すものをわざと見せて、それを効果的に使うっていうのがとても斬新やなと思って。
そうよね。また劇場もね、大きくないんだよね。
その大きくない劇場をさらに四方を壁で囲っちゃったりとかして、箱の中みたいな箱庭っぽい感じで作られてるから、
よりコンパクトにギュッとまとまって見えるというか、小ささとか。
エピソードエリアをわざと小さくしてる。
そうだね。
30:02
なんかね、それによって見え方も強調されたりして、
ここに一人しか立ってなくても、絵が持つっていったら、なんていうのかな。
それがわざと強調されて力強く見えたりっていうのが面白かったなって見え方としては。
思いましたね。
なんか、なんやろな、私こういう系のアレンジの仕方っていうのは、実はあんまり好きじゃないことが多いのよ。
わかるわかる。
わかる?こんな感じねってなったりするんだけど。
小手先に頼りやがってって思ってしまうこともあるねんけど。
もちろん。
でもそれが効果的に感じれる舞台やったから、うちらが意外と良かったって思う。
そうですそうです。
すっごくいいと思って。
私はシラノド・ベルジュラック初めて見たんだけど、こんな話やったんやと思うと同時に、
すごい話自体もすごくのめり込んで見れたのね。
ストーリーを知らなかったっていうのもあるんだけど。
こういうのって見てるとさ、この時代の作品、特有なものかもしれないんだけれども、
あまりに時代感の隔たりがあるせいで、
登場人物たちの行動っていうのがバカに見えるときってない?
ハムレットとかもそうなんだけど。
価値観が違うからね。
行動原理が違うから。
悩んでたりとか、怒ったりすることがさ、
は?なんでそんなんで悩んでんの?とか。
でも、きっとこの時代の人たちはね、こういうことで悩んで怒ったりしたいなっていう、
一個フィルターをかませながらいつも見てたんよ。
それはそれで、ああまあしゃあないよね。
だって時代が違うもん、国も違うしって思いながら、それで見てたんだけど。
だからちょっと一歩引いちゃうところはあったんだけど、
今回は演出のせいなのか、
マカボイさんの演技力なのか、何が理由なのか、
私、元のやつを見てないからさ、何とも言えないんだけれども、スタンダードバージョンね。
けどすごいね、素直にストーリーも心に迫ってきましてね、
ちょっと感動したもん。
なんか可愛かったし、可哀そうやった。
多分今までの作品って、舞台化、ミュージカル化したものももちろんそうだし、
映画とかでも、結構つけ鼻をつけて演じられるっていうことが多くて、
私も多分だから浮かんだ脳内イメージが、つけ鼻がすごく印象的だったっていうのがあってんけど、
今回マカボイさんそういうこともされてなくて。
33:00
そうだね、それに触れるの忘れてたね。
大きな鼻がコンプレックスって書いておきながらね、あとセリフでも散々言っておきながら、
今回マカボイさんは、シラノ役のマカボイさんは全くそんなつけ鼻なかったんだよね、普通のまま。
普通に掘りの深いかっこいい美しい顔立ちをされているので、
鼻はすごく鼻筋が通って綺麗なんだけど、綺麗なお顔なんだよね。
そうだよね。でも逆にそれがすごい私はメッセージというかさ、
多分人から見たらそんな鼻の大きさなんて大した問題じゃないんだけども、
自分がすごく悩んでるっていうのが逆に伝わってきたなと思って。
他のキャスティングで結構なバラエティっぷりで、
そうですね。
小さな人がいれば太った人がいて、アジア系の人もなぜかいてとかっていう、
多様性をわざと持たせてらっしゃるんだろうなっていうのが、
だからシラノも別にそれ個性の一つじゃんっていうので、
捉えれるよねっていうのが、ちょっとシラノ君こじらせちゃったからこうなったんだけどねっていう、
もう一つの裏のメッセージなんかなと思って。
でもそれもあったかもしれないね。
みんなそれぞれ個性があって、それぞれの個性の中で楽しく生きてるのに、
シラノ君捉えに言うほどちゃうんちゃう?みたいな。
そうそうそうそう。
なんかそういうメッセージに感じたよね。
そういうふうにメッセージというか、
