1. メディアヌップ
  2. #010 柳田國男の『遠野物語』..
2022-03-10 42:33

#010 柳田國男の『遠野物語』をおもしろがる人々 [観光派]

spotify apple_podcasts

シーズン2「柳田國男の『遠野物語』をおもしろがる人々」
柳田國男の『遠野物語』(1910年)について、遠野出身のささきる(@sasakill)と遠野在住の宮本(@cfyhdvj)が4回連続でお送りします。シーズン2エピソード3のテーマは、「遠野物語の外側 ✕ 遠野市の内側」の領域である「観光派」。ゲストに観光ガイドの多田陽香さんをお招きし、『遠野物語』を生かした観光の今と昔について語っていきます。

番組で取り上げた話題
Iwate the Last Frontier / 遠野遺産 / To Know / Lonely Planet / ファンタスティック・ビーストとKAPPA / The Legends of Tono / 高清水展望台 / 小盆地宇宙論 / 米山俊直 / 五百羅漢 / やませ / 岩手県の土偶 / 遠野博物館 / 遠野まちなか・ドキ土器館 / たそがれ土偶 / 続縄文文化 / 遠野を特別な場所にしない / 椎葉村 / 佐々木喜善 / カッパ / 河伯 / 天明の大飢饉 / ラキ火山 / 馬娘婚姻譚 / ストーンサークル / 20万分の1シームレス世界地図 / ゴンドワナ大陸からの北上山地 / 早池峰山 / 1970年 岩手国体 / 1982年 東北新幹線開通 / 1992年 世界民話博 / 2010年 遠野物語百周年
https://sasakill.substack.com/p/episode-010

お知らせ
番組へのおたよりはこちら。https://forms.gle/MKYhvTD5nJu6YhZU7 または、ハッシュタグ #メディアヌップ をつけてTwitterに投稿してください。
番組公式Twitterはこちら。https://twitter.com/NupMedia

制作ノート
企画: ささきる / 出演: ささきる, 宮本, 富川岳, 多田陽香 / 編集: 宮本 / ディレクション: tel / アイコン制作: CHACO
制作協力: 株式会社Next Commons
2022年2月9日収録

00:00
スピーカー 2
前回からの続きです
今回はエピソード3
島の物語を面白がる4つの領域のうち
観光派について取り上げます
ゲストには岩手The Last Frontierの
田田遥さんをお招きして
お話を聞いていきたいと思います
こんにちは、佐々木留です
こんにちは、宮本です
こんにちは、はるっぴです
こんにちは、富川です
はるっぴです
こんにちは、岡田さんです
こんにちは、岡田さんです
こんにちは、岡田さんです
こんにちは、岡田さんです
こんにちは、岡田さんです
こんにちは、岡田さんです
スピーカー 3
こんにちは、岡田さんです
スピーカー 1
こんにちは、岡田さんです
スピーカー 4
こんにちは、岡田さんです
こんにちは、富川です
スピーカー 3
前回に続いてお二人に
話を聞いていこうと思います
今回は特にはるっぴさんに
観光のことについて
お話をお伺いできればと思います
スピーカー 1
はい
スピーカー 3
はい、よろしくお願いします
よろしくお願いします
はい、早速なんですが
今回は観光ということで
実際にはるっぴさん自身が
これまで観光ガイドとかを
務めていらっしゃるということなんですが
実際に今、東野でどんなツアーを
ガイドしているかとか
あと今最初に紹介のあった
Iwate The Last Frontier
のことについても
説明をお聞きできたらなと思います
スピーカー 1
はい、ちょっとコロナ禍なので
そもそもあまりお客さんを
ガイドできてないんですけども
私がガイドになったのも
本当に2年、3年ぐらい前かな
ですね
東野はですね
ふるさと観光ガイドっていう
ほぼボランティアで構成されてる
ガイド団体がありまして
ちゃんとですね
養成講座を開いてるんですよ
で、東野物語に出てくるスポットを
ちゃんとガイドできるように
月に1回ぐらいかな
研修があって
先輩ガイドさんと一緒に
いろんな東野医さんに認定されてる場所とか
東野物語に出てくる場所っていうところを
勉強してガイドになるっていうような
養成講座があるんですけど
それを受けて
東野のふるさとガイドの一員になっています
そこがですね
だいたいもう平均年齢70歳ぐらいなんですけども
私が入ってガクッと
下がりました平均年齢が
それから駅前でワンコインガイドって言って
駅前、結構東野市内の駅前は
すごくコンパクトなんですけども
そこをお客さんと一緒に歩いて
結構ですね
歩いてると座敷嵐が実は
街の周辺に至るところにあったりとか
なんかカッパの
なんていうんですかね
03:00
スピーカー 1
お土産屋さんに行ってみたりとか
神社に行ったりとか
いろいろ歩いても楽しめるところがあるので
そこをご案内したりとかしています
それは東野の中でのガイドで
そういう観光協会がやってるガイドもあれば
富川さんとやってる
「TO KNOW」っていう東野を
もっと面白がる方法を伝えていくっていう
プロジェクトの方で
サイクリングのツアーをやったりとかしていますね
岩手The Last Frontierっていうのは
岩手って名前に入っている通り
東野にだけに特化せずに
東野も含めた岩手の
今までの観光にないような
例えば時代で言えば
縄文時代の歴史がかなり
岩手に色濃く残ってたりするので
そこの精神性とか
アニミズムの世界みたいなものを
知ってもらうような
ちょっとディープなツアーを作ったり
ガイドをしたり
それは結構外国人向けっていうのも意識してるので
英語でガイドできるように
ブラシアップしたりとかしています
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 3
実際に東野に観光で
東野物語に関連していたり
それ以外っていうこともあると思うんですけど
訪れる人って結構多いんですか?
