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2024-12-16 04:38

【京の音風景】お正月に聴いた珠玉の京の音3選。

お正月の時期、京都で聞いた印象深いサウンドスケープを紹介しました。人の心を動かすかそけき音や、背景音の存在にこそ、音の本質がたくさん詰まっています。目立たない音ですが、強力な吸引力を有しています。
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今日のテーマは、お正月に聴いた印象深き音3選という、そんな話をしてみたいなと思います。
最近、このボイシーの番組ではですね、音響心理学の割と専門的な話を結構してきたので、それと比べてですね、普段の小松の日常であるとか、まあ音に対する思いとかね、そんなあたりを今日はね、お正月、
ちょっとだいぶ過ぎましたけど、お正月を思い出しながら進めていきたいなと思います。まずですね、高次音がなかったっていうのが音の印象なんですね。
これは音の印象っていうとですね、音があることに対して意識向けられがちなんですけど、僕の場合はですね、音がない状態ですね。これ全意識、前の意識というふうによく言いますけれども、そこのあたりで感じた音、意識してない音を意識するというね、
ちょっと複雑な話にはなりますけど、そんな音をですね、よく感じるんですね。僕の家のほぼ隣にはですね、今大きな工事をやってまして、これ一昨年の夏ぐらいからありまして、多分今年の冬ぐらいには大きなマンションなんですけど、完成する予定で、でも本当に近いので、かなり振動も含めて大きな音がね、ずっと月曜日から土曜日までしてるわけなんですね。
僕は音に対する感度がやっぱりすごく敏感なので、すごく嫌なんですけども、さすがに1年ぐらい経つとですね、慣れてきまして、そんなところもあって、もう仕方ないなと思ってたんですけど、このお正月の参加日はですね、工事をしていらっしゃらないということで、無音なんですよね。
音がないってこんなに人に対して優しくって、頭の中のノイズキャンセリング機能ですね、音を聞かないふりをしているような、そういうことも働かないので、とにかく頭がクリアで、しかもですね、エネルギーがね、過剰にかからないっていうような、すごくそういうところが良かったかなと思います。
そして2つ目がですね、豊臣秀吉の墓にね、僕が好きな墓、これあの豊国廊という京都女子内のすぐ近くのところから400階段登っていくような、かなり高いところですね、歩いて150メートルぐらいのところに行くんですけれども、そこでですね、聞いた京都の、京都市内の盆地ですね、盆地から漂ってくる音なんですね。
そこの場所はですね、目の前になんと清水寺の舞台が見えて、そして人がすごくうごめいている様子がね、遠くからなんですけど、見ることができるという稀な場所で、しかも参拝客がいらっしゃらないのでほとんどね、なのでもう聞き放題、京都の盆地の漂ってくる音を聞き放題という、そんな感じだったんですね。
そこでやっぱり京都の街のね、なんとも言えない漂う音がね、来年期間の音というか、そういうのがね、静かな音じゃなくて、人の活動音が聞こえてくるという、それを遠くから感じて、京都市内ってこんなところなんだとかね、自分の日常生活を見直すような、そんな感じの時間となったかなというふうに思いました。
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これもね、背景音ね、全意識で聞かれるような、そんな音だったかなと思います。
最後はですね、寺町通りっていうのがありまして、そこはお寺とかいろんな場所でですね、もう本当にお寺が密集しているところなんですけれども、そこで聞いた読経の音とかですね、鳴り物の音っていうのがすごく良かったですね。
周囲がね、お正月なのに静かな場所でありますし、そこでお経の音とか、参拝客の音とかですね、あとあの鈴を鳴らしたりとか、そういうような音も結構あるので、なんか凛とした空気の中で金属音がシャラーって鳴っているような、そして鳴った後は余韻ですよね。
これは金属の鳴り物は音の余韻を感じるための装置なのかもなっていうふうに感じたという、時間間隔の話をこの前したばっかりなんですけれども、音があることによって音のない時間っていうのを感じることができるという、そんな感じでお正月に聞いた印象深い音をちょっとお伝えしてみました。
高次音がないということ、そして京都市内の来年期間の音がね、漂いながら聞こえてくるという豊国楼の音、そして寺町の読経や鳴物の音という感じでございました。
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