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クラケン
さすが。
でもそれをきっかけあったから本当によかったなと思うんですけど、
ない人もいっぱいいると思うんですよ。
誰からも別に言われない、指摘されない、
あるいは指摘されても自分を振り返るところまでは至らなくて、
やっぱり自分ではついつい行動してしまうみたいな。
江川さとみ
そうですよね。
クラケン
こうやってどの訓練なんですかね?
どうしたらいい?感情表現。
素直にやるのがいいのはわかるんですけど、できないんですよ。
江川さとみ
だからそこはやっぱりアサーティブの中のアイメッセージね。
前もちょっとお話ししたアイメッセージを使って
自己開示、自己表現とかを練習していく必要がありますよね。
一遍には多分できないと思うんですよ。
クラケン
なるほど。
自分の娘にはアイメッセージ結構意識して使うようになって、
結構効果がある。
江川さとみ
素晴らしいですね。
クラケン
すごい効果的だっていう実感があるんですけど、
大人はまだなかなか。
恥ずかしいのが今までの自分の行動とちょっとムーブが違いすぎるんで、
抵抗があるんですよ。
江川さとみ
自分の中に今までと違うものを。
クラケン
今まで言ったことないじゃんみたいな。
気持ち悪いって思われるんじゃない?っていう。
江川さとみ
なるほどね。
自分自身は言ってみて抵抗があったりします。
今までの結局自分とは違う行動を、メタ認知を結局使って、
今まで過去由来の自分はそういうコミュニケーションしていたけれども、
アイメッセージを取り入れてみて、
クラケン
別の行動にやってみようっていう風なところに今いるわけじゃない?
やってもいいかなと思ってますけど、
江川さとみ
どうしたらいいんでしょうねっていう感じですよね。
自分自身でもやっぱり馴染みがないから気持ち悪いって感じですか?
クラケン
なんだろうな。
自分に馴染みがないというよりかは、
この人との関係において、
自分ってこう見えてるだろうなみたいなのがちょっと見えちゃってるんですよね。
それが急に変わったら、誰?みたいなのがあったりしないから。
戸惑いを与えてしまうんじゃないかとか、
受け入れてもらえないんじゃないかとか、
意味ないんじゃないかとか、
やんない方がいいんじゃないかとか、
ぐるぐる思考が回っちゃうとか。
江川さとみ
なるほど。そういう認知思考がマインドワンダイングとしてぐるぐると出てくるということなんですよね。
それを正直に言ったらいいよね、最初。
クラケン
ちょっとこんなこと言うな気が引ける。
江川さとみ
そうそうそうそう。
クラケン
これもアイメッセージですね。
江川さとみ
アイメッセージですね。
私はそれを枕言葉のアイメッセージと言って、
勝手に名付けて呼んでます。
クラケン
なるほど。こんなこと言ったらこう思われちゃうかもしれないけど。
江川さとみ
するとその後のコミュニケーションがやっぱり取りやすくなるし、
そこでも自己開示しちゃってるわけなんですよね。
クラケン
なるほど。これはちょっととっかかりやすいかもしれないですね。
あとは何だろう、相手を選ぶなというのはもう一つあって、
例えば友人関係だったらリスクがないと言いますか、
受け入れてもらおうが受け入れられなかったとしてもそんなに変化がないかと思うんですけど、
気持ち悪いって言われるだけで別にそんなに人生に大きな影響ないかもしれないですね。
例えば取引先の人とかでこの人の要求めっちゃわかりづらいなと言えばいいんでしょうけど、
それで仕事なくなっちゃったりしたら嫌だなと思ってて、
リスクを感じる場合もあるんですね。
言ってあげたほうがもちろん本人のためになると思いますし、
自分のためにも言ってあげたほうがいいよなという思いもあるんだが、
なかなかリスクを感じてしまう。
こういう場合こうしたらいいみたいなのありますか?
江川さとみ
やっぱり自己開示の方法にもよると思うんですけど、
あとはリフレーミング。
例えばその人のことがこういうふうに見えているっていうことをリフレーミングっていうのは、
例えば私の場合ですね、よく大雑把って言われることあったりするんですね。
でも大雑把なんだけれども逆に言うと別の見方からすると、
オーラか細かいことを気にしないという目線もあったりするんですけれども、
逆に自己開示するときにそのリフレーミングのその人に対して見えている部分をリフレーミングしてみて、
自己開示してみて何なんですよねっていうふうにいつも思うんですって、
その人のことを認めてあげた上で、
でももしかしたらこういう方法もあるかもしれないですよねっていうような提案は入れてみるのもいいかもしれません。
クラケン
なるほどね。
例えばちょっとなんかいつも曖昧な言い方だからわかんない人がいて、
具体的に言ってもらったら助かりますみたいな直球な言葉にも聞こえるんだが、
江川さとみ
多分すごく今チラッと聞いただけだけど、ちょっと私が言い換えるとするならば、
すごいたくさん勉強してくれて知識とか言いたいことがたくさん終わりになると思うんですよねって、
すごいなって思います。
ですけどもしより良い話をもうちょっと絞って、より良く良いものを作っていくためには、
もうちょっと具体的にお話ししていただくことできますかとか。
あーなるほど。今のめっちゃいい。
提案ですよね。
めっちゃ受け取りやすくなってきた。
そうですね。キャッチボール。
クラケン
さすがです。すご。
江川さとみ
という風にリフレーミングして相手の方を認めた上で提案してみる。
クラケン
今のはリフレーミングしたのはどういう人に見えるようにしたっていう感じですか。
江川さとみ
多分すごいいろんなところに話がとっちらかって、あれもこれもどれもそれも言いたい。
だからよくあることなんですけど、話が広がりすぎて多分倉賢さんはわからないんだろうなっていう風に感じたわけですね。
聞いて、だけども倉賢さんとしたらもっと具体的に話を詰めて、
より良いものをもうちょっとスピーディーに作りたいっていうのが聞こえたわけです。
なのでそうやってそこをリフレーミングしてみました。
クラケン
最初の僕から見えていいフレームっていうのはこの人の言ってること。
いつもわかんないなっていうフレームからちょっと拡大してみて、
知識が豊富で経験も豊かで、でももっと良いものを作りたいと思ってるはずだよねっていう人として見るっていう。
江川さとみ
っていう風に、ごめんなさい今の会話だけで私が具体的に知ってるわけじゃないですか。
クラケン
すごくヒントいただきました。
これめっちゃこれ使えるなって。
キーワードとしてはどうせっていう言葉が今思い浮かんだんですけど、
どうせこの人に言ってもダメだろうなみたいに思ってたら、
このどうせっていうキーワードをリフレーミングした時に結構良い結果が、
違う見え方が違う人としての像が見えてくるって感じたんですけど、
そんな解釈になってますか?
