1. 黒木瞳の映画ここだけバナシ
  2. 7_2低予算で映画を作る(ゲス..
2021-07-07 17:31

7_2低予算で映画を作る(ゲスト:映画監督/撮影監督の曽根剛さん)


今週と来週のゲストは映画監督兼撮影監督の曽根剛さん。2018年に大ヒットした映画『カメラを止めるな!』の撮影監督でもあり、映画監督もされている曽根さんに「カメ止め現象」はなぜ起きた?/第2の『カメラを止めるな』は誕生するのか?/低予算で映画を作るには?など、ここだけバナシしていきます。

See Privacy Policy at https://art19.com/privacy and California Privacy Notice at https://art19.com/privacy#do-not-sell-my-info.
00:01
本当ここだけなんですけど、いつか自分の話を作りたいんです。
私、いろんな国で映画を撮っておりまして、
その中で、本当これ映画になるんじゃないかっていうようなエピソードが結構自分の中であって、
あー、体験したことが。
はい。なんか、いつか作りたいなと思ってます。
黒木瞳の映画ここだけバナシ
こんにちは。ヒマラヤで配信始めました。黒木瞳の映画ここだけバナシ。今回も聞いていただきありがとうございます。
今回も前回に引き続き映画監督兼撮影監督の曽根剛さんです。
曽根剛です。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
まあ、低予算でいかに作品を生み出すか。
もうカメラを止めるなの撮影監督をやられたんで、
その辺の何か極意っていうのは何か自分の中で何か終わりですか。
いいえ、それが分かったらみんな一作埋めるんじゃないですかね。
私自身も一作どうやって出していいのか知りたいところですね。
まあ、低予算で、もちろんピン切りですけども、10万円で長編映画が作れちゃう。そんなことができるんですか。
そんなことができるんですね。
ちなみに遠古の世界って拝見したんですけど、どれくらいの予算。
こんなこと聞いていいんですかね。商売人みたいな話してなっちゃいましたけど。
細かい数字は言えないんですけど、カメラを止めるなとほとんど変わらないです。予算。
カメラを止めるなよりも撮影日数は極端に少ないです。
ゼック。
かつ予算がないので、前もって顔合わせして稽古みたいなことが一切できず、当日はじめましてみたいな形で。
ワークショップではないからね。
顔合わせをしまして、そのまま現場に入って撮っていくみたいな。
スケジュールも過酷ですね。朝6時くらいから24時くらいまでを毎日毎日やってましたね。
何日間くらい。
長野県で作ったんですけれども、移動を合わせて6日間でしたので、
昨日朝に移動して、6日目の夜に東京に帰ってきて、みんな終電で帰るっていうのが事務付けられましたので、
6日目の朝には実質終了という。
6日弱くらいでしたね。
それくらいの予算とは思えないクオリティでしたね。
03:04
ありがとうございます。
とてもファンタジーであり、意外性のある。
えーっていう。
ありがとうございます。
こういうことみたいなようなことが感じられたんですけれども。
作品のクオリティイコール予算ではないんですね。
その辺どう考えられますか。
どうですかね。もちろん私としては10万円で撮っておきながら矛盾するようなこと言いますけれども、
予算があった方が絶対いいですし、予算私も欲しい。
かといって予算がないから撮れないっていう理由にはやっぱりならないかなと思うので、予算がないならないなりにちょっと工夫して撮っていきたいなと思っているので、
自主制作の場合は自分の出せる費用の中で数十万円から数百万円という中でいかにして完成させるかと。
撮れない撮れないって言っててもしょうがないので、どうやって撮るかっていう方に焦点を当てて、そんな中で撮れる脚本を書き、撮れるスケジュールを書き撮っていくと。
そういった考えでいます。
やっぱり映画はお好きなんですね。
そうなんですね。
もともとは何からこの世界に入られたんですか?
もともとはですね、何でもよかったというか。
ゼックしちゃうじゃないですか、また。何でもよかった。
もともとは映画をたくさん見てまして、いろんなところ旅行しながら、旅行から帰ってきては映画を見るっていう。
旅行して帰ってきて見る?どういうことですか?
旅行と映画を見るのが趣味でして、仕事もせず、旅行から帰ってきては仕事もせず映画を見るっていう、ダメ人間みたいな生活を。
どうやって生活、旅行費とか、映画代とかどうするんですか?働いてないとしたら。
