そうですね。
うん。で、音楽としてもやっぱり85年以降の感じっていうのは、それこそシンセサイザーっていうものの進化と、そのリズムのクオンタイズっていうのが導入されだすのよ。
あーそうなんや。
うん。量子化。だから完璧にジャストのタイミングっていうのが作れるようになってきたと、プログラミングで。
あーなるほどね。そこまでこう感覚的にやってたものがこうはっきりと。
そう。それまでは生のドラムで言ったら完全なジャストじゃないやん。多分。
うんうん。
ドラムって人の足で叩いてるから、完全な譜面としてはジャストではないんだけど、そこのなんかこう揺らぎがあるからグルーヴ、そのノリが気持ちいいねっていうノリがあったのが、
その数値としてここですっていうふうなものができたときに、完全にジャストだったら、なんかそのリズムの感覚が変わっちゃったんだよね。ここで一つの歴史的転換としてね。
あーなるほどね。そうか。
うんうん。だからそのクオンタイズとかのビートが生まれ出すのがこの86年のわけなんですよ。
なるほどね。
うん。なんでこのビートの進化みたいなんて、86年の名盤で出すとやっぱりヒップホップが登場したという。
あー。
ヒップホップのミドルスクールっていうサンプリングでクオンタイズ感のあるサンプリングのビートになってくるっていう感じかな。サンプルでもこう、そのジャストの感じっていう。
あーなるほどね。サンプリングしてる音やけどジャストの場所へ流れてるっていう。
そうそうそうそう。
なるほど。
なんで、ランディMCのレイジングヘル、あのウォークディスウェイとか入ってる。
ウォークディスウェイっていうのはエアロ・スミスの曲なんだけど、それをサンプルしてヒップホップにしたやつね。
有名ですね。
っていうのが86年に出てるし、それとB.C.T.ボーイズのライセンスといるっていうのも出てます。
あー。その時代の赤B.C.T.ボーイズ。
そうそうそう、デビューね。もうクッソガキの時のB.C.T.ボーイズ。
で、たぶんこれが一番大事なんだけど、86年の名盤で一番大事なアルバムが、たぶんジャネット・ジャクソンのコントロール。
えー。そうなんや。ちょっと恥ずかしながら聞いたことないですね。
あ、マジですか。
はい。
これは、プロデューサージャム・アンド・ルイスっていう、言ったらプリンス一派なの、この人らって。
あー、そうなんや。
うん。
でも、ジャネット・ジャクソンって、誰の人の家での子ですか?
それ、マイケル・ジャクソンでしょ?ジャクソン・オファイズの。
そらそら、マイケル・ジャクソンの妹やんな。で、マイケルとプリンスっていうのは、バチバチにライバルですよね。
あー。
マイケルの妹っていうのが出てきてたんだけど、結婚して何やかんやあったんやけど、お父さんが元この白人のプロデューサーにプロデュースさせようっていう風に進んでたのを、
ジャネットがそこを飛び出して、そのプリンス一派のジャム・アンド・ルイスっていう人と組んで作ったアルバムがコントロールなんだよ。
ビザール・ラブ・トライアングルね。打ち込みのベースから始まってっていう、いい曲ですけども、っていう感じだったり。
で、スミスはそんな変わりがないんで。
まあまあまあ、そうですね。サウンド的には別にスミスってそんなに変わりはないよね、一貫して。
ないけど、一番の名盤と言われてるのはQueen's Deadかなっていう、それこそバンドとして一番いい時期ではあったと思うし、っていう感じかな。
あと、デュランデュランのNotoriousもめっちゃ大事で、イギリスのバンドってアメリカのシーンで売れるかどうかっていうのが、
イギリスで売れた後の挑戦としてみんな出てくるのよね。
そうですね。それをみんな失敗するっていうのが結構定番の流れみたいになってるけど。
で、デュランデュランはやっぱすごい分裂したり、結構みんないろんなアメリカに対してとか、音楽に対してすごい意識があったから、
このNotoriousっていうのはもうほぼほぼファンクみたいな感じで、で、プロデュースナイル・ロジャースです、これは。
だからUKのバンドがナイル・ロジャースがプロデュースして作るっていうね、アルバム。
そういう狙い方がね、そうか、当時いっぱいあったんよね。
っていう時代で、XTCに戻るんですけど、今回のこのXTCのSkylarkingってアルバムは、
トット・ラングレンっていうアメリカ人のシンガー・ソングライター・プロデューサーがプロデュースしてるんですよ。
そうですね。
だからイギリスのロックバンドに、だからデュランデュランがナイル・ロジャースがプロデュースされたみたいな感じで、
XTCもデビューしてある程度キャリアを重ねて、アメリカでやっぱ売らないとっていう時の挑戦のアルバムがこのSkylarkingなわけ。
そういう、僕もトット・ラングレンって名前はSkylarkingのプロデュースっていうので初めてここで知ったんですよね。
ほんと?トット・ラングレン時代に買ったの?
