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2024-09-20 30:13

#158 〈ボクらの時代Vre.⁉︎〉30代映像クリエイターの同世代トーク/P.前畠慎悟、D.甲斐。、D.山内香里

【内容】年齢がちょうど2個違いの3人!上の世代と若い人たちとのジョイントを果たす世代/記録媒体の変化を体感/3人が仕事を始めるきっかけ作品/細田守監督作 劇場版『デジモンアドベンチャー』/ニコニコ動画のアニメMAD/ゴジラ/ヤン・シュヴァンクマイエル/こだわりと執着の見極め/映画『NOPE/ノープ』/ミドリカワ書房『顔2005』/岡本喜八監督作『激動の昭和史 沖縄決戦』/ウケを狙うと滑る!/前畠さんと喋りたい人多数!
【ゲスト】

前畠慎悟/KOO-KI プロデューサー

甲斐。/KOO-KI ディレクター

山内香里/KOO-KI ディレクター
【出演】

山内香里/KOO-KI ディレクター
泥谷清美/KOO-KI 広報
原山大輝/KOO-KI アシスタントディレクター
▼感想・質問などお便りお待ちしてます!フォームは⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠


⁠⁠⁠番組の概要⁠⁠⁠
【BGM/Jingle】invisi ⁠https://invisi.jp/⁠
【Sound material provided by】OtoLogic ⁠⁠⁠⁠https://otologic.jp/⁠⁠

サマリー

3人の映像クリエイターは、30代ならではの視点から制作の初期に受けた影響や感動について語り合い、特にアニメや映画の影響を深く掘り下げています。また、世代間の違いやメディアの進化についても触れ、一緒に成長していく感覚を共有しています。30代の映像クリエイターたちは、制作へのこだわりや執着のバランスについて意見を交わし、印象に残る映画の演出手法についても話し合います。最近の映画や音楽ビデオから影響を受けた具体的な作品に触れながら、表現のシンプルさの重要性を再確認しています。同世代の映像クリエイターたちは、特有のトークを展開し、クリエイターとしてのこだわりや執着について深くナビゲートしています。

同世代のクリエイターたち
ケイシャのしゃべり場。
はい、始まりました。ケイシャのしゃべり場。
この番組は、映像制作会社KOO-KIのメンバーが日々感じているおもろいを語り合い、発信するトーク番組です。
毎回、いろんなメンバーとともにゆるーく雑談していきます。
私、KOO-KI原山です。
KOO-KIヒージャーです。
よろしくお願いします。
今日のケイシャのしゃべり場は、前回に引き続き、大阪プロデューサーの前畠さん、山内さん、そしてKaiさんをお呼びして、なんと3人だけでお送りしたいと思います。
3人とも、みんな30代ということで。
そうですね。
いつもだったら、僕らも一緒に絡むんですけど、今回は特別に同世代チームでトークするということで。
まるであの、ボクらの時代風という形で。台本のない。
前畠ケイシャの雰囲気とちょっと違うと思うんですけど、台本のない同世代トークをお楽しみください。
それでは、どうぞ。
はい、今回は前畠さんたってのご希望ということで、KOO-KI30代組が揃っております。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回からゲストで引き続きの、大阪オフィスプロデューサーの前畠さんと、
はい、ディレクターのKaiです。
効果オフィスディレクターの山内の3人でやっていきますね。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ボクらの時代風っていう企画の名前になってるんですけど、知ってます?ボクらの時代って。
はい、一応、はい。
タレントさんとかが3人集まって、スタッフがいない部屋で、本当に台本なしで、本当に自由に喋ってもらうみたいな人気の番組がありまして、
それをオマージュっていう感じで。
まあまあ、見たことないけど、わかる、きっと。