私らも見た目だったりとかで気にあんだりすることがさ、
言うほどやで?みたいな。
っていうふうに言われたのかなって。
そうだよね。
それぞれやでーっていうのを。
そうだよね。
女の子と言う前に、それやったらもっと見た目に特徴のある人おるやん、舞台上にっていうね。
そういう状態だったもんね、今回本当に。
それぞれがコンプレックス感じてらっしゃるかもしれないけれど、
それぞれにたくましく生きてらっしゃってっていうのが、すごくメッセージとして感じられて。
ただ周りの人、鼻多少でかいかもしれんよ。
でも、普通やったらからかいとか愛情表現で終わるものも、
シラノがめっちゃ気にしてるから、ちょっと触れられへんよな、みたいな。
確かに。
言うたらめんどくさいから、あれには触れたらあかんで的な、
コンプレックスこじらせ系に見えてしまって、
36:01
だからこそ余計ちょっと悲しいというか。
そうよね。いやそんなことないのに、みたいな。
見てるこっちとしてはさ、そのまま素直にロクサーノちゃんに心ごころを伝えたらいいやんって、
思うタイミングいっぱいやってさ、でも言えなくって、みたいな。
でもたぶんロクサーノそんな気にしてへんで。
全然気にしてなかったね。
って思うわ。
そのメッセージをビジュアル的にも演出で見せられてるのすごいなと思って。
思ったね。
すごくなんか気持ちない演出だった。
なんかすっきり、ぱっきり、はっきり、みたいな。
うん、そうね。
だから途中で、もう全然ストーリーに触れちゃいますけど、
軍隊に知らないのがいて、
ちょっと上官が嫌な人で、
最前線に送り込まれちゃうのよね。
その中で、ちょっと状況どんどん厳しくなってきてっていうときに、
でもやっぱり俺らにはシラノがいるってみんなにすごく頼られていて、
俺らの隊長、シラノ・ドペルジュラークみたいな。
ラップね、シラノ・ドペルジュラーク、シラノ・ドペルジュラークっていうね。
シラノ、シラノってずっと言ってたけど、
周りの人はとても愛情を持って尊敬を持って、シラノに接してるんだけど、
シラノ一人が鼻がちょっとでかいぐらいで、コンプレックスで感じてて、
ちょっと近寄りがたい空気出してて、でもみんなはもっと仲良くなりたいとか、
やっぱり相手頼りになるから、俺らの隊長やで、みたいなのをご自慢に思ってるっていうのが、
途中で感じられて、節々に。
はしばしに。
節々はかんだ。関節痛みたいな。
はしばしにね。
うん。
だからそれが、ちょっとストーリーが進んでいって、
恋ものっぴきならなくなってみたいなので、どんどん悲しくなってくるっていう。
どっかでかけ違えちゃっただけなんやけどなーっていう思いがどんどん募ってくるっていうのに、
とても効果的だったなっていう。
そうだよねー。
ほんとその通りだと思う。
私、今まで見たマカボイさんの中で一番良かったと思う。
マカボイさんの舞台初めて見たからね。
舞台は初めてやね、確かに。
横浜行ったんじゃ。
横浜通ってたよ。あれ何の時だったっけか。
ディチャード3世やってたんじゃないかな。
そうだよね、あのポスターめっちゃ覚えてる。
私たちが違う舞台を見に行ってた時に、マカボイさんはディチャード3世やってたかな。
39:04
ちょうどね、テムズ沿いの劇場でポスター見て、
ここにボイタンいるんだ、チケットないよねって帰ってくるっていう、
とてももったいないことしたね、私たち。
でも他の舞台見てたからな、その時な、しゃあないな。
当日券並べればよかったね。
行こうと思えば行けたんじゃねっていう後悔は。
そうなんだよね。
日本と違ってウエストエンドで当日券並んだら見れる可能性がすごいあるんだよね。
そうなんだよね。あれもすごく評判良かったみたいよ。
気にはなってるんやけどって言いながら勝手がわからんからスルーしてしまったの。
今となってはとても後悔っていうね。
他の作品もすごい見たくなった。
舞台にそもそも力入れてらっしゃって。
結構ね、一本ペースで。
マカボイさん?結構やってるやってる。めっちゃやってる。
演劇活動大切にしてはるから。