無職になる前は働いてまして、その貯金で何とかそういった生活をしてた延長で、自分でカメラを買いまして、すごい安い安いカメラを買いまして。
旅行の風景を撮ってたんですね。
そのカメラで。
写真もムービーも両方撮ってたんですけど、旅行から帰ってきて映画を見まくって、あと映画に関する本をいっぱい読んだりしまして。
そうしてるうちに、映画を作りたくなってくるんですね。
なので最初作ったのは、いろいろな風景を編集してミックスさせて作った、映画とは言えない風景集みたいなのから入りまして。
06:07
カラオケのバックに流れてくるような。
そうですね。
綺麗、素敵、ここロケ地どこみたいな。
そんなところから、映画に関する仕事がしてみたいなと思いつつ。
でも何をやっていいか全くわからなかったので、いろんなワークショップに参加したんです。
俳優のワークショップを受けたり、メイクさんのワークショップみたいなのを受けたり、スタイレスさんのワークショップを受けたり、本当何でもよかったと言いますか。
何がいいんだろうみたいな。
もちろん撮影技術系の方もいろいろ。
いろんな学校に3日間4日間で安く、そういったコースが設けられてたりとか、体験留学みたいな制度がありましたので、いろんな学校に行きました、まず。
それが何年ぐらいですか。
結構十数年前。
十数年前ですね。
学校に行かれた期間というのは1年ぐらい。
ワークショップ、短い短いワークショップですので、1ヶ月とかですかね。
いろんなところに行かれて、それでいろんなものをかじった。
いろんなものをかじりました。
で、余計映画を撮りたくなってきた。
余計に撮りたくなってきましたね。
じゃあ無職になる前は普通の会社員とか。
無職になる前は、全然これまた違うんですけど、調理師をやってまして、コックだったんです。
イタリアンの。
だったら今もできるじゃないですか、コックだったら。
今できないんですよ、もう。
なんでですか。
全然その後料理をしなくなってしまって、もう全然コックだったっていうのが今恥ずかしいぐらいのレベルになってしまいまして。
そうなんですね、でも自らフリーターを選んだわけですね。
はい、フリーター、無職ですね。フリーターですらない。
フリーターですらない。
で、好きな旅行と好きな映画を見まくっていって、そのうちに映画を撮ろう、映画を回そうと思ったりとかしたわけですけれども。
自分のカメラを止めるなのヒットまでの人生を振り返って、どういうふうに思われますか。どういうふうに受け止めてらっしゃいます。
いろいろ思ったようにはなってないなっていう面と、全然違う。
カメラを止めるのに関して言うと、本当に予想外を超えてくるような出来事も起こってますし、全然人生うまくいかないようでうまくいってるし、うまくいきたいところはうまくいってないしみたいな。
09:04
映画ですね。
え?
映画みたいですね。
自分の人生が?
何を言ってるかわかんないですけど。
それさん自身が映画みたい。面白いですね。
でもちょっとここだけなんですけど、いつか自分の話を作りたいんですよ。
私、いろんな国で映画を撮っておりまして、その中でこれ映画になるんじゃないかっていうようなエピソードが結構自分の中であって。
体験したことが。
いつか作りたいなと思ってます。
そのいろんな国で映画を撮ってらっしゃるっていうのは、アジアだったりアメリカだったり、それはご自分で行かれるんですか?
そうですね。
オファーがあって行かれる?
あ、いえいえいえ。まさにインディペンデントというか自主制作映画ですので、単純に旅行に行って撮ると。
その旅行も国庫時代に貯めた貯金で行く?
海外に関して言いますと、わりとごくここ最近だったりの話ですので、映画の現場だったりとか、映像の仕事をしながら貯めた貯金とかで。
時間、スケジュールをなんとか作って、旅行に行ってさらに映画を撮るということを、年に1本ペースぐらいでやってたんですけど、今コロナで去年から突然止まりまして。
でも7カ国ぐらいでは映画を作りました。
台湾と?
台湾と韓国で2本長編映画を撮りまして、あと香港で作りまして、あとアメリカでも作りまして、
あとフランス、ドイツ、スペインと3カ国にわたるロードムービーみたいのを1本作りまして。
それも低予算で?
超低予算です。
そういう映画ってどこで見られるんですか?
何本かは劇場公開しましたね。
劇場公開しましたし、そのうちの1本、2本を除いてはAmazonプライムだったりとかで配信しております。
そうなんですね。安心しました。
そのうちの2本は、1本は香港で作った映画に関してはコロナで公開が止まってて、恐らしく今年するのかなという状態で。
1本、韓国のチェジ島で撮った映画は、本当に実習制作オブ実習制作なので何のめどもないですね。
