映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」の特徴
みなさんこんにちは、おーばです。 今回は、映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」、こちらについてお話ししてみたいと思います。
押井守監督によるこの映画、公開が1984年2月11日、ということで、もう40年経ちましたね。
現在、Amazonプライムビデオで見放題配信が行われておりまして、自分もね、今日、またまた、このビューティフル・ドリーマー見直しました。
公開当時、映画館で見ておりますし、その後ビデオ、LD、DVD、ブルーレイ等で何回も見ていて、BSでも見て、配信でも見て、
正確には数えてないからわかんないんですが、多分20回ぐらい見てるんじゃないですかね。
ほぼほぼ全部のセリフを覚えてますし、各シーンに流れているBGMとかも脳内で再生できるぐらいには見てると思います。
ご存知の方はもう多いと思いますけれども、うる星やつら、高橋留美子の原作漫画による、
もともとね、テレビアニメシリーズで始まって、そのテレビと並行して作られた劇場版1作目、うる星やつらオンリー・ユー。
これがある程度ヒットしたことによって、翌年このビューティフル・ドリーマーが公開されました。
監督はこの劇場版、それからテレビシリーズ前半のメインのディレクターをすべて押井守が担当しています。
自分はですね、当時少年サンデーで連載されてました。
漫画原作読んでましたし、テレビシリーズの方も毎週見てましたし、
から劇場版1作目のオンリー・ユーも映画館で見ております。
ちなみにオンリー・ユーはですね、当時映画館で見て以降、一回も見直してないですね。
別に嫌いということでもないんですが、特に印象に残らなかったので、見なくてもいいかなと。
その分ビューティフル・ドリーマーはもう繰り返し繰り返して見ていると。
この作品ですね、以前内容についてはどこかで自分も喋ったと思いますし、
いろんな番組でも取り上げてますので、内容は改めてね、もう言わなくていいと思うんですけれども、
当時のことを思い出すとですね、北九州市のJR小倉駅の近くにある
小倉東宝っていうね、もう今なくなっている映画館で見たんですけれども、
当時大学生だったんですけれども、見終わった後、
呆然として、小倉駅まで歩いて帰ったのを今でも覚えてますね。
原作漫画とも、テレビシリーズとも、オンリーユーとも全く違う、このビューティフル・ドリーマー。
うる星やつらではあるけれども、うる星やつらではないと言っていい、このすごい作品。
当時はね、本当にどう評価していいのかよくわからなくて、すごいな、面白いな、傑作だなと思ったけれども、
当時の自分の理解度を遥かに超えてたという気がしますね。ちなみに公開時、自分20歳でしたけれども。
そうそう、そしてですね、この作品、公開と合わせてですね、当時映画館でVHSとβのビデオソフトというのが同時に発売されてまして、
確か価格が14,000円ぐらいだったと思うんですね。その40年前ですよ。だから今の物価で言ったらどれぐらいになるんですかね、かなり高いと思うんですけれども、
まあそれもね、当時もうなけなしの小遣いの中から買って、家で繰り返し繰り返し、本当に文字通りビデオテープが擦り切れてノイズが出るぐらいまで見てた記憶があります。
この作品ね、よくも悪くも押井守監督の個性が色濃く出まして、
アニメファンだけでなく一般の映画ファンにも押井守という監督の名前がこう知れ渡ったきっかけになった作品なんですが、
その分、うる星やつらの皮をかぶった押井守作品というか、純粋なうる星やつらファンからすると、
押井守監督の個性と批判
これはちょっと違うんじゃないかと。
いう批判は当時のアニメ史等で見た記憶もありますし、まあ未だにね、そう言っている方もいますし、
まあそもそも押井守は原作のある作品を映像化すると自分の個性をかなり強烈に上書きするので、
まあそれをね、好きだというファンと嫌いだという人と、かなり両極端に分かれている部分はありますね。
だから後の広角機動隊とかも原作のエッセンスをうまく抽出しているけれども、