こんな表現でしか褒めたたえられないのが申し訳ないけど、かっこよかったね。
てか芝居上手い。
上手い。
めっちゃ上手かったよね。
ほんまに上手いって思ってしまった。
私も最後の方さ、マカボイさんにもらい泣きよ。
泣きそうになっちゃってさ、泣いちゃったよ。
すごかったね。
舞台俳優が舞台の上でセリフを言うっていうのを見てね、ついもらい泣きするっていうのってあるじゃない。
映画を見てるときのもらい泣きと全然違ってさ、
本当にその俳優が喋ってるその感情がさ、今生まれてる感情っていうのが伝播してきて、泣いちゃうとき。
それこそスクリーン越しなのにめちゃくちゃあって、
うわーと思った、このタイプの人かと思って。
すごい膨大なセリフ、しかもほぼポエム。
ポエムかな。
ポエマーダモンだって、しらのたんは。
美しい言葉で語りながら、でもそれにすごく感情が乗ってきて。
なんかね、これはもちろん演出家さんの際だと思うんですが、
最初っていうかね、同じミニマルな演出、現代版、そしてラップっていうのに見えて、
最初から最後までそれを通しているように見えて、ちょっとずつ変わっていってるっていうか、
結構ね、緩急がすごくある舞台だなって私は思ったのね。
42:01
で、そのラップの部分があるからこそ、
とつとつと本当に、全然ラップのメロディーに乗せずに語る、
ポツッとつぶやく、そのセリフの重みっていうのかな、
それがめちゃくちゃ効いてくるっていうか、
めちゃめちゃ効果的って思いながら、そこにガーンってやられましたね、私。
言葉を発しない時の表情で、言葉を使わずに、
こんだけ言葉にあふれた舞台なのに、こと以外のところでも、
何というか身に迫るというか、目線一つでちょっとうるっときてしまうような、
見るに危険とか、恥ずかしくて目を伏せるとかっていう、
なんかすごい、ライブ感すごいなーと思って。
そうだね、あとなんか演出褒めばっかりになっちゃうんだけどさ、
どこまで私、元々の原作が脚色されてるというか、
今回の上演台本番でどんだけカットされてたりとか、
つままれてるのかはちょっとわかんないんだけれども、
こういう昔の舞台の作品のときにありがちなさ、
この下りいる?みたいなところが全然なかった。
あったかもしれないけど、その演出でパンパンパンパンってすごい気持ちよくさ、
飛ばされてたりとかして、飛ばすっていうか、間をつまむことでテンポよく見せてくれてたから、
気づかずに過ごしてたのかな。
メインは3人の心情の変化だと思うんだけど、
そこに本当にびっくりするほど、
虫眼鏡に光集めたんかってぐらい、そこにピシーって焦点が当たってて、
見やすかったね、わかりやすかった。
たぶん成立年代的にも、物語としてはやっぱり、
うちらにしてはゆったりとしてるんやろうなって思うものも、
だからラップっていうツールですごくコンパクトに、
リズミカルに見せてくれるとかっていうのも、
たぶん退屈しない要素のひとつやったんやろうなっていうのは。
そうやね。
普通やったら、ローローと歌うように読まれるようなポエムも、
結構スピーディーにボイスパーカッションとかに載せて。
本職のボーイパンの方だったらしいね。
すっごい上手だった、びっくりしたけど。
すごいよね、あの女性ね。
めちゃめちゃ力強い音やったから、すっごいかっこよかったけど、
45:02
に載せて紡ぐことによって、現代人、そっちの方が耳に入ってくることもあるよなと思って、
ゆっくり力強くローローと語られるよりも、テンポに載せて、
今、うちらがリアルに聴いてる音楽に近いもので語られたほうが、耳に入ってくるというか。
っていうのも、ほんまに現代人に合わせて作ったっていう意味でもすごいよね。
多分だけどね、私が知らんだけで、こういうラップ風な演出にしてみたりしたバージョンって、
ダイナリショーなりすごくいっぱいあると思うのよね。
あると思うんだけど、この作品を見てしまったら、これ以上のものってあるのかなって思うぐらい、
多分そういう演出をしてきた人とか、これからこういうのやってみようと思ってた演劇陣の人がこれ見たら、
絶対悔しいと思う。そういう作品だった。もうなんかめちゃくちゃ良かった。