雰囲気よくダベローみたいな感じですね。
そうです、そうです。
で、KOO-KI30代組ってことなんですけど、私が1990年生まれ、34歳ですね、なんですけども。
僕、前畠が92年の4月生まれなんで、今年32歳になったところですね。
僕、Kaiが88年生まれなんで、36なんですよね、今年。だから、みんな2個違いか。
そう、2個違い。知らなかった。
そうですよね。
ちょうどこの世代って、いろんな意味で境界線になる世代かなっていうふうに、僕ちょっと思ってたりするんで、最近。
昔ながらのKOO-KI間の方々の世代と、今、新しく入ってきてるZ世代って言われてる新世代との、
ちょうど間つないでいく、ジョイントを果たしていかないといけない世代になってるかなっていうふうに、最近すごく感じるんで。
なので、ちょっとそのあたりこう、みなさんそれぞれ、いろんな意味合いで板挟みっていうわけじゃないですけど、
何か感じてる部分はあるんじゃないかなっていうふうにちょっと思ったりもしたんで、
なんかそういうところをね、ちょっといろいろ聞けたらいいんじゃないかなと思って、ちょっと集まっていただいたっていうところはあります。
影響を受けたメディア
確かにそうですよね。だって、たぶんちょうど、私個人的な感覚としても、
インターネットがちっちゃいときから、8歳、9歳ぐらいのときからインターネットをちょっと触ってて、
インターネットが発達したときにやってた人って、30代、40代ぐらいからインターネットを始めて、触って、
黎明期を育ててきた大人っていうのは、たぶんそれぐらいの、90年代をそれぐらいの年で過ごされた方が、インターネットを作ってたのかなみたいなっていう認識があるんですけど、
それを子どもが好き勝手に触っていくっていう時代の世代なのかなみたいな感じがします。
メディアというか、媒体ですよね。媒体の変化を一番見れた世代かなっていうふうに僕らは思ってて。
確かに。テープ、CD、MDとか。
そうなんです。だから僕らの代って、本当にこの30年の間に生活で使う記録媒体の変わっていく様を、
しかもとてつもない短期間で経験してるなっていうふうに、振り返ってみると最近すごく思うんですよね。
だから、そこをちょっと何かある種強みでもあるかなっていうふうには感じたりもするんで。
だから、そこら辺ちょっと今の新しい世代の子たちと話してると、逆に何か羨ましがられたりすることがあったりもするんで。
なんか、ちょっとそういうの面白いですよ。話したりすると。そういう子たちと。
確かに。ゲームとかもね、なんかマリオみたいなドットからポリゴンからファイナルファンタジーみたいなゴリゴリリアルな感じまで、
本当にゲーム一つ取っても技術の発展のスピードがすごいですもんね。
そうっすね。だから多分あれだと思います。僕の代がゲームソフトのことをカセットって呼ぶ最後の世代だと思うんですよ。
間違いない。
カセットって呼んでたら最後の代だろう。でも今はカセットって絶対言わないんで。
カセットって呼ぶものないですよね。
そう。いまだにちょっと俺ソフトっていうことに対して若干の抵抗があるんですよ。たまに。何気取ってんねんみたいな。
ゲームソフトっていうかカセットやっていう。
今はもうフーフーしなくていいですからね。
そうっすよね。絶対地元に誰か達人いましたよね。フーフーする。
こいつにやらせたら絶対に救うみたいな。
そう。復活の達人みたいなのがいてたんで。
そういうコミュニティがなかなかないのもちょっとかわいそうって言い方したら違うのかもしれないですけど。
あれはあれで楽しかったなって思うんですよね。
皆さんこの仕事を始めるにあたってのきっかけになった作品であったりとかメディアってあったりするんですか。
ちょっとそういうのを聞いてみたいなと思うんですけど。
僕の場合はもう完全にゴジラとか怪獣ものから始まって、映画から入っていって仕事にしたいなというふうに思っていった筋の人間ではあるんですけれど。
お二人ってそのあたりどんな感じやったんですか。
私は結構アニメかもしれないですね。
アニメっていうか、映画はもちろん好きなんですけど、映像を見た時の体験が本当にもともと共感しがちではあるんで、人よりもというか。
