1. 映画の感想をふたりでダラダラ喋るやつ
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2023-08-30 18:18

#126『オオカミの家』/短編『骨』の感想をふたりでダラダラ喋ったやつ

塗りつぶし

() 不気味の谷 : ペッパーくん。

() コロニア・ディグニダ : チリに存在した、ナチスをルーツに持つカルトコミュニティ。本作の「コロニー」のモデル。

() 『OH! Mikey』 : あさっての方向を向いたマネキンが微動だにせず登場人物を演じるホームコメディドラマ。怖い。

() 『パンどろぼう』 : 人気の絵本シリーズ。よく行く本屋で面陳されているので印象深く。

() 『蝋人形の館』 : ロックバンド「聖飢魔II」の楽曲。「お前も蝋人形にしてやろうか!」のシャウトしか知らないが、そのレベルの人間が引き合いに出す程には認知度が高い。

() 美術館の「なんとか展」でエンドレスで流れてそうな映像 : ちょっと通路が広くなった一角でとりとめもない映像が延々流れてるやつ。最後まで観てから移動しようとすると案外長くて動けなくなる。

サマリー

予告はとても怖かったが、本編は実際にはもっと怖いです。最終的には慣れました。ストップモーションで作られた映像は怖さを伝えるのに十分でしたが、作品の意味が理解できませんでした。オオカミの家の人形や映像の怖さ、そして違和感について感想を述べました。