その欧米文化圏でさ、私たちがあんまり触れられないけど、
その朗読会とか本屋さんでやる死のバトルみたいな、
なんていうんやっけな、日本でもやってらっしゃって。
あるね、死のバトル。
死のボクシングか。
あるあるある。
みたいな感じで、即興でバトルするっていうのを、
身近に感じてらっしゃる文化やと思うから、やっぱそういう悩みが深いんやろうし、
なんかそういうインプロ系っていうんですか、即興でどんどん対決していくみたいなのを見て、
でもとても音楽的やから、なんかジャズとかやってる人とかめちゃ悔しいんちゃうかなこれって思って見てた。
確かにそうかもしれない。
なんか全ての芸術に通じる即興性の力みたいなのを凝縮したんかなっていう。
うんうんうんうんうん。
なんというか、ヨーロッパ的というのか、現代的というのか、
私があんまり触れられてなかったので、すごく斬新に感じたし。
うんうんうん。
なんかこの文化圏羨ましいなーと思って見てたけど。
そうだねー。いやー良かったですね、本当にめっちゃ。
なんかね、あれやった私、なんかこれってどうなんだろうみたいなのがあった気がしたんだけどね、
ちょっとそれも忘れちゃったぐらいに良かったね。
結構自分、私が疑問に思ったのは、ハンドマイクを使う、使わないとか、
前を向いて語る言葉と、相手に直接語る言葉というのが、
48:00
ちょっと私はルールがあんまり発見できなくて、
どっかに意味があるはずやねんけどなーって考えながら見てて、
結局それは私は答えが出なくてっていう。
うんうんうんうんうん。
そのルールが見つけられへんかったのがすごい悔しいけど。
なるほどね。私もそれはちょっと分かんなかったね。ルールあったのかな?
分かんないんだけど、でも明確に使い分けとがいるから。
うんうんうんうん。
そうやな、なんやろね、ほんまやね、それはちょっと分からんかったな。
でもなんか別に分かんなくても腹立たんかったっていうか、
そうそうそうそう。
なんなんよーとかは思わへんかった。
もう一回したかったなっていう、私の中の悔しさ。
うんうんうんうんうん。
なるほどね。
これはでも本当に演劇的な、なんやろ、面白さっていうか。
うん。
あれ、ちょっと待ってよ、マイクがおかしいな。
マイクがおかしい。この議題でマイクがおかしい。
あ、マイク、オッケーオッケー、私のマイクがね、すいません、ちょっと、
こちらですね、あ、右耳ですか。
はい、マイク戻りました、大丈夫です、すいません。
さすが、間違えとったな、さては。
いやいやいやいや。
ちがうね、ちょっとね、すいません、私のマイク調子おかしくてさ、
もしかしたらさっきまでもなんか大丈夫かな、録音がちゃんと撮れてるか心配なんだけど。
はい、えっと、そうです、そういう、すいません、私のマイクの話じゃないですよ、
劇中のマイク演出が気にならないほど、そんなことどうでもいいことだよねって思うほどに、
もうなんか私はいいです、これは気に入ってますって感じの舞台でした。
うん。
うん、よかった。
絶賛ばっかり言って申し訳ないけど。
トム・エデンですね。
え?
トム・エデンさんね。
もしもし、しんちゃんいますか?
私はいますよ。
あ、おったおった。あ、知ってた?それしんちゃん、気づいてた?
うん、こいつなんか見たことある、なんかムカっ腹が立つと思ってたら、やっぱりトム・エデンか。
なんでよ。
そう、視聴者の皆様に、リスナーの皆様にですね、ここでナショナルシアタークイーズ、
ここまでお聞きになった皆さんは、きっとシラノド・ベルジュラックをご覧になった方かと思います。
そしてこれまでのナショナルシアターも見てるよっていう方向けのですね、非常にニッチなクイズになるんですが、
このシラノド・ベルジュラックの中の登場人物って、ガスコン青年隊の上官のドギッシュさんを演じてらした嫌な上官ですね。
トム・エデンさん、さて、何の作品に出ていた人でしょうか。
51:05
えっと、アマデュースを先言っとこうかな。
あ、アマデュース出てはったっけ?
アマデュース出てはらへんかったっけ?