スピーカー 1
どうですかね
数で言うと
やっぱり岩手県は
平泉とか世界遺産があるので
そちらに比べたら
数としては少ないんですけども
面白いのがですね
そういう平泉とかは
中国系、アジア系の人たちが
お客さんとしては
数が多いんですけども
東野に来る人たちって
ヨーロッパとかオーストラリアの人が多いんですね
で、一人だったり
ご夫婦とか
結構少人数でいらっしゃることが多くて
皆さん滞在するときは長かったりとか
何かこう、ちょっと旅の苦労とが
来るようなスポットになってる傾向があるみたいなんです
スピーカー 3
へぇ~
その何かあるんですかね
苦労とが集まる理由みたいな
スピーカー 1
なんでしょうね
あの、岩手全体でもそうかなと思うんですけど
わかりやすい観光地ではないんですよね
あの~見て、例えば京都で言えば金閣寺とか
見て、パキッと「あ、これは日本だ」って
わかるような建築物があるわけではないので
長く滞在して歩いてると
人との交流が発生して
それが面白かったりとか
なんかこう、やっぱりさっきもありましたけど
感じることの方が
北斗のでは体験として面白いから
見たり、買い物して、物を買ったりとか
06:02
スピーカー 1
なんかそこじゃないところを求める人が来るのかなっていう気がします
スピーカー 3
へぇ~なるほど
スピーカー 2
何を見て知るんですか?それ
スピーカー 1
なんでしょうね~
スピーカー 2
何を見てくるんだろう
スピーカー 1
何を見てきてるんだろう
スピーカー 2
なんだろうね
スピーカー 1
私も知りたいですね
スピーカー 4
海外の人は、あの~何を知った?
あの~英語で書かれた
スピーカー 1
あ~
スピーカー 2
スピーカー 1
あのガイドブックですね、なんだっけ
へぇ~
いや、名前出てこない
なんだっけ
スピーカー 4
(笑)
スピーカー 2
あの~普通に
それ英訳版の島のまわたりってことではなくて
スピーカー 1
じゃなくて、普通に海外の
日本で言えば地球になる日方みたいな
スピーカー 2
うんうんうん
スピーカー 1
そういうのにも一応載ってるんですよね
スピーカー 2
いや、これ
こういう時、富川屋さんのオフィス便利ですね
もう資料室みたいなもんだから
そう、買ったんですよ
出てくる
スピーカー 1
あ~ロンリープラネットだ
スピーカー 2
ロンリープラネットっていう
あの~超有名な、あるじゃないですか
スピーカー 1
世界的な
スピーカー 2
それにちゃんと載っているってことですね
スピーカー 1
そうですね、それにはちゃんと東北も
エリアとして注目すべきところっていう風に
もう、都市でしたっけ
都市だったか、あの~ランクインしてて
東北は
スピーカー 2
え、ロンリープラネットにどう紹介されてるんですか
スピーカー 1
あの~よくあるのはやっぱり
フォークロアの、あの~
聖地みたいな感じですね
ジャパニーズフォークロアとか
やっぱりカッパとか
そういう日本も
スピーカー 2
そうか、またカッパが出てきたね
毎回カカサズ出てきてますね
スピーカー 1
カッパはやっぱり出ますね
カッパは英語ですから
スピーカー 2
避けられないな
スピーカー 1
カッパってハリーポッターとかにも出てきてますからね
スピーカー 2
そうだね~
もう世界的な存在だからね
スピーカー 1
描き方は、あの~かなり色々ありますけど
妖怪とかね
あのカッパっていうのは英語で通じたりするので
それの聖地
ということで東北紹介されてることが多いですね
スピーカー 3
へぇ~なるほど
なんかあんまり違いますね
日本の国内のガイドとかでも
東野とかでそういう聖地みたいな感じの紹介みたいなのって
東野物語とか民話の里みたいなのがありますけど
そういう妖怪の聖地として載ってるんですね
スピーカー 4
ちゃんとレジェンズ・オブ・東野っていう
東野物語に紹介も載ってますね
スピーカー 1
これは結構やっぱね、興味がないと
ここまでは読まないと思うんですけど
スピーカー 2
うん、でも逆に言えば
調べようと思ったら必ずそういうところにたどり着くようにはなってるから
ってことですよね
来る人はやっぱそういうの見て調べてきてるっていう
09:01
スピーカー 1
そうですね、必ず見てきてると思います
スピーカー 3
う~ん
なんか実際にこうガイドしてて
どういうのが一番食いつかれるというか
魅力的に見られているような感覚がありますか
スピーカー 1
そうですね