はい。
トット・ラングレンっていうのは70年代、60年代にNUTSっていうバンドでデビューしてる人で、
マルチプレイヤー、すべての楽器ができるし、プロデュース向いてる曲もめっちゃ書けるっていうので、
自分もすごい良いシンガーソングライターとしてアルバムを作って、70年代前半に結構ちゃんと売れてるし良いアルバムを残してるんだけど、
プロデューサー業っていうので、いろんなバンドのプロデュースをもう20代くらいから、70年代前半からガンガンやってきた人なんだね。
マルチプレイヤーで何でもできるし、すげーこだわりのあるちょっと変なやつ。
っていうのと、このXTCのメンバーについては何も言ってなかったんだけど、
XTCの中心人物であるアンディ・パドリッチっていう人はもう超変なやつ。
そうですね。
ていうか変なやつっていうか超変靴。
そうですね。自分のこだわりがめちゃくちゃある。
アンディ・パドリッチがセッションとかしてるときに、いかにもブルースっぽいフレーズ聞いたらめちゃめちゃキレるっていうエピソードがあって。
でれれーとゆれれーとゆれれーみたいな。
チョーキングとかめちゃくちゃ嫌がる話。
っていうぐらい変靴音楽家のロックバンドの中の一人に入るかなっていう話。
言い切りさせる人多いよな、森氏と言い切りさせる人。
そこのアンディ・パドリッチっていうXTCの中心人物と、プロデューサーのトッド・ラングレンのこの二人のぶつかり合いっていうのが、
このXTCスカイラーキングの名番たるゆえんなんですよね。
エテしてそういうギリギリの状態で作ってる奴って名番ガチよね。
そうそう。だから、これ都市伝説的には、ほんまにアンディとトッドが殴り合って終わったみたいな感じの話もあるんだけど、
お互いの辞伝とか、大分大人になってから出してるやつとか見ると、やっぱりお互い仕事に関しては結構リスペクトし合ってた。
ただ、やっぱり最終のミックスのとことかは、お互いやり合ったとか、すごいいろんな話は出てくる感じはするかな。
だから、揉めてなかったっていうわけでも決してない。めちゃめちゃ揉めながら作ったことは間違いないんだけど、
後で語ったそれぞれに関しては、やっぱりあそこのアレンジトッド、やっぱりヤバかったっていうふうにアンディが言ってたりとか、
トッドもやっぱりアンディであり、もう一人ベースのコリンっていうのがいるんだけど、
コリンの曲もすごかったし、アンディもすごかったみたいなことも結構言ってたりもしてて。
振り返ったら、お互い30代前半のXTCと30代後半のトッドとかで、すごい良いセッションだったんだろうなっていう。
現場の空気とかは最悪だったとは思うけど。
あと結果としてやっぱり名番が生まれてますからね。振り返ってやっぱ悪い気はしないと思うけど。
そうそうそうっていうのは本当あると思うね。
で、このXTCっていうのはまた、アンディ、コリン、デイブっていう、この3人体制だったんだけど、このスカイラーキングの時は。
デイブが後からXTC入ってきてる人なんだけど、デイブがかなりトッドのファンだったから、
いろんなアメリカ進出で、このプロデューサーにプロデュースしてもらえ!お前ら!みたいな感じで出されたリストの中の1人にトッドがあったんだって。
それでデイブがめっちゃ好きやったから、じゃあトッドにやってもらおうや!
