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2024-03-06 11:43

#18 Milk.株式会社代表取締役(ゲスト・中矢大輝さん①)

「将来的にノーベル賞を取りたい」

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始まりました、KOJI Future Lab。
今回のゲストは、中矢大輝さんです。
中矢さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
中矢さん、簡単に自己紹介、よろしくお願いします。
Milk.株式会社代表取締役を務めております、中矢大輝と申します。
本日、よろしくお願いします。
私たちのメインの事業というのは、ハイパースペクトルカメラという特殊な技術を使った技術教養というところがメインの事業になってまして、
このカメラがどのように使えるのかということを、いろんな大手の企業さんや大学さんと共同開発、共同研究しながら事業を展開しております。
ハイパースペクトルカメラ、こちらは主にどういう用途があるのでしょうか?
そうですね、これは本当に幅広い用途がありまして、私たちも十分にまだ理解しきれていないところがあります。
というのも、もともとのカメラよりも色の情報量が多い、そういったカメラになってまして、
前提からお話ししますと、人間の目を模倣したのが現在のカメラであって、
赤と青と緑の3原色、いわゆる光の3原色で見ているというのが通常のこれまでのカメラだったんですけれども、
ハイパースペクトルカメラは141原色の色を見るということで、
これまでの物質の光の情報、色の情報をより多く捉えることができるカメラということで、
あらゆる領域で使えるんですけれども、例えば食品の鮮度測定とか、
例えばコンクリートとかアシファルトの劣化具合を見たいとかですね、
それと他にはお札とかトレーディングカードとかですね、いろんなものの心眼判定、
本物か偽物かという、そういった判定にも使えたりということが分かってきています。
すごいカメラですね。これちなみに日本も含めてですけど、
結構世界中で開発されているんでしょうか。
もともとですね、この技術自体が宇宙で使われていた技術でして、
人工衛星に搭載されてまして、人工衛星からそのハイパースペクトルカメラが地上を撮影しまして、
そこにどういった植物が生まれているかとか、どういった鉱物が存在するかということを見ている、
そういった由来のカメラなので、元々の基礎原理はNASAで生まれています。
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そこからそれを小型化して、民生部品を組み合わせて作り上げたのが、
私の大学時代の恩師でして、
その方の作ったハイパースペクトルカメラをいろんな分野に応用していこうということで、
会社を作ったという、そういった流れになっています。
なのでまだ、そんなに世界中で広く使われているというものではなくて、
少しずつ今、海外でもスタートアップが出てきているというような状態ですね。
なるほど、なるほど。
やっぱりそれ、当然ハイテクでしょうから、コストとかもかなりかかるんですか?
カメラ自体は、大体300万円台から800万円くらい。
工業用品というか、そういう検査用の機器としては比較的安価な部類に入る。
X線装置とかで言うと、数千万円とかかかりますし、
そういったものと比較すると安価なのかなとは思うんですけども、
それでもやっぱり、数多く購入していただくというのは難しいので、
そこから必要な色情報、例えばマグロの色別に、
マグロの鮮度を見たいということであれば、
141原色も必要がなくて、その中から何原色かを選び出すことで、
マルチスペクトルカメラという、ちょっと安価なモデルに
カメラを切り替えることができて、
それによって安価に数万円から十数万円くらいのオーダーで
カメラを作ることができると。
そういった開発を進めているという会社ですね。
すごく技術が高いカメラだと思うので、
例えばですけど、大きく言えばどういうところにも
今後用途として考えられる感じなんでしょうか?
そうですね。私たちはその中でも眼診断の領域に非常に注力してまして、
会社を作ったのは4年半ほど前なんですけども、
事業自体は8年前から始めてまして、
そのカメラを持っていってですね、
最初向かったのが北里大学の先生の研究室で、
その先生のラボの中で、ガンの組織ですね、
人から手術で取り出したような、
そういった検体がありまして、
それをカメラで撮影させていただきながら、
ガン細胞がこのハイパースペクトルカメラで区別できるかどうか
ということをやってみました。
そうしたら結構いい結果が得られまして、