海外の方だと
やっぱりまず東野っていう場所がどういう場所なのかに入る前に
今いる岩手とか東北
日本の中でもこの東北というかこの北のあほ
っていうのはどういう場所なのかっていうところから
やっぱ全体からの東野の位置づけについて
まずそこが納得いかないと
もっと下に下にっていうことにはいかないので
東野とか岩手っていう場所が
皆さんが、海外の人たちがイメージしてる
日本の中でどういう位置づけなのかっていうところを
まず一番最初に話すっていうのが
大事だな~ってすごい感じていますね
そういう時に、しゃべるだけじゃなくて
やっぱり体験してもらうっていうのが大事なんですけど
東野は最初に高いところから
東野の地形を見るのが一番だな~って
スピーカー 2
じゃあ山の上っていうか
展望台みたいなとこを盆地が一望できるようなところに
お連れするんですか?
スピーカー 1
まさにそうですね
ちょっと遠いんですけど
そこまで行けば地形がわかって
どこ見ても山だし
けど中には田んぼがあって川が流れてて
人の住んでる町があって
里があって山があって
奥は釜石で海の方があって
内陸の方から大体皆さん新幹線とか飛行機で来るので
そっちの市街地はあって
っていう風に大体まず地理感覚を理解すると
ああ、なんとなくこの町は山と絶対生活してる場所なんだな
みたいなところとかですね
スピーカー 2
わかってきて
スピーカー 1
どんどんその後の話がわかりやすくなってくる
スピーカー 2
それ僕の大好きな小盆地宇宙論で
ああ、そうですね
スピーカー 1
まさにですね
スピーカー 2
小盆地宇宙論って京都大学の世の山としなおさんというのが
方が提唱されたやつで
世界中に盆地状の地形があると
日本だけじゃなくてアフリカでもどこでもね
山があって里があって
その山と里の間に中間的な里やまっていうかそういうとこがあって
そういうとこにいろんな文化が発展していくみたいなやつの
12:03
スピーカー 2
類型を探していく研究があって
それ小盆地宇宙論って言うんですけど
それを最初にお見せするってことですね、つまりね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
もしかしたらヨーロッパとか世界中からどこから来ても
自分が知ってるどっかの地形に似てたりとか
なんか懐かしいと思ったりするようなことあるのかもしれないですね
スピーカー 3
そうですね
スピーカー 2
そう
スピーカー 1
まず地形を見るところからスタートする
それはやっぱり
東野のボランティアのふるさと観光ガイドだけやってたら気づかない視点で
結構そのガイドさんたちの本当に面白くて
エンターテイメント性もあって
お客さんをガイドするっていう意味では素晴らしいスキルを持った方々なんですけど
結構ディテールに入ることが多くて
東野物語何話ではこういうこと言われてて
だから五百話間はこうなんだとか
いきなりディープに入ることも多かったんですよね
そうなると海外の方だけじゃなくて
国内の方で東野物語読んでない方でも
あ、なんかそれ読んでないからそもそも東野物語がどういうものかもわからないし
そこでわからないからもうこれ以上理解ができないかもみたいになっちゃうんですよね
もっとライトでよくて
皆さんが例えば住んでる長野からいらっしゃった方だったら
そこのこういう場所に似てるのが
ここで、ここの東野でとか
なんか持ってる知識とリンクするようなことから入った方がやっぱみんな入りやすいですよね
スピーカー 3
うーん
その後こう入りやすいっていうのはその後どう続いていくんですかそのこうガイドは
スピーカー 1
いやもうその後はこの前回話したカッパのちょっとね
あのヘビーな話だったりとか
スピーカー 3
はいはい
スピーカー 1
あの、まあそのなぜ命を繋いでいく必要があったかっていうと
寒いからですよね
でその寒いっていうのは地形のことが頭に入ってればわかってくることなので
それからカッパの話ができるし
えーなんでしょうね
スピーカー 4
芸能とかね
スピーカー 1
ああそうですね
共同芸能を見るっていうのはあのエンターテインメントの一つだと思うんですけども
共同芸能自体が自然に対しての祈りの表現なので
やっぱ食べ物をちゃんと食べていくとか
そのために自然の恵みとか気候に対しての祈りが必要だったわけで
より寒くて嫌ませっていう
冷たい夏に吹く冷たい風があるこの場所だからこそより強く祈る必要があったんじゃないかとかね