でもそうやってご自分のライブラリーというか、やっぱりちゃんと残ってているし、撮れば撮るほどいろいろなアイデアも浮かんでくるでしょうしね。
節約術もどんどん質が高くなっていくでしょうからね。
節約術は果たしていいのかどうかなのか、自分でも疑問ですけど。
12:04
ちょっとね、ご自分でだから何でもできちゃうわけですよね。カメラも回せるし、メイクもできるし。
メイクはできないです。
メイクはできないんですか。ワークショップ行かれたのに。
ワークショップだけですからね。あまり形になっていない血まみれメイクをするぐらいですね。
それはカメラを止めるなですね。
でもあれも本当にね、この本出された低予算の超映画制作術というのを出されて、これを読むと。
ありがとうございますよ。
また読んでまた見たくなりまして、また見ました。
そうです。この本を読むとちょっと宣伝みたいになりますけど、いろいろ裏側を書いてありますので、また見るとちょっと違う感覚で見ていただけるかなと思ってます。
はい、なんか違う感覚で見ることができました。
ありがとうございます。
あの時はなんだこれはって思って、なんかこうなんていうの、面白がって拝見しただけだったんですけれども、これを読むと、なんか本当に自分もスタッフの一員になったような。
そんな気持ちでまた拝見することができたんですけれども。
まあでもその何でしょうか、そのインディペンデント映画っていうのは、やっぱりこれからもやっぱりそういった映画をずっと続けていこうと思ってらっしゃるんですか。
そうですね、本当に映画はずっと続けていきたいなと思ってて、映画に出会えて本当幸せだなと感じてます。
なんかコック時代の自分からしたら考えられない。
なんかコック時代嫌なことがあったんですか。
嫌なことは特にあったわけじゃないですけど、お店が潰れてしまいまして、なんか今後ずっと一生やっていきたいな。
嫌なことではないんですけど、コックを今後一生ずっとやっていきたいなっていうふうには思えなかったんですね。
でもじゃあなんでコックになったんですか。
コックがなりたかったです。
ただ、お店が潰れなければずっとやってたかもしれませんが、潰れたことで改めていろいろ考えさせられたと言いますか、なんか貯金もあるのでいろいろ考えようと思ったところに映画と出会ったというか、映画を作るっていうことに出会えたというか。
貯金しててよかったですね。
もし贅沢してたら旅行にも行けなかったし、映画とも出会わなかったですよね。
カメラも買えなかったですし。
カメラも買えなかったし。
あとその当時、絶対人にあまり言えないですけど、私主演で一本インディペントの長編映画に出てるんです。
主演で。
15:01
主演でなぜか出たんです。
役者もやってるわけですね。
役者をやったんです。
それは知り合い、同じ大学、当時同じ大学だった知り合いの方に頼まれて出たんですけど、それでちょっと映画作りに興味を芽生えたと言いますか。
主演でしょ。
はい。
気持ちよかったんですか、その時が。
いや、二度と役者はやるまいと思いました。
やっぱりカメラを回した方がいいと。
出来上がった映像の自分を見たら、もう幻滅しかなくて。
自分の声が嫌になって。
もう絶対自分は出ないと。
来る方になろうみたいな。
じゃあその出会いも良かったんですね。
出会いは良かったですね。
だから全部一つ一つコックになりたくて、お店が潰れてコック辞めて好きなことやって、そしたらカメラを止めるまでヒットしてって。
なんかなるようになってってますね。
なるようになってってるんですかね。
本当に予想外すぎて色々と。
いや本当、そうですよね。
事実は小説より気なりと言いますけど、本当に。
もっとなんていうのかな、スマートにずっと生きていらして、それでヒットしたんだっていう。
なんか苦節があって、それでやっとヒット作を掴んだんだっていうような勝手にイメージしてましたけど、違うんですね。
たまたまなんですね。
全然違います。
人生何が起こるかわかんないから、やっぱり一日一日大事にしなきゃいけないし、お店が潰れて泣いてもいられない。
潰れて良かった、今思えばね。
そうなんですよ。
潰れて良かったよね。
潰れて良かったんですよ。
だってもし潰れてなかったら、このカメラを止めるなにも出会わなかったし。
入川自体に出会えなかったですね。
ですよね。しかも今コロナ禍でお店、飲食店も大変ですからね。
確かにそうですね。
路頭に迷ってましたよね。
想像も及ばないですね。
母親みたいなこと言ってるんですけど、お話はつきませんが、また次回もスネさんにお話を伺いたいと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
17:31

コメント

スクロール