最初は大腸ガンだったんですけども、
大腸ガンか大腸ガンでないかというところの、
2つのクラスの識別だけじゃなくて、
ガン化していく段階で、だんだんガンに近づいていく、
そういった4段階を区別することもできまして、
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そこから卵巣ガンだったり、水蔵ガンだったり、
さまざまな眼視に今展開をしていってまして、
ようやく東京都の支援も受けながら、
実用化していくという目処が立ってきたというような段階です。
ガンの診断にも応用が効くということは、
相当発揮的なことじゃないですか。
多分これまでの機会というか、
これまではずっと人が目視で顕微鏡を覗いて、
これがガンかガンでないかというのをやっていたんですけれども、
その時にどうしても客観的な数値であったりとか、
これがガンかもしれないという、
どうしても曖昧なところが残っていたんですけれども、
私たちのカメラで見ると、
細胞の色合いでガンかガンでないかというのを
見ていくという技術なので、
そういった意味では、かなり早期の小さなガン細胞も
見つけられる可能性が出てきていまして、
これは非常に画期的だと思います。
なるほど。日々、年々、
そういう研究を絶えず進められていると思うんですけど、
こういうのが実装化されるというのは、
今後の見通しとしてはどのような感じなんでしょうか。
ある程度体制を作らないといけない、
医療機器の体制を作ったりということもあるので、少し時間がかかるんですけど、
2026年の末ぐらいを目途に、
やっと2年半ぐらいですかね、を目標に開発を進めている
という段階で、ほぼほぼ実は開発自体は
終わりつつあって、
あとは本当に許認可ですね、しっかりと医療機器なので、
人の生命に関わる領域ですから、
しっかりと品質管理だったり、
ドキュメント類もしっかり揃えて申請をかけていくという、
それを行うと、2026年の末ぐらいには何とか実装化できるかなという見通しです。
なるほど、
各病院だったり機関と、
常に情報のやり取りだったり、キャッチアップしながら、
研究を進めているという感じなんでしょうか。
そうですね、今は水蔵がんに特にフォーカスを当てていまして、
水蔵がんってご存知の通り、
見つかったときにはかなり手遅れなことが多い、
ステージ4で見つかることが多くて、自覚症状がほぼほぼないがんです。
しかも体の奥深くに水蔵って存在しますから、
なかなかCTMRIでも見つけづらいというがんでして、
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それを早期発見できるかどうかというところで、
生マリアンナの先生方が、
水がんの特に権威の先生がいらっしゃるので、
そういった方にも協力いただいたり、
それ以外にも、今は8病院と連携しながら、
データを集めながら、その精度を確認しているところなんですけれども、
水蔵のかなり初期での識別というのが、
できてくるのではないかということが、
少しずつ分かってきているという段階です。
大豆を研究するのも大変な領域なので、
苦慮もあると思うんですけど、やっぱり一つずつステップ踏むごとに、
中田さんご自身も何かやりがいだったり、
より湧いてきたりするものなんですかね。
そうですね。やっぱり元々、私がこのがんの領域に入ったのは、
医学部だからとかではなくて、
物理学をずっとやってきていたので、
なぜ病になるのかというのを、より解明していきたいというか、
知りたいというモチベーションがありまして、
ハイパースペクトルカメラというのは、カメラですので、
光をより細かく解析することができる、そういったツールですから、
それで人の体を見ていくとどうなるのかなという、
特に細胞の中での変化がどういうふうに出てくるかというのを、
一定レベル、方程式化できると、
病を逆に正常に戻していくということにも
つながっていくだろうということで、
具体的には申し上げられないところもあるんですが、
そういった原理のところを解明していくことで、将来的には
ノーベル賞まで取れたらいいなという、そういったモチベーションで、
研究開発を続けています。
もっとお話聞きたいところなんですけど、そろそろお時間が来てしまいましたので、
また続きは次回でお話しいただきます。
はい。ありがとうございます。
皆さん、本日はどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございます。
インスタグラムでも発信しているので、
よかったらそちらもフォローしてください。
それではまた次回。お会いしましょう。
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