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2024-12-14 08:17

#153 現代人のための仏教心理学 #3「執着からの解放」

🎯 現代人のための仏教心理学 第3回「執着からの解放」

スマホが手放せない、人の評価が気になる、思い通りにならないとイライラする―――こんな経験、誰にでもありますよね。

実は、こうした「執着」が私たちを苦しめる大きな原因となっています。今回は、仏教の重要な教え「諸行無常」をヒントに、執着から解放される具体的な方法をお伝えします。

水をぎゅっと握りしめると指の間からこぼれ落ちるように、何かに強く執着すればするほど、かえってそれを失いやすくなります。では、どうすれば心を軽やかに保てるのでしょうか?

日常生活ですぐに実践できる「気づきの練習」「小さな手放しの練習」「感謝と思いやり」をご紹介します。執着に気づき、それを手放すことで、きっとあなたの毎日がより楽になるはずです。

#仏教 #マインドフルネス #心理学 #執着 #現代仏教 #瞑想 #心の健康 #メンタルヘルス #自己啓発 #スピリチュアル
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どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今回は、現代人のための仏教心理学の第3回目を放送したいと思います。
この現代人のための仏教心理学というのは、前5回のシリーズでお送りしているものです。
前回は、怒りのマネジメントについてのお話でした。
いかがだったでしょうか。少しでも日常生活で役立てていただけたら嬉しいです。
今回のテーマは、執着からの解放、といったものです。
スマホが手放せないとか、人の教科が気になってしまうとか、思い通りにならないとイライラしてしまうとか、こういう経験、誰にでもありますよね。
実は、こうした執着というもの、私たちを苦しめる原因となっているんですよね。
今日は、この執着について仏教的な視点で考えながら、日常生活で取り入れられる手放しの方法を一緒に探っていきたいと思います。
まず、執着って何だろうというところからお話をしたいと思います。
仏教では執着を、これがなければダメとか、こうあるべきだ、といった強いこだわり、あとは思い込みを言うんですよね。
この執着というものがあると、心がガチガチに固まってしまって、柔軟さを失いがちということなんです。
例えば、自分はこうでなければいけない、あの人はこうしてほしいと考えすぎてしまうと、その通りにならないときにイライラしたり不安になったりしますよね。
これが執着による苦しみというわけなんです。
お釈迦様もこの執着が私たちの苦しみ、四苦八苦の原因だと説いております。
四苦八苦というのは、生老病死とか愛する者との別れなどなんですよね。
生老病死というのは生まれること、老いること、病気になること、亡くなること、そして愛する者との別れとかね。
そういった諸々の苦しみを四苦八苦と言います。その原因が執着というわけなんですね。
でもここで大事なのは、大切にする気持ちと執着というのは似てるけども違うということなんです。
例えば、家族や友人を思いやる気持ちというのは素晴らしいものと言えるんですけれども、
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でも家族はこうでなきゃ困るとか、友達は自分の期待通りであるべきと思い込むと、それが執着となって自分も相手も苦しくなってしまいますよね。
また心理学でも過剰なこだわりがストレスや不安を増幅させると言われております。
だからこそこの執着を少しずつ手放していくことが大切というわけなんですよね。
じゃあどうやったらこの執着を手放せるのか。ヒントとなるのが仏教の大切な教え、諸行無常という教え、心理ですよね。
この言葉聞いたことありますでしょうか。
意味はそんなに難しくはないんです。
すべてのものは変化するというそういう教えなんですよね。
どんなに頑張っても私たちが握りしめているものというのはいつか変わってしまう。
この心理を受け入れることが執着を手放す第一歩になるわけなんです。
ここで水を使った例え話をしてみたいと思います。
水をぎゅっと握りしめようとするとどうなりますか。
水は指の間からどんどんこぼれてしまいますよね。
でも水にそっと手を添えるだけであればそのままそこに留まるというわけなんですよね。
このように何かに強く固執すると逆に失いやすくなる。
でもそっと見守るような気持ちならばそれは自然とそこにある。
これが手放すという感覚なんですよね。
では具体的にどう実践していけばいいのでしょうか。
こんな方法どうでしょうか。
まず一つ、気づきの練習。
どういうことかと言いますと朝起きたときに深呼吸をして
今日は柔軟に物音を受け止めてみようと心に決めてしまう。
この小さな意識づけだけでもいちいちの心持ちというのが変わってきます。
二つ目、小さな手放しの練習。
これは例えば電車で座りたい席が空いていなかったとします。
そのときに別にそこじゃなくても大丈夫、この席じゃなくても大丈夫というように思う練習をしてみるということです。
こうした小さな場面で練習することで大きな出来事にもだんだんと対応できるようになっていくということなんですよね。
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では三つ目、感謝と思いやり。
これは執着している対象についてありがとうという感謝する気持ちを持ちながら
それをそっと手放すということなんですよね。
例えば大切なものとか関係性。
そういったものに対してもありがとう、でももうこれ以上は大丈夫。
これで唱えるだけでも違うということなんですよね。
これはどれも簡単そうなんですけれども
修行無常、変化する世界観を受け入れることで効果的になるのかなと思います。
最後に日常生活にどう活かせるかということを考えていきたいと思います。
例えば仕事で予定変更があった場合、予定通りじゃないと困るというふうに思うことはあると思うんですけれども
そう思う代わりに変更に新しい可能性があるかもしれないというふうに考えてみること。
また他にも人間関係でも相手はこうあるべきというふうに思う代わりに
相手にもその人自身の生き方、道があるんだよなというふうに思うようになると
お互いもっと楽になりますよね。
この考え方だけでも人間関係とか仕事への向き合い方が随分軽くなるんじゃないかなと思います。
今日は執着からの解放についてのお話をいたしました。
皆さんの認知上ではどんなことに執着してしまうことがありますか。
またそれらとどういうふうに向き合っていますか。
ぜひコメントなどでお聞かせください。
明日は自己肯定感の育み方についてお話をしたいと思います。
では蓮城院副住職の幸文でした。
ではではまたね。
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