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みなさんこんにちは。大葉です。 以前にもお話ししました映画日本沈没。
先日CSの日本映画専門チャンネルでこの作品の4Kリマスター版が放送されました。
えーっと残念ながら我が家のテレビは未だ4K対応ではないんですけれども、それでも高画質で楽しむことができました。
で特にですね、ドラマパートでは藤岡博のこの熱さと
丹波鉄道の存在感が倍化したような気がします。
特撮シーンでは冒頭部分の日本海溝での探査シーン、そして前半の山場である関東大震災。
今までのバージョンでは暗い部分が潰れてたんですが、今回かなり細かい部分まで確認できてリアリティが増してます。
ただシーンによっては絵作りの違いとか、あるいはピントの甘さがはっきりしてしまう部分があったりもします。
今の映画はもうほぼほぼデジタルになっちゃいましたけれども、昔のフィルム査定は
1秒間を24個まで構成するわけですね。 そしてこのフィルム映画を4K化する、デジタル化する場合には
これを一コマずつスキャンして、その後ある程度は機械が自動的に画像処理をするんですけれども、最終的には手作業で傷を修復したり
色調や明るさを調整したり、 あるいは当時の撮影スタッフが存命であれば
その人にチェックしてもらう。 まあそういった形でかなりの時間と労力と経費を使って
現在多くの映画の4Kリマスター作業というのが進んでます。 もちろん日本だけでなくて海外でもそうですね。
どんなに適切な環境で保管しても フィルムというのは日々劣化していくので
デジタルによる修復、保管作業というのは 映画業界、もっと言えば日本の文化財保護という意味でも非常に重要な作業だと思います。
ちなみに昔の35ミリフィルムに記録された情報というのは 4Kの解像度を超えて6Kから8K相当らしいんですね。
なので過去ありました VHSビデオ、レーザーディスク、DVD、ブルーレイ
こういったソフトのフォーマットが変わるたびに その都度新たなリマスター版が作られてフィルムに記録されている情報が
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都度引き出されてきました。 まあこれ逆に考えるとですね
最初からデジタルで撮影された映像というのは 撮影時の設定以上の情報は記録されていないわけですね。
まあその情報を保管するということができても フィルムに保存されているオリジナルの情報を復元していくのとはかなり意味合いが違うと思います。
やっぱりですね フィルムというのは非常に奥深いですよね。
そんなにすごい情報量が眠っているというのは 逆に言えばこのデジタル化が進むまでは誰もわかってなかったわけです。
ただ今これだけテレビも映画もデジタル化が進行していくと やがてフィルム撮影、フィルムの現像、フィルムの色調整、フィルムの編集
こういったアナログ的な技術も失われていくんじゃないかと思います。
まあそんなことをいろいろ思いながら改めて日本沈没を見たんですけれども 前も言いましたけれども
本作における短場鉄路、やっぱり素晴らしいですね。 70年代から80年代にかけての
日本映画の対策にはもう必ずと言っていいほど 短場鉄路を出てましたけれども
今こんな迫力を出せる かなりチープな役もやったりもしますけれども
こんな俳優いなくなっちゃいましたね。 はいそういったわけで今回は日本沈没の4K版を見ながら
あれこれ思ったことをお話しさせていただきました。
それではまた