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2024-12-14 06:18

【作曲法】作曲の本質は、裏切りの美学にあり❗️

聞き手を魅了する作曲の本質は、裏切りのある構造を持っていることが原因なのでは、という仮説を立てました。あまりに逸脱しすぎると曲として成立しませんが、程良い裏切りを適度に散りばめること。それが魅力ある曲づくりにつながるのです。
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今日のテーマは、「作曲の本質は裏切りの美学にあり❗️、です。
曲は、言葉や音楽以外の表現にも共通しています。
曲の振り幅があることによって、音楽を聴き続ける可能性があります。
単純な曲の場合、予想がつくことによって安心することもあります。
しかし、そういう曲だと、簡単に言うと飽きてしまいます。
その飽きというのは、安心して飽きるのも良いのですが、この曲はこんな感じだから、もういいかという手放しの状態になることもあります。
意図的な話になってしまいますが、音の変化に意識を向けられます。
曲を作るときは、少し違和感に対して、人の心理に焦点があったり、気持ちを持っていかれるというところがあります。
そういうものを、仕組み的に作っていくということをします。
人によっては隠し味をしているとか、そんなことを言う人もいるのですが、
僕の曲にもそういうところがあると思います。
具体的にどこらへんだと言うと、それは企業秘密になっているので、いちいち言うことはないと思いますが、
僕の曲をたくさん聴いていただいている方は、あのあたりかと思っていただけると思います。
そういうことを設けることによって、ずっと曲を聴いていただけるというメリットがあるのかなと思います。
今日はかなり抽象度の高い話で、具体的に何なんだということを聞きたいと思われるかもしれないですが、
そういうあたりを想像してほしいなと思っています。
こういう曲を作ると、それすらもパターンになってしまうというか、
例えば小松曲がよくあるパターンで、少し向こうに行って、チャランとなって、また元に戻ってくるなというところが結構あると思うんですよね。
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そうすると、それが逆に味になってくるというか、これが小松節であったり、他の人が言ったらなんとかさん節やな、いずみひろたかさん節やな、ひなたとしふみさん節やな、むらまつけんさん節やな、そういうところがあると思うんですけども、
そんな感じで、自分の曲でも癖がある。でも、癖がちょっとにひょうついたところがあったとしても、それはいつものパターンなんやなというところまで行きさえすれば、それがその人の作曲家のキャラクターになってくるんじゃないかなというふうに思うんですね。
なので、人によって、この作曲家はすごく特徴があるなとか、すごくわかりますよね。モーツァルトであったり、ベートーベンであったり、いろんな作曲家さん、これこうじゃないかなという傾向があると思うんですけど、そうした自己流の外しの美学というか、人がこう聞くんじゃないところで行ってみたいっていうのをボーンと出して、それで作っていくっていう。
それが多分ですね、裏切りの美学って僕言っちゃってるんですけれども、それがあることによって曲を聴いていただけてるというか、そんなところがあるんですね。ただしですね、これを過度にやっちゃうと、ちょっと聴きづらくなったりとか、嫌味になったりとか、これダメだなっていうふうになったりすることもあるんですね。
すべからく作曲にしても、人生の方向性にしてもですね、極端は良くないんですよね。ちょっと隠しい味で忍ばせておく程度がいいと思うんですよ。それを過度にやっちゃうと、そこばっかりに意識が向いちゃって、最初はすごく奇抜でいいんじゃないかなと思うんだけれども、僕がよく作ってるような環境音楽ですよ。
何度も何度もそのある公共空間で流されまくってしまってる曲に対して、そんな裏切りの美学をたくさん対応していくと嫌がられたりとかですね、もうこんな曲嫌だ、次の曲別の曲に変えるみたいな、そういうふうになってしまいますから、そこはもうね、さじ加減なわけですよね。
このさじ加減もすいません。どうしたらそのさじ加減がね、学ぶことができるのか、大得することができるのかなっていうふうに思われがちですけど、これもね、人の曲を聴いて、はっと思ったところをね、自分で何度もリピートしたりとか、自分で楽器触れる人はですね、ちょっと試してみたいとか、なぞってみたり、コピーをしてみて、それを溜めていきつつ、自分で曲を作っていくというかね、簡単な曲でも全くOKなんですけど、
それを作っていくことで、そうしたものの塩梅がわかってくるというね、ところがあります。J-POPはそのね、いろんな仕組みがね、仕掛けがね、多すぎます。いいか悪いかは別にして。で、僕の曲はそういう仕掛けが割と少ないかなと、これもいいか悪いかは別にしてですよ。
そういうふうなところになっているので、ある程度作曲の本質っていうのは裏切り部分もね、出てくる。裏切りは逆に元通りに戻るという安心感がないと裏切りは作れませんからね。裏切ってばっかりだったら、聴かれもしない曲になりますから、その点注意してほしいなというふうに思います。
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