出てた。出てたね。
まあなんか、ちょっとだいぶ高貴な王族の役やっけな。
うん。
すごく高貴な役をやられてて。
まあ警戒ではあるけれど、かっこいい役されてましたね。
はい。
はい。
もう一個言った方がいいのか?これは。
それがあれですね、私が言いたかった。
メインステージの方ですか?
メインの方ですね。はい。
はい。一人の男と二人の主人のゾンビじいちゃん。
そうです。一人の男と二人の主人ね。
これの中盤からちょっと後ろめに出てくる、何回も志村後方式で、
ジェームス・コーデンさんたちにガンガンやられてた、死にかけみたいなおじいちゃんっていう人。
80歳で初仕事みたいなやつやった?
そんな設定のおじいちゃんというかね。
に出てた、実は若い人でしたっていう、
そうやったんってあの頃は、それはそれで驚いてたんですけれども、
そのトム・エデンさんが今回は、
真っ当な年代の役で、ご自身に合った年代の役で出演されてたということでね。
ただ、あんな人ほんとずるいね。
見るたびに顔が違うっていう。
すごいね、その上巻でかつ、ロクサールを手に入れたいって思ってた人なんだよね。
で、そんなことがあったのって、ロクサールと恋に落ちたリスナーのではないクリスチャンのことを、わざと、
窮地に落とし入れるために、戦地に送り出したら自分も行く羽目になって。
自分も行ってたね。おるんやと思ってびっくりしたけど。
自分も結果、極限状態、ちょっと食い改めるみたいな。
そういう、ほんとにね、これもまたちょっと例えが古すぎるんですけども、
ハイカラさんが通るの、イジュイン松井みたいな目にあってましたね。
わかるかな、この例え。わかってくれる人いると思う。
そうは、はい。
途中ですんごいふざけたラップをしてあって。
そうそうそうそう、コメディアンの際、ここで吐きかって思ったね。
54:00
もう、ヘイメンみたいな古い形の、それは何やろ、ラップっていうか、棒読みみたいな。
だから私もわかったよ、この人はオールドタイプで、イケてないねみたいな感じのは伝わった。
無理から頑張っちゃったかん、満載に。
大爆笑、かっさらってたけどね。
そうだよね、はい。
最後、イエーイみたいな決めつけた人。
そうそうそう。
ふざけんな。
それ、イエーイみたいなね。
そう、いやいや。
いや、ほんと多才だわ、あの方は。
すごいね、やっぱりその話のシアターライブを見続けてて、ちょっと嬉しいことの一つにさ、
前も出てた俳優さんが見れるっていうのはあるよね。
うんうん。
で、また、あ、あん時のこの人、えーってなるのが嬉しいっていうね。
うんうんうん。
そうなんだよねー。
そう、なんで、本当にね、つらつらと喋ってまいりましたけれども、
このシーラノド・ベルジュラック、本当に素晴らしかったので、
3つも素晴らしかったばっかり言ってるけど、
もし再上映なりの機会があるようでしたら、
お近くのね、なんか映画館とかで上映があるようでしたら、
ぜひぜひ見に行っていただきたいなと思います。
シーラノ、シーラノ。
これがめっちゃ回ってて、ずっと。
なんか、しんちゃんがさ、この収録始める前にね、
急にそれの練習し始めたから、え、どうしたの、どうしたの、え、なになになに、みたいな。
シーラノド・ベルジュラック。
そうそうそう。
っていうのを脳内で唱え続けながら、
うちに帰ってたのよ、見終わった後。
そしたら、なんか知らんけど、どっかでスイッチが切り替わって、
恋の呪文はスキトキメキトキス。
だからね、もうそうは、そうはじゃん。
もうそっから私、恋の呪文を唱え続けてる乙女になってしまって、もう全然違う。
でもある意味、ある意味、恋の呪文は的な話だったね。
スキトキメキトキスみたいな話だったね。
そうだね。
うん、そうだね。
ずっと恋の呪文、ちょっと高尚な言葉で唱え続けてた人の話だった。
シーラノ、シーラノ。
あー、むしろい。
シーラノ、ショッタガタス。
うん、かわいい。
まあ、えーっと、そんな感じですかね。
うん。
はい、言い残したことはないかい?
なんかね、スポッティファイってあるじゃん。
うん、あるよ。
無料の音楽配信サービスかな?
