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2024-09-06 15:17

#27「海外リサーチ編 オランダ④」

オランダ発の親以外の18歳以上の大人と1人でも友達になる取組みの話。そして、その取組みを丸パクリして日本で「We are Buddies」を立ち上げた話

サマリー

オランダでは、NGOビターリスが子どもと大人をマッチングし、信頼関係を築くプログラムを実施しています。この取り組みは、日本においても同様の仕組みを模索する動きにつながっています。また、オランダのボランティア活動の文化と日本の状況を比較しています。特に、オランダでは人々が逆の立場を意識しながらボランティアに取り組んでいる様子が描かれています。

ビターリスの取り組み
こんにちは、近藤ナオです。今はリサーチ編の海外編ってことで、僕がいろんな国でやってきたことをいろいろ話してるんですけど、今回は流れ的にはオランダ編のあたりで話そうと思ったんですけど、ちょっと一瞬忘れてた、結構オランダで取り組んだ面白いものがあったので、今日はオランダの話ができたらなと思ってるんですけど、
オランダって印象があるかもしれないですけど、教育とか福祉とか、税収はすごい高いですけど、人が最低限生きていかなきゃいけないところに対してのサポートみたいなところっていうのが、税金で補填されている部分もあるし、
かなりボランタリーというか、いろんな人たちがポジティブな思いでボランティアをやりながら支え合っているっていう文化があるんですけど、その中の一個で、NGOかな、ビターリスっていう組織があって、そこがやってる取り組みが日本にもあったらいいなと思った取り組みで、
その後、日本でも丸パクリして、その授業を始めていったものがあって、それの紹介ができたらなと思っているんですけど、ビターリスっていうのが何をやっているかというと、簡単に言うと、5歳から18歳ぐらいの子供と18歳以上の大人をマッチングして、バディを組ませるっていうのかな、
山登ったりとかするとき、バディって言って、2人一組になって、どっちかが山登りで落ちたときに1人が支えるとかみたいなので、それだけじゃないと思うんですけど、そういうバディっていう言い方を英語ではするらしいんですけど、そういう形で、
親じゃない大人とバディを組んで、バディ組んで何するかっていうと、毎週のように1年間とか共に遊び続けるっていうか暮らし続けるっていう、何でもいいんですけど、遊ぶ内容は。
絶対週間に1回かって言われると別に予定がずれてもいいんですが、1回だけ親じゃない人間と子どもがしゃべるっていう機会を提供している団体っていうのは日本にも結構あるように思うんですけど、いきなり初対面で会った人に対して心からいろいろ悩み事を話したりとか相談するっていうのは、
そう簡単に大人だろうができることじゃないかなと思っている中で、毎週のように数時間でも何らか遊んだり一緒に勉強してもいいし、やる内容は2人で勝手に決めてくださいみたいな感じなんですけど、それを1年とか続けていくとやっぱりかなり特殊な信頼できる人間関係になっていくっていうのがあって、
それによって、だから何っていうわけじゃないんですけど、そういう親と違う大人との深い関係を1人でも持っておくっていうのは、その子の人生においてはすごいいい状況なんじゃないかなと僕は思っていて、もちろん変な言い方だけど、1回2回遊んでみて相性が合わないと、ある意味チェンジじゃないですけど、
もう辞めるみたいなこととかももちろんできるし、その辺の文化っていうのはオランダとかは自分と会わなければ学校とかもサクサク転校していったり、学区みたいな考え方もないので、自分に合う学校を選んでいけたりするっていうのもあるので、全然お互い相性が悪いねってことに対して別にネガティブなことはなくて、そういう感じだったよね、俺らみたいなことで、
サクサクその人も変えていけるっていうところもオランダらしいので、より自分と相性がいい人とバディを組んで過ごせるっていうのはあるかなと思ってるんですけど、
で、かつそのVitalisっていうNGOは、いろんな形で寄付金も多いし、行政からのサポートでお金をもらってたりもするんですけど、そのお金をもらって参加している子どもたちはもちろん無料なんですよね、やっぱりお金のない人たちでも誰でも参加してほしいと思っている部分があるのかな、
日本への展開
やっぱりオランダは特に全ての人たちに対してそういう機会を提供するっていう感覚がすごいあるなと思うので、無料で参加する。で、18歳以上の大人バディさんももちろんボランティアなので、でもこの2人で遊びに行くっていうときにやっぱり1円もお金がないとかボランティアの大人バディがお金を出すみたいなことだけだとなかなか遊びが限定されちゃう。
もちろんそれでクリエイティブでもいいと思うんですけど、でもビタリスは毎回遊びに行くときに1回1000円分ぐらいだったかな、お金を渡すってことで、その1000円で何かできることを考える。
で、もちろん毎回1000円を使わなくてもよくて、4回分とか5回分貯めといて思いっきりお金がかかるところに行くみたいな遊び方もOKだったりするし、っていう形で遊ぶためのお金とかも出すみたいなところまでなかなかユニークだなと思っていて。
やっぱり日本とかで僕が教育関係とかやってて本当感じるのは、マジで親以外の大人との人間関係が薄いなっていう思いがすごいあったし、特に子供が多い、子供が3人とか各家族で子供3人とかいたりとかしちゃうと、
俗に言う発達障害気味の子とかっていうのは結構手間がかかってくるし、一番ちょっとほっとかれてしまったりとか、あとは兄弟に知的障害の子がいたりとかすると、その人に手がかかりすぎるから、
