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スピーカー 1
そう、それでね、この本がどういうふうに話が進んでいくかというと、
タイトルになるように、なぜ働いていると本が読めなくなるのかっていうのの理由を追っていく過程で、
うん。
その昔の人はどうやって本を読んでたのかみたいな話の中で、
働いている人が読む本として自己啓発症の歴史みたいなものが出てくるんですよね。
はい。
なんですけど、あの、ちょっとその辺の歴史をこう喋って、本読めば分かるんだけど、
喋ってもしょうがないので割とすっ飛ばすと、この著者が働く年齢になった頃に、
うん。
つまりミホンさんとほぼ同じ年だと思うんです。
そうですね。
同じ年なんで、ほぼ同じ、ほぼというか全く同じだと思うんですけども、
その仕事と自己実現を一体化させてないといけないみたいな、
うん。
なんか価値観が支配的になって、むしろ好きなことを仕事にできてないとダサいとか、
うん。
あるいはなんか自分がこう、みっともないじゃないけども、
なんかやりきれてないみたいな気持ちを抱くようになっていたと。
昔はそうじゃなかったと。
昔は仕事と好きなことを別にするのは当たり前で、
むしろ好きなことを仕事にしちゃいけないって言われてる人たちも、世代もあったけど、
自分たちの世代はそうじゃないっていうところが書いてあったんですけど、
この辺から宮本さんに聞いてみたいんですけど、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そうでした?そんな感じでした?
スピーカー 2
確かにどうなんですかね。
なんかもう働き始めてすぐなのかどうかわからないですけど、
確かにこうどれぐらいからなんだろう。
ほとんどでも社会人になってからはどちらかっていうと、
自分の好きなこととか、
たぶん僕が働き始めたぐらいのときに、
グリーンズっていうウェブメディアがあって、
たぶん震災直後ぐらいから始まってたメディアなのかなと思って、
そこがコピーで、欲しい暮らしは自分で作るみたいなコピーで打ち出したりもしてて、
僕の周りの人たちは同じ関心を持ってたからかもしれないですけど、
なんかそういうコピーがすごい刺さって、
仕事を探したりだとか、
自分の人生について考えている人がやっぱり周りに多かったような気がするので、
なんかそう考えると確かにこう、
自分の好きな、
なんか自己実現していくことが、
仕事においても、生活においても、
すごい重点的に大事だみたいな人は、
確かに多かったかもなと思いますね。
スピーカー 1
そうなんだね。
じゃあやっぱりヨンさんの実感とも、
合ってるってことなんですね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
ちなみにこうわざわざ聞くってことは、
いわゆる僕らの世代、僕の世代って1980年生まれなんですけど、
1980年生まれの人が、
その社会人になるような歳の時は、
あんまそうでもなかったですね。
あー。
それはそれ、これはこれみたいな、
好きなことは好きなこと、仕事は仕事っていうのがまだ、
かなり支配的だったと思うんで、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
支配的だったし、
その手法が限られているから、
その好きな仕事を見つけるまでの間は、
なんか宝くじ引き続けるみたいな、
フリーターをやるしかないみたいな。
フリーターっていうのはどちらかというとネガティブな言葉みたいな。
スピーカー 2
はい。
そうっすよね、確かに。
だからそういう意味で言うと、
むしろ、
例えばみんなが知っている企業、
名前が知っている大企業みたいなところに入って、
どんどん出世していくんだみたいな人は、
たまたまかもしれないけど、
周りにはいなかったなと思います。
スピーカー 1
たまたま、そうかもね。
僕もそれはいなかった。
いるとこにはいたんでしょうね。
そうです。
僕別に特にいい高校でもいい大学でもないから。
だから、たぶん僕とみなさんそこは似てると思うんですけど、
勝者って何しているかいまだにわかってない。
スピーカー 2
確かに、確かに、そうですね。
スピーカー 1
頭のいい人たちが入る会社は何しているかわかんないみたいなのがあるよね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
なぜならそんな仕事をしている人が身の前に、
小中高大学と一人もいなかったから。
親の中にも一人もいないからわかんないみたいな。
そうですね、確かに。
スピーカー 2
全然想像ができない。
スピーカー 1
確かに、そういう意味で言うと、
仕事か自己実現かみたいな二元論の前に、
そういう厳しい世界に別に僕らは生きていないみたいな。
スピーカー 1
どうです?