絵作りと映像表現の怖さ
どうだった?
怖かったです。
怖かった?
怖かったです。
僕はね、思ったより怖くなかったなっていう印象。
そうなの?
あの、予告めちゃめちゃ怖かったんだけど、
本編ずっと見てたら、こうなんつーの、真っ派で麻痺したね。
瞬間瞬間のさ、人の形を撮ってるんだけれども微妙に違うとかさ、いびつな感じがさ、
まあ、透明だったりとか短い動画なら怖かったんだけど、
映画としてずっと見てたらね、すぐ慣れちゃった。
かなりおぞましい感じの絵作りなのはわかるんだけども、
なんかね、そういうもんなのねって感じになっちゃったかな。
私さ、ちょっとさ、ここ1,2週間さ、伏せてたのもあってさ、
心がやわになってたのか、なんかさ、ちょっと予告編怖い映画とか多かったじゃん。
それの怖いシーンで、おー怖いって思うぐらいには、
あのー、なんかさ、怖いレベルがね、結構生き地が下がってたというか、
そういうのもあったんだろうけど、
まず、ウォーミングアップの骨で、まず、
なー、なんだこれは?って。
いやね、そのね、骨で俺馴染んじゃったかもしれない。
あ、だからそれはあるのよ。
ウォーミングアップの時点で、頭ボコーって骨で殴られて、
ハワハワってなって、その後に狼の家が来て、
だから骨レベルにはなってたから、
なんかね、狼の家本編の怖さっていうのは、
骨の方がぶっちゃけ怖かったんで、
なんか、確かにそれの意味では慣れたと言えよ。
そうなんだよね。だから短編だから先に来るのはわかるんだけども、
狼の家と骨の怖さ
あれ入れない方が良かったなって思った俺。
骨めっちゃ怖かったじゃん。
めっちゃってことでもなかったけどね。
でもさ、なにこれ?ってなるぐらいに怖かったじゃん。
もうさ、制作の会社のマークからして怖かったじゃん。
なんかね、人間の本能に訴えかける何か怖さがあるっていうのが、
骨は露骨にそうなんだけど、
狼の家も、尋常じゃない怖さを訴えかける映像だっていうことはさ、
リアルから微妙に欠損してる感じっていうのはさ、
何でも怖く感じるんだよね。
不気味の他に現象って言葉があるぐらいでさ、
人間に近づけていけばいくほど、
あるところで急に怖くなるっていうのがあるよね。
それと同じで、ストップモーションっていう、
動き自体も何らかの欠けてるものを感じさせるからさ、
映像表現自体がさ、結構怖いよね、それ自体が。
それでいて、今回は2次元と3次元をミックスさせるようなさ、
アニメーションって、正しくアニメーションなんだけどさ、
一コマ一コマとって動かしてるんだけど、
このセットの中に絵を描いて、その絵を塗りつぶしては上に描いて、
少しずつやってって、それをコマ送りで撮るっていうさ、
何考えたらこんなことやろうと思うんだっていう手法じゃない?
狂いまくってたよね。
やってること自体が怖い。骨もそうだったけども、
映像そのものよりもこれを作ろうと思った精神状態が怖い。
制作者の。
なんでこれやろうと思ったん?っていうのはまずすごいよね。
2次元と3次元の行き来をするところでさ、
3次元は紙かなんかで作った人形なわけなんだけれども、
そこから2次元に行くときにさ、人形ごと塗りつぶして絵にしちゃうんだよね。
服とかかかってるんだけど、
その上から黒と白のペンキをどんどんどんどん塗り重ねていくことで、
それがアニメになっていってるっていう、
普通描けてる服にこんな服とか、色のついてたお人形がそのまんま黒とかで塗りつぶされていって、
最終的に白と黒の陰影だけになったけど、
そこにはもう心がなくなってるのか何なのか、
お人形があったっていう形跡だけが残るみたいな。
で、絵もそうだし人形もそうだけども、
作ってる過程をそのまんま見せるんだよね。
素病とか素体の状態とかを見せるから、
人間の形になる前のものすごく不気味な状態まで映像として残されてて怖いし、
人形が動くときってさ、一回手とか崩壊してさ、
でまた手が生えてきて次の動きとかになってたりするじゃない?
それが当たり前のようになってるから、
豚から人間になった2人、ペトロとアンとかがさ、
最後にさ、マリアを食べようとする、
漂変するっていうシーンがあるじゃない?
あれも漂変したんだか、
普通の漂変として崩壊して元に戻ってんのかがわかんなくなっちゃう。
通常の描写がすでに怖いから、
怖いシーンが怖いシーンとして逆に認識できなくなったというか。
だから最後の食べようとしたっていうのが異様なことなのか、
この世界、それまでもずいぶん異様だったので、
地続きで異様な感じだから、
差がわからないのね。
どこまでが現実で、
あれってさ、マリアが一時的にコロニーから逃れていた時の妄想なわけでしょ?
妄想なのかわからないね。
マリアは生き物の形を変える能力があったとか言って、
普通に手と足の生えた豚とかをさ、作るじゃない?
あれが本当にそういう超能力があったとか、
マリアが例えばコロニーを離れて、
ろくに物も食えなくて見てた幻覚なのかとか、
その辺は全然わからない。
最初に説明として、
