人類としてやるべきことをずっとやり通したっていう、
世界中が初めて経験するような未曾有の時代にも結局そういう姿勢を貫き通す。
あれは俺、芸術家として完璧な姿だと思っていて、いまだに。
山中さんとの会話もそうだし、何があっても、どんなことをやっていても、
でも実は芸術家として音楽を届けるのが自分たちはプロで、
それ以上のことを言うと絶対その勘違いになるっていう人もくっつかない。
そうなんですよね。
すごかったと思うよ。
だから俺はその頃に、これは批判じゃなくて、まだまだだなと思ったのはある日本国内のアーティストがね、
日本の政府は何もしてくれないっていうつぶやきを言ってたときに俺笑っちゃって、
ステージに立つ人間はそれ言っちゃダメなんだよと思ったのね。
何かしてもらおうと思ってる時点で、全然場所が違うと。
無識でやってることなんてわかんないだろうと思ったの。
でもその発見したアーティストは、日本国内では立派なアーティストですごい人気もあって、
すごいね、実績もあったから僕はそのときは黙ってたけど、
いやーこれ本当にその立場がわからなくなっちゃうんだなと。
してくれないじゃないよなと。
全然目線が違うのと思ったのね。
それはやっぱり同じようにすごいなと思ったのは、
ハイドがだいぶ緩和されてきたけどまだ声は出せないねっていうときに、
イベントで声を出せないっていう夢中に対して、
もう別に出しちまってもいいんじゃねっていうことを発言したアーティストがいたんだけど、
その後でちょうちょう登場したハイドが、今は出さないっていうのをみんなで守ろうと。
その代わり、ここまで勝ち取ったじゃん。みんなでライブできてるじゃん。
それが素晴らしいっていうことを?っていう、俺泣いたんだよね、あれを記事で見たら。
やっぱりすごいなと思って。
でも最初に発言した若者のバンドも可愛いし、別にいいと思うわけ、若いからすごい。
だけど、ハイドのすごさって何かっていうと、そういう時代もちゃんと経てて、
その上でそれを発言できるハイドの大きさと、
その世界をちゃんとやってきてる人間としての何ていうのかな、責任感?
それがヨシキと同じようにすごいと思って。
だから両方とも感動しますね、そういう姿勢ができて。
でも、二人とも共通してるのは、じゃあそういうといい人みたいだけど、
全部誰もができなかった大人が顔しか見ないことを全部やってんだよってさ。
そこの何割かは、もう結構な割合だけど、そこの何割かはやっぱりヨシキへの思いなんでね。
もうだってヒデって、ヨシキがいなかったら自分は音楽やめてたっていう、そういう意識ありますよね、あの人。
ヨシキに。
でもそうするとヨッちゃんのね、自分の責任だってにもまた繋がっちゃうから、本当にぐるぐる回っちゃう。話では悪い。
なるほど。
切ない話なんだよ。それをぐるぐる回っちゃう。でもそれをひとまとめにしてファンはこれでいいんだよ。
つまり本当にヨシキとヒデっていうのはお互いをリスペクトしながら本当に必死で生きてたんだなと。
で、今のヨシキがやってることは全部ちゃんとヒデちゃんのことを考えて、
ヒデちゃんへの思いがちゃんとあってやってるから、もう安心していいんだっていうふうに見るのが一番僕はいいと思っていて。
そこは本当に見てて感じます。めちゃくちゃ感じますね。
感じるよね。そういうのが僕は大事な見方だなと思ってる、自分ではね。
紅に染まった夜のステージでヨシキがヒデちゃんの曲を演奏した瞬間に俺はね、もう見えたから全部。
ヨシキは全部を背負って全部を一つにしてくれた。
