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みなさん、おはようございます。
こんのゆるだちちやぷっぷへようこそ。
この放送は、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
絵本とともに朝のほんのひと時をお届けします。
はい、今日のお話は、出版・鈴木出版
文 富永かよ子 絵 高見八重子
日本民話へっこきよめさまをお話しします。
それでは、さっそくお話ししますね。
へっこきよめさま
むかしきれいなよめさまがむこどんとばあさまのいえにきた。
きれいでやさしいよめさまははたらきもののよめさまでむこどんにこにこ。
よかったなあ。ばあさまにこにこ。ほんとにねえ。
ところが、そのうちによめさまはむずむずそわそわあかいかお。
たらたらひやあせあおいかお。
どうした?どこかわるいんか?
あのね、わたしはへがしたい。がまんできない。へがしたい。
なんとびっくり、だれより大きなおならするへっこきぐせのよめさまだった。
きいてむこどんもばあさまもへなんぞどんどんしたらいい。
それならそこらにしっかりとつかまっていてくだされや。
ぼんぼんぼわーん。
いくらはたらきものでもなあ。
とてもいえにはおけないねえ。
そんなこんなでつぎのあさにもつをかかえてよめさまは
それではばあさまげんきでなあ。
むこどんにおくられ。
とぼとぼとぼ。
あるいていくときのしたでわいわいがやがやはなしごえ。
あれまあだれにもとれないのかい。
かんたんかんたんわたしなら。
え、それならとってみな。
とれたらこのうまおまえにやろう。
ぼんぼんぼわーん。
うまをもらってまたいくと
うんうんよいしょのこえがした。
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あれまあくるまがうごかないのかい。
かんたんかんたんわたしなら。
え、それならやってみな。
できたらこのこめおまえにやろう。
ぼんぼんぼわーん。
すごいなあ。
へだってやくにたつもんだなあ。
むこどんはにこにこいったとさ。
へをするところをつくってやるよ。
だからいえにもどっておくれ。
へをするところだからへやだとさ。
へやがあるからにこにこにこ。
きょうもよめさま。
ぼんぼんぼわーん。
おしまい。
いかがでしたでしょうか。
これですね、ちょっと絵を見ないとわからないシーンがあったんですけども、
ぜひそれはちょっと絵本を見てたしかめていただきたいと思います。
もうこの言葉でつたわったかな。
相当大きなへでございます。
そんなね、へをするところだからへやと名付けられた、
なんていうそんなお話でございました。
はい、きょうもお聞きくださりありがとうございました。
こんでした。ではまた。