共感をしやすいタイプの人間なんで、飲み込まりやすかったですよね。
やっぱ絶望的な映画を見るとめっちゃ絶望するしみたいな。
ハッピーな映画を見るとめっちゃハッピーになるみたいな。
映像をそういうふうに体験的に楽しんでたところがあって、その中でも特にアニメの視覚効果というか。
私がどうかな、一番かどうかわかんないですけど、細田守監督のデジモンの映画がすごく印象、めちゃくちゃ印象に残ってて。
アニメですごいもん見たみたいな。
レイアウトも美しいし、色の演出が結構すごかったんですよ。
ノーマルの時の色彩の構成と、物語に限りが来た時にちょっと人物が暗めのトーンの色になったりとかして、
そういう視覚的な効果を使った演出で振り回される感じ。
目で見ても美しくて、目で見て気持ちいいみたいな感じとかが、体験としてすごい色濃く残ってて。
高校まではアニメとか見るせんだったっていうか、見るのが好きで作ったこととかはなかったんですけど、
高校、大学とかで結構いろんな作り手の話とかを深掘っていくうちに、自分もそういう演出をやってみたいみたいな。
そういうので、人の感情を動かしたりとか、そういうことをやってみたいな、みたいな。
っていう気持ちがあったような気がします。
アニメが入り口になって、創作のきっかけになっていった、みたいな。
そうですね。
それは、やっぱりアニメに影響を受けるのは本当に多い世代ではあったかなと思いますね。
僕の周りもやっぱりそういう人たち多かったんで。
逆に実写メインの僕って本当少数派だったんで。
そこはなんか。
そういう自分の体験、現体験もあるし、高校生の時にニコニコ動画とかいっぱいあって、
その作品のファンがその作品を二次創作して出したような、
あの楽曲にこのアニメの絵を載せてMVを作るみたいなやつとかが結構いっぱいあって、
アニメマットって呼ばれるような文化があって、それで二次創作的ではあるけど、
ファンがその作品のことを理解した上で演出を入れて、
二次創作的に作品をアウトプットしているとかっていうのも、
創作のハードルが下がるっていうか、パロディーですよね。
前回の回で前畑さんが言ってたみたいに、
最初みんなで好きなものを真似して、何かものを自分たちで作ってみるっていう。
そのパロディ的な体験は、なんか2010年代のインターネットで、
そこの最初のものづくりの一歩みたいなところは面白いなみたいなっていうのを感じてたかもしれないですね。
創作のハードルが一気に下がってきたところはありましたよね、あの辺りって。
かえさんはどうなんですか?影響を受けたのって、どういうところからやったんですか?
ものづくりの進化
僕はそもそもそうなんですよね。
最初、一番最初に映像っていうかものづくりにすごく興味持ったのが前畑さんと同じゴジラなんですよ。
ゴジラから始まって、最初はゴジラの絵を描いたりとか、
ゴジラを粘土で作ったりとか、そういうところからものづくりが好きになっていて、
まず最初は映像には僕向いてなかったんですよ、興味が。
映像には向いてなかったんですけど、そのまんま高校で美術部とかに入って、
ものづくりを続けているうちに、チェコのヤン・シュヴァン・クマイエルっていうアニメーション監督の作品に出会いまして、
ストップモーションのアニメーション監督なんですけど、
エログロナンセンスというか本当にお上品ではない映像みたいなっていうものを作ってる人がいて、それにものすごく衝撃を受けてですね、
映像ってこういうこともしていいんだみたいな、こんなのも作っていいんだってなって、
それに衝撃を受けたのが高校3年の時だったんですよ。
そのまんま大学は地元の映像研の大学に行って、僕もちょっと映像をやりたいなっていうふうになって、今に至るっていう感じですかね。
カイさん、基本的にやっぱりものづくりスタートですよね。粘土とかっておっしゃってましたけど、
やっぱり何か手を使ってものをこねくり回すのがすごい好きなんですね。
そこスタートって感じなのかなって。
多分ちょこちょこいじくり回すのが好きなんですよね、きっと。
だから今でも全然映像ソフトとか使って、細かいところのアニメーションとかちょこちょこするのが好きだったりして、