うん。
無料でも使える。
うんうん、無料バージョンもある。
何カンパニーだっけ、なんとか。
57:02
チェイミーロイドカンパニーかな?
が、公式で使用曲を上げてるみたい。
リストって。
まじで?
うん。
私もちょっとあんまり、ちゃんと見なかった。
じゃあ、そのシュラムのシュラムも聴けるってこと?
いや、違う。
多分、元にした曲とかなんかな。
あー、そういうこと。
途中でまあ、普通にかかってた曲とかやと思うんだけど、
カテコでかかってた曲みたい。
カーテンコールでかかってた曲とか、
なんかリストがされてて。
おー、そうなんや。
なんか聴いたんかな。
じゃあ、もともとあった曲とかをかけてたのかな。
自分たちでアップしてくださったのかわからないけど、
シラノドベルジュラックじゃないや、
チェイミーロイドカンパニーで調べたら出てくるのかな。
出てくる。
へー、ぜひぜひ聴いてみたいな。
シラノドベルジュラックでも出てくるかな。
ほんと。
ちょっと一回検索してみて。
もしかしたら原曲というか、
になるのかもしれないんだけど、
そこまで私も曲に集中してなかったというか、
言葉に集中しちゃってて。
ちょっと不明確で申し訳ないんだけど。
いえいえいえいえ。
ぜひ聴いてみたいなと思いました。
というわけでですね、
私のシアターライブの2020は、
まだ年上げでちょこっと続きます。
次回の作品をお知らせさせていただきますと、
次回ですね、
ハンサードという作品でございます。
予告編が流れてたね。
流れてた。
うん、かっこよさそうな。
そうそう、こちらはですね、
ストーリーはどんなのかというと、
完全に現代、現代ではないけど現代ですね。
保守党の政治家ロビンが、
妻ダイアナと30年来共有していた、
のどかなコッツウォールズにある家に戻ると、
そこは理想的な場所からほど遠い、
荒んだ場所へと変貌していた。
妻は酔っ払い、庭はきついに荒らされ、
潜めていた秘密の事柄が、
そこら中から顔を出していて。
という二人芝居ですね。
妻とその夫による。
絶対犯人、ピーター・ラビットやろう。
それはね、可能性あるね。
やろう。否めないの。
あー面白い。
うん、そうですそうです。
1980年代のサッチャー政権下の
イギリスの政治事情が背景だそうですね。
激動の時代ですかね。
近過去、近過去。
政治家の男とその妻の結婚の危機を描くということでございますね。
1:00:03
写真撮るときと、はいOKって言われたときの表情の楽さがすごいみたいな。
予告編がかっこよかったけど、
あの予告編。
シンプルな感じで。
良かったね。
役者力で見せていただけるのかなって感じのね。
セリフ劇でしょうね、きっとね。
これさ、出演がリンセイダンカンさんとアレックス・ジェニングスさんってことなんですけど、
リンセイ?鼻が詰まってきた。
リンセイダンカンさん。
リンセイダンカンさん。
あの、シャーロックのレディ・スモールルートさん演じられてましたね。
どれだ?
あのー、マイクロフとお兄ちゃんとちょびっといい感じになってた人。
あー、そうか。
うん。
なるほどな。
シーズン3から4にかけてかな?