それじゃない弟とかはほっとかれちゃったりとか、あとは双子が生まれちゃったりとかすると、もうめっちゃ手がかかるから、その上のお姉ちゃんはほっとかれちゃうみたいなこととかで、でもそれをケアする仕組みみたいなものが日本には僕が知る限りあんまり本当にないなと。
もちろんお金さえ払えばいくらでも人は来てくれるしサポートしてくれると思うんですけど、それをお金のない人でもサポートできる仕組みが作りたいなと思って、それでVitalisっていうところの取り組みを日本人の加藤愛理っていう子が日本の一般社団法人を作って代表になっていくんですけど、
そこは組織としてはWe Are Buddiesっていうめちゃくちゃストレートな名前をつけて、やってることは本当もうそのままで、まずは僕らのその時の拠点が東京だったので、東京が大人バディを集めるのがどうしてもやっぱ大変だなと思って、子どもも最初は大変だったな。
やっぱ日本人は知らない大人に人を預けるっていうのをさせないっていう文化にどんどんどんどんなってきてた部分があるので、この人たち信用できるのかなみたいなところに関してどうそれを担保していくかっていう部分は結構最初考えましたね。
だからその一般社団法人の理事にも渋谷の区議会議員で女性の方で上園さんって方が子育て系とかそういうのも支援されてて、やっぱり議員さんとかっていうとイメージも多分、かつ女性っていう部分で信頼できる人を紹介してくれるんじゃないかっていう部分とかもあって、
彼女とのつながりから大人バディの人たちを探していったり、ごめんなさい、子どもの方のバディを探していったりしながら少しずつマッチングっていうのをしていきました。
これ今数を言いたいけど忘れちゃった。今東京では30組か40組ぐらい常時マッチングが多分あるはずで、今同じような取り組みを自分の町でもやりたいっていう形で手を挙げてくれているのが千葉と群馬と長野と愛知県の名古屋かな。
2個目は群馬で、群馬はもう始まってますね。We Are Buddiesの群馬は高崎とか前橋っていうところを中心に始まっていて、千葉は市原市で実際もう動きが始まってて、
今長野と名古屋で実際もう活動チーム、向こうの地域での主体的に動くっていう人たちが見つかって動き始めています。
日本ではさっき言ったように最初のうちだけは本当にもしそういうバディー組んで大人バディーが虐待だったりとか、一応念のため子どもバディーが女性生の場合は大人バディーは男性にはしないようにはしてるんですけど、
でもなんかあったらどうするんだみたいなことっていうのは最初のうちちょっとだけあったんですけど、その後はほとんどそっちの心配よりは自分の子どもをもうケアできないっていう大人たちの方の需要の方が多くて、
だから今は子どもたちのウェイティングリストの方が多くなっちゃって、毎週2週間に1回でもいいので、1年間とか遊び続けてくれる大人バディーっていうのを見つけるのに結構苦労してます。
なのでそれぐらい子育てに困っている家族の方が増えちゃってるんだなっていうのも実感しました。
本当でもオランダとかはまあまあサクサク大人バディーっていうのは見つかっていく文化みたいなのがすごいあるらしくて、そこにすごい困ってるっていう感じではなかったんですけど、
なんでそういうオランダの人たちは日本人よりもボランティアみたいなことを平気でサクサクやるのかみたいなことを、いろんなそういう活動体の人たちにインタビューしたりとかっていうのをしてきたんですけど、
やっぱり日本人でボランティアやる人って、誰かを支えてあげなきゃいけないとか、課題を解決するために私が手伝ってあげなきゃいけないみたいな人たちがすごい多い気がするんですけど、
例えば今のVitalisがやっている子どもと大人がバディーを組むっていうのはわかりづらいですけど、例えば身体障害の人だったり知的障害の人の移動支援みたいなとかだったり生活支援みたいなことをやってるような団体があったときに、そこボランティアの人たちがいろいろやってくれてるわけですね。
なんでこんなボランティアやるんですかって言ったときに、いやだってもしかして明日私交通事故にあったら逆の立場になるし、こういう取り組みがちゃんとあったら私の人生安心じゃないみたいなことを言うわけですよ。
だからその目線を持って自分が逆の立場になるかもしれないっていう感覚をちゃんと持ちながらこの人たちはボランティアをやってるんだっていうのは全然感覚としてなかったし、政治家の方とかも自分が将来そうなるかもしれないからって言って作られるルールみたいなものとかがすごいあるような、
オランダのいろいろ福祉とかのルールとかは優しい感じがするんですよね。何が言いたいかって言うと、日本の政治家の方とかが作るルールとかって、例えばシングルマザーの人の支援みたいなこととか言うとき、自分がそういう立場になるって女性の議員だろうが思ってないで考えちゃうから、
なんか優しくないっていうか自分ごと化してないし、少なくとも直接いろんなシングルマザーの人といっぱい話をした上で考えてる感じもなかったりとか、当事者意識みたいなことの欠落っていうのをオランダのボランティアやってる人とか議員の人の話聞いたときにすごいびっくりしました。
年配者のボランティア活動
あとは年配の人とかもすごいボランティアやるんだけど、他にボランティアやる理由あるんですかって言ったら、いやいやボランティアとかでもやんなかったら暇じゃないっていう、なんか暇すぎてやることないじゃんみたいなことを堂々と言ったりとか、自分の親とか見ててもなんか暇すぎて、いや暇は暇って言うからいつもボランティアとかやんなよって言って勧めたりするんですけど、
確かにポジティブに暇を潰すというか、ボランティアやって人から喜ばれたりしたらそれはそれで嬉しいと思うし、なんかそういう感覚でボランティアやってる人、日本はそれも少ないなと思ったりとか、そんなことを感じました。以上です。
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