そういうところはずっと続いているのかもしれないですけど。
ディテールから入っていくタイプですか。
いやーどうですかね。ディテールから入る。
僕もさっき前畑さんがおっしゃってたみたいに印象めちゃめちゃ大事だなっていう思うタイプで、
その印象をまずは、まずは印象を考えますね。
印象を考えた上で、自分の爪痕を残すとか、ちょっと遊びたいなと思うところでちょこちょこやるみたいな。
そういうことは多いですね、映像を作る上で。
正解ないですからね。
だと思います。
正解ないんで難しいところなんですよ。
僕もそこは常に考えるようにはして、プロデューサーでやる時もそうですし、ディレクターでやる時もそうなんですけど、
ちょっと心がけているのは、こだわる場面と執着することは違うかなと思っているので、
自分でこだわりだと思っているところは単純にただの執着にしかなっていない時っていうのは結構あるなっていうふうに僕は思います。
制作へのこだわり
その辺りをいかに冷静に見極めて判断して、やっぱり予算と時間に限りがある中で、
どこをこだわりととって、どこを執着としてみて、
でも執着は僕はもう印象には気にしないと思っているので、そこはもう切り捨てる判断ですごい重要だなっていうふうには思っているので、
そこの見極めのバランスっていうところは先輩方に比べれば全然まだキャリア浅い方なんですけれども、
でもちょっと常に気をつけるように今はしているっていうふうな感じですよね。
だから最近過去のいろんな作品とか見る時もその辺りちょっと意識してみるようにはしてたりはしますね。
そうすると結構なんか吸収できるものも多かったりするんで。
それっていうのは、これはいい塩梅の執着だなみたいなっていうことですか?
なんかやっぱり作家性に直結しているのって僕こだわりだなと思っているんですけど、
やっぱり見ててなんじゃこれってなってるのって執着になっている場面だなっていうふうに思ったりもするので。
わかるな、めちゃくちゃわかる。
そこをちょっと自分なりに解釈するようにはしてますね。
でもどっちが言い悪いじゃないんですよ。
それが面白いのもありますね。
好きな人見てはいるんで、それは一概に言い悪いで判断できないんですけど、
でも僕はそこを意識しながら、特に昔の映画とか見たりすると、
やっぱすごい人らはそこをちゃんとバランスよくやってるなっていうのは共通して感じはしますね。
好きな映画監督とか大抵そのバランスはすごいなっていうふうに思いますね。
なんかちょっとノイズとして感じちゃうんですよね。
その執着とかだと見ていて。
そうっすね。
なんかああ、ああ、みたいな感じで。
今までよく見れてたのに止まっちゃうなみたいな。
うわっってなっちゃうんですよね。
たまにそれが個性に化けたりしてる瞬間もあったりはするので。
そこがなんかいいなと思うんですよ。
影響を受けた作品
例えばこの影響を受けた作品とか好きな作品の中で、
この作品のここの場面のこれみたいなところってあります?
今の話に踏まえて。
これもさっき前畑さんがおっしゃってた怪獣に見られるっていう視線、
その視点っていうのがあんまり今まで日本にはなかったっていう話。
あれで確かに、ちょっと僕ハリウッド系の怪獣映画とか見てて、
なんか日本と違う、ちょっと親って、僕としては親って思うところがそこだったんですよ。
人間に超巨大な怪獣が意識を向けるっていうのは、
そんなことありえるかみたいな感じで考えちゃうところがあって。
でも確かにそこが向こうの人からしたら恐怖みたいな感じで感じるのかなっていう思うところもあって。
それで言うと、2年ぐらい前の映画なんですけど、
ノープっていう。
UFOの。
言っちゃダメなのか。
ダメですね。
僕もノープは大好きなんですよ。
謎のね、何かいろいろ起きるっていうあの映画なんですけど、
あれめちゃくちゃ面白くてめちゃくちゃ怖えなって思ったんですよ。
あれとかまさに本当そうですもんね。
見られてるっていう巨大な何か、得体の知れないものから見られてるっていう恐怖みたいな。
あれは最近、もう2年前のあれですけど、面白かったですね、めちゃくちゃ。
