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今すぐにでもロンドンに飛び立ちたい2人が、現実にはいけない今週のロンドン旅行プランを妄想します。
このポッドキャストでは、実際にロンドン旅行に行くまでがワンシーズンです。
それまでインターネット上や雑誌にあふれるロンドン情報を駆使しながら妄想旅行をすることで、実際のロンドン旅行をより充実したものにするのが目的です。
では第86回妄想ロンドン会議を始めます。水口です。清水です。よろしくお願いします。よろしくお願いいたします。
さあ今回は本邦初ですよ。本邦初ね。本邦初じゃね?ナショナルシアターライブではなく、アルメイダシアターライブ?
そうだね。ライブはつかないのか?いや、アルメイダシアターライブ。アルメイダライブ。アルメイダライブ。
いろいろ増えてきたね。本邦初ね。この間、ケネスブラナーシアター。違う、あれはブラナーシアターライブ。
分かんない。ブラナーシアターライブもあったけど、今度はアルメイダライブ。一応、日本での表記はアルメイダライブ。アルメイダ劇場が送るアルメイダライブってことで。
もうね、割となんかね、ウゴのタケノコってこういうことかっていうね、いろいろ種類がね。
だから、演劇の作品をスクリーニングで映画館で見ましょうっていう、そういうプロジェクトが最初ナショナルシアター主導で始まった。
こちらがですね、まあ一発当たりましてね。あちらもこちらもね、どんどんライブシアターをやってくださると。
まあ、だって、ビリー・エリオット・ザ・ライブ。ビリー・エリオット・ザ・ミュージカルライブか。
それ言うならさ、ジーザス・クライスト・スーパースター。アリーナライブとか。まあいろいろね、単品ではあったけど、アルメイダライブ。
劇場を主体でやるっていうのが。そうですね。劇場さんがやってらっしゃるやつですね。ナショナルシアターライブ本家はどうしたんだっていうこの。
そうだよ、2017年のナショナルシアターライブの情報全然出てないよ。決まり次第お伝えしますとか言って、神戸で、神戸と東京かな。
オーディエンスと犬、箸かな。いい3本やね、これまたね。あれ、スカイライトもやってたかな。決まりあがりましてね。私が行かれへん日やね、ちょうど。
3月の18日かな。犬とオーディエンスと箸か。箸は4月。箸とスカイライトが4月かな。犬とオーディエンスが多分3月18日かな。
適当なこと言ってるんで、詳しくは調べていただいて。
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最上映があると。
1回だけなのね、1日だけ神戸の朝日ホールかな。やりあがるそうで。だから私その日あかんからっていうのが、もう悔しくてしょうがなくてオーディエンスもう1回見たいなとか。
今となってはね、もう1回見たいよね。あれは良かったね。
とかっていうね、この悔しさをナショナルシアターライブの次の作品がどないなってんねんっていう怒りにぶつけようかなと。
新作ね、ちょっと早く教えてほしい。でもね、きっとね、ナショナルシアターの担当の方も頑張ってらっしゃる頃やと思うね。おそらくね。
少しでもいいものを少しでも早くとかって頑張ってくださってると信じて。
日本語字幕とかの問題もあるしね。
時間はかかると思う。
なので、ナショナルシアターライブの担当のどなたかわかりませんが、私たち心待ちにしておりますので。
全面的に応援させていただく心持ちでおります。
本当に聞いてらっしゃる方しか聞いてらっしゃらない。当たり前か。
このポッドキャストでね、頑張ってですね、ナショナルシアターライブの応援も続けていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
そして、そんな中、アルメイダーライブ。
リチャード3世、ベル・ファインザさん主演ですね。
今日ですね、見てまいりました。
こちらなんですけども、英国の演劇業界では若手の才能を世界に発信する劇場としても一目置かれた存在であるアルメイダー劇場。
これね、地図で調べてみたら、この間私たちが投影したときに、レッドシューズ、シューボンさんの。
このですね、サドラー・アズ・ウェルズ劇場だっけ?
これの近く。
結構上の方になるのかな?ロンドンの北の方かな?
ちょっとなんか、いわゆる劇場外ではないところにある感じ。
そうね、だからコヴェントガーデンとか、あっちではない、ちょっと外れた。
横に違う劇場がすぐあるようなところではなくて、って感じやね。
演出家であり芸術監督であるルパートさん?ロバートさん?
ルパートさん。
ルパートさんがインタビューでおっしゃってたけれども、わりと地元に根付いた劇場で。
下町のランドマークみたいなこと言ってたね。
何も関わらず、結構ですね、これが。今回もレイフ・ファインズさん主演のリチャード三世で。
次、控えてるのがアンドリュー・スコットさんのハムレット。
面白そうだよね。
結構ね、ムービースター的な大スターとかも平気で出ちゃう。
にも関わらずすごくちっさくて、あれ何人くらいなんだろうね。
私たちも行ったことないけど、映像で今日見る限りさ、こんなちっちゃいの?っていう。
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なんか印象としては、私たちがこの間行ったナショナルシアターの一番ちっちゃい劇場ぐらいかなって。
150人ぐらいかな。
今200。
200入るかな、みたいな。
だから、200、300ぐらいの劇場に見えたんだよね。
見えたね。お客さんとの最前列の距離も半端ないし。
しかし、真口もね、めっちゃ狭かったもんね。
狭かった。
こんなちっちゃいとこっていう。
ナショナルシアターライブで、犬?夜中に犬に起こった奇妙な事件。
あれをやってた劇場が、ちょうど私たちがこの間見に行った。
アスゼム?
