浄土会の意義
おはようございます。 コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、福住職をしております。
今日は12月の8日です。 12月8日というのは、仏教にとってとても大事な日の一つとされているんですよね。
なぜかというと、浄土会という儀式が開かれるからなんですよ。
浄土会って何?という話になってくるんですが、この浄土会というものは、お釈迦様、お釈迦様というのは仏教を開かれた方ですね。
仏教を開かれたお釈迦様が悟りというものを開かれた日、それを記念するための儀式、それが浄土会です。
悟りを開かれた。 わかるようでわかりにくい部分ですよね。
悟りを簡単に説明しますと、これはこの悟りという言葉、意味だけを調べます。
気がつくとか目覚める、そういった意味ですよね。 何かに気がつかれた。何に気がつかれたかというと、
真理に気がつかれたということですね。真理というのは、いわば自然界のルールみたいなものですね。
人間の力で変更することができないものであったりとか、あとは人間の心の動きみたいなところですよね。
これもですね、人間がコントロールできない領域の部分というところと言っていいのかな。
ちょっとここはすごく説明が難しいので、ふんわりとしたイメージにはなってしまうんですけども、ともかく人類というもの、人間というものの心の構造というもの、そのルールというものを
お釈迦様は気づかれたというわけなんです。 この浄土絵というものを通じて、浄土絵というものが行われるということを通じてですね、今日は
現代に生きる私たちにこの浄土絵が行われる、この日が持つ意味について考えていきたいなというふうに思うわけでございます。
仏教の知恵と現代人
はい。 皆さん、日々の仕事、生活とかね、そういったものに追われて時にストレスを感じることってありますよね。
例えば何かライターさんのような仕事をしている方であれば締め切りに追われる。 上司に頼まれた仕事でもそうですよね。そういったものに締め切りに追われたりとか、
あるいはね、人間関係に悩んだりとかね。 人間関係、ありとあらゆる場面でありますよね。
会社であれば上司もそうですし、同僚もそうですし、部下でもそうですし、そういった人間関係ですね、そこに悩んでしまったり。
あるいはその学校とかでもね、学生であればね、そのクラス内の人たちとの関わり合い、部活動でもそうですよね。
そういったとこでも悩んだりもしますよね。 他にも、例えば保護者であれば、お母さん同士のネットワークであったり、そういったところで悩んだりもしますよね。
とにもかくいろんな悩み、そういったものがあります。 そんな現代人の悩みに、実は
2500年以上続く仏教というものが、大きなヒントを与えてくれるというところなんですよね。
今から約2500年ほど前の時代、お釈迦様というのは、誰しもが抱える苦しみというものの本質、
そしてそれを乗り越える方法というものを発見された、発見というか気づいた、それが浄土という、つまり悟りを開くという出来事なんです。
お釈迦様が発見された真理というもの、実はすごくシンプルなんですね。
どういったことかというと、第一に人生には苦しみがつきものだよということ。
これはもう皆さん、納得せざるを得ないですよね。 いろんなところで苦しみがありますから。これは現代を生きる私たちも日々実感していることということですよね。
第二に、その苦しみというのは必ず原因がありますよということ。 多くの場合は、私たちのこうでなければならないという思い込み、
執着、そういったところが生まれたものなんですよね。 第三に、その苦しみというのは
必ず消滅させることができるということに、
それがそういう真理があるというふうに気づかれたと言われております。 そして第四に、その方法は実践可能だよということですね。
消滅させることは誰でも実践ができるんだということなんですよね。
じゃあその実践方法を教えてよというふうになってくると思うんですけどもね。 ここではお釈迦様が示された具体的な実践方法を簡単に紹介していきたいなと思います。
例えば、正しいものの見方ですね。 物事を一面的に見るんじゃなくて、多角的に見ることの大事さということなんですよね。
職場での対立、対立することはあるかと思うんですけども、やっぱり自分の意見もあるように相手も同じように意見があるという。
相手の立場に立って考えてみると、いろんな解決策というのが見えてくるかもしれない。 つまり、物の見方というのは
一方的だと、なかなかそれを乗り越える方法というのは見つからないというところですよね。 なので、いろんなところを見つめるのが大事だよというような、そういったことが実践方法の一つとして言えるという部分なんです。
あとは、正しい生活、ワークライフバランスと言った方がいいかもしれないですよね。 やっぱり仕事だけ一生懸命やってもダメですし、かといって家のこととか趣味だけやってもダメですよね。
どっちもバランスをとると、柔軟に対応する。 そういったことが家庭をね、家族を守る上でも、幸せな家庭を築く上でも大事なことですよね。
そのような実践方法があります。 特に、様々な実践方法があるんですけど、特に注目してもらいたいものというのは、私が思うところですけれども、正しい努力という考え方ですね。
必要以上に頑張りすぎず、かといって怠けすぎず、極端なやり方をしないというところですよね。 そういったバランスの取れた努力の大切さというものを、お釈迦様というのは説いているというところなんですね。
こういったものをね、現代の私たちにとって、とても響く言葉じゃないかなというふうに思うんですよね。
この浄土絵を通じて、私たちというのは、様々な立ち止まって考える機会というものを与えてくれるのかなと思います。
今の自分は何に執着をしているのか、本当に大切なものは何なのか、どうすれば心の平安を得られるのか、そういったものを考える機会となるかなと思います。
今日はこの12月8日、せっかくの浄土絵という日ですので、今日1日、これのことを少しでも考えていただければよろしいのかなと思います。
今日のお話は以上となります。このお話が良いと思った方、どうかね、いいねのボタンを押していただけると、私の励みとなります。どうぞよろしくお願いいたします。
はい、では蓮城院副住職の幸文でした。ではでは、またね。