どうです?先に言わせるのですけど。
結構みなさん最後の方まで読んでるんだって今の会話の中から聞いたんですけど、
ほぼ最終章のとこだと思うんですけど。
スピーカー 2
ざーっと全部見たっていう感じで、
飛ばしてるところもあるので。
スピーカー 1
なんかね、僕途中ふんふんと思って読んでたんですけど、
読んでるうちに次第に気になってきたのが、
そのノイズ。
この本の中だと、
ノイズ込みの豊富ないろんな文脈が入ってるものを知識と呼んで、
その知識が書いてあるものが本であるっていうふうに単純化を一応していて、
で、情報っていうのはノイズがなく、
今の自分に役立つことだけに純粋化されている手軽なもので、
それはインターネット的なものであると。
本ではなくてインターネット的なものであると。
だから仕事自己実現に邁進すると、
役に立つものしか欲しくなくなるので、
インターネット的なるものしか接種したくなくなるみたいな、
接種する余裕がなくなるっていうふうに、
かなり単純化して書いているんですけど、
本だって結構ノイズのない単純化したものを読み続けることもできるし、
できるじゃないですか。
そうですね。
結構できると思うんですよね。
僕って細かいところにつっかかる嫌な人みたいな人。
インターネットにだっていい情報あるしとかって、
思い始めたらちょっと気になってしまったっていうのはあるんですけど。
スピーカー 2
確かにそうですよね。
僕も最初にささききるさんの、
ささききるさんもFacebookで投稿してて、
このコメントとかも見た上で本を読み始めたので、
ちょっと僕も疑いながら見るみたいな感じで見ちゃったな。
スピーカー 1
ごめんなさい。そういうつもりはなかったのかも。
スピーカー 2
ちょっとそういうのも入っちゃってたのかもしれないですけど、
でも確かに言葉の定義、
本を読むみたいなところが、
なんて言ったらいいんですかね、
言葉の定義的なところが結構広いのかなという感覚はあって、
でも伝えられてることは、
すごくわかるっていう感覚だけがあって、
僕のこの言葉が今表現力がなさすぎて、
もやっとしてるんですけど。
スピーカー 1
でもわかりますよ。
優しい心で僕だって読みましたから。
ここで本って言われてるものが、
映画でもいいし、音楽でもきっといいし、
旅することでもいいんですけど、
いろんな自分の知らなかった新しい文脈に出会う、
そういうものであれば何でもいいんだと思うんで、
それを象徴して本って言うといいと思うし、
それがインターネットの中にある情報でもいいと思うんで、
僕も広い心で読んだので、
全然使わかってないです、その辺は。
そんなに何か思いました。
スピーカー 2
そういう意味では、
すごいわかるなと思ったけど、
スピーカー 1
あくまでメディアっていうか。
今ちょっと最初ふざけてたんですけど、
僕が本当に気になってることで言うと、
本が読めてないなとかって、
罪悪感を感じることもないんですよ。
僕だって本読まないときありますよ。
僕だってあるけど。
あとそのときの本っていうのは、
何もうつい的な本だけじゃなくて、
なんか新しいこと学べてないなとか、
なんか価値観揺さぶられる、
なんかそういう体験を求めて、
なんか新しいものにどんどん積極的に出会おうとしてないなって
思うときってありますけど、
それでもそういうときがあってもいいんじゃないのって思うというか、
何て言うんだろうな。
なんか新しい文脈を取り入れる機会があるかどうかって、
いう風に結構パキッと線引きを、
本の中ではされてると思うんですけど、
僕そうじゃなくて、例えば何て言うんだろうな。
変わり映えもしない毎日、
例えば同じように洗濯物を干して、
同じように電車に乗って、
同じように子供におっぱいあげるっていうか、
子供にミルクあげるみたいな、
スピーカー 2
繰り返しの中にも発見があると思うんですよ。
スピーカー 1
