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今回は、セルフマネジメントについてお話ししていきたいと思っています。
manabiaiでは、能力の全体像ということで、成果をあげる能力の4つの領域についてお話をしています。
土台となる人間性や基本的な生活習慣、そして本来社会人までに身につけておくべき基礎学力、読み書きや計算、基本的なITスキル、
そして仕事を通じて、自分の仕事の領域における専門知識、仕事に必要な知識や資格やスキル、
これらを統合して社会人として成果を出すための社会人基礎力があることによって、
人間性や基本的な生活習慣という土台の上で、基礎学力と専門知識を生かして成果を上げるという社会人基礎力、
この4つの領域についてのお話をさせていただいております。
今回は土台となっている人間性や基本的な生活習慣の中で、自分自身をマネジメントしていくという観点のセルフマネジメントについてお話をしていきたいと思っています。
セルフマネジメントの中の一番最初に、ドラッガーからの引用で、成果を上げるものは時間からスタートするということについてお話をしたいと思っています。
ピーター・ドラッガーが、経営者の条件という本の中で、何時の時間を知れという章があって、そこの中でこんなことを言っています。
私の観察では、成果を上げるものは、仕事からスタートしない、時間からスタートする、計画からもスタートしない、時間が何に捉えているのかを明らかにすることからスタートする、という一説があります。
自分自身も、この時間から始まるという言葉は知っていたんですけど、なかなかピンとこずにというか、どのようにやるのかなということを理解はしていたけど、実践はしないという時が結構長くありました。
とにかく自分が使っていると思っている時間と、実際に使っている時間には大きなギャップがあると。
どんな優秀な経営者の人でも、実際に自分が使っていると思っている時間の使い方と、現実に使っている時間にはギャップがあったと。
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これはドラッガー自身が、経営者にいろいろコーチングしたりとか、マネジメントの支援をする中で、そういったことを経験したということを言っていました。
長らく自分自身も、時間から始まらなきゃいけないとか、自分が何に時間を使っているのかを知らなきゃいけないということを理解しながらもやっていないという日が続いたんですけど、
ここ直近は、Googleカレンダーに全ての予定を入れるということを1年くらいやっていました。
最初のうちは、つけているだけで、分析をしたり振り返るというところまで余裕がなくてできなかったんですけど、
最近は、どんなことに時間を使っているんだろうとか、会議に何時間使っているんだろうとか、そういったことがカレンダーに全ての予定を入れたことによって分かるようになってきました。
成果を上げるものは、仕事からスタートしないというのは、まさに自分がGoogleカレンダーをつけ始めていた頃なんですけど、
とにかく目の前にある仕事をひたすらこなしていくというか、やり続けていくという状態ですね。
でも、それでは本当の成果は上がらないということを言っています。
そして次に、時間を分析することなく、いろんな計画をとにかく立てるということですね。
それも結局うまくはいかないと、成果につながらないと。
なので、上げたい成果というのは明確に知る必要がもちろんあるんですけど、
その成果を上げるために、まず今自分自身の現在地、時間の使い方としてどんな時間の使い方をしているのかということを正しく知るということがスタートラインにつくということで、
ここからが始まりであるということですね。
自分自身も実際に時間を記録してみて、たくさんの気づきがありましたし、
細切れの時間ばかりでまとまった時間がないということで、
そのまとまった時間をもって基本的には成果を上げていくというのがセオリーだとすると、
まとまった時間をそもそも作れていないという時点で、なかなか成果が上げにくい時間の使い方になっていたということですね。
そういったいろんな気づきを得ることができました。
重要なことというのは、時間を計測するとか分析するというのは非常に面倒くさいことですし、
自分たちの思い込みの中で、自分の時間の使い方なんてある程度わかっているよというような思い込みや過信があるのかなと思っています。
なので、多くの経営者にも時間からスタートするということをドラッガーが指導して、
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でもそれをちゃんと実践した人というのは非常に少なかったし、
実践した人もほとんどが自分の時間の使い方というところに認識違いが事実とはあったということです。
これを受けて本当に真摯に自分の時間、何にどれくらい使っているのかという記録をしっかりつけていくということが
本当に大事だなと思います。
まずは、最初は私は分析はできませんでしたけど、
そのカレンダーに記録を残すと予定をカレンダーに入れていくということを徹底して、
少なくとも仕事をしている時間、何にどんな時間を使う予定なのかとか、
どんな時間の使い方だったのかという記録をするということから始めたことがすごく良かったなと思っていますので、
皆さんもぜひ実践をしてみていただけたらなと思っています。