もう昔のことから今のことまで、辛いことは全部俺が引き受けてるんだからみんなは幸せになってほしいと。
そこがなんかヨシキってなんかリリストみたいじゃないですか。
そこでまたそこまでそんなにヨシキのことを思わなくていいっていうのは何が言いたいかっていうと、音楽の力だってこと。音楽はそこまでしてくれるんだと。
過去とか未来を全部、時を越えるし、場所も越える、目標も越える。
で、悲しみとかも全部そのまま一つにしてくれるんだと。
みんなが一つになれば大丈夫なんだっていうのをヨシキは音楽で見せてくれたのね。
あれは音楽はそういう力があるってことをヨシキが言ってるの。ヨシキ自身が音楽だからそれを伝えてる。
だから本当はヨシキが背負ってるんだけど、みんなは自分、ヨシキが背負ってるなんて思わなくていいよっていうのはヨシキの言ったことで、
音楽を純粋に楽しんでてくれれば大丈夫なんだってことを言ってるわけ。
でも音楽を楽しんでいても背負いきれない部分は、実は彼は口にしなくて、俺が全部背負ってやってる。
俺はそこが好きなの、ヨシキの。
そこがなんか、キリッと的というか、ここまで背負わなくてもいいんじゃないかって思っちゃうんですけど。
でもそしたらその時に背負ってることの、なんかこうきつさもなんか気になるっていう時に、
やっぱりエンディング時代はそのぐらい大事だったね。
要するに僕にとってプロデュース上何が大事だったかっていうと、
この曲が他の曲でいいんだけど、この曲があることで他の曲の持っている圧倒的なXの魅力とか代表曲も
その曲では表現できない5人の一番僕が出会った時にすごいと思ったことは
あの曲があると全部説明できない。説明できない。届くんだよね。
はいはいはい。
さっき言ったピアニスもエンディングがあれば届くし、
吉木の名曲をゼロから埋める才能もあれで表現できるし。
あと5人の音楽性が半端なくて、ジャンルを超えてるんだっていうのもエンドレスレインで表現できるし。
いつかそれを回収するのはメンバーがいずれやればいいわけだ。
先にそれを提示したいっていうのがプロデュースを手掛ける人間としての一番やりたかった。
なるほど。
それをやっておけばいい。
あのタイミングでのエンドレスレインめちゃくちゃ本当にもうあれがあったからこそって感じじゃないですか。
あれでそのXってドゥンドクドゥンドクドゥンドクドゥンドクじゃないんだっていうのは明確に提示されるもんね。
それだけじゃないんだっていう。
でもそんなのは本当は使用抹殺なんだけど、要するにちょっと味付けの部分なんだけど、
それを譲れなかった。だからそういう些細なことが逆に本人たちがあまりにもすごいから、そういうところをちゃんとした方が本人たちの凄さが伝わる。
でもめちゃくちゃ印象的なポイントなんですよね。
だってそれが大事な役割じゃない?
めちゃくちゃフックになってるというか。
フックになってるポイントがある。
あそこめっちゃ来てるよっていうね。
ピアノフレーズのアトルブライスのタンタンタンっていうのが手癖であったっていう話とか。
あそことかもすごい印象めちゃくちゃ強いんですよね。
さっと言われればすぐもうパッとめちゃくちゃ思い浮かぶし。
でもそれはただメンバーのフレーズがロッチャーの才能にプラスになるみたいにただ参加してるだけなんだけど。
あの曲は全部ヨシキの人生が入ってるとか、ピアノソロに入ってるみたいな、ヨシキ芸術性なわけで。
だからいいのよ。そんなプラスアルファでちょっとツタタタが入ってるぐらいだったら、
俺の持ってるものを失う。
それがやっぱりアーティストが圧倒的だって自信があるからできることで。
なるほどね。
