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2024-08-28 15:14

#14 継ぐってどうする?

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ミシマ社ラジオ第14回はミシマ社・自由が丘オフィスのホシノが登場し、編集を担当した9月の新刊『わたしの農継ぎ』についてお話しました。

今後、著者の高橋久美子さんと能楽師の有松遼一さんとのイベントも予定しておりますので、ぜひお楽しみに。(イベント詳細は決まり次第、お知らせいたします)

 

<関連書籍>
『わたしの農継ぎ』 高橋久美子(著)

『その農地、私が買います』 高橋久美子(著)

『舞台のかすみが晴れるころ』 有松遼一(著)

『謎の症状 心身の不思議を東洋医学からみると? 若林理砂(著)
 

※AIによる文字起こしのため、一部文字表記に誤りが生じる場合があります

00:00
ミシマ
みなさんこんにちは、ミシマ社ラジオです。本をあまり読まない人も、本好きな人も思わず、その本を読みたくなる、そんな時間をお送りします。
出版社ミシマ社が運営する本との出会いがちょっとだけ広がるラジオです。
こんにちは、ミシマ社のミシマです。
フジモト
アシスタントのフジモトです。
ミシマ
はい、雨が降ってますね。
フジモト
すごい降ってます。
ミシマ
今のこの、僕らは雨に囲まれてるって感じなんですが、京都オフィス、室内にはいるんですけどね、なんか結構、直に雨に打たれてる感じがある。
それぐらいきつい音がしております。聞こえてますでしょうか。
はい、えっと、もうなんかあれですね、日本はすっかり熱帯の国になったような感じがしますけれども、
こんなに夕立ちというか、昔だったら夕立ちって言ってたのが、もうなんか集中豪雨がすごいペースで、時間関係なく起こる時代になったなというふうに感じてるんですが、
もう8月も終わりですね。どうですか。
フジモト
えっと、高校野球。
ミシマ
高校野球ね。
あのー、京都国際が優勝しまして、フジモトさん応援してましたか?
フジモト
はい、祖父が石川県なので、ちょっと今年小松大谷が出てて、すごい頑張ってたので、そっちと京都国際。
ミシマ
なるほど。僕ね、小松生まれなんです。うちの母は小松市出身なんで、あのお産で、僕は小松の病院で生まれてるんですよね。
せっかく言うと小松の某病院生まれっていうことだと思うんですが、だから小松大谷かと思って、すげー応援してました。
今年のね、高校野球の面白さ、何かって言ったらね、1個はね、ルール改正が行われて、飛ぶバット禁止になったんですよね。
フジモト
飛ぶバット。
ミシマ
少年野球とか、ビヨンドマックスとかですね、なんか、すごいこう、改良に改良を重ねて、ちょっと当たったらポーンと飛ぶっていう、金属バットっていうのがどんどん開発されてきた中で、
そういうので、ホームランいっぱい打つっていうチームは、今年はもうめっきり打てなくなって、ホームランが本当にない大会だった。
逆に言ったら、パワーがあったら飛ぶっていう時代が終わり、しっかりと技術を持ってミートしないと、ホームランにならない、ヒットにならないっていう、
だから、投手の制球力とかが、すごいちゃんと発揮できる、すごい見ていてですね、いい試合だなと思う試合が、接戦がすごく多かったと思うんですけども、それはやっぱりちょっとバットが変わったっていうことが大きいんじゃないかなということを、ある人にも教えてもらいました。
03:13
フジモト
確かに、決勝も延長で。
ミシマ
9回まで0対0でしたからね。
特に京都国際はやっぱり2人の左腕が良い投手で、コントロールが抜群に良かったので、それが本当に結果に結びついたのかなと思っております。
そういう中で、隣にはホシノさんがいらっしゃるじゃないですか。こんにちは。
ホシノ
こんにちは。
ミシマ
普段は自由が丘オフィスにいるホシノさんが京都オフィスに。
これはやっぱり今の高校野球の流れを受けて、ホシノさんかなと。
ミシマ社のコントロールピッチャーというかですね、正確無比なコメントで有名、社内的には有名なホシノさんが来てくださってるなということなんですけども、ホシノさん、ミシマ社ラジオ初出演ということで。
ホシノ
こんな風にマイクとかセッティングがこんな本格的になってるんだなっていうのは初めて目の当たりにして、ちょっとびっくりしてます、今。