これはないな、ないな、ないな。トッドラング連だったらいいんじゃない?みたいな感じだと思うよ。
うん、なるほどね。
デイブはすごい大ファンだったらしいから、デイブがどういうテンションだったかわからへんけど。
トッドラング連は自分のユートピアっていうバンドをやってたの。
で、アンディとトッドに共通するのは、2人ともビートルズ大好きっていう。
ああ、そうやな。アンディ・パートレッジもそういうビートルズっぽい曲を書くよね。
XTCって結構おっちゃんも好きなのよ。
なんでかっていうと、やっぱり日本では80年代のビートルズみたいな感じの強化というか、
ビートルズっぽいっていうので、ニューベイブちょっとよくわからんみたいな感じの人らも、
XTCのビートルズ感には行けたっていうので、好きな人多いのよ、やっぱり日本人。
ああ、なんか日本人好きっていう人多いとは聞くね、確かに。
本当に多い。まあそういうのがあったりとか。
あと、アンディ・パートレッジ、パンクの世代、ロンドンパンクの同じくらいちょっと早くデビューした
ピストルズとかクラッシュとかその辺とかって全然評価してない。
たぶんジェラシーもあっただろうし、歳で言うと前後くらいだけど、
なんか別にそんなピストルズ見ても全然いいと思わんかったみたいなこと言ってて、
同じレベルなんだけど、XTCってバージンの。
そうか、一緒だね。
あんまり良くなかったみたいなこと言うけど、
でもやっぱりニューヨークのパンクはすごい大好きだったから、
ラモンスとかもすごい好きだったんだって、アンディ・パートレッジは。
うーん、そうなんやな。
そう。で、一番好きだったのがニューヨーク・ドールズ。
おい、スミスと一緒やん。モリッシーと一緒やん。
へー、ニューヨーク・ドールズ好きな人多いねんな、イギリスのバンドってこの時代。
うん。で、ザ・スミスのモリッシーっていう、まあテラダンも大好きな。
ザ・スミスの成り立ちっていうのは、モリッシーがニューヨーク・ドールズの解放詩、
まあ言ったら同人誌みたいなのを自分で作ってたのよ。
で、それを読んだジョニー・マーというギタリストが、
こいつの文章面白いって言って、バンドやろって言って、
引きこもりのモリッシーに会って、テレッテッテッテッテッテッて始まるっていうのが、
スミスの最高のストーリーなんだけど、そこ繋いだのがニューヨーク・ドールズなのよ。
そうやな。
アンディ・パトリッジも一番好きなのはニューヨーク・ドールズ。
へー。
で、ニューヨーク・ドールズのファーストアルバム、プロデュースはトッド・ラングレンなんですよ。
あー、そうなんや。そこ繋がってんだよな。
そう。だから多分、アンディとかやっぱデイブがすごい好きでって言ったけど、
多分やっぱニューヨーク・ドールズのファーストプロデュースしてるプロデューサーっていうので、
やりたかったとこはあると思う。俺はね。勝手に。
実はアンディ・パトリッジも他に。
そう。そんな感じはなかったと思う。
そこがあったから受けたんだと思う。
へー、そうか。
そう考えた。まあ、ぶつかるとこはあるんやろうけど。
仲良くした映画にと思うけど。
まあ、でもなんかやっぱエピソードを見てると、
トッド・ラングレンがやっぱおかしいとこは多いなと思うかな。
まあまあまあ、でもそうかもな。
これ、あれやもんな。ちょっと後で言うかもしれんけど、
ディアゴッドってさ、これすごいアメリカ向きやなって感じするじゃないですか。
その辺りとかは。まあ確かにアンディ・パトリッジはこれは絶対に