いやノープはね、僕も映画館で見て久々に何か発明を見せられたなっていう感覚になった映画でしたね。
あ、こう来たかっていうのを久々に味わえた作品だったんで、めっちゃ大好きですね、あれは。
未見の方はぜひ。
本当に。
おすすめです、あれは本当に。
ゾッとします、あの映画。
本当に面白かった、あれは。
山根さんあります?何かその癖になるディテールの何か影響を受けた作品というか。
えー、何だろうなぁ。
何かちょっと真逆のアプローチかもしれないですけど、
すごいシンプルなのにめちゃくちゃ面白いなって思ったなぁみたいなのは何かちょっと1個思い浮かんだのが、
ちょっとディレクターさんの名前がちょっと今調べてるんですけどちょっと出てこないんですけど、
私は学生時代にお家でケーブルテレビを契約してて、
スペースシャワーTVとかミュージックオンTVとか、
そういうのを音楽のCSチャンネルを結構見てたんですよ、中学生の時とか。
で、その時にいろんなMVを見たりとかしてて、音楽も好きだったんで、
で、その中で、なんかあの、みどりかわしょぼうっていうアーティストの顔2005っていう曲があって、
その曲のMVが超絶シンプルなのにめちゃくちゃ面白いっていうか、
楽曲の歌詞も相まって、なんかすごいそれをちゃんとシンプルな絵で表現してて、すごい面白いなぁみたいになって、
何かそれが何か記憶としてあるような気がしますね。
女の子の顔っていうタイトルなんで、もうブスだから整形したいっていう女の子の歌詞なんですけど、
MVは女の子の顔にモザイクがかかってる状態で、ずっと街中を走るみたいな、もう泣きながら走るみたいな感じのMVなんですよ。
もう始まった時からイントロからラストまでずっとその絵で繋いでるみたいな感じなんですけど、
そのシンプルさ、そのワンシチュエーションで全部撮ってるシンプルな構成がめちゃくちゃ楽曲とハマってて、
こんなシンプルな映像なのにすごい印象に残るというか、それがすごい面白いなって思いました。
手法がめちゃめちゃ混んでて、この人にしか出せない気持ち悪さがあるみたいなやつは、
圧倒されすぎちゃって、自分にはそういう作家性みたいなのないなって思っちゃうんで、
そこが面白いっていうよりかは、何かシンプルに切り取られてるのにめちゃくちゃ印象に残るみたいなやつの方が好きかもしれないですね。
でもシンプルさ、確か僕も最近すごく思ってて、今ってもう凍った表現、技術的にレイヤー重ねた絵ってある程度もう作れてしまうようになっちゃったんで、
だからシンプルだけどすごいっていうものが評価される時代に、一巡して戻ってきたなっていうふうに思ってるんですよね。
だからそこら辺で考えた時に、僕今すごく昔から好きな監督さんなんですけど、
単純なカットワークの中でいかに印象に残る場面と演出作るかっていうようなところを考えた時に、
僕一番めっちゃ憧れてるのが、僕やっぱ昔の日本映画の監督さんなんですけど、岡本喜八監督で、
もうあの人の編集なんでこんなかっこいいんやなっていう、編集なんです。
表現のシンプルさ
あのリズム感ってどうやったらできるんだろうなっていうのも、ものすごく曲の使い方、カットの入れ方、芝居から何からものすごいオシャレなんですよね。
本当漫画読んでるみたいな感覚になるような、あれで。
で別にそんなCGとかもない時代なんで、やっぱ編集と音楽と芝居で見せる本当単純な構成なんですけど、すごくね、すごいなと混じりっけないからすごいな。
で特に僕がもう喜八監督で一番好きなのは沖縄決戦なんで。
なるほど。
沖縄戦をね、ずっと国民に描いたものすごい壮絶な映画なんですけど、その中でも特に一番好きなのがタイトルバックのシーンなんですよ。
いろいろいきなり最初報道、当時の沖縄戦に至るまで報道の映像を繋いでるところから始まって、ずっとナレーションで経緯を語られて。
でその後いろいろあって、じゃあ沖縄に米軍が来るかもしれないぞで、当時のその沖縄の指揮官の方が、県民の人たちに対して来たらこうこうこうするからみんなで一緒に頑張ろうねっていう激励の演説をしてるんですけど、ナレーションはひたすらそれをけなすんですよ。
激励の演説に回ってるけど、逆に県民のその不安を煽っているだけで特に効果はなかったみたいなことを言って、でその後セリフが急に入るんですよね。