アスゼム行ったとこかな。劇場だと思うんだけど、本当にそのぐらいのイメージ。
自由に客席から舞台からを組み替えて。
ブラックボックスだね。本当にスペースだけがあって、そこに常設の客席があるわけではなくて、自分たちで組んで。
今回囲みにしましょうか?とか普通にクロスにしましょうか?とかっていうのを、自由に作品に合わせて組めるような劇場なのかなって感じやったね。
今日のやつしか映像見てないから、かなって感じなんですが、本当にそういう。
確かに冒頭のメイキング映像みたいな、劇場紹介みたいなやつを見てる限りは、とても実験的なことをよくされているのかなっていう。
しかも有名人バンバン出てたね。
ベネさん出てたね。
出てたし、ベンウィショウさんも。
出てたね。
ウォウォウォってなってた。
ウォウォウォって言いながらね。
ウォウォウォこれか!みたいな。
たぶんあれはアルメイダ劇場の公式のプロモーションビデオなのかな。
YouTubeとか、ホームページとかで見れたりするのかな。過去の作品とかのね。
かもね。あれちょっとラインナップ見るだけでも楽しいな。
楽しかったね。
こんなことしてるね。あとこれ面白そうやなって。
これやってんの?みたいな。
このタイトルもやってんだみたいな。いっぱいあってね。
シェイクスピアとか、シェイクスピアに限らずやけど、結構古典がこの演出?みたいな。
そうそう。なんかそのタイトルが出るんだよね。
なんかこう、チャールズ三世みたいな感じでね。
チャールズ三世?
チャールズ三世ってあったよ。
あー、そうか。リチャードとなんか。
違うね、違うね。なんか三世やったかな。
え、これ見たい!ってちょっと思ったんだけど。
で、なんかいろいろあんだよね。一世なのに二世なのに。
まあまあ歴史物にね、ありがちなやつやからね。
それが結構、え、こういうセットでこんな感じでやんの?みたいな。
ちょっと面白そうやなっていうのがいくつもあって。
そういう意欲的な劇場のアルメイダ劇場なんだけれども、
これのですね、世界の映画館で彼らの舞台を上映するね、
このアルメイダライブっていうのの初作品が今回のリチャード三世なんだって。
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いや、あのね、先にも見たいやつがいっぱいあったって言ってたけど、
もうこれ見たい筆頭やんか。
これは見たかったね。
メイクファインズさんとバネッサレッドグレイブさんですよ。
いや、ほんまにね、名優揃い組でございますね。
なんかね、他にもなんかちょっとドラマでお見かけしたことがあるような俳優さんなんかもいっぱい出てらして。
一癖も二癖もあるね、この、なんて言うんですか、バイプレイヤーたち。
バイプレイヤー。間違えた。バイプレイヤー。
ね、あの、なんつーかね、濃かった。
いやー、そうなんだね。で、皆さんね、この私たちの声の弾みをからね、
お察しいただけると思うんですけど。
結構ね、今ね、前のめりで喋ってるんですわ。
めっちゃ良かったです。ほんま良かったです。
あの、シェイクスピア劇っていうものに、もし抵抗がない方、抵抗が終わりの方は、
まあ、転んでもシェイクスピア劇でございます。
なので、シェイクスピア嫌いじゃーっていう人は、ちょっと楽しめないかもしれないんだけれども、
それ以外の方はね、ほんとにね。
そうだね、ちょっとシェイクスピアの中でも、結構ややこしいというか、史実をもとにしてるから、
ロビアとジュリエットみたいなドラマチックな感じでもないし。
そうね、そうね。登場人物ややこしいし、名前もなんかエドワード何人出てくるみたいな。
そうそうそうそう。
ちょっと待って、このエドワードはさっきのエドワードとは違うの?みたいな。
えっと、エリザベス1とエリザベス2がみたいな感じになってくるので、
ちょっとややこしくはあるし、まあでも、その代わりといってはなんですが、
歴史を調べれば非常によくわかる作品ではあるし、
なんやろなもう、やっぱね、悪い人って面白いよね。
そうだよね。これがピカレスクロマンでございます。
リチャード3世が悪い悪い。
このあらゆる小回りの敵というか邪魔者をですね。
バッタバッタと。
投げ倒し。
バッタバッタとじゃないな。
うん。
こっそりこっそり。
こっそりこっそりか。
そうね。ほんまいいですね。見てて胸クソ悪くなるとはこのことで。
こいつが悪い。
こっすいんや。また。
このおじさんがね、もうほんとに成り上がっていき、そして落ちていくまでのお話。
これは楽しい。見てても。
私でも結構好きやねんよなリチャード3世。
私もすごく。
めっちゃいいね。
見てて面白い。ただちょっとややこしいから。
そこはね。ちょっと予習はしてこっかみたいな。
気になるけどどうしようかなってもらってる方、バラ戦争とかでね、検索していただいたら当時の時代背景とかはよくわかると思うので。
そうですね。
あとリチャード3世っていう人がいるのでね。
そうそう。本当にね、史実でいるんです。
その方の人生ちょっとおさらいしていただいて、もしそれで面白そうだと思った方はもう本当に劇場に。
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もうね、すぐにすぐに見に行ってほしい。なぜなら終わっちゃうから。
期間限定なのでね。
そうなんです。1週間くらいかなまた。
だと思う。
今日初日よね。
うん。
多分水曜日くらいまでやってんじゃないかなと思うんですけど。
あともう一つだけ言えるのは3時間半。
そうそう。今日5時半からスタートで10分くらい予告はあったけど、その後9時に終演だったもんね。休憩挟みつつの。
休憩ガテラのインタビューとかが20分くらいかなあって、それを除いて、だから本編普通に3時間。
もうなんかだからその人物相関図とかがややこしくて、あともう面白くて集中しまくるので、お腹すくと思うんで何か持ってってください。
そこね、優しいね。そのご案内ね。
私が今日実際そうだって。
ちょっと疲れてたもんね。
もう本当に面白すぎて、難しすぎて、ちょっと血糖値が下がってる感じが。
そうね、私もおにぎり食べましたあいまに。
なのでちょっとポップコーンを買って入るか小物を持って入るかしていただいて、もう本当に劇場に一目散に行っていただきたいと思いますが。
本編のネタバレをする前にですね、リチャード3世これ何ぞやってお話ししてからの本編ネタバレいきましょうか。
そうですね。
リチャード3世はですね、皆さんご存知イギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアさんの私劇でございます。
ハムレットとかロミジュリとかああいうのは創作劇なんだよね。実際にはいない。
ハムレットもモデルになった劇局があるとかっていう話ではあるけれど、そこまでリチャード3世ほど史実ではないんやと思う。
そうね、これは実際にあったお話だもんね。
これはちなみになんだけども、リチャード3世の初演は1591年なんだって。
1591年、結構前なのかな?初期の方なのかな?