アルバムに入れたくなかったやろうなとかね。
思ったりもするよね。
そうね。だからアメリカ版にはシングルで切って売れちゃったから入ってるけどね。
ディアゴッドは。
まあ、そうとか。
面白い。
ちょっとじゃあ内容についての話行こうかな。
あー。でも面白いかもしれないですね。
イメージの共有として音楽以外の音以外のものを使うっていう。
そうそうそうそう。
っていうので作ったらしくて
でも確かにそれ聞くとこれ1曲目とかもこの
このアルバムってちょっと夏っぽいアルバムにしてあるんだけど
それなんかこう
虫が鳴く音とかシンセで作って入れてたりとかしてて
なんかそういうイメージ
夏のイメージを作ろうみたいな感じで
写真とかそういうのがあったから
そういう風なサウンドになったみたいな感じらしいんだろうね。
あーなるほど。
だから出だしとかは結構そういう虫の音から始まる。
そうそうそうそうっていうのがあって
なんか確かにそれ言われてみるとすごい映像的なんだよねスカイラーキング全体的に。
あーそうかもしれないですね確かに。
これ以前のXTC聞くと
サウンド的にやっぱもっとパンクっぽいからっていうのもあるけど
やっぱりもうちょっとこうロックバンド前としてる
そんなさビデオが浮かんでくる映像が浮かんでくるようなサウンドじゃないんだよね。
空間っぽいサウンドじゃないんだけど
やっぱスカイラーキングはめちゃめちゃ空間を感じる。
そうやな。なんか初期ってかスカスカでグルービーな感じやからさ
演奏してる人らは思い浮かぶねんけど
それ以外の映像ってあんま浮かばないじゃないですか。
スカイラーキングは結構こう映画のサントラとしても使われててもおかしくないかなって思うよね。
全然いいかなっていう。
まあなんかディアゴッドとかも確かITとかに使われてたけどね、なぜか。
まあまあキリスト教平安の曲でもあるからそういうとこはあるんやろうけど
っていうのもあるしで
このトットがプロデュースこれしかしてないんだけど
この後にオレンジ&レモンズっていうすげーポップなめちゃめちゃいいアルバム作るんだけど
それもやっぱちょっと逆になんかもうほんま振り切った感じになるから
このなんかなんていうか本当にこの名盤たる感じの
ルックなのがやっぱ一番スカイラーキングの時なんだよね
XTCにとって
それになんか一番サウンドがさ
フォーキー、ピアノとかストリングスとかをここまで全面に出してる
しかもギターもアコースティックギターが多くて
なんかこうやっぱバンドっぽくないんですよね一番スカイラーキング
やっぱXTCってこのちょっと言い忘れてることばっかりなんですけど
82年にアンディがそのパリのライブでパニックになっちゃって
もうライブやめるっていう
あーそうやそうやそれの話が
そうそうでスタジオでいいアルバムだけ作って
それもうリリースだけでやっていこうっていうバンドなんだよね
そうですねここら辺からだからライブ映像がないんですよね
ブラックシー残るとさ
ロックプラストの映像とかめちゃめちゃキレキレのやつが残ってるんですけど
そうだからねここら辺ちょっとライブで聞いてみたいと思うけどないんですよね
うんそうでオレンジ&レモンズこの後の時は
あのスタジオライブみたいな感じで
ラジオとかでちょっと生でやったりとかはしてるのよ
でもこの時期はやっぱもう完全にないし
話でも思ったりもする時あるんやけどね
そうやな
ここのなんかこれオレも勝手なジャスティナやけど