コロニーから、
普段豚の番を任されてるけど、
わりと夢見がちで、命令は聞かないし、
サボったりする悪い子みたいな感じで、
マリアが紹介されてたので、
ちょっとコロニーからばくれた時の、
3匹の小豚が逃げたって最初言ってて、
でも、マリアの語りのパートというか、
想像なのかな?のパートでは、
ペドロとアンだけは元豚じゃないですか。
自分含めて逃げた3人の子供たちなのかな?
それを逃げた先で、
お腹が空くまでそこで隠れてたけど、
狼、コロニーの支配者の人からバレバレで、
いつまで持つかな?みたいな感じで、
見られてるっていうところの中で、
マリアがいろいろ考えてた内容なのかな?って。
そういう見たては成り立つと思うし、
3匹って言ってたのに、豚2匹しか出てこなかったから、
マリアも含めて3匹なのね。
狼からしてみたら。
ただ、そうすると、
他の2匹がマリアを食べようとしたっていう流れは何なのかな?とは思ったね。
逃げた3人の子供が仲間割れとかをしたってことかな?
密告かもしれんしね。
マリアがお腹空いたからって、リンゴ取りに行くからって言って、
ドア開けようとすると、
嫌嫌出ない方がいいって。
2人が止めるじゃん。アンとペドロが。
逆にマリアのことを抜けがけしようとしたマリアを、
ペドロとアンが通報しちゃったのかな?とか。
最終的に通報したのはマリアなんだから、
逃げ出そうとしてコロニーに戻ろうとしたマリアを止めようとしたのが、
ペドロとアンなんじゃない?
私が言った通報っていうのは、
狼にほほに3人います。
だから、狼っていうのはコロニー側のお手でしょ?
それをしようとしたのはマリアでしょ?
最終的に実際に狼にこの家を吹き飛ばしてくださいって頼んだのもマリアだし、
そうしようとしていた気配があったから、
ペドロとアンが止めようとしたっていうのがあの話の流れなんだ。
だからコロニーからばっくれたかったけど失敗して、
元の木網でコロニーに3人回収されたっていう話なんじゃないの?
いや、そうだけど、
その中でその3人がどういう風な、
3人が共同生活を送っていて、
マリアが下手れてコロニーに戻ろうとしたから、
ペドロとアンが止めたんじゃないの?ってこと。
それはそうだと思うんだけどね。
コロニーとプロパガンダ映像の怪しさ
言葉もたどたどしい。
すっごいちっちゃい子だったってことなのかね。
ペドロの方が少なくともめっちゃちっちゃかったよね。
そうね。アンの話の中では。
で、これはコロニーの方、
コロニーはディグニーだが、
地域の人たちから怪しいカルト集団扱いされてて、
そんなことはないぞと。
我々は良い集団。
我々は素敵な団体。
っていうことをアピールするために、
出したプロパガンダ映像っていう定義で出してるじゃん?
なぜこれを出す?ってなるよね。
余計ね、
アンが誰だろう?怪しいだろう?って。
一発で邪教認定だよね。
あんなもん見せられたらね。
モロに薬決めてるようなところもあったしさ。
普通に焼き討ちとか合うぜ。
あんなもん見せたら。
あとさ、また骨との絡みなんだけど、
発掘してきたやつばかり、
ろくなんも発掘してこないよな、この会社。
1本目の骨は100ポイントでいいとしよう。
でも、発掘されたんかい?復元したんかい?
手がいっぱいあるロゴの会社が見つけ出してきたっていう体だよね。
だからね、2本立てで見ちゃったせいで、
またあの手のマーク出てきたーってなって、
今度は何だい?って。
また掘り出し物の足だーってなって。
そこはちょっと残念だった。
それは正直なところ。
そう?
そんな立て続けて掘り出すんですか?
骨はさ、見つかった当時のニューニューになったフィルムの様子みたいなのが出てきてて、
掴みから面白いじゃん。
1900何年のそんなやつ、見たい見たいってなって、
こんなのが?ってなって、
オオカミの家の人形の怖さ
とんでもないもの見たぜってなったんだけど。
あれは音がむちゃくちゃ悪いっていうのも良かったよね。
グーンゴロゴロって、ザーザリザリみたいなね。
オカミの家はさ、最後に2人に食べられるってなった時にさ、
人形がさ、リアルな人形に変わるじゃない?
あの時にさ、ポーク持ったまんま、ペトロがずっと同じ方向向いて固まっててさ、
見たことないんだけど、おーマイキーってこんな感じかなって思った。
あらの方向向いたマネキンだからね。
人形のテイストもコロコロ変わるじゃん。
終盤の方でオカンアートみたいなやつになってたりとかさ、
あとは2Dの時はね、
普通にペンキが垂れたのをそのまんまにしてるからさ、
すごく怖いよね、絵が。
涙を流してたりするような、
なんかこう、印刷だれの目とか口からだーってさ、
特に黒い汁とか垂れてると普通にすごく怖いじゃん。
あと目と口がさ、額縁に入ってさ、並べられててさ、
顔になっていくみたいなのもあるけどさ、
あれ見て俺はパンドロボを思い出しました。
パンドロボ。
絵本。
これ。
目と口だけじゃん。似てるの。
そっくりじゃん。
パンドロボだ、すごいパンドロボだって思いながら見てました。