ちょっと私もね、シェイクスピア氏におけるどのぐらいの位置づけの作品なのかっていうのをちょっと分かってないまま今喋ってるんだけど、
これはだから1400年代の、1480何年とかかな?にバラ戦争が終結してまして、
イギリスのヨーク家とランカスター家、この2つの2大王家争いをしているお家がですね、
これが長年にわたって争いを続けているってことで、
リチャード3世はバラ戦争を描いたシェイクスピアの作品の中での一番最後のお話っていう感じで、
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それまでにだから、ヘンリーがいっぱいいるの、5世6世ね。
リチャード2世とかもいるもんね。
リチャード2世はちなみにベン・ウィショーさんがホロークラウンでやられてた。
そうだね。
もうね、なくなってしまって悲しいんだけど、ロイヤルシェイクスピアカンパニーシアター的なやつがあったんだよね。
1回だけあったやつね。
1回だけあって、日本系の映画館で、その時にデビッド・テナントさん主演のリチャード2世、
これも私たち見に行きましたけど、大力のフッター、次の日にね。
そういう、だからイギリスで近年ですね、ホロークラウンシリーズってことで、
ずっとこのバラ戦争に関わるこの一連のシェイクスピアシリーズをですね、ドラマ化してまして、
リチャード3世はこのホロークラウンではベネディクト・カンババチさんがされておりまして、
もうすぐね、なんと劇場公開ということで、これもね。
なんだっけな、嘆きの王冠っていう放題がついてますね。
うん、っていうタイトルで。
まあでも、ホロークラウンのままで、結構ね、オンデマンドでも見れたりとかもね。
あのね、Huluに今ある。
うん。
まあちょっと気になる方はね、見ていただけたらと思うんですが、そんなね、リチャード3世です。
これあの、このタイトルロールのリチャード3世をレフ・ファイズさんが演じられてるんだけれども、
これがまたね、もう本当にさっきも言いましたように、もうめちゃくちゃ口先散々でですね、
人々、周りの人々を駄目くらかして、そして落とし入れて、
まあ殺す殺す殺す、殺しまくって、
本当にね。
王様になりあがる。
で、ハム・レッドと並んで、セイクスペア作品の中では演じがいがある作品だと言われておりますね。
はい。
面白い。
いや、面白いと感じさせてくれる作品だったなと。
そう。で、えっと、面白いのが、最近ね、まあこの史実だって言ってるからには、本当にリチャード3世がいらしたんですけれども、
このリチャード3世はね、1485年に王位に就いたそうなんですが、
わずか2年後にね、32歳で戦死するわけなんです。
で、この遺骨がつい最近、イングランド中部レスターの駐車場で見つかったってことで、
びっくりした。
ね、あ、おったんやなやっぱりみたいな。
というかそれが、そのままになってたんやっていうことに、すごい歴史を感じたね。
いや、ほんまに。で、まあ骨をね、いろいろ研究チームが研究して、で、その当時に戦争で殺されたときのね、最後にね。
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これ別にネタバレでもなんでもないよね。人間100%死ぬから大丈夫だよね。
うん。
オッケー?
死死率100%だからな。
オッケーオッケーオッケー。
結構その骨見ることで、どこをどう斬りつけられたとか、そういうのとかも全部わかるんだって。
で、実際にリチャード3世って言われて、一番知ってる方はすぐ思い浮かぶのが、背むしの、と言いますか、背中がすごくこう、
湾曲している。
湾曲して。
っていう病気。
そうそうそう。生まれながらにしてるのかなっていうので、見た目がすごく見にくいって言われていた。
その、それも実際に見つかってて、あ、なんかセイクスピアの書いてたことはあんなガチ嘘じゃなかったんだなみたいな。
でもそれが諸説やっぱあるみたいで、有名なちょっと小説というか、小説でもないんだけど、時の娘っていう、ジョセフィンティーさんかな?の作品があって、
それは、リチャード3世の肖像画を見て、あまりにも印象が違う。
その話、聞く話とってこと?