ミシマ
ラジオブースですよ、ここは。
ホシノ
ブースですね、本当に。
ミシマ
ミシマ社ラジオ聞いてくださってますか?
そのリアクションはもしや、まさか。
道のりが長いのを痛感しておりますね。
頑張っていこうと思いました。
聞いてください。
編集メンバー、これまで二人、京都メンバーの二人、ノザキ、スミが参加してくれてたんですけども、今回もその編集の流れで。
ハセガワさんは、仕掛け屋で出演してくださってますけども、東京で編集をメインにしてくださっているホシノさんですね。
はい。
ホシノ
自由が丘オフィスに普段はいて、編集を主にやってます。よろしくお願いします。
ミシマ
最近はどんな本を編集されたんですか?
ホシノ
既に出てる本では、5月に出た『謎の症状』を編集担当してました。
ミシマ
いい本ですよね。本当にね。
ホシノ
今ちょうど印刷がかかっているのが、来月発刊になる『わたしの農継ぎ』という本で、こちらも編集を担当してます。
ミシマ
『わたしの農継ぎ』?
NO NOですか?
ホシノ
「農」です。
あれ?
ミシマ
のう。
よくわからない展開ができましたけれども、漢字で言ってもらうほうがいいかもしれないですね。
06:00
ホシノ
音に合わせたほうがいいのかなと思ったんですけど。
ミシマ
YES NOの発音の正確さを競う会みたいになってましたけども。
ホシノ
農業の「農」、農継ぎですね。
ミシマ
なるほど。著者は?
ホシノ
著者は高橋久美子さんで、ミシマ社から以前に『その農地、私が買います』という本も出していただいていて、その続編と言いますか、ちょっとまた違う作りになっているんですが、その後の高橋さんの奮闘が綴られております。
ミシマ
それは楽しみですね。
『その農地、私が買います』はかなりセンセーショナルな作品だったなというふうに発行人としても思っておりましたが、
そうですね。『その農地、私が買います』というのは地元愛媛の高橋さんが、どんどん地元が太陽光パネルに農地になっていっているのを私が買いますということでストップしようと。
それにまつわる奮闘期だったと。
ホシノ
そうですね。手放したくないというところから結構一作目はある種衝動的にと言いますか、気持ちの走るままにパッションの下に突っ走ったその記録という感じでした。
ミシマ
なるほど。二作目は逆にそうじゃないということですか?
ホシノ
そうですね。それで実際に畑をやるってなってくると、やっぱり必ずしもパッションだけでは走りきれない地道な日々が始まります。
もう少しじっくりとコロナを挟んで、高橋さんは普段作家として東京で活動されて畑は愛媛なのでコロナでそもそも移動ができない時間ができてしまって、
それが落ち着いたところから今はもう1ヶ月交代で本当の2拠点でしっかり畑もされているので、そこの部分の本当に結構地道な日々のことをしっかり書いていただいているとちょっとテンションが一作目とは違っているという感じです。
ミシマ
『わたしの農継ぎ』っていうこの農継ぎっていうこのタイトル、あんまり聞いたことないんですけども、タイトルはどういう意味ですか?
ホシノ
そうですね。いわゆる造語でタイトル会議の時にみんなで考えて高橋さんももうそのままですねということで決まったんですけれども、
農業を家業としてそのまま受け継ぐいわゆる何て言うんですかね。事業継承ではなくてその農業をしているその環境だったりとか、
そのしている方々の暮らし方とか生き方とか、あとまあ風景その畑のある地元の風景だったりとか、あとまあその種が今どんどんF1種になってますけど、種もちゃんとそのおじいちゃんおばあちゃんが育ててたものを引き継ぐですとか、
09:06
ホシノ
そういう生き方、暮らし方、環境というものを継いでいくっていう意思を込めて農継ぎという言葉を作ったという感じです。
ミシマ
これでも今聞いてすごいいい言葉だなと思いましたね。だから農継ぎって言ってるから農業を継ぐっていうことで農家さんになるっていうことかなと思ったらずっと脈々と続いているもの、風景であったりとかそういうものも継ぐっていうね。
だからそれがこのままだったらなくなってしまうっていう危機感が結構都市部に生きててもあると思うんですが、そういうのをどうやった継いではいいのかなみたいなことって少しでも本当考えたことある方って結構多いんじゃないかなと思うんですが、そういう人たちのヒントにもなると感じですかね。