そう、あのー、えっとー、ですね。
はーはーはーはー、なるほど。
そう、なので、あー、あの人やーって、
あの、ちょっと私は、予告編を見て嬉しくなっちゃった、そんなお方です。
綺麗な人なんだよね、すごく。
うん、すごい、なんか、かっこいい感じ。
そう、大人の女性って感じ。
そうそうそうそう。
スーツが似合う感じのね。
はーい、なんで。
アレン・スティングさんもね、映画でおなじみなのでね。
うんうんうん。
ミス・シェパードをデフォンにとか、クイーンとかとても印象的でしたけれども。
ですねー。
うん。
なのでそういうこう、なんていうんですか、もう実力に低評のあるですね、
2人の俳優さんが1時間43分、きっとぶっ通しで見せてくださることかと思いますのでね。
すごいね。
楽しみです。
うーん、こういうなんかリアルな感じの、あの、なんていうの、セリフ劇、私の大好きな趣味のうちの一つなんで、めっちゃ楽しみですね。
これはこれでまた、違った意味で言葉の殴り合いが始まるんだろうな。
そうなんだよね、そうなんだよね。
うん。
いやいやいや。
はい。というわけでこちらはですね、2021年来年の1月15日から21日まで、また1週間のですね、上映となってますので、ぜひぜひ手帳に皆様予定書いていただいて。
はい。
ちょっとまあね、このご時世なので、本当に映画館の上映だったりとか、小松の様子とかね、どうなってるかわからないんだけれども、私としてはいけたらいいなって、できればいきたいなと思いながら楽しみにしながら。
わけ年起こしたいなと。
うん。
わけ年は。
ね、思う次第でございます。
皆様もちょっとね、お気をつけて、ちゃんと備えて見に行きましょうね。
そうですね。
楽しみにして。
うんうん、ですです。
はい、というわけでですね、そろそろ、妄想ロンドン会議もですね、今年を収める、そんな時期がやってまいりました。
1:03:06
はい。
ねえ、2020年本当になんか。
ちょっと予想してなかった進行になったのでね。
そうなんだよね。
いつもだったらね、MAFTAを開催する頃になるんです。
はい。
MAFTA、妄想ロンドン的。
会議的が抜けたぞ。
妄想ロンドン会議的、あれ何だった、MAFTAでしょ、アカデミーオブ。
フィルムアンドシアターアーツ。
フィルムアンドシアターアーツだ、そうそうそう。
本当はフィルムアンドテレビジョン、テレビジョンなんだけどね。
MAFTAは。
妄想ロンドン的でもねえからな。
えっと、BAFTAです、本家は。
うん。
ブリティッシュです。
はい。
そう、BAFTAにかけまして、MAFTAをこの1年間で見た映画とかドラマとかの舞台だったりっていうのを振り返りつつランキングをつけましょうみたいなのをいつもだったらお送りするんですけれども、
本当にね、今年月に1本見ようって言ってた課題映画は1月見て2月見て次9月とかにドーン飛んでますからね。
なので、そんな状況ではあるので、ちょっとね、この妄想ロンドン会議場でこれまでいろいろレビューした作品の数々っていうのを振り返りつつ、ランキングってことでもないんだけれども、そういうね、こんな作品があったねって振り返るそんな時間を設けたいと思います。
はい。
うん。ので、もしよかったら次回も聞いてくださいっていう感じかな。
みなさんと一緒にね、この激動の年を振り返れたらなと。
ねー、ほんと激動したね。
そうやけど、今でしか見えない作品もあったじゃんとかね。
そうやね。
この機会でないと見れないこともあったじゃんとか、もう全部プラス方向に捉えていきますよ。
はい、そうだね、そうだね。
うん。
ほんと今年はね、見に行ったりしたものが少なかったなー、今ちょっとちらっと見てますけどもね。
うん。
まあまあ、そんな感じで、ちょっと次回はね。
限られたものではあるけど。
とかっていうのを振り返っていきたいなと思います。
はい。
そんなところでしょうか。
出すな。
はい。というわけで、妄想ロンドン会議ではお便りを募集しております。
ハッシュタグ妄想ロンドン会議をつけて、邪魔しないでください、お願いです。
ハッシュタグ妄想ロンドン会議をつけて、ツイッターで集めていただくか、直接私たちまでリプライください。
ハッシュタグMAFTAで、これまで皆さんがご覧になった作品について伝えていただいても、もちろん結構です。
1:06:13
はい。というわけでですね。
マフタ。
そう、じんちゃん、マフタの季節になるとなんか知らんけどね、マフタって急に叫び出すっていう病気がね、始まるので、私もちょっと意味がわからないんですけれども、はい。
メールでのお便りも大歓迎です。
妄想ロンドンatmarkgmail.comまでお便りください。
さあ、皆さんご一緒に。
マフタ。
わかんない。
じんちゃん、じんちゃん、本当にちょっとわからないんで。
そういうあれやね、なんかジングル的な。
そうそうそう、あと気合い入れ。
気合いを入れてるんだよね、OK。
じゃあ、われらマフタ、次回、次回でいいのかな?
思いっきりね、見たものについて語りましょうぞ。
はい。
というわけで、今日はこのあたりでお別れしましょう。さよなら。
ありがとうございました。
01:07:11

コメント

スクロール