うん、そのシェイクスピアが書いたリチャード3世に代表される、とても残虐な悪徳な漢字。
悪徳な漢字。
悪徳な漢字。悪徳業者の漢字。
わかるわかる。狡猾なね。
と、残されている肖像画の印象があまりにも違う。
はいはいはい。
っていうところから、
これねこれね。
そうそうそうそう。
今ちょっと見せてますけども。
いわゆるリチャード3世の顔が復元された、その。
だからその、肖像画が残っていて、その肖像画がどちらかというと女性的で優しげな顔に見えるのに、
あんな残虐なことをしたって言われているのはなぜなんだっていうことを解き明かしていて、
実際はそうじゃなかったんじゃないかみたいな話になっていくっていう物語があって、
実際にその遺骨が発見されて、顔が復元されたってなった時に、
実際にその残されていた肖像画ととても似ていたっていうのは。
あーだから結局その肖像画と語り継がれているその内容っていうのがあまりに違うから、
最初は本当はリチャード3世はこんな残忍な人じゃなかったんじゃないか。
で、それにリチャード3世を悪者にすることによって政治的にプラスになることがあったはずなんだって言って、
シェイクスピアが書いていた時代に、
ウィリアムセシルか、セッショーがいて、
エリザペス1世の時代にセッショーさんがいて、
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そのセッショーさんの息子さんが、後を継ぐわけだけど、その方が背虫だったのね。
で政治的にはシェイクスピアとセシル家っていうのは対立していて、
だからそっちの方を貶めるではないけれど、プロバカンだとして、
わざと背虫の男を悪者にした物語を書いたんじゃないかとか。
なるほどね。
だから実際はそこまでリチャード3世と言われる、
実際の王様はそこまで悪者ではなかったかもしれないね。
とかっていう説があって、
その辺を読み取っていって、
だからセクスピアも言ってもやつも人間なんで。
そりゃそうや。しかも別に、
完全に史実は言うてね、風刺ももちろん入ってるやろうし、
言うたら柴梁太郎さんが書くもえよけみたいなことでしょ。
そうね、あれも。
あれで新選組ってこういうことやったんやって、
私たち思っちゃいがちやけど、
でも実は沖田宗氏はそんなに美男子じゃなかったらしいよとか、
そういうことだよね。
そういうことですね。
すごくあれが説得力がありすぎてかっこよすぎて憧れるけど、
ちょっと違ったかもねっていうのがあるっていうところとやっぱり一緒。
一緒だよね。
でもね、それにしても、
間違えてた。ウィリアム・セシルはお父さんの方で、
ロバート・セシルが2代目で、
だからそこに重ね合わせたんじゃないかなとか。
難しいね。だって今となってはさ、
本当はどうだったかって本当に知ってる人いないわけやしさ。
そうだね。
そんなね。
そんな話でした。こんなのネタバレの前に言っちゃってよかったんかな?
いいんじゃない?
そんな話です。
大丈夫だよ。ネタバレっていうのはさ、
演出面に関してのネタバレですからね。
今からですよ。大丈夫ですよ。
というわけでですね、
ヨーク家とランカスター家の戦争がありまして、
そこのヨーク家の方の、
王位継承者のうちの1人であったリチャード3世。
これがですね、だから当時は、
お兄ちゃんが王様になっていて、
もう1人お兄ちゃんがいて、
自分がいて、
いっぱいいるわけですね、この王位継承者が。
さあ彼がどうやってですね、
王になり上がっていったか、
そして落ちていったか、
そういうリチャード3世、シェフクスピア作の、
24:01
をレイ・ファインさんが演じまして、
アルメイド劇場で公演されたわけですが、
今からネタバレいきますね。
というわけでですね、まだご覧になってない方は、
ぜひここでスイッチオフして、
興味を持たれた方はぜひぜひ劇場に行ってみてください。
本当に本当におすすめです。
ですので、ここでスイッチオフかな。
そうですね。
はい、ではご覧になってない方はスイッチオフで、
またお会いしましょう。
はい、スイッチオフ。
よろしいでしょうか。
はい。
いいよね。
じゃあ今からネタバレで参りますが、
いやね、本当に素晴らしかったんです、これが。
もうあの、なんやろ、やっぱり、
芝居ってさ、もちろん、
脚本、そして演出、役者、
この3本柱で見せてくれるものやなっていうのを、
もう痛いほど感じた作品で。
脚本に関しても、やっぱりシェイクスピアってさ、
当たりはずれがめっちゃあるじゃない?
ある。
あるじゃない?
ある。
私はこれは好き。
リチャード三世は好き。
オセロでくじけてしまったシェイクスピア、
私は勝手にそう解釈してるんですけど、
1幕目、たぶんきっとオセロの元のタイトルは
イヤーゴーだったんじゃないかと私たちは
踏んでるんですけれども、
1幕目で書いた後にイヤーゴーの話が続かなくて、
オセロの主体の話になって、
結果オセロっていうタイトルがついたんじゃないかとね、
勝手にね、想像している。
そしてあげくにしりすぼみみたいなね。
そうそう、失礼ながらね。
失礼ながらですけれども、シェイクスピア先生にね。
って思っているオセロでのちょっと残念な部分っていうのがですね、
リチャード三世は熱を持ったまま、
ちゃんと最後まで描ききってくれてありがとうみたいな形で、
でもひょっとしたら失速してた部分っていうのはあるかもしれなくて、
でもそれをですね、今回の演出のアルメイダ劇場の
芸術監督でもあるルパートさん。
ルパート・グールドさん?