それがバラード的なところに語ってるのは当然僕はロックの人じゃないから、そこしか出さないだけの話なんですよ。
実際ツタさんがスタンビーン・ザ・バックを聞いて、これわかんねえわってなったんですか。
どうでもいいんですけど。
スタンビーン・ザ・バックがツタさんにはわかんないんだよってヒデちゃんが泣きながら、
そうだねって言いながら、スタッフってどの曲だっけだからね、その時は。
もうその時点で俺は終わってるわけですよ。
俺は終わってるからヒデちゃんの言う通りだねって言うんだけど、
その後でライブ見た時に、スタッフってこの曲じゃんと。
じゃあこの曲だったら俺意外とわかってんじゃないのと。
でもその時点でスタッフって言った時ピンときてない時点でアウトなんですよ俺はね。
そういう自分もちゃんと認めてたし、そのぐらいゆるいんだと。
つまりファンだったら全部わかってるよってことで、
全然怒っちゃってんじゃんツタ直しだって。
言う自分を自分は好きだったね。
つまり何て言うか、俺はファンじゃないんだと。
何でも知ってる人だったら何でも知ってるじゃないんだと。
それでいいんだと。
だって僕すごいプロデュースの名言があって、
生意気なんだけど、プロデューサーとして対して業績ないのに生意気なんだけど、
プロデュースをする上でそのアーティストの魅力をわかってるのが一番大事なんですね。
プロデュースって。
このアーティスト結局何ですかってその最大の魅力を一言で言えて、
それを伸ばすことができなかったらプロデューサー失格。
ところがそれと同じぐらい大事なことがあって、
プロデュースをする上で大事なアーティストの魅力はファンもわかってるかもしんないんだけど、
もう一つ大事なことがファンは絶対わかんないことなんですよ。
それは何かっていうと、
そのアーティストあるいはそのバンドが持ってる一番ダメなところ、一番弱いところ。
これをわかっているのがプロデューサーなんです。
なんでかっていうと、それはなくさなきゃいけない。
守る。
だからそれをわかってるのがプロデュースで僕一番大事だと思っていて、
そのためには盲目ちゃダメなんですよ。
いじわるなくらいに、
残念だからここはまだだよっていうのをわかってないと埋められないんですよ。
だけど世界の中で一番僕が味方だからそこは俺が守るって、
初めてプロデュースになるっていうのが僕の26歳の僕の思ってたプロデューサーなんですよ。
さかのぼると初めてライブを見たときに楽屋に行ってね。
感動してかっこいいと思って感動したんだけど楽屋に行って、
メンバーにあまりにもかっこよくてびっくりしたと。
デビューだなと思ったって言って、
最後にあとは音楽だねってドアを閉めたのは、
その後でメンバーが暴れたし特にたえちゃんが暴れたって話は前回したけど、
あれは何を言ってるかっていうとそのことを言ってたんですよ。
俺はこれからプロデュースをすることになると決めたんだと。
それをやる上で音楽が一番大事なのはわかってるんだと。
Xは音楽だってわかってる。
だけどその音楽が弱いと思われたら終わりなんで、
そこは命かけて何とかしなきゃいけないときに、
俺はそこに最前線に行くよっていう意思表明だったんです。
あとは音楽だねって言ったら一番頭にくるのわかってる。
だけどあとは音楽だねって言われたときに、
俺が最前線で守るよって。
俺は音楽は全部わかってるから絶対守るよっていう意思表明を
いつかスイートキーが来るからわざと言ったんですよ。
それを言われたらやっぱ一番痛いとこ好かれたりむかつくっていうのもあるし、
