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おはようございます、コウブンです。
座禅をしたり、蓮を育てたり、野菜を作ったり、最近ではアートギャラリーの企画をしたりしています。
本日はですね、昨日まではお送りしていたお悩み相談を一旦お休みをしまして、ちょっと仏教のお話をしたいなと思います。
どういうテーマかと言いますと、般若心経って何?という、そんなお話をしたいと思います。
皆さんもですね、一度ぐらいはどこかで聞いたことがあるんじゃないかなと思うんですけども、この般若心経というお経、これは一体何なんだというね。
とっても有名なお経なんですけども、その意味するところっていうのを理解している人っていうのは少ないんじゃないかなって思うんです。
何でかというとですね、私もね、お坊さんになるまで全く知りませんでした。
般若心経は知ってましたよ。子供の頃お寺であったんで、般若心経というお経を読まれているというのは聞いてたんです。
だけども意味っていうのはね、全くわかりませんでした。
誰も教えてくれなかったですよね、般若心経について。
なわけで、般若心経というもの、どこかで聞いたことあるけど、何だろうね、それっていうようなものでございますので、それをですね、ちょっとお話ししたいなと、こんなふうに思います。
では、般若心経というものはどういうものかというところをまずお話ししたいと思います。
般若心経というのはですね、文字数が262文字からなるですね、短いお経なんですよね。
普通の店舗で、普通の店舗と言われてもよくわかんないでしょうけども、一般的によくですね、読経としてされるときに読むときの時間、かかる時間ですね。
5分かはかからない、3、4分程度で終わるようなお経です。
そういった短いお経、この般若心経ですね、これはですね、仏教の教えのエッセンスというんでしょうかね。
仏教の教えの概要というんでしょうかね。
全てではないにしても、仏教が伝えたいこと、特に大乗仏教ですね、この大乗仏教が伝えたいことをギュッとまとめたものになっているんですよね。
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なので、とてもね、重要なものとされております。
ちなみになんですけども、日本で読まれている般若心経というものはですね、西遊記という中国のお話がありますけども、
ここに出てくる三蔵法師、三蔵法師という偉いお坊さんの位なんですけども、三蔵法師というのは、
三蔵法師の玄城さんという方がインドから持ち帰ったお経を漢字に訳して、漢字に訳したものが般若心経だというふうにされておりますね。
西遊記と般若心経というのはそんなつながりがあるんですね。
西遊記というのはですね、物語として面白く描かれておりますけども、あれは一応ですね、史実にあったことを元に作られたとされております。
要するにその玄城さんという坊さんがですね、中国からインドに渡って、インドで勉強して般若心経を持ち帰ってきたというその過程をですね、
すごくね、愉快に描いたというのが西遊記でございます。
その般若心経に書いてある内容なんですけども、真理とは何かについてなんですよね。
真理というのは言葉ですね、誠の理と書いて真理ですね。
真理という言葉を聞くと少し若干怪しく感じる人がもしかしたらね、いるかもしれません。
何でかというとですね、昔オウム真理教というね、ちょっと悪いことしちゃった宗教団体がいたんですよ。
そこに真理って思いっきり書いてありますから。
ちょっとね、その真理という言葉ね、たぶん私の肌感覚だとその辺あたりから真理という言葉が少しね、怪しさをまとっているような、
そんなイメージがついちゃったんじゃないかなと思っております。
その真理という言葉、真理という言葉自体の意味はですね、変わることがない道理ですよね。
変わることない、何て言うんでしょう、物事の正しい道筋と言ったらいいんでしょうかね。
絶対法則なんてね、言った方がもしかしたら伝わりやすいかもしれません。
とにかくその変わることない理、真理というものをですね、それがどういうことなのかということを書いてある教なんですね。
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その真理、自然の法則とはこうなっているんだよと、そんなことを語っているのが般若心理学なんです。
その内容ですね、具体的な内容を簡単に説明しますと、すべてのものというのは変化をして変化をするものです。
つまり無常である。またですね、すべてのものというのは繋がっている。
お互いに繋がっていて、お互いにつながっていますので、独立した存在というものはありません。
だから絶対的に固定されたものというものはないんだということですね。
すべてのものは固定はされていないので仮の姿である。つまり実体がないということですね。
それを空と呼ぶ。空、空と書いて空ですね。空であるという。
そういったことを説明しているお経、これが般若心理学ですね。
空とはこういうことだよというのをつらつらつらつらいろんな例を挙げて、いろんな例は挙げてないでしょうか。
いろんな現象は全部空なんだということを言っているお経なんですね。
その空について、ちょっと今の説明だとわかりづらいので例えます。
例えるのであれば机。皆さんもよく使っていると思います、机ですね。
机というのは木材でできているもの、あるいは鉄でできているもの、いろんなものがあると思いますけれども、
ここでは木でできているもの、木材でできているものとしましょう。
その木材というものをよく見ると小さな粒子でできているんですね。
その小さな粒子もよく見るといろんな分子とか原子とか、そういったもので構成されているんですね。
このように机という単体をよく見てみると、いろんな物質の集合体であるということを机と呼んでいるんですよね。
机という絶対的な、机という固定されたものというのはないということですよね。
たまたまその瞬間、机っぽい、人間にとって机と呼ぶのが都合がいい、便利だからというね、
そういう意味でタグ付けをしたものが机なんですよね。
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そういう今の例え話でそういったことが書いてあるわけではないんですけれども、
空というのはそういうような概念であるということの話です。
反日信仰の冒頭の方にですね、はじめの方に引き即是空、空即是式という有名な言葉が出てくるんですよね。
この言葉というのがまさに空のことを語っている言葉でして、どういう内容かといいますと、
全ての物質は空である、実体がないから、だから実体がないからこそ物質でいられると、そういう意味ですね。
ここだけ聞くとすごく難しいですよね。
いろんなものが寄り集まって存在しているからこそ物質としていられるんだと。
物質としていられるからいるということは、それはすなわち空なのだと、実体がないということなんだよと、そんなことを言っているんですよね。
世の中にいろいろな人あるいは物があるのは、常に変化してたくさんの物質が組み合わさっているからということなんですよね。
とても大切な考え方なんで、だから皆さんに知ってほしいという熱意というものが私たちのご先祖様、あるいはお坊さんたちが考えていて、
その熱量が感じられるものはお経、般若心経です。
そしてそれをそのまま、その熱意を持って皆さんにどうか伝わるようにということで、いろんなところで読まれたり、さらにそれが広がったというわけでございます。
とても難しいお経ではあるんですけども、どうぞ皆さん機会があったら読んでみて、あるいは写経というのをやってみるのがいいかもしれません。
形から入るということですよね。
般若心経というお経はですね、その内容もさることながら、その文体もとても美しいですので、それを写してみるというのも、またそれはそれで楽しいことですし、
般若心経に対して興味を持つというきっかけになるのかなと思います。
はい、いかがだったでしょうか。本日は般若心経についてのお話でした。
はい、今日のお話を聞いて、ご意見、ご感想等ありましたら、コメントの方へよろしくお願いいたします。
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またですね、人生相談、お悩み相談がございましたら、レター機能を使ってですね、私の方に直接連絡いただければお答えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
はい、では、連常院副住職の幸文でした。
ではでは、またね。