名字忘れた。
多分ね。
が見事に、見事な演出で、
シンプルかつ後派。ご自分でもおっしゃってましたけど。
なんというか、印象的には骨太でオーソドックス。
本当そう。トリッキーなことは何一つやってなくて。
本当にね、地道って言ったらいいかな。
地味とも言うと。
地味とも言うし、地に足ついた感じ。
しっかりとした演出で、ただそこに全てにちゃんと意図があるっていうのがわかる。
とても好感の持てる。
そうですね。
そしてそれに実力が伴っちゃってて、ああ大変っていう。
27:03
レイフ・ファインズさんのお芝居、舞台でのお芝居を見るのは私は2本目なんですが、
しんちゃんもかしらね。
そうですね。
ひととちょうじんで一度拝見しましたけれども、
その時にも、この役者さん本当すごいなと思って。
レイフ・ファインズがやってなかったら、
あの役あんなに魅力的に感じなかったかもしれないなっていうぐらい。
これも何回もない脚本で、
セリフの量半端ないっていう脚本で、ひととちょうじんがね。
だったんだけども、今回もものすごいセリフ量で、
しかも出ずっぱりでっていう役柄を魅力的にね、すっごかったね。
レイフ・ファインズ最高やね。
ひととちょうじんの時は口の数で煙まくって。
何かよくわからへんまま煙幕と機関銃のような言葉の海で、
なんとなく人を動かしていくって感じだったけど、
リチャード先生は、別に無口な人ではないんだけど、
一言一言に重みがあって、しかも悪いだけじゃなくて、
どうしようもない愛嬌がある。
これが不思議なんだけど、笑えたりもするんだよね。
お客さん結構受けてたよね。年配の方中心にかな。
これは結構演出家のルパートさんもおっしゃってたけど、
やっぱりちょっと今の世界情勢とも被るようなところもあって、
そういったセリフが出てくると、役者はめっちゃ真剣にやってるし、
シェイクスピア的にもそういう人はないかもしれないんだけれども、
そこで年配の方たちがクスクス笑う、もしくはワーって笑っちゃうみたいな、
イギリス的な笑い、怒ってんなーって思いながら見てたんやけど。
結構だから受け皿が広いというか、解釈の仕様がめちゃめちゃあるっていう、
選択肢がいっぱいあるっていう、どの時代においてもムッカッとするんやろうし、
なんか少し思い当たる節があるみたいな脚本なのかなって、
それが今までね、議局として語り継がれているゆえんなのかなと思った。
確かにね、それを本当にレイフファニーさんが見事に演じ切るっていう、
一番最初に、このお芝居自体が結構お客さんに向かっての独白っていうのが多いんだよね。
この第三の壁をぶち破るっていうのがすごく多くて、
普通あれって結構強がめしちゃうことがあるんだよね。
あーそれやっちゃいましたかみたいな。
30:01
しかも何回もやられるとね、はいはいはいってなるけど。
だけど、これを素直に受け止めさせてくれる力量っていうのは半端ないなって思った。
なんかちょっと印象的には、一緒に悪巧みをしている感じ?
秘密を共有して、内緒話している感じ?
それから私たちもついリチャードのこと応援しちゃう時が、
私この人のことちょっと応援してるって思っちゃう瞬間があるんだよね。
ひどいことしてるのにね。
だからもう、みんな強い言葉言わんと、
普通に従ったらいいやんって思っちゃう時とかあるんだよね。
あるあるある。
リチャードってあかん?みたいな。
あかんよあかんよあんな残忍な人。
とりあえず従ったら2,3日は幸せやでって思っちゃう。
いやーでもほんとね、そういう感じの凄みというかはあるんだけど、
シンプルな舞台ってさっき言いましたけど、
これが導入がほんと素晴らしいなって思って、
まさに舞台の幕が開いた瞬間、そこにあるのは、
現代のレスターの駐車場。
発掘現場よね。
発掘現場が現れて、そこで作業員たちが、作業棟が灯っていて、
作業員たちが船を発掘しているっていうところから始まって、
私たちは、もちろんこのお話がリチャード3世っていうタイトルなので、
しかもレスターの駐車場で見つかったっていうのは、
事前に知ってもいる割とフレッシュなニュースなので、
これ発掘現場やって思いながら作業を眺めていたら骨が現れて、
その作業員が掲げた骨の背骨が曲がっていて、
そこに照明が包括されてからの暗転、そして幕開けっていう。
これは見事でしたね。
しびたさん。
なんで?なんで振るかな?
いやだから、もうずっと骨と一緒に芝居見てるみたいな、
骨が語り出した物語みたいな印象がすごく鮮烈で、
それもあって、内緒話を聞いてるみたいな。
あ、そうかもそうかも。
なんか秘密を共有した仲間みたいな印象でずっと見ちゃってるし、
でもその舞台が発掘現場から、
それはもう本当にリアルに土に穴を掘ってる状態から骨を出すっていうシーンで始まってて、
そこからじゃあ舞台その後はどうしたのかって言ったら、
上にガラスのようなアクリル板、透明のアクリル板を敷いて、
33:04
その上で芝居をしてるからずっと墓の上で芝居してるんだよね。
そのお墓の上でどんどん人殺しが行われていって、人を騙して。
で、そのアクリル板はちゃんと開くようにもなってて、
で、そのアクリル板が開いて、
お墓ね。いろんな場合の穴として使われるんだけれども、
そこにたくさんの人がリチャードによって謝められて、そこに落ちていくっていう。
時には処刑の場であったりとか、後は本当に墓穴だったりとか、いろいろだったんだよね。
いろんな人がその墓に、穴に落ちて死んでいく。
もっというと、一番最後も、
こいつ、いつこんななんか登場してんっていう、
リッチモンドさんね。
最後にリチャード3世とリッチモンドさんが戦争と言いますか、戦うんですけれどもね。
すごい戦いをひっくり広げるんですけれども、
下り側で現れて、ちょっと待って、この人おったっけ?みたいに気分にさせてくれる、
このシェイクスピアのお箱ね。
ハムレットにおけるフォーティンブラスみたいな感じ。
もちろん最後は彼が勝って、リチャード3世は死んでしまって、
リッチモンドさんがこういうお話があったよみたいな感じで、
私たちに語りかけて、この話を紡いでいくぜ、俺たちはみたいな感じでね、
終幕っていうね、本当にフォーティンブラスさん。
あれね、ちょっと納得いかないんだけどね、最初から出しといてると思うんですが、
第2幕も経って、リッチモンドが攻めてきたっていう、
まず耳からの情報が入って、
リッチモンド誰だったっけなと思ったら現れるっていうね。
なんかね、多数の人たちにはとても有名な名前で来たって思ってあるんだけど、
私は知らんから、リッチモンドさんとね。
400年前の人とか知らんしね。
知らんから、でもよくあるんです、シェイクスピアさん。
これがね、余計混乱するんだけど、このリッチモンド役の人ね、
メインは2幕中盤からの登場やから、
1幕の脇役で出てきてはる、
あれ、この人、こんな人見たことがあるみたいな気持ちにね。
多分あれ違う役で出てはったんちゃうかな。
私もそうやって、でもごめんなさい。
もしかしたら出てなかったらごめんなさい。
リッチモンドやったらごめんなさい。
リアルリッチモンドか、ほんまに出てきてた?