15:07
スピーカー 1
そういうのが理解できると
共同芸能の多様さとかも理解ができていきますよね
スピーカー 3
うーん
スピーカー 4
本当はこの真冬に一回来てもらって
スピーカー 1
どれだけ寒いか
スピーカー 4
寒さを体感して春とか夏とかの祭りを見たらこう
いかに春を迎えるとか
スピーカー 1
食べ物が食べれる喜びみたいな感じられるかもしれない
スピーカー 3
うーんなるほど
実際に何か体験するみたいなのって
本当にその場所で見に行くみたいなことだけじゃなくて
なんかその基本的なことだったりとか
その立場になって考えるみたいなのが面白さに感じられてるみたいなことなんですかね
スピーカー 1
それもあると思いますね
全部の季節に来てほしいですよね
スピーカー 3
なるほど
あと最初の岩手たラストフロンティアのところでもありましたけど
やっぱり縄文文化みたいなところもすごい興味持たれるところなんですね
スピーカー 1
そうですね
岩手がドグの出土数が全国一らしいんですよね
スピーカー 3
あ、へーはい
スピーカー 2
そうなんですね、有名な車高置きドグとかの
有名なやつあるけど数としても多い
それ岩手県が面積超でかいからじゃないですか
他県の4倍くらいアドバンテージあるから
スピーカー 3
大きさ的な
スピーカー 1
こんなに遺跡があって私たちが住んでるところ
今は街があるところも
2000年前には人がいて同じ景色を見ていたのか
同じ環境で育っていたのかとか
なんかすごくないですか
でその時に出てきたドッキーとか器とか
ドグっていうのがそのまま出てきていたりとか
わけがわかんない形してるんだけども
めちゃくちゃ可愛かったりとか
スピーカー 4
あれですよね、春日さん去年ドグの命名をされてましたよね
スピーカー 3
そうですね
スピーカー 2
ドグに名前つけたんですか
スピーカー 1
ドグに名前つけたら採用されちゃいましたね
東野の博物館は民族専門博物館って言って
人の暮らしに特化した
わりと近代のものが集まっている博物館なんですけど
普通博物館って言ったら
その土地の深い歴史のところから始まるんで
18:00
スピーカー 1
最初ドッキーとかあるんですよ
けど東野の博物館にはなくて
代わりに別館があって
東野町中ドキドキ館っていう
めちゃめちゃポップな名前をしてるんですけど
スピーカー 2
ドキがドキでね、ドキドキでしょ
私でね
スピーカー 1
中入ると結構真面目にドキがズラーっと並んでいるんですけど
そこの博物館別館の方をプロデュースしてほしい
っていう風に富川さんと私に依頼が来まして
お二人がね、友人を連れてきたくなるような
博物館にしてくださいってことだったので
名前もポップだし、なんか
めちゃめちゃ面白くプロデュースしようってことになったんですよ
で、一通り今の展示をバーっと見てったら
私的にはめちゃめちゃ可愛い
高さ4センチぐらいしかないんですけど
ちっちゃくうずくまって体育座りしてるような
道具があるんですね
で、顔はかなり素朴で
なんかこう佇んでるような感じで
ただこう、道具っていう名前が
札があっただけなんですけど
なんかこれ超可愛いな
スピーカー 2
で、背中の哀愁がすごくて
スピーカー 1
たそがれてるみたいですねとかって言ったら
なんか次の展示の時というか
なんかそこでもうみんなが
じゃあたそがれ道具だっていう風になって
そのままそのたそがれ道具を
それだけにスポットライト当てて
フューチャーする展示にしたら
すごい
スピーカー 2
確かになんかね、縄文もそうだけど
言葉がない文化の人たちと
心を通わせる方法として
なんかすごくいいですね
その道具作った人がどういう気持ちかは分かんないけど
少なくとも春日はそこにたそがれを感じて
スピーカー 1
たそがれを感じましたね
みんな見習うある日がありましたね
スピーカー 2
通じ合ってる感じがいいですね
スピーカー 1
ずっとね、見てたくなるんですよね
そういうものが唐のにもあるし
唐の周辺の博物館にもあったりしてですね
なんかどんな場所だったんだろうって
スピーカー 2
想像したくなりますよね
スピーカー 1
で、あのそうだその縄文の
やっぱ時代がとほか長かったんですよね
教科書で自分たちが教わってたのは
縄文時代があって
その後稲作の仕方が伝わってきて
狩りとかやってた時代から
21:00
スピーカー 1
稲作を始めて今の時代につながった
そこから今の時代ができあがったみたいな