かなり原作漫画あるいは後のテレビシリーズとも異なる独自路線の攻殻機動隊、
あとその続編のイノセンスもですね、独自の世界観を作っていると。
まあでも映画ということであれば監督の色が出るのは当然だし、それはそれであれかなと自分個人としては思うんですけれどもね。
全てが成功しているわけじゃなくて、2008年公開のスカイクロラ、こちらの映画は原作が森博嗣の同名小説で、
自分この森博嗣の小説も大好きで、押井守が監督するということで非常に期待して映画館に見に行きました。
内容的にはですね、このスカイクロラ、ストーリー的にはほぼほぼ原作に準じてるんですけれども、
ラスト1カ所ね、描いているところあるんですけれども、だけれども見終わると、うーんという感じに正直なりましたね。
あのビューティフルドリーマーやパトレイバーや広角機動隊を見た時の衝撃はスカイクロラには感じなかったですね。
話ビューティフルドリーマーに戻しますけれども、
まあそういった40年前に衝撃を受けた作品、後々この映画に影響を受けた映画関係者、アニメーターもたくさんいたようですけれども、
さらに振り返るとですね、このビューティフルドリーマーの5年前に
機動戦士ガンダムが始まったわけですね。1979年。なので今年ガンダムは45周年。
さらに遡ると1974年、この年に宇宙戦艦ヤマトが始まって、
今年ね、リメイクシリーズのヤマトよ永遠にレベル3199というのが公開されますけれども、ヤマトが50周年。
なのでヤマトからビューティフルドリーマーって10年間があるんですけれども、この10年間の間のこのアニメ作品の進化というのは本当にすごいと思うんですよね。
もちろんね、そのヤマトを見ている時に、もちろんヤマトを当時リアルタイムで見てましたけれども、
ガンダムもねリアルタイムで見てましたけれども、当時こんなビューティフルドリーマーのような作品がアニメ映画として世に出てくるとかいうのは
全く想像もできるものではなかったし、非常にヤマトやガンダムと比較するとまた違った意味での衝撃度合いが強かったですね。
まあ一説によるとね、押井守の色が強すぎて原作者の高橋留美子があまり気に入らないみたいなね話をよく聞きますけれども、
実際どこまでがそうなのか分かりませんし、あるいはこのビューティフルドリーマー、ブルーレイが発売予定直前に中止になって、
アニメ作品の進化と40年の時を経て
もしかしたら原作者から何か横槍があったんじゃないかとかいう、まあ都市伝説的にね噂が流れたりして、
まあこの辺り実際のところは知りませんし、まあそれまでもビデオとかDVDが出てるのにブルーレイが出る何回ってわざわざ原作者が横槍入れるとはちょっと思えないんですけれども、
まあそういうね都市伝説的なところもこのビューティフルドリーマーの作品ならではかなと思いますね。
まあとにかく後の押井守監督作品のモチーフとなります、「夢と現実」というところをね、かなり色濃くうる星やつらの作品の中に持ち込んでうまいこと成立させた映画だと思いますので、
もしね、まだご覧になってない方がいらっしゃったら是非ね、今Amazonプライムビデオで見放題配信やってますのでご覧いただきたいと思います。
最近もねリメイク版のテレビシーズありましたけれども、そのうる星やつら本体を知らなくても特にビューティフルドリーマー見て困ることはないと思います。
設定とか各キャラクターの立ち位置とか関係性っていうのはもう見てればわかりますし、まあそもそもね、うる星やつら自体がギャグ漫画で知りやすな漫画じゃないからですね。
なので後のパトレイバーとか攻殻機動隊に比べると、かなりそれでも原作の方に寄っている惜しい守る作品だと思いますので、十分に楽しめるんじゃないかなと思います。
それにしてもね、もうあれから40年経った。そう思うとね、まあ年取ったなと思いますね。
さっきも言いましたけど、ガンダムから45年、ヤマトから50年、全部ね、リアルタイムで見ているというのは、まあ我ながらすごいなというか、この年になってね、やっぱり未だにアニメ好きが直らないというのはもう三つ子の魂100までもということかもしれません。
はい、そういうわけで今回は映画うる星やつら2ビューティフルドリーマー、こちらについてお話しさせていただきました。
それではまた。