ないんじゃないかな、わからんけど。
でも出てきてたんかもね、ランカスターの人たちよ。
一瞬出てきてたんかも。
とにかくちょっとよくわかんない、なじみのない人が2幕の途中から出てきて、
でもそのリッチモンドとの最後の戦いも、お墓の上でするんだよね。
で、最後にリチャード3世は本当にやられて、
まさに自分が今までずっとたくさんの人をあやめては落とし込んできた、
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その墓穴に自分が落ちて死ぬっていう、すっごくわかりやすい、
あれは見事。
しかももう1個すごいなと思ったのは、王座につく。
1幕でずっと登り詰めたリチャード3世が、
2幕、頭で大冠式があって、王座につくっていうシーンがあるんだけど、
そこもお墓なめの王座なんだよね。
お墓と王座っていう、この絵面はなんだろう、あれは素晴らしいなって。
見た目の説得力がシンプルなのにすごくて、
だからクエスチョン挟む暇がないっていうか。
でも共同人物が身にまとっている服がほとんど黒っていうか、
もう模服のような服を全員がずっと着ているし、
途中、劇の中で殺されていく人たち、
処刑されたりとか、玉喰らかされて殺される人たちも、
意外と生々しく殺されるのよね。
ちゃんと血を流して撃たれたりとか、首を切られたりとかっていうのを、
まあまあ露骨に見せる演出。
首を切られてた、フェルナンディスさんじゃないや。
そんな名前やっけな。
首を切られていたですね、ヘイスティングさん。
斬首の刑と言いますか、に処刑られたヘイスティングさんなんですけども、
首切り台に首を乗せて、首切られるって時に安定になって、
次のシーンは目首を切った後なんだけども、
その時に斬首台に木製の血痕が一筋たらりと垂れているっていう、
あれも説得力が、ここで切られたんだみたいなね。
スピーディーやし、間延びしないし、すごく私はテンポが良かったと思う。
テンポがすごく。
なんかずっと、これって人が死ぬ話なんやなっていうのを、
ずっと心のどっかに感じながら見てるから、
悪の魅力というか、怖いもの見たさというか、
っていう感じの、もっと見せてほしい、もっとこの人の秘密が知りたいみたいな感じを
ずっと抱き続けながら見たなって。
邪魔者を次々殺していくじゃない。
ほんと心が痛かったのが、もちろん邪魔者たち、
自分の大い継承者を邪魔する人たちっていうリストの中に、
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現王様の息子たちっていう第一大継承者の存在っていうのがあって、
一番最初に王様が心を痛めて死んでしまうんだよね。
あれ殺されたんではなく、あれ間接的に殺されてるの?
なんか、わーってなって、わーって死んだ。
死なったんやけど、
彼のことは、リチャード賛成的には、
あの王様はもう長くないだろう、みたいなこと言ってたんだけど、
ちょっと心病んでたのか、体も一緒に悪かったのか、ちょっとわかんないんだけど、亡くなって、
当たり前やけれども、その息子が若いんだけれども、きっとまだ学校に通ってる感じだったよね。
制服着てたね、兄弟はね。
兄弟がいてて、もうその兄弟がさ、特に弟がさ、
まあ、なんて言うんですか、あの可愛らしさ。
あのね、お顔が整ってるとか、天使みたいね、みたいな、
そういう可愛らしさじゃなくて、もうなんか、ほんま親戚の子来た、みたいな感じのさ、
この子可愛いなー、みたいな、純真無垢なね、おじちゃん、みたいな感じのさ、
ちょっと田舎っぽいんだよね、顔が。
妹っぽい、仲抜けてない。
洗練されてない。
でも、なんかそういう感じだけども、ちょっとこう鋭いことを言ったりとかして、
まあ、ちょっと履発なんだよね、たぶんね。
王子ですか、帝王学受けてますから。
で、まあ、その二人もですね、やっぱり殺せって言われるんだよね。
で、殺されちゃったんだよね。
で、私さ、それまでの人たちが、わりとひどい殺され方をしてるところを目の当たりにしてたから、
もうなんか、あの二人のちょっと殺すシーンとかやめてって思いながら見てて、
じゃあ、あの、語るだけで終わってくれて、
あそこはね、ほんまりパワーでありがとうと思った。
あれ見せられたらちょっともう、つらすぎると思った。
でもそれでもつらかったけどね。
寝てると猫身襲われてね、亡くなってね。
結構リアルに語ってたからね。
想像はしちゃったね。
どっちが良かったんだろうね、目で見せられて一瞬で終わるのと、
長々と語られて、頭の中で想像しちゃったのと。
いや、でも、私想像の方がいい。
まだマシやな。
まだ大丈夫。
そうなんですよね。
っていう、お墓に見立てた穴の上でずっと演じられるっていう、
このシンプルだけれどもわかりやすい、とても意味のある演出。
これがね、ほんとに良かったなぁと思いました。
あと私良かったなと思ったところはね、
もちろんスクリーニングなのでカメラが入ってるじゃない。
42:02
今回のカメラワークすごく良かったなと。
なんかね、躍動感あるけど邪魔じゃない?