でもこいつ一番わかってるなっていうのも同時にありますし。
いや、そのときはわかってないと思わなくて、
多分ぶっ殺してやるんだと思うんだけど、それでいいんですよ。
ぶっ殺してやるって思われたくらいのほうが良くて、
ぶっ殺してやって言われたほうが早いんですよ。
おめえじゃあどんだけ音楽わかってるのかってくるじゃん。
で、まさにそれを一番最初にやってくれたのがタイちゃんだから。
タイちゃんが、は?って来たから、
俺が全部話したら、え、わかってんじゃんってなったら早かったんですよ。
吉木が最初に会ったとき、多分、
ツタナロシっていう人間は他のレコード会社の人間と違うっていうのがわかってくれたの。
何か違うっていうのがわかってる。
で、タイちゃんは今度は音楽、あとは音楽だねって言ったあいつは音楽わかってるってことがわかってくれた。
なるほどね。
もう視覚がないんだ。視覚っては視覚がないって、視覚ってそっちの視覚じゃなくて、見えないところはない。
できないことは何もないんだってことをわかってくれたの、タイちゃん。
それを伝えられてから、なんか関係が良くなった。
で、それでうまく進んで、それがまだ1月、2月、3月あったからさ、88年。
で、ずっと進んで、やってる合宿の8月とかになってから、ひでちゃんが、
でもあんたはロックわかってないよ。
その通り、俺はロックわかってないんだよっていう答え合わせ。
ひではものすごいプロデューサー的な視点ですもんね。
全部オッケーオッケー。よしきも大地もオッケーなんだったら、で、としくも何か話して帰ってきたからオッケーだよと。
ただ俺は最後に最後に言うことがあるよ。今まではオッケーだった。もうそれでいいよ。
ただ、俺のとこに来たねと。ひでちゃんのこと知りたいって来たねと。
じゃあ一言言おう。俺はあんたはロックわかってないから、それダメだよって言う。
でもその時泣いてんだよ。どんだけだよ。泣くって最高じゃない?
喧嘩じゃないんだよ。泣くんだよ。
なんて素敵な子なんだろうって。
で、その時の泣いてる気持ちだって、そんなのはさ、この3人じゃなきゃ言わないけど、
今は全部そこで止めてるけどさ、そんなの考えればわかるじゃん。泣くって何なのかっていうと、
わかってほしいじゃん。ロックはあんたはわかってないんだよって泣くってことは、
わかってよってことじゃん。
そこですよね。
めっちゃ早いじゃん。わかってよ。こっちに来てよじゃん、だって。
そうなんですよ。
あんなクールなひでがこっちに来てよって言ってくれたら、そんなに嬉しいことないじゃん。
だから俺は全然わかってないよ、ほんとに。でもこれからわかるからね、ちゃんと返したい。
それを言われたらやっぱりひではわかるんですよ。
いや、なんかもうあの時の幸せを忘れられないもんだった。
泣いてくれた。泣いてくれた。ちゃんとこっちに向かって投げかけてくれた。
来てよ。わかってよ。わかってくれなきゃ俺嫌なんだよって。なんだよこの子はみたいな。
それがひでちゃんが紅の一番頭のところのアルペジオをうまく弾けなくなっちゃって、
もうレコーディングできないって止まっちゃったときに、ひでちゃんがね。
ブルブラとのレコーディングをしてるときに、1989年の1月にしてるときに、
ひでちゃんがもう弾けないって止まっちゃったときに、
俺が一回このレコーディング中断。ひでちゃん、ニスタって言うんだけど、ニスタって小さい人たちがあって、ニスタ用意したからそこで、
ひでちゃんの自分で温めてる曲もアシスタントエンジニア1個用意したから、そこでもう2人で作っちゃっていいよって言ったの。
一回離れよって。
紅から?