書かれ方してたと思うんですよ
スピーカー 3
私もそういう風に教わりました
スピーカー 1
よくしてたんですけど
北海道とか北東北は
ちゃんと地域の歴史を見ていくと
弥生時代がなんかほぼないみたいなんですね
へーそうなんですか
特定縄文文化っていうのが
西の方では弥生時代の時に
こっちでは特定縄文文化が続いていて
稲作はその後からなんですよね
じゃあそれが遅れてたのかっていうと
そうでもないようなんですよね
なんか一回田んぼを作ったっていうような記録はあって
けどなくなってるってことは
それがその土地に合わないから
辞めたっていう風な考え方ができますし
スピーカー 2
最近の話だと狩猟最終時代があって
稲作定住みたいなのって昔習ったと思うんですけど
今はあまりそういう言い方しないみたいで
つまり移動して暮らしている時にも
狩猟もするし農業もする
つまり移動っていっても
毎日移動してるわけじゃなくて
季節ごとに移動するみたいなことだから
動物も取るし魚も取るしするんだけど
山の食べ物も取るんだけど
育てられる植物とかは育てた
つまり移動してることと狩猟と農業みたいなものって
同時に平立するっていうことなんですよね
一方定住してても
これ僕今普通に考えればそうですけど
定住してても狩はしますよね
定住してても農業はする
だから昔の捉え方の方が確立的で
今は移動してたのが定住した
定住の方が結構大変なんですよ社会的に
だって病気もあるし土地は痩せてるかもしれないし
人間関係とか社会の関係どういったなんでいくか
みたいなことが結構問題になったりするんで
東北が蝶門時代が長くて
しかも定住してお米とかじゃない稲作じゃない方法で
そういう農業を狩とか土地とかやってて
しかも長い間安定して平和な暮らしをしてた
っていうのが新しいというか
新しいというかこの20年とかで
スピーカー 1
そうですよね
スピーカー 2
認められて普及して
そういう考え方捉え方が普及して
スピーカー 3
研究が普及してたみたいなことなんだと思うんですけど
スピーカー 1
なんかすごく面白いですよね
蝶門って全然イメージが湧かなかったけど
24:02
スピーカー 1
今の時代においてなるべくこうサステナブルに
ちゃんと土に還るものを使おうとか
資源をちゃんと残すことを考えて
次の時代につなげていこうとか
っていう風な考え方が近年すごくこう
ヨーロッパの方から来てますけど
なんかそれをこの東北の地に長く住んだ蝶門人たちは
まさにそれを根底にこう持ってやってたんだよなって思うと
その蝶門時代をベースにできてきた
この今の私たちの文化っていうのは
何かヒントになるものがあるんじゃないかな
っていうところを
なんか自分ももっと探りたいし
なんかそれを伝えていきたいですよね
スピーカー 2
いやなんかね、タラさんの話聞いて
今柳田国雄の話を思い出したのがあって
柳田国雄がどっかに書いたんですけど
「塔の物語」っていうものを
塔のっていう土地を特権的な場所にするために使うっていうのは
本来の趣旨として間違ってるっていうね
なんか話があって
「塔の物語」って本は塔ののことを取り上げて書いたんだけども
それは世界の中で塔のだけが特別だったからじゃなくて
それこそ国雄さんはシーバソンにも行ったし
いろんな話の中を聞いてる中で
佐々木紀全と語源があったんで成立したんだけれども
塔のにしかそんな話がないとか
塔のだけが世界で唯一の場所だっていうことを言いたいわけじゃないと
だからそればっかりを掘り下げるっていうのは
社会はどう営んでいくのかとか
社会ってどうやって成り立っていくんだろうっていう疑問とかね
意志を持って社会をつくっていうことと
真逆のことだっていうことを思っていたようで
だからただその話を聞いて思ったのは
入り口は塔の物語とか
塔のって土地なんだけれども
あれ?それが石器とか土器っていうものをきっかけに
縄文時代とかね
旧石器時代全般への興味が広がっていくとか
あるいは世界中にある盆地の地形に
ヨーロッパからとか海外から来たお客さんが響き合うものを感じるっていうのは
塔のから始まりながら不変的なものに広まっていってるっていうのは
国王さんが言いたかったとか
塔のだけを特権的なものにするんじゃねえぞっていう感じの話を思い出しましたね
スピーカー 3
へぇ~
スピーカー 4
まさしくそうっすね
なんかカッパ…またカッパの話してますけど
スピーカー 2
どんどんしよう!どんどんしようぜ!