でね、そうそうそう。
しかもズームを多用しててね。
ズームって実はすごく邪魔っていうか、
本当は意味のあるズームしかやっぱりね、
映画とかでもやっちゃいけないっていうセオリーがあるけれども、
もちろん映画の演劇のスクリーニングでもそうだと思うんだけども、
これがすっごく効果的に使われてて、
ちゃんと計算され尽くしたカメラワークで、
もう誰やこれ撮ったやつって思って。
あのね、ほんとに例に出して申し訳ないんですけど、
ちょっと私の趣味と合わなかった、
ブラーナーシアターライブのカメラワークと
ほんとに180度違うというか。
ストレスなかったね。
そしてちゃんと見たいところを映してくれていた。
たまにね、この人じゃなくてさ、
今見せるべきはこっちやんかっていうののストレスが全くなかった。
特にほんとに、このカメラワークのいいところが現れてるなって思ったところが、
例えば、クラレンス、ジョージさん。
お兄ちゃん。
ジナン。
ジナンね、ジナン。
ジナンが暗殺されようとしたときにね、
あのとき、水没させられて、水死させられたのかな。
頭を殴られて、酒樽の中の水に頭を突っ込まれたときしかない。
ひどいね、これ。
言葉には。
言わなかったらよかったって思うけど。
それをね、まざまざと私たちは見せつけられてたわけなんですけど、
多分やけど、そういうときってさ、
それこそ殺人現場をね、
撮って、私たちに見せてくれると思うの。
それはもちろん映したけど、その次のカットで、
暗殺者は二人来ていて、一人が実際に手を下して、
もう一人はちょっと気が引けて、
ちょっと離れたところで見てるっていう、そういう状態だったんだけど、
その見ている一人の顔をアップにして、
映したんだよね、このアルメイダライブの撮影監督さんは。
で、すごく嫌そうに見てて、辛そうに見てるっていうのを、
わりとしっかり見せてくれて、
この表情をちゃんと見せてくれるのは、
素晴らしい撮影監督さんやなって思ったんだよね。
ここセレクトしてちゃんと見せてくれるんやと思って。
なんかね、ちゃんと起こっていることと、
それに対するリアクションっていうのが撮れてたんだよね。
45:03
そう、だからちゃんと物語つながってて、
しかも演劇でさ、劇場に見に行ってたり、
ひょっとしたら見落としてたかもしれない、
その彼の表情もちゃんとこのスクリーニングで見ることができて、
映像にして見るっていうものの意味、
意味合いっていうのもちゃんと引き立った作品だったなと思って。
だから、ちょっとね、
今、私たちが見終わったことは、
お願いです、アンドリュー・スコットさんのハムレットも見せてください!
本当に見たい!
これ待ってます!っていう、同じ方の演出で、
本当に面白いと思う!
ブデリクトさんのハムレット面白いと思う!
なんかね、どうしても比べてしまうやん、シェイクスピアってことで。
そこが醍醐味だもんね。
でも、その舞台に関していうと、
私たちが生で見た、
ベネディクトさんのハムレットが異様に暗くて、
ライティングの話ね。
舞台照明がね、暗くて集中力なくなって、
スクリーニングで見たときは多少明るくなってたから、
まあマシやったなって思ってんけど、
それでもやっぱりこのフォーカスで合ってんのかなっていう、
舞台の切り替えとか、
画面の切り替えとかを照明でできるはずのところができなかったりとかっていうことに、
ちょっとイラっとしたやんか。
で、今回のリチャード3世に関して言うと、
同じように暗いのよね。
うすらぼんやり顔にしか照明が当たってないシーンも結構あったし、
舞台自体が真っ黒やし、服も黒いから、
どうしたって印象は暗いねんけど、
それでも、
その暗さに意味があったというか。
すっごいシビアな立ち位置やったね。
暗いの、しんちゃんがね、言ったように。
でも当たっているとこっていうのはチョンと当たってて、
つまりは照明がかなり絞られてて、
そこに入んないと当たんないんだよね。
照明がクルクル動いて当ててくれるわけにいかんからさ。
前からのピンスポットがあったと思うけど、
でも普通あるところでも3台、4台。
でもあの狭さはないな。2台やな。
っていう状態で、ってなった時に、
じゃあどうやって照明当てるかって言ったら、床にマークをつけて、
そのマークを踏むとか。
芝居をしながら、そこに気を取られているというのを全く感じさせない演技の流れで
その位置に、その瞬間にいないといけないっていうね。
この役者が、頭の脳みそを演出可能と役者脳に分けて使わないといけない部分。
演出可能の方。
この角度で前を見て、そしたら明かりが入って、
48:04
自分の顔に明かりが当たってるかどうかも、
ちゃんと確認しなきゃいけないとかね。
っていうことを全てやられてたんだなっていう。
あれはシビアだったと思う。
でもそのおかげで、ダークな中で際立つとかっていう演出効果がすごかったので。
だからちゃんと見せたいところしか当たってないし、
その当たり方がもう過不足なく、
だから暗いと感じるけどストレスなく見れるっていうのは本当そういうことだよね。
今のお芝居って結構その場面転換を無駄な時間と捉えることが結構多くて、
明かりがついたままでシームレスに動かしていくとか、
それこそね、ビリー・エリオットとかそうやけど、
シャリフ喋ってる間にどんどん場面転換とかっていうことが主流になってきてるけど、
今回のこのリチャード先生は逆にちゃんとアンテンを入れて場面転換をするけれど、
それがスムーズだし、
アンテンがストレスにならないっていう。
あまりのアンテンの数やったね。
音響的に音楽、結構不穏な音楽をかけたり、ノイズ的な音をかけたり、
あとはちょっと違うところに、
骸骨とか肛関とかにだけ照明を当てて場を持たせるっていうことにもすごく気を使われていたので、
暗いところが物語が止まってないっていう。
そうだね。あれ結構集中期いるもんね。普段だけアンテンになったらさ。
だから気が抜けて、一瞬ちょっと肩を回すとか、フッて溜息を作ることができるから、
言っちゃいいねんけど、あまりにも続かれると、
何だまたって、物語がブチギレやんかってなってしまうことが多くて、
今回それ多いにもかかわらずならへんっていうのもやっぱりすごいなって。
単純に短かったね、アンテンの長さが。
でも結構変えてたんか、大きな机とか。
あんの短さで、ようあんだけバテン。
コロッと変えてたしね。
変えてた。あれ役者がやってるよね。
多分役者さんがコロコロ押して舞台に入っていって、
出てくる人が一緒に何かを持ってきてってことはやってると思う。
あれ練習大変だよね。
しんどいんだね、また。
本当ね、演劇の全てが本当に力が凝縮されてた。
過不足のない舞台で。
ちゃんと焦点を当てるところに当たってるっていうのが全てにおいて、
だから照明だったり、演出だったり、映像だったり。
役者さんは当たり前やけどね。
本当になんて研ぎ澄まされた。
51:01
最後の戦いの時に雨降ってきたやつ。
本水来た!と思わへんかった?