紅の最初のところのアルペジオから。
いいからそこやろって言ったの。
それは、それができたのはひでとそういう関係になってたからよ。
いいからって言って。
で、そのギターがどうなってるのかって、俺がちゃんと話すからいいよって言って、とりあえずニスタにこもってもらって、
で、作ったわけや。
どんどん完成していくわけ。
ある時に、だいぶ多重録も重ねて、あと中近都みたいなインドみたいな変なリズムが入ってるんだけど、
あれは何かっていうと、僕の知り合いの、そういう音をばっかり録ってる人がいるんで、
俺ちゃんとギャラ払って、わざわざどっかインドかどっかで録りに行ってもらったの。
レコーディングしてもらって、その音をちゃんと買うからって言ってやってもらったのね。
で、その人が、そう、現地のレコーディングしてもらって、
で、その音をヒトちゃんに渡して、これも使ってって言って、で、仕上げたの。
エクスクラベーションだっけ、あれ、タイトル。
なるほど。
で、それが基本が上がってね、ほぼ8割できたっていう時に、
結局ヒトちゃんがイントロギターっていうか、
クレナイの最初のアルペジオのパッセージがうまく弾けないから、
もう弾けないって、ギター弾けなくなっちゃったって悩んでたっていう、
そういう苦しみとか悲しみみたいなのをメンバーも気にしてるわけじゃん。
メンバーにしてみると、ヒトちゃん、そんな風に自信なくさないでよっていうのと一方で、
逆にそれで止まっちゃってるじゃんっていうのもあるじゃない。
そういうメンバーのなんとも言えないのを、
ヒトちゃんがそれを仕上げたのをみんなで聞こうって聞いた時に、
そういうわざかまりが消えたのよ。
なんでかって言うと、聞いた瞬間に、すっげえかっこいいじゃんってタイトルで。
吉木もすごくいいって言って、要するにメンバーがみんながそれを聞いて、
いいねって盛り上がったんだよね。
ヒトちゃん知らないうちに何仕上げてんのって言って、
ヒトちゃん嬉しいわけじゃん。みんながいいねって言って。
しかもちゃんと1曲も仕上げてるみたいな、大切なアルバムの1曲をって言って。
で、すごいいいのできたって言って、
ヒトが自信を取り戻してくれたんだよ。
で、またタイミング見て、じゃあやろうかってやったら、
いいの弾けて、全然いいじゃんって言って、オッケーってなって、
ヒトが取れたもんね。
いい話だ。
そういうのはやっぱり、ヒトちゃんの精神状態のすごい繊細なところが出ちゃってるんだったら、
逆にすればいいと思って、
自信を持たせるとかじゃなくて、ヒトちゃんが、
ちゃんとあなたが天才なんだっていうのを取り戻してほしかったの。
なるほど。
要するに試験みたいに、なんとなくマイナス思考で、
限定式で見てみられると自信なくしちゃうじゃん。
本当はいいものを持ってても、下の方から見られて、
あなたこれダメですよね、これダメですって言われたら、
それはロックとか音楽の逆なんで、それはダメだと。
ヒトちゃんは自分でも、これもうまくできないし自信も良くないからって、
アルペジオがうまくできないって悩んでるときに、
それを忘れさせて、限定法じゃなくて、上から降りてく方に。
どんどん加点していくみたいな感じですね。
それを取り戻してほしかった。
ツタさんがジェットコースター怖いとこあげねえっせーって。
それジョージさんでしょ、言ってんのさ。
ジョージじゃなかったと思うんだけど、そんな感じになっちゃったな。
で、そうなった時に、俺もね、実はなんだかんだ言って、
絶対に俺が守るみたいな。
特にそれってまだ1988年か89年くらいだったから、
全然俺がね、メンバーのこと守るしリードするっていう立場だった頃なので、
よし、じゃあ俺はね、そういう時に、
確かに言われる通りだなと、俺が自然としてなかったらダメだなと思ったんだけど、
本当に嫌いだからどうしようかなと思ったの。
でも俺ふざけて生きてるんで、ふざけて生きてるってのは本当は怖いもんないんで、
しょうがないなと思って、じゃああった、じゃあ乗るわって言って、
じゃあ俺怖いっていうスイッチオフにしちゃえばいいやと思ったの。
たまにやるんだけど、怖いスイッチオフにしちゃえば本当は怖いものなんかないっていう、
そういう生き方してる変な人なんで。
変な人だね。
しょうがないからオフにするしかないなと思って、じゃあガチャンって言って始まると。
そしたらバカが、
だったら俺、どんだけ我慢できるか我慢大会にしましょうよとか言って。
バカじゃないの。
だから一回ジェットコースター終わったら終わりじゃなくて、
何回我慢できるか我慢大会にしようってバカが言い出したのね。
Xのメンバーじゃないわけですよね。
メンバーじゃないよ。
どっかのバカでしょ?