ホシノ
そうですね。今ミシマさんが話してるのを見て聞いてて思ったんですけど、多分ミシマ社もミシマさんが出版文化というか大きく言えばを継ぎたいと思って本継ぎみたいなコンセプトをもとに立ち上がった会社で、そうなるとそういう継ぎをやろうと思うと今までのやり方じゃないやり方を考えなきゃいけない部分もあるというか、
継ぐんですけどやり方を新しくするみたいな部分が多分必要で、ミシマ社が直取引をやったみたいなことのように高橋さんも例えばその二拠点でやることもそうですし、専業で農業やるんじゃなくて二足のわらじでやることもそうですし、
あと東京にいる期間があるので地元にチームがいてチームのみんなと一緒に畑をやるんですけど、そういうちょっと新たな試みといいますか、自分の継ぐ前の世代とは違うやり方を模索するということもその継ぎに含まれてるなという感じのことが書かれています。
ミシマ
いやもうめちゃくちゃ面白かったです。特にやっぱり僕がハッと揺さぶられたのは、やっぱり今ホシノさんが言ったようにチームでやるって言ったときに結構熱く前向きというか、もうこの人を中心に動いてるだろうっていう人が離れることだってあるというか、このリアル。
これ結構、あーって思う人多いんじゃないかなと思うんですけども、いろんな場面でついだり、そして一緒にやっていくっていうことっていうのが一筋縄ではいかない。
高橋さんは今後こうしていこうみたいなルール化とかを提言してるわけでもないし、それが高橋さんなりにショックも受けたりとかいろいろ感じたりしつつ、でもなんかポジティブでもあって、それがすごい読んでる人たちを結構みんな同じような感じを受けてる中で、
12:21
ミシマ
すごい救われたりとか、なんかちょっと気持ちが前向きになれたりとか、やっぱりその積み重ねがこの方が大きいなと思いましたね。
ホシノ
そうですね、特に高橋さんのされてること、そのチームはお金で特にアルバイト料とかが出てみんながお手伝いしてるわけでもなく、上下関係があるわけでもないという、一番キープするのが難しいチーム形態で、試合があるとかでもないし、
それをそのみんなの志に頼るような形の組織の時にどういうことが起こって、それにどう高橋さんが対処するというか反応するのかというところも、結構本当にチームで仕事してる私たちからするとハッとすることが多い内容だなと私も思います。
ミシマ
はい、ありがとうございます。この『わたしの農継ぎ』高橋久美子さん著、いつ発売ですか?
ホシノ
はい、リアル書店では9月12日から書店並びまして、オンラインと含めた公式発売日は9月17日になります。
ミシマ
はい、楽しみですね。
ホシノ
はい、ぜひ。
ミシマ
もうこれ聞いてくださった方々、9月12日ですね、書店さんへ急いでいただければというふうに思います。
今日は突然出演いただいてありがとうございました。
ありがとうございました。
ホシノ
ちょっと「のう」のくだりが、自分で思い出すの面白いんですけど。
ミシマ
「のう」が面白かったですよね。
ホシノ
すみませんでした。
ミシマ
ちょっとだけ言うとくと、「のう」といった能楽の「能」もありまして、
そうなんですよね。
その能楽のね、ミシマ社からは有松さんの本出ておりますけれども、この有松さんと高橋さんとのイベントもあるやないやという噂が聞いているんですけど。
ホシノ
そうなんです。ダブル「のう」継ぎ同い年対談というのを企画しておりますので、近日中に告知もスタートしますので。
ミシマ
なるほど、これはもう必聴ですね。
はい、楽しみに。
フジモトさん、『わたしの農継ぎ』聞いてどうでしたか?
フジモト
親戚がちょうど兼業農家で、でももう辞めることになったので、続けていくことってなかなか難しい中にそういう工夫で。
いいなあと思いました。
ミシマ
そうですよね、自分がやってなくても知り合いでっていう方結構多いと思うんで、そういう方々にも絶対参考にならないわけがないんで。
あと楽しく読みますしね。
おすすめです。
はい、じゃあ皆さん、8月まだまだ暑いですけれども、どうぞ残暑を気をつけてお過ごしください。
15:07
ミシマ
はい、では皆さん今日もありがとうございました。
ホシノ
ありがとうございました。
15:14

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