スピーカー 4
カッパ調べていったら
大陸の光河の水の神で
27:02
スピーカー 4
カハクっていうのにたどり着いたんですけど
それあのあれですね
最悠紀のサゴ城ってカッパじゃなくて
もともとカハクっていう光河の水の神だったんですけど
そういうのも
入り口は塔ののカッパを調べていたけれども
気づいたら中国に話が飛んでるみたいな
調べれば調べるほどグワーってその先の世界が広いみたいになって
なんかいい構造だと思うんですよね
導入として塔のあるけど塔のだけを見てないっていうか
なんかそういういい教材っていうかねテキスト?
スピーカー 1
そうですね~すごい面白いですよね
なんかあの周りから見たら塔の物語をすごく
下に下に掘り下げてるように見えるんだけど
なんかどんどんグローバルに広がっていって
そのカッパもねカッパの生息地みたいなの調べていくと
日本全国にあって中国に行き着いてみたいなことになるし
この間、あそうですね大介さんから
スピーカー 2
あなんだっけ?あ、なになに?
スピーカー 1
あの五百羅漢の話はすごく面白かったです
スピーカー 3
五百羅漢の話
スピーカー 2
火山の話
五百羅漢ってそうそうそう
天命の大吉金の時にたくさん亡くなった方がいたんで
それを供与するために大地寺の岐山手和尚さんが
山肌にある岩にね石仏を石仏を掘ってったっていう話なんですけども
あれの原因あるいは遠くの原因の原因ですけど
その原因がなったものっていうのがアイスランドのラキカザンの大噴火なんですよ
これはねものすごい大噴火だったらしくて
なんかあのフランス革命の延縁にもなったと
つまり全地球的な気候変動が
まあ天候不順というかその数年間
2、3年じゃないですもっと長い間にわたって起こって
寒冷化が起こって
そこでこう民衆の反乱が起こったみたいな
フランスで起こったこともあれば
東北の場合はさらにこう山瀬とかね
いろんな地理的な状況なんかもあって
たくさんの死者が出たみたいなのがあったりするんですよね
だから五百多間って観光地でもしても有名ですけど
それをなんか東のだけにあったことって紹介するのか
でもそうじゃない全地球的な
あの気候変動とか天候とかっていうものと考えて紹介するかで
もう捉え方全然違いますよね
スピーカー 1
全然違いますね
だから東野っていう場所が非常に特徴的なんだっていうことは
東野の中でガイドするときにはそれでいいんですけど
外から来た人とか海外の人とかにちゃんと持ち帰ってもらうためには
世界的にこういうことがあって
東野ではこういう結果として今皆さんに見てもらってます
っていうような形の方が持ち帰るものが多そうじゃないですか
30:03
スピーカー 2
そうだね
あとさっき僕言いかけたのはカッパの話に連動して
お白様のね、馬女婚姻誕
馬と娘が結婚する話っていうのは
大陸のモンゴルの方というか
大陸の方の話が元だということになってるわけですけど
それにしてもお白様をどう紹介するか
正月に着物一枚ずつ着せていく人形ですよって紹介するのか
馬の文化ってもちろん世界中に
特にユーラシア大陸で伝播してるので
そういったものと一緒に運ばれてきたお話で
ヨーロッパにも似たようなものがあるしっていうのは
スピーカー 1
紹介するかどうかでも全然違いますよね
すごいですよ
縄文のストーンサークルとかもイギリスと繋がったりとかね
スピーカー 3
すごいですね、いろんな国が出てくる
スピーカー 1
最近チリ図表を買いました
高校のチリの教科書の参考教科書みたいなやつなんですけど
スピーカー 2
チリ地質学みたいなやつ?
スピーカー 1
教科書と地図帳とあと図表っていう
スピーカー 2
あった!