その指揮官の方のセリフに音声が戻って、指揮官の方のセリフでその時は全県民軍と共に運命を共にしてもらいたいって言った後に、いきなりその演説をしている会場、いろんな参加者の方が座っている足元にカットが変わって、
座っている人の足元に空のラムネの瓶がコロコロコロって転がってきて、足にコツンって当たったところでタイトルがドンって出てくるんですよ。
おしゃれ。
急にそれでタイトルがドンって出てきて、めちゃめちゃテンポの良い音楽がバーって並ばれてきた後に沖縄の民謡風の曲でスタッフロールがバーっと来るっていうので、
このセンスってどっから来てるんやろっていうのをすっげえ感じた場面で、いきなりこの場面で足元の瓶を入れれる判断、俺できるかなっていうのを感じた。
すごいちょっとこれはいつか真似したいなって思う。
あれですね。でもあれをやろうと思ったらテレが勝っちゃうんで、なかなかできないなっていうのが思う感じですね。
だからちょっといつかそういうのができるように頑張りたいなって思ってます。
あれはほんとあれこそ作家性ですよね。
いやもうすごいです。あれは本当に混じりっ気なしの凄さというか主張というか、あの瓶があるかないかで全然入りが違うんで。
なんかちょっとお二人に聞きたいんですけど、そういう自分がこういうのオシャレやなみたいな感じで狙ってやると滑りません?
滑ります。そうなんすよ。
意外とこういうものでしょって普通にやったやつが後から人から褒められたりとかするっていうか、
いやこれはまあうちっぽいよねとか君っぽい演出だよねって、これはなんかなかなかやらないよこんなのって言われるのって、
なんか自分的には普通でしょって思うようなことをやった時に言われることが多いなと思うんですけど、
これってなんなんやろって思うんですけど。
永遠のそれは疑問というか課題ですよね。
でも人のものを見た時にやっぱそういう、こんな編集見たことないとか、
どんなテンポなのこれみたいなって思うとなんか真似したいとか、いいなやってみたいなって思うけど、
実際真似するとなんか滑ったなとかなんか違うなみたいな感じで、ちょっと不完全燃焼で終わるというか。
ありますあります。
意外と適当にやった時の方が評価されてるって言ったりしますからね。
手抜いてるわけじゃないんですけど、こんな感じで?みたいな感じでやってみたら、
あーそれそれってなる時って結構あったりするって。
だからなんか考え込みすぎるのが良くないのかなと思うんですよね。
そうですね、それこそ肩の力抜いてぐらいに出るやつが作家性みたいな感じなのかもしれないですね。
この辺りはちょっとそうですね、空気も先輩の皆さんにもいずれはちょっとぜひ聞いてみたいなとは思いますね。
確かに。
それちょっとどうやって、そういう場面って過去にね、僕らよりも馬鹿座踏まれてるんで絶対あったとは思いますし、
なんかそれでね印象に残った場面であったりとか、どう乗り越えていったかみたいなところは、いずれちょっと聞いてみたいなってすごい思うんですよね。
いやたまーにね、あの飲み会でね、こういう話の方向に行く時があってね、もうめっちゃ面白いんですよそれが。
ちょっとまだ僕がね、そこまで行けてないんで、それをいずれちょっと聞きたいです。
今年の、うちの会社は6月が決算行事があって、決算行事の時は3拠点みんな一箇所に集まって飲み会をするみたいな文化があるんですけど、
今年はね、前畑さんちょっと来れなくてね。
そうなんですよ、行けなかったんで、そうそうそう。
同世代クリエイターのトーク
次回ね、集まりある際はちょっと行き行って。
いっつも大阪ですし、もうぜひ福岡にも遊びに来てほしいですね。
そう、てか前畑さんに会いたいんですよ、俺早く。
ですよね、まだ会えてないですもんね、そうですよね。
実は一回も会えてなくて、そうそうそうそう、面接の後一回も会ってないです。
いや、好きなだけ喋ればいいじゃないですか。
喋りたいこといっぱいあるんですよ。
めちゃくちゃ喋りたい。
東京オフィス行く際は、ぜひちょっとゆっくりお話ししましょうね。
じゃあもうその時は先に連絡してもらえてれば。