江川さとみ
そんな解釈で大丈夫です。
クラケン
すごい。じゃあちょっと話を一瞬戻して、
感情表現苦手だと思っているし、
実際日本人の男性、一般的に感情表現苦手なイメージがあるんですけど、
女性ってやっぱり女子高生みたいなイメージで、
ずっとコミュニケーションをとっている時間って、
すごく男性と比べると長い気がするんですね。
江川さとみ
長いよね。
クラケン
その中でやっぱり磨かれていくんですか?
江川さとみ
ちょっとごめん、女子高生の今の女子高生の気持ちが。
クラケン
今の女子高生知らんけど。
江川さとみ
よく分からないけど。
クラケン
さとみさんの時代はどんな感じでした?
江川さとみ
でもなんか今振り返ると、
どうでもいいこと楽しく話してたなっていう感じだよね。
でもその中に、わー可愛いとか、綺麗とか、めっちゃ良くないとか、
そういう感情表現は入ってるわよね、やっぱりね。
クラケン
男性がそれをやってる、今はどうか知らないんですけど、
男性がそれをやってきてないよねっていうのがあって、
男女交流機会均等法が施行されて、
なお全然男女差別っていう、職業差別っていうのはあったと思うんですけど、
今はだいぶもうそこはフラットになったと感じている一方で、
そのフラットになってからの子供っていうのは、
まだ大人になりきってない子たちだと思うんですよね。
今喋っててちょっと一個思い出したことがあったんで、
ちょっとしたシェアなんですけど、
うちの娘5歳で、4歳くらいの時だったかな、3歳くらいの時だったか、
保育園でやっぱりいろいろなことを学んで帰ってくるんですよ。
そうするとですね、僕と僕の妻は男女の性差っていうものを
なるべくグローバライズしたようなイメージでやっぱり伝えていきたい。
これからの時代の子たちだからって思うと思っているので、
あまりか男性だから、男子だから、男の子だからこうとか、
例えば女の子だからこの色じゃない方がいいよとかっていうのは
全く言わないようにしてたんですよ。
なんだけどやっぱり保育園とかで他者と交わっていくにつれて、
埼玉県鶴市っていうちょっとした田舎なんで、
まだやっぱり考え方が古い方もまだまだいらっしゃる中で、
やっぱりねそれを獲得してきちゃうんですよ。
なんか獲得して欲しくない。
学習してきちゃうんですね。
何を学習してきたかっていうと、女の子には可愛いって言うんだけど、
男の子には使っちゃいけないって思ってるくらいですよ。
ちなみに未だに結構その系はあるんですけど。
なんだっけかっこいいか、男の子はかっこいいでしょっていう。
この男の子可愛いねって僕なんかで言った、なんかのきっかけに言ったんですね。
そしたらかっこいいだよって訂正されたんですよ。
別にいいんだよ、男の子でも可愛いし、女の子でもかっこいいんだよって言ったんですけども、
なんかその精査のイメージって今でもあるんだねやっぱりっていうのを痛感した出来事でした。
江川さとみ
なるほどね。
クラケン
あるんですよ。
江川さとみ
幼稚園あたりくらいからもうアサーティブ教育してもいいかもしれないね。
クラケン
そう?難しくないからわからない。
できるのかな?
できるだろうね。
あったらめっちゃすごいっすよ。
江川さとみ
海外に行ったらぶっ飛ぶねそしたら。
クラケン
でもアサーティブ、子供ってまだメタネンチンとかジタの区別がまだそんな時代が難しいじゃないですか。
あるいはまだついてないから。
江川さとみ
でもアサーティブの大元になっているのはやっぱりベースとして人権がやっぱり入ってるので、
人権っていうのは他者と自分との違いを認めるっていうところなんで、そのベースの話をしていくことはとてもいいことだと思うんですよね。
クラケン
人権もね、また日本人が獲得しづらい概念だと僕は勝手に思ってるんですけど、
やっぱりフランスで始まった運動で獲得した、人類が後々獲得したものなんですけど、
日本人は自分で獲得してなくて、なぞってきた考え方、明治維新の時とかになぞってきた考え方だから、
いまいち日本人に人権っていう概念がインストールされてないなっていつも感じるんですよね。