一回だけ俺はスイッチオフにして乗り切ろうと思ったのに、はぁ?と思ったのに。
ほんで、じゃあガチャンって始まりますって言ったらかかりの人がいるじゃん。
そしたらかかりの人が、もうそろそろ閉館なんでって言ったから、
俺やった!一回で済むと思ったの。
そしたら閉館なんで、
みなさん、スイッチいつも消してる中全部オンにして見せちゃいますよっていうわけ。
ジェットコースターの中を。
暗くなってる、外側を走るジェットコースターじゃなくて、
闇の中を走るやつよ。
要するに何だっけ、ディズニーランドのなんとかみたいに見えないところをやるジェットコースター。
なのに、全部はかりつけるってわけ。
やめてくれよと思って。怖いじゃん。
おまけに、だから、もう閉館なんで何回乗ってもいいですよって。
何回乗ってもじゃねえよなって。
俺はもう乗りたくねえよって話でさ。
みたいな。で、俺やっぱり降りようかなって思ったら、ガタンって始まっちゃったの。
始まっちゃった。
始まった。
でもその瞬間に、もうスイッチオフで。
ありますよね。そういう人はそういう人の論理があって。
あるんだよ。だから結局それもなんかいい感じで終わるみたいな。
なんかそういうのあるんだよね。
そこは数字通さなきゃいけないみたいな。
オフにするっていうのは要するにそのペースじゃなくて自分でいるっていう感じになるか。
これは俺なんだっていうふうに保つためにスイッチ切るみたいな。
セットコースターにされるがままにこう。
面白いっすね。
自分を保つためにこう。
あるよ。
あとさ、音楽系で言うとさ、俺キーボードで20歳でミュージシャンになってて言ったら、
僕ローズピアノっていうね、電気ピアノが得意だったんで、ローズのツアーって言われててよく重宝されてたんだけど、
あるときにFMの公開放送か、生放送みたいなのがあって、
ソニーミュージックのアーティストとコロンビアのアーティストの2人のアーティスト、両方とも僕はサポートしてたんで、
その2人のアーティストとその当時その両方をプロデュースしていた松戸屋松高さんっていうね、松戸屋由美さんの旦那さんで、
僕も尊敬してる松戸屋松高さんもお迎えして、じゃあ今日はって言って、生放送で演奏することになったわけですよ、FM東京で。
なんかFM東京で公開でね、生放送で何曲もやるとかって言ったら、ちょっと一瞬緊張しそうになったんだよね。
やっぱりまだ大学生だし、まだね、ミュージシャンとしてはプロだけどペーペーだしって思って、
やばい、ちょっとビビるぞって思ったとき、またそれもさ、ビビるってのは嫌だなって思って、またスイッチオフにしたのよ、その時の。
要するに普段できる演奏よりも下の演奏はないなって思って、そりゃ嫌だなって思ってオフにしちゃった。
そして待ってる間、演奏まで5分ぐらいあるじゃん、しゃべりがあるじゃん、その瞬間に、え、ちょっと待てよって思ってワクワクしちゃったの。
俺がものすごい勢いで間違ったり、めっちゃ自分だけ速いスピードで弾いたりしてぐちゃぐちゃにしちゃったら番組が全部ぐちゃぐちゃになるの。
めちゃくちゃ迷惑だから、めちゃめちゃ迷惑だからね、それ。
俺だって、今俺にはそういうチャンスが与えられてるのって思って、ワクワクしちゃって。
チャンスじゃねえからね、それ。
俺全部壊せるんだみたいなふうに思った瞬間に、じゃあどうぞって始まったら、最高の演奏で終わっちゃったな。
最高の演奏で終わっちゃった。後で自分で道路区聞いたときに、え、俺こんなに上手いの?って思った。
それも結局オフにしちゃえば勝ちなんだなって、別にビビってるからダメなんで、超えちゃえばいいんだなみたいな。ふざけちゃえばいいんだなっていうのを自分で学んだの。