言います言います。
行くんで。
いいですね。
てかあれですよ、もう今日は前回話してた原山君も、
もう前畑さんと喋りたくてしょうがないみたいな。
もう今日は理性を押し殺して進行してましたから。
やらなきゃ。
そう思ってもらえるのはありがたいですけど、
喋ると期待を裏切る可能性も全然ある。
結構言うており適当なんで。
結構前畑さん忙しくされてるから、
みんな炎上してるところもあるんじゃないかなと思うんですけど。
そうか、逆に変なオーラ出しちゃってるので気をつけます。
もうちょっと喋りやすいようなアンティーズ出しておきます。
今回の回は結構良かったんじゃないかなって思うんですけどね。
本当ですか。
良かったです、そう言ってもらえると。
ちょっと僕喋り足りない感じはあるんですけど。
喋り足りないですよ。
大体もう我々まだ30分ぐらいしか喋ってないんでね。
そうなんですよ。
じゃあちょっと次別の回でじっくりめちゃめちゃディープな話しましょうかね。
しましょう、しましょう。
そっち界隈の人しか聞けないような。
もうこの回はもう我々の趣味について喋らせてください。
もうめちゃくちゃ早口になるから、
ガチオタクの会話になる。
ガチオタクの話になっちゃう。
希望あればその回を。
いいですね、いいですね。
弊社喋り場。
というわけで我々3人の僕らの時間でございました。
クリエイターのこだわり
かなりやっぱりディープなお話でしたね。
ディープでした。
クリエイタートークな感じがしましたね。
クリエイターぽい感じの、ぽいじゃない、クリエイタートークでした。
あれとかいいキーワードだったよね。
こだわりと、
執着。
執着、そうそう。
良かった良かった。
確かに、あの辺、他の社員の人の話も聞きたいですよね。
ですね。
羽山君も話したくてしょうがない。
僕も、お二人ほどじゃないですけど、特撮結構好きだったりするんで、その辺の話またできたらいいなというふうに思ってて。
勝手に入れてるよね、スケジュールに。
今度の企画みたいなやつに。
そうそう、後々の企画でまたご出演いただきたいと思ってますんで。
ぜひぜひ、そっち関連は任せてください。
というわけで、今回は全2回ということで、前畑さんに出演して、特別ゲストでかえさんも来ていただいたんですけど、また次回。
いくらでも企画が生まれそうですね。
そうですね。
CGメンバーと前畑さんでもいいですし、なんかいろいろ面白くなりそうだなと思っておりますので、また出ていただけたらなと思います。
前畑さん的にポッドキャストはどうでしたか?
いや、すごい企画的にはいい企画だなと思ってます。
特にリクルート層に関してはすごい、かなり踏み込んだ情報が知れる場だと思うので、リクルートコンテンツとしてはかなり優秀なツールなんじゃないかなと思いますので。
なるほど。
実際僕も入社前に聞いてたんで。
そうなんですね。
私も前畑さんとゆっくり喋れて嬉しかったです。
もう面接ぶり、面接ぶりじゃない、撮影でお手伝いさせてもらっていましたけど、でもそんなに深く、10分ぐらいしか深く喋ってないですね。
そうなんね。現場ではね。
現場ではそうって感じだったんで、すごく初めてこんなに長く喋って嬉しかったです。楽しかったです。
こちらこそよかったです。ありがとうございます。
またやりましょう。ぜひ。
ぜひぜひ。楽しみにしております。
というわけで、空気の30代をどうぞ皆さんよろしくお願いいたしますということで。
そうですね。
じゃあ今回はこんな感じで終わりたいと思います。
二人ともありがとうございました。
いえいえ。こちらこそ。
ありがとうございました。
本日も経営者のしゃべり場を聞いてくださってありがとうございます。
経営者のしゃべり場では皆様からのご質問ご感想を常に募集しています。
映像制作会社の人に聞いてみたい素朴な質問や制作裏話を知りたいなど何でもOKです。
SNSではハッシュタグ経営者のしゃべり場をつけての投稿やDMも受け付けています。
我々の励みにもなりますのでぜひお気軽によろしくお願いします。
30:13

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