なんか価値観揺さぶられるようなことなくても。
だから、私本読めてないとか、
俺本読めてないとかって焦ることもないというか、
なんかその焦ってるからこそ半面にならなきゃいけないって、
今度逆に半面になることに必死になるじゃないですか。
そうですよね。
なんかもうその考え方自体が僕に馴染まないのがあって。
馴染まなかったのかな、なんか。
なんとも。
どうです?だって宮本さんだって、
その今の宮本さんの半面な生き方を選択して選び取ってきたわけじゃないですか。
そうですね、確かに。
僕はそれを確かに奥畳みの的な生き方だって勝手に憧れを持ってましたしね。
どうですか、それをなんかこう自分で選択して。
スピーカー 2
そうですね、でも確かになんかこう、
まさにでも本を読むっていう行為で言うと、
全然また話が変わってくるのかもしれないですけど、
僕だんだん本の読み方みたいなのも変わってきたかなと思っていて、
最近の本の読み方どちらかっていうと、
それこそ手元にある本の中で、
例えばこうアテ類について勉強したいとか、
あとあの話ってどうだったっけのみたいな感じ。
最近はこう本がこうデータベース的な感じになってきてるっていうか、
スピーカー 1
そうなんですよね。
スピーカー 2
そうなんですよ、なんかこうあの時のあれってなんだっけのみたいなこう、
引っ張り出してこれるデータベース的な感じで本があるイメージがあって、
でもこれこう、なんかアテ類にはまってから僕がそうやって変化したからなんですけど、
その前まではどっちかっていうと、
確かにこの記者の方が言ってるように、
なんか娯楽のひとつというか、
YouTubeで動画見るとか映画見るとか音楽聞くとかと同じような感じで本があったので、
なんかこうそう考えると、
スマホを見たりすることによって読書する時間とかなくなるっていうか、
なんかこう娯楽の中のひとつなので、
別にそれがこう動画で見ることでもいいみたいな感じになってると、
本は読まないみたいな感じだったので、
ただその時に本読まなきゃみたいなのも特になかったですけどね。
スピーカー 1
でも確かに今おっしゃるように、
スピーカー 1
僕いつもあの、TikTokで秋山とミラクルヒカルのモノマネ見て笑ってみてますから。
スピーカー 2
サセキルさんもそういう時間あるんですね。
スピーカー 1
あるよ、あるでしょ、あるでしょ。
スピーカー 2
なんか僕もやっぱりなんかすごい家に仕事して家帰って、
あの妻と子供もいてみたいな感じだけど、
もうほんとにこう子供とも今遊べないし、
なんかこう妻と会話できる状態でもないんでちょっと疲れてますみたいなとき、
ソファで寝っ転がってただスマホを。
あれ何してんだろうみたいに確かになりますけど、
確かにその中でこうこの帯は確かにハッとするな、
なんか呼ばれてる感じはしますね。
スピーカー 1
なるほどね。
なんかみんななんかそれにちょっとした小さな罪悪感のような、
なんか生産的じゃないんじゃないかっていう罪悪感、
そこに火をつけてるっていうことなんだと思うんですけど、
この帯のコピーとかね、疲れてスマホばかり見てるあなたに。
僕の違和感の一個はそれかな。
別に罪悪感持たなくてもいいんじゃないかっていうところからスタートしてる。
スピーカー 2
そうですね、罪悪感確かにわかりますね。
すごい時間がたってる。
僕も最近あの秋高田市の議会の切り抜き動画みたいなのがすごい、
市長と議員さんのやりとりがすごい好きで、
すごい好きっていうか意識的に見てくれてる流れてきたやつを気づいたらすっごい見てるみたいな感じになって、
なんかこう正義感というか、
もっといい議会にしてほしいなって、
全然言ったこともない市民の議会を見て思ってるんですけど、
スピーカー 1
確かにあれ何してたんだろうってちょっとやっぱり罪悪感出ますもんね。
罪悪感覚えることはないけど、そういうのは見ますよ。
山の中でブッシュクラフト?