スピーカー 1
データ統計情報もあるし
写真とかイラストとかもいっぱい入ってるやつなんですけど
自分が持ってたのが結構古かったので
新しい図表をですねメルカリで買いました
めちゃめちゃ面白いです
スピーカー 3
そこから何が見えてくるんですか?その図表から
スピーカー 1
さっきの火山の話を理解するとかもそうなんですけど
火山の噴火の仕方によって地形が
生まれる地形が変わったりするわけですね
火山の近くにはやっぱり温泉もあるしとか
そこの地形を理解することによって
そこに形成されるであろう文化とか観光地とかも変わってくるので
なんかすごくなんでしょうね
ミクロにも見れるしマクロにも見れるし
世界ともつながるしみたいな意味ですごく
スピーカー 2
ワクワクします見てて
スピーカー 1
おじくさん最近ずっと地質とかねそういうの興味ありますもんね
興味ありますね
スピーカー 4
ネットでなんでしたっけサービス
スピーカー 1
Google Earthですか?
いやあの地質
シームレス地質図っていうね
スピーカー 4
シームレス地質図っていう皆さんググってください
スピーカー 2
素晴らしいウェブサイトがあってですね
スピーカー 4
ググって岩手を見ると驚愕の地質が現れますんで
スピーカー 3
それそんなわかるんですか?
スピーカー 1
日本列島の地質をウェブ上で見れるサービスがあって
33:07
スピーカー 4
地質が色分けされてて
スピーカー 1
そうそうそう加工岩石でできてる土地とか
デイ岩、海の方の地形とか砂とかねそういうのでできてるとか
火星岩とかなんか聞いたことないですか?
火山のマグマが冷えて固まった岩石とか
そういうマップが日本列島のものが見れるんですけど
岩手県の県立博物館に行った時に
岩手県の地質マップがあって
すごい色んな色があったりグラデーションがあったりして
こういうものなんだって思ってたんですけど
後でですねそのウェブサービス見つけて
岩手はこうだなって見てたのに
引きでどんどんこう全体日本列島の全体を見ていくと
岩手だけだったんですよその色んな色があったのって
他のところはもうちょっとこう1色2色とか
もうちょっとこう大体穏やかな色をしてるんだけど
岩手だけすごかったんですよね
スピーカー 2
あれですよね北上山地というか特に
ハヤチネさんを中心としたあのエリアってことも
ゴンドアナ大陸の端っこの島が
一度も海に沈まずに4億年か5億年か
ずっと陸の上にあるまんま
5年前でしたね
今のところに来たんだよね
あそこだけ特殊なんだよね
スピーカー 1
でもそれはやっぱり知らないわけですよね岩手に
知らない?
一度も北上山地に埋もれて出しましたけど
そんなこと知らなかったしでも知らないけど
みんな岩手の九尽の方だと古白が出てくるとか
東の和岩盤地震が起きても基本的にはあんまり揺れないとか
なんか金が取れるとか鉄が豊かに取れるとか
なんかそれをそのまま受け入れてたけど
地質を理解したらこれだけ特殊だったからそうなんだって
なんか全てが納得いくようになったりしましたね
スピーカー 2
僕特に地質学とか詳しくないんですけども
ゴンドアナ大陸の端っこが5億年流れ着いた場所っていう
今のワンフレーズにもう心ときめいてましたよ
すごい旅ですよ
2018年に出した僕らのネクロマンシーって小説の中にも
ゴンドア大陸の話なんか出してるんですけど
もうねどうしても使い…ゴンドア大陸って言いたくて
スピーカー 1
わかります?私これ知ってから本当に衝撃で
京都で妹が住んでるんで会いに行ったときに
それ話してYouTubeってこう塗ってるんですよ
大陸移動の遠線みたいな
スピーカー 2
そう塗ってるよねあれ有名なんだよね
有名っていうかいっぱいいろんなコンテンツあるよね
スピーカー 1
見せたら本当にびっくりしましたね
36:01
スピーカー 3
どういう動きをしてくれるんですか
本当にもうあそこにくっついてくる
スピーカー 4
すごい本当に
スピーカー 1
海を渡ってというか大陸がさ
まだ今の形になる前だから
大陸が移動しまくってて地球上をね
で日本は今のユーラシア大陸から
切り離される形でぴょこって出るんだけど
そこにこうドーン!