目と口だけじゃんって言うけど、目と口しかなかったじゃん。
目が青いねって言う。
目が青いって言えばさ、ペドロが生まれ変わる時に金髪と青い目になるって言うのもね、
あれもナチスの絡みでいいでしょうかね。
推奨されるべきアリア人の姿なんじゃないですか。
でさ、他の字の窓がさ、描写される時にさ、途中で、
逆カリーマン人になっててね。
そうそう、ハーケンクロイズになるとかさ、
あとは部屋描写される時に、何もないガランドの部屋がさ、端っこからブバババババッと描かれてて、
ふっと、突然リアルなね、服とかさ、トゲとかがかかったりとかするのも面白かったし、
あと学習机にポケモンのシールが貼られてたじゃん。
貼ってあった、貼ってあった。プリンとか。
あれ時代がわかんないんだよね。
どう捉えたらいいのやら。
あれ?これ確かイーブイいたよね。
だから、この辺のまだ頃には残ってるわけだし、
まだ未だに王を引いてる現実があるってことなんですかね。
現代に至るまで。
これさ、ちなみにさ、R指定とかG指定とかってあるの?
特に最初に出てなかった気がするから、
子供の時こんなもん見たら、絶対ひどいトラウマになるぞって思った。
だから、子供に見せたらどんなことになってしまうんだろうっていう興味がふと頭に湧いちゃったね。
それでさ、見た場合に自分の親しんでるポケモンのシールとかが机に入ってたら、
きっと心、注意を取られると思うんです。
で、ペドローは自分の境遇が、自分のぐらいの境遇の子なのかもしれないなぁと想像力が働いた場合に、
そこで何かが、イメージが、親近感が湧いてしまって、
余計怖ぇのでは?と思ったりした。
映像の怖さ以外の怖さまで出てきちゃうよね。
その意図というか、チリのちっちゃい子たちは、あれを見せられて、コロニーって怖ぇよねってなるんでしょうか?
ちっちゃい子には見せないと思うよ。
なんでしょうね、赤ずきんちゃんとかもさ、
子供が一人で森に行っては危ないですよっていうことを啓蒙するための偶話なわけじゃん?
それをね、今回こういう形で教育的な意図で作られた偶話っていうのを、
そのまんま、気のまま叩きつけられるとなかなかえぐいなっていうのは思ったね。
で、最後にお前も教育してやろうかみたいなセリフで終わるじゃない?
老人形の館かよって思ったよね。
お前も老人形にしてやろうかって思ったよね。
そんなダイレクトに教育メッセージ入れちゃうの?って思ったけどね。
普通に洗脳ムービーじゃんって思った。
お前もね、老人形にしてやろうかのところで急に音声ブツッと切れるから、
はいはいストップストップってなったのかなって。
繰り返しになるけど、これを見せて何がやりたかったんだコロニアはってなるよね。
実際にコロニアディグニラにそういう感じの洗脳ムービーみたいなのあったんですかね。
現実を元にしてるというか、最後に豚を可愛がってる女の人出てくるじゃない?
あれも実際の映像だったりするのかなとかさ。
あれが元々のコロニアはそんな変なところじゃないですよムービーが本当にあって、
それのワンカットなのかなって思ったりはした。
ちょっと思ったよね。
それ自体もそれっぽく作ってた新規のムービーだと思うんだけども、
なんかモデルになったものがあるのかなと思っちゃうよね。
今回さ、初動が遅れたせいでパンフが変えなかったので、
そこら辺の答え合わせができないのはね。
上映期間も短そうだからな。補充されなさそうだしね。
骨の映像の怖さ
あと骨がさ、まず骨がやばいから、骨の時点で子供見ちゃダメなやつでしょこれ。
大丈夫なのかこれって思った。
骨もさ、狼の家の方もさ、
突然トーンが変わる瞬間が怖くってさ、
人形の作りとか絵とかもそうなんだけど、
動きがさ、突然ストップモーションじゃなくなる時があるんだよね。
あれが逆に怖い。
なんなんでしょうね。
ぬるりってね。
カメラを止めて被写体が少しずつ動くんじゃなくて、
カメラを動かしてみたりとか、
あと普通に紐で操り人形みたいに動かしてみたりとか、
突然異物が差し挟まれたみたいになって怖い。
そういう違和感の怖さみたいなものを、
ふんだんに使ってきてるなっていうのは思ったね。
だからこそ怖さの正体が違和感なので、
最初にガツンと鳴らされちゃうと、
全体としてはそんなに怖く感じないっていうのが、
最初に言った通りだね。
でも骨の時点で、
オーってビッグインパクトになったから、
見てよかったと思う。
気遇な映像ですよね。
骨は美術館のなんとか店とかで、
ずっとエンドレスで頭から最後まで、
繰り返し1日流されてそうな映像だなと思う。
一箇所でプロジェクターでバーって。
ずっとぐるぐるぐるぐる。
踏み入れた時には真ん中ぐらいだから、
最後まで見た後、また最初から見てるみたいな、
ことをするゾーンみたいな感じ。
肩幅で立って腕組みして待ってるやつでしょ。
そんな感じ。
あるよね、そういうゾーンね。
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