結構ビシャビシャバタバタバタバタ。
本格的な振り方ではない話し方やねんけど、
それがまたちょっと不穏な感じでね。
味になってたよね。
楽しかった。楽しかったっていう表現いいのかわかんないけどね。
全然私事なんですけど、前にね、
フライヤーの撮影をするときに、
それこそ土、地面のセット作って、
墓穴のセットでそこに実際の火継ぎを入れて撮るっていう、
そういうセットを組んでフライヤー撮影したことがあって、
もうね、そのことを思い出して、
あの砂がね、実際のセットにあったじゃない。
あの砂大変やなとか、
セットにその砂があるってことが、まずミラクルだよね。
でも最後の最後、レイフファインズさんがその墓穴に落とされて、
カーテンコール、その墓穴から直接出てこられたときに、
顔に土がついてるっていうのが、
あんなにね、色っぽい土見たことありますか?
本当にね。
顔に土がついてるレイフファインズの、あの色気ったらって感じ。
かっけーってなったよね。
もう、あれはやっぱり、だから、
リアルな土が本当にそこにあるっていうのが、
やっぱりそれはそれで説得力だよね。
あえてその上で泥だらけになりながら、
芝居するっていうところもあったし、
本当にあの墓穴が効果的に使われていたなと。
見つかって良かったねって思った。リチャードさんとの骨が。
なんかあの話によると、その見つかる前に、
この芝居の構想があったみたいな。
で、その作ってる最中に。
レイフについて話してるときに見つかって、みたいな。
で、そこからまあちょっとキャラクター造形もね、
っていう話はしてたね。
そうだよね。
いやー、ほんまね、素晴らしい舞台でした。
うん。
言い残したことないしね、ちゃんと。
楽しかった、確か。
まあ、そうね。
エンジョイしました。
エンジョイしましたね。
うん。
燃え尽きたよ。見てる方も。
うん。
まあ、ですので、アルメイダライブ。
うん。
ね、あの、アンジュル・スコットさんのハムレット。
うん。
えー、春かな?今年の。
あれ?ちょっとしたら始まるのかな?
ちょっとごめんなさい。確かな日にちは分からないんですけれども、
きっとこれも記録にね、映像に残されると私たちは信じて。
54:04
うん。
そして、いつの日かまた日本でね、こうやって見れる日が来ることを。
ちょっと残念ながらね、そのハムレットは見にはいかないので。
うん。
あの演出家さんの作品をもっともっと見たいなと思った。
本当に。また現れたね、こんな素晴らしい演出家さんが。
すげー、そう。
やばいね。
私たちの中でのこう、演出家の名前を聞いて、見に、ちょっともう見に来たくて仕方がないレパートリーっていうのが中に入ったね。
入っちゃったね。
このちなみにレパートリーは、まずマッシュ・ボーンさんでしょ?
はい。
あとはナショナル・シアターでおなじみ、マリエンネ・エリオットさん。
うん。
そして、まああの、スティーブン・ダルドリーさん。
当たり前。
に加わっちゃったね。
加わっちゃったね。
あとま、イブ・バンホーヴェさんも。
もちろんです、もちろんです。
彼はイギリスの方ではないので。
うん。
ウーパート・グールドさん。
ウーパート・グールドさん。
入っちゃったね。
入りましたね。
あの、ちょっとアルメイダー・シアターも行ってみたいね。
うん、面白そう。
あの、劇場がとてもいい感じ。
見に来たい。
あの、前に投影した際に、ほんとはヤングビッグ・シアターもね、行きたかったんだよね。
橋からの眺めの。
割とすごく、あのー。
実験的な。
独特な、うん。
あの作品を作ってる。
ただ、ちょうど、あの、ワークショップ期間か何かで、
うん。
次の作品の準備の期間でね、やってなかったんだよね。
しまっとったんや。
そう、入られへんのかーいって感じだったんやけど、
だからね、ちょっとアルメイダー・シアターもね、知らなかったね、こんな劇場があるなんてね。
さすがイギリスやね。
ちょっとホットだね。
ホットやったね。
うーん。
はい、というわけでですね。
はい。
はい、こんな感じで、えっと、アルメイダー・シアター。
はい。
見てまいりました。
アルメイダー・ライブ。
ごめんごめん、アルメイダー・ライブ。
うん。
見てまいりました。
はい。
はい、あの、よかったら見に行ってみてください。
はい。
はい、妄想ロンドン会議でお便りを募集しております。
MOSO、LONDON、atmarkgmail.com、
妄想ロンドン、atmarkgmail.comでお便りお待ちしております。
なんで笑うの?
なんで途中でターボかかった?
ブイーンって。
いや、合ってるよなって後まで確認して、OKっていうのが出たから。
OK。
うん。
あと、Twitterもやってます。
はい。
妄想ロンドン会議で検索していただければ。
検索してください。
はい。
atmarkgmail.com、妄想ロンドンで。
はい。
こちらもですね、リプライをお待ちしております。
はい。
こんな感じでしょうか。
そうですね。
もう疲れたのよ、今日は。
分かった。
もう早く帰ろう。
うん。
はい。
ではでは、また次回お会いしましょう。
さよなら。
ありがとうございました。