スピーカー 3
へぇ~
スピーカー 1
そこが岩手の南陸から北上三寺に
石巻のあたりぐらいまでかな
スピーカー 2
まあねそのそれにどういう意味があるのか
僕わかってないんだけど
とにかく5億年孤立してた島のような岩が
日本の北部の穴にくっついて
今あるってことがね
それだけで俺もう面白いんだよな
スピーカー 1
いや私も全然専門的なことは分からないですけど
なんかロマンがありますよね
スピーカー 2
ロマンあるよね
なんかそう何の意味が分からないけど
ロマンはあるよね
どこにでもある
たくさんの海の底に沈んでいた場所の一つでしたって
言われるよりはさ
なんかあるよね
あるな
スピーカー 3
すごい何かがある
スピーカー 1
古いってことですよそれだけ
スピーカー 4
そうだよねしかもその古いと言われる
ハヤツネさんが霊峰というか霊山として崇められて
そこに主源とか山節が修行に行って
特殊な能力を栄養とするって
スピーカー 1
なんかリンクしてるような気もするし
スピーカー 4
昔の人はそっから邪門感とかね
そういう要素を感じてたんじゃないかなと思う
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 4
地質です
スピーカー 3
地質なんです
スピーカー 4
全てはそうだよ宮本くん
スピーカー 2
いや僕なんか観光のあれに興味があって
歴史にこうあって調べるわけですけど
東の物語自身は1910年に観光されてますけども
なんかそれを観光資源にしようって
はっきりと行政が決めたりあるいは地元の団体が
力を入れていくのって1970年代以降なんですよね
1970年に岩手国体インターハイがあって
その時にたくさんのお客さんが前向から来るってことで
なんかこう観光の名物を作ろうみたいな
動きがそっから動き始めて
その10年後に1980年に今の東の博物館が
図書館とセットで開業されるっていうやつですね
この時にいろんな目玉として原本三部作みたいなのも
展示があったのはこの時で
その2年後に東北新幹線が開通すると
もちろんこれを分かって博物館とか開業しているんだと思うんですけども
観光の目玉にしていくっていうのがあって
あと1992年に世界民和博っていうのが東のであったんですよね
39:05
スピーカー 2
日本全国万博ブームっていうのがあって
いろんなところで万博やってたんですけど
じゃあそこで東のでは民和博をやろうみたいなことがあったんですけど
ただここまでの流れって東の物語をもとに
語り部を増やそうとか民和を掘り下げようとか
世界中のフォークロアを集めて展示しようみたいな
そういうものだったんですよね
でもだんだん世の中も変わってきて
それだけじゃ物足りないというか飽きられるというか
もうちょっとグローバルな時代になってきて
いろんな情報サービスで世界中つながって
気候変動みたいな共通のテーマを
世界中どこの住んでいる人も他人事じゃなくなってくる
みたいなことになってきた時に
ある特定地域の民和って言っても
訴えるものがあまりないですよね
ないんじゃないかなと僕は思うんだけど
でもその同じ民和とか同じお話が
実は気候変動あるいは全地球的な
天候の変化とも関係あってとか
あるいは2000年前3000年前とか
あるいは何億年前の地質の話とかって
つながってくるとすると
会う見方っていうか楽しみ方ができるんじゃないかなと思ってるので
なんか昔起こったような観光の手法じゃない
なんか取り組み方をなんか
タダさんとかがやってるのって
すごい価値あることだなと思って
あのこの年表整理しながら
新しいことが起こってるなと思いました
スピーカー 1
でも面白いですね
なんかずっと大学生のつもりで
研究しながら
ずっと勉強してること
そうですね
なんか観光ってもう
いろんなものと切り離せなくなってるみたいで
まちづくりとか文化現象だったりとか
それこそ歴史もそうだし
民和の語り口とかで言えば
言語学とかも入ってくるのかもしれないです
なんかもうやること多すぎてですね
けど楽しいですね
スピーカー 2
いやー羨ましい
スピーカー 3
いやー本当ですね
すごい本当に
どんどん新しいことが起こっていったり
なんかすごい広がっている感じがして
すごい聞いてても楽しくなってきますね
ありがとうございます
はい、ちょうどお時間も多いぐらいですね
すごいたくさんお聞かせいただいてありがとうございました
スピーカー 2
ありがとうございました
スピーカー 1
ありがとうございました
スピーカー 2
MediaNoopではニュースレターの配信と
ディスコードのサーバーも公開しています
番組の中に出てきた本やリンク
ディスコードへの正体は
ニュースレターに掲載していますので
42:00
スピーカー 2
ぜひそちらもチェックしてみてください
スピーカー 3
MediaNoopでは番組へのメッセージも募集しています
お便りはニュースレターの中の
リンクからお送りください
スピーカー 2
ではですね、たださん、富川さん
今日はありがとうございました
ありがとうございました
では最後ですね、次回に続きます
それではお楽しみに
スピーカー 1
ご視聴ありがとうございました
42:33

コメント

スクロール