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スピーカー 2
みなさん、こんにちは。
こんのゆるラジチアプップへようこそ。
この放送は、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、絵本とともに朝のほんのひとときをお届けします。
はい、今回も子どものための世界のお話から、こちら抜粋して読ませていただきます。
まず、はじめにお送りするお話は、ドイツ昔話のおいしいおかゆ、です。
それでは、お聞きください。
おいしいおかゆ
昔、あるところに、貧乏でしたが、新人深い女の子がおりました。
その子は、お母さんと二人きりで住んでいましたが、あるとき、とうとう食べるものが何にもなくなってしまいました。
そこで、女の子は、食べ物を探しに森に出かけて行きました。
すると、一人のおばあさんに会いましたが、そのおばあさんは、女の子の困っていることをちゃんと知っていて、小さなお鍋をひとつその子にくれました。
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そのお鍋は、「小さなお鍋や、煮ておくれ。」と言うと、とてもおいしいきびのおかゆを煮てくれて、
スピーカー 2
「小さなお鍋や、やめとくれ。」と言うと、煮るのをやめるのでした。
スピーカー 1
そこで女の子は、このお鍋をお母さんのところへ持って帰り、
スピーカー 2
それからというもの、二人はいつでも好きなときに、おいしいおかゆが食べられてひもじい思いをすることはなくなりました。
ところが、ある日、女の子がよそへ出かけていたときのこと、
お母さんが、「小さなお鍋や、煮ておくれ。」と言ってみました。
すると、お鍋はやっぱりおかゆを煮てくれました。
そこでお母さんは、お腹いっぱい食べてから、「さあ、やめてもらいたい。」と思いましたが、どう言えばいいのかわかりません。
そこでお鍋はいつまでもいつまでもぐつぐつぐつぐつおかゆを煮ていましたので、まもなくおかゆはお鍋のふちからどんどんこぼれだしました。
スピーカー 1
それでもお鍋はまだぐつぐつぐつぐつ煮ています。
そのうち台所がおかゆでいっぱいになり、家じゅうがおかゆでいっぱいになり、それから隣の家がおかゆでいっぱいになり、家の前の道もおかゆでいっぱいになりましたが、
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スピーカー 2
お鍋はまだぐつぐつぐつぐつ煮ています。まるで世界じゅうをおかゆでお腹いっぱいにしてしまいたいと思っているようでした。
スピーカー 1
そこで町じゅう大騒ぎになりましたが、誰もどうすればいいのかわかりません。
スピーカー 2
とうとうおかゆの流れ込んでない家は、町であと一家ということになったとき、女の子が帰ってきました。
そして一言、「小さなお鍋屋、やめてくれ。」と言いますと、お鍋はぐつぐつ煮るのをやめました。
でもこの町に帰ってくる人たちは、自分の通る道をパクパク食べて食べ抜けなければなりませんでしたとさ。
おしまい。はい、いかがでしたでしょうか。
今日は1話分だけ読ませていただきました。この後ですね、長いお話が続きますので、それは次回以降の放送に回させていただきたいと思います。
はい、それでは今日もお聞きくださりありがとうございました。こんでした。ではまた。