スピーカー 2
はいはい。
木と斧だけで家を建てる早回し動画を30分ぐらい見てるときあります。
そうですよね、確かに。
なんかでもそういう意味で言うと、半身でみたいなところはなんかすごい確かにいいなと思いますね。
スピーカー 1
本当に無理して本を読むみたいなこともなくていいと思うけど、僕も。
さらにね、さらに半身でね。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
最後は後書きに働きながら本を読むとお伝えしますというので、項目がいくつか教えてくださってます。
iPadを買うって、iPad縛りだったのちょっと僕面白かったです。
スピーカー 2
まあ、なんかKindleでもAndroidでもいいと思うんですけど。
確かに。
スピーカー 1
僕は本読むの好きな方ですけど、
本読まなきゃダメだよっていう風にプレッシャーをかけてしまうことに対してはちょっと気遅れするところがあって、
あんまりそういう風に言わない方がいいというか、
ついついそういう風に自然と言っちゃうんですよ、僕が。
だからすごく気をつけてるんですけど、気をつけてるんですよね。
気をつけても僕に威圧感を感じる人もいると思うんですけど、
みんながみんな文字読むの得意じゃないから、
そんな本読まなきゃダメだみたいな風にはしたくないんだけど、
したくないなとは思うんですけどね。
スピーカー 2
はいはいはい。
でもなんかあんまりそういうのも感じなくなってきましたけどね。
なんか一時期やっぱりすごい、一時期っていうか、でも子供の時の記憶とかなんですかね。
なんか学校ではすごい言われた記憶はありますけど。
スピーカー 1
ね、なんか朝読書とか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
夏休みには何冊借りるとかね。
本に関してはなんかすごい言われますよね。
スピーカー 2
そうですね、それはあった記憶あるけど、
大人になったからそんなになんか絶対本を読めとか、
あとでも僕もそのやっぱり新聞を働いたら読まないといけないみたいなのも、
あんまり感じたことないですしね。
スピーカー 1
そうね。
いやでも、半身ね。
いや、半身というか、
昔ね、僕も山本さんも岩手県の人だからあれなんですけども、
岩手県がね、僕の記憶によると90年代のどっかで、
県のスローガンみたいなものを定めたときがあって、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
それがね、頑張らない宣言岩手なんですよ。
へー。
頑張るなっていう、あれで。
で、当時は、え、頑張るなってどういうことだって言って、
すごい笑ったか怒ったかどっちかだったと思うんですけど、
今聞くとすごく先進的なメッセージが聞こえましたね。
スピーカー 2
ほんとですね、確かに。
スピーカー 1
ちなみに、岩手の人って、
頑張るなって言われなくても頑張ってないぐらいの部類の、
なんていうんだろう、なんていうんだろう、
性質的にのんびりしてると思うんですけど、
はい。
言われなくたって頑張ってないわみたいなのはあると思うんですけど、
割とその、僕頑張らない国で生まれた気がするんで、
うん。
過激な競争社会とか、受験もしたことないし、
受験っていうか、入学試験は受けたことあるけど、
受験勉強とか受験戦争みたいなことも経験したことないから、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
競争社会そのものを経験しててのんびり生きてるから、
ここで言われてる反味って、
あ、俺今までずっと反味だったな、
頑張ってる時ですら反味だったなみたいな。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
あれ頑張ったことなかったかもしれないみたいな。
スピーカー 2
そうですね、確かに。
それはすごいわかりましたね。
頑張らない宣言これいいっすね。
スピーカー 1
あった?
スピーカー 2
ありましたありましたニュースの記事。
スピーカー 1
今の記憶で喋ったんだけど。
スピーカー 2
2003年に出てきて、でも議会ではどういう趣旨か、
頑張ってる人に頑張るなというのかなどの質問があった。
スピーカー 1
あいつぐらい。
スピーカー 2
でも知事が新しい世紀にあえてこの言葉で問題提起したいって言って、
すごいいいですね。
スピーカー 1
ちなみにこの頑張らない宣言ってこの記事見ると2003年なんですけど、
もっと前からありましたよ。
スピーカー 2
あ、そうなんですね。
スピーカー 1
もっと前から。
スピーカー 2
経済効率というか本当の幸せを求めて。
スピーカー 1
でもそうか、新聞広告にして話題になったのがこの年だったってことなんですね。
スピーカー 2
すごいいいですね。
この時は松田さんが知事だった時。
スピーカー 1
第一弾では作家の椎名誠さんが、
常に頑張っていないと不安になる。
そんなの変だぜ、現代人と呼びかけた。