1. 神田大介の経験
  2. 売春を巡る問題とは
2024-03-09 09:55

売春を巡る問題とは

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さてですね、ここまでルール、風俗典が暴力団とですね、いかに絡んで、フォトクラブなども絡んでですね、システムを作ってきたのかというお話をしてまいりました。
それで、ややこの結論めいた話をしようかなと思うんですけれども、私はすごくこの暴力団の問題っていうのは冷ややかに見てまして、
当然、暴力団を称賛、称揚する気は全くないですね。これは建前とかじゃなくて、やっぱね、実際に取材してみて思いましたけど、暴力団は怖いですね。
それは暴力性が怖いのもありますが、やっぱ殴られるのは嫌ですからね。それよりもやっぱり、人を人とは思わないところが怖いんですよ。
人が一人死ぬとかっていうことはあんまりなんとも思ってないので、その人が破滅するとかっていうことを、そんなことを思ってたらやってられない仕事ですから、ある仕事と提起すればね。そこが怖いですね。
なので、全く昔の仁義なき戦いみたいな、暴力団がやってることを、それこそ仁義だとか。
人たちは言うんですよね。都政の人間だとかって格好つけてね。知りませんけど。それだから、称揚、称賛する気は全くないです。
ただ他方ですね、我々の社会が暴力団をいいように使ってきたっていう事実からは目を逸らしてはいけないと思いますね。
結局厄介事、誰も引き受けないこと、でも何か必要なことを暴力団にやらせてきてるんですよ。それは間違いないと思いますね。
だから、昨今、暴力団は本当に生きにくい状況で、自業自得だとはもちろん思うんですけど、一方で人間は人間なんで、
そこの部分に関しては、自分たちが彼らに追わせてきたものっていうのを考えないといけないと思いますね。
例えば、今回した話にしても、アズモって男の性欲がありますよね。性欲自体はDNAにプログラミングされているものだから、なかなか難しいなと思うところもありますけれども。
ともかく、それでじゃあ法に触れるようなことをしていいって話には全くなりませんからね。
一方でね、少女売春の話もあんまり詳しくしてないと思いますけれども、70年代の文脈でも少女売春が起きている背景にあるのは、居場所の無さ。
女の子の女子高校生だったり中学生だったりするんですけれども、親が自分に構ってくれないとか、親が離婚していないとか、そういう親が暴力振るうとか、自分の居場所の無さみたいなものからお金はでも必要だと、そうですよね。
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自分だけで生きていこうとするにしても、親が買ってくれないものを買おうとするにしても、お金は必要ですから。
お金を稼ぐ手段として、そこに売春があるわけです。
だから利用する。
これ自体は、もちろんね、そういう社会が悪いって言い方もできると思いますけれども、端的に言うと家庭の問題でもあるじゃないですか。
これを何か社会が悪いからねって言って、何か解決するのかって言ったらしないですよね。
それは、私も人の親ですけれども、親の立場として自分の子供にきちんと向き合うということでしか、解決への協力ができないと思うんですよ。
家族はしないよっていうね、そうなんですけど。
でもそれじゃないですか。
だって他人の家の話には介入はやっぱりできないですからね。
それとね、忘れちゃいけないのは自己決定権あるいは愚行権。
女性が政府属産業で働くことイコール悪ではないと思うんですよ。
別に働いていいと思いますし、例えばAV女優とかだって職業としてちゃんと認められるべきだと思いますしね。
それは売春だってそうですよ。
自分が好きでやってる人もいるんで、何度も言いますけど、そんな人たくさんあんまりいないから、システムとして女性を借金にはめるっていうことを暴力団がやるんですけど。
だけどね、そのことと誇りを持って働いている人がいるっていうのはまた別の話だし。
そもそも女性は男性の所有物じゃないので、その自分の体をどのように使おうがその女性の勝手ですよね。
父親は反対しようが母親は反対しようが、自己決定権というのは自分にある。
かなりこういうその売春の話であるとか、AVの話とかっていうのはパターナリズムね。
不権主義性が顔をのどかせる場合がすごく多いと思っていて。
私は基本的に自己決定権っていうのをすごく尊重されるべきだと思うんですよ。
それが愚かに見えてもですね、そんなのは価値観に過ぎないので、自分の選ぶべき道を選べばいいですよ。
あとセックスの新生子もどうかと思いますね。
なんかねえ、セックスだけなんであんなに過剰に扱われるのかなっていう。
何かそれによって汚れが起きるみたいな発想っていうのは私本当に良くないと思うんですよ。
放射能の問題とか通じるとかありますけどもね、男性と1回2回何回セックスしたところでその女性の本質は変わるわけないですよ。
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なんか魂が濁るみたいなこと言う人いますけども、そんなわけないだろうって。
むしろそういう発想の方がより危険だと思うので、そこはちょっとフラットに行きたいなと思いますね。
それとまあそうですよね、金が動いてるっていうのも、これもぜひ見逃せないポイントだと思っていて。
戦後の高度経済成長期が進んでいく中で、売春の動きが起きているっていう話であったりとか、
今の大久保公園とかに立っている女性たちにしても、そこには金が必ず絡んでいて、
どうしてもこういう話って倫理であったり、それから心情の話、私もさっき家庭で問題のある女性が多いんだよみたいな話もしましたけども、
終始しがち、それも大事な要素であることは否定しませんし、てかそうなんですよ、そこはかなりちゃんと向き合わなきゃいけない部分だと思いますが、
経済としての売春、経済としての性の商品化に関しては、
良し悪しではなくて事実あるものとして、そこをどのように考えていくかっていう、これまた冷ややかな目線が必要だと思うんですね。
で、交渉制度って未だに残っているところもあって、交渉制度って言うかどうかはあれなんですけど、例えばドイツ、ドイツ語家だとFKKって言って、
サウナクラブとか言いますけれども、やっぱり合法的に売春できる場所あるんですよね。これがやっぱり日本と同じ感じで、
サウナクラブで出会って自由恋愛が行われていて、そこでお金のやり取りがあるみたいな立ちつけのようですけれども、
ただ要は大事なのは管理が行われることだろうと思うんですよ。衛生的な管理がね。
性好評で怖いのはやっぱり病気の感染ですよ。で、今日本でもすごくバイドクが増えたり性病が増えたりっていう統計が出てますよね。
奥深いに立ってまずいのはああいうことが起きちゃう。あるいは望まない人間が起きたときにどうするのか。
ヒニングはきちんと使われるのか。そういうのはきちんとやっぱり国が管理しないといけませんよね。
自治体でもいいんですけど、そこさえちゃんとしていればですね、私は西風俗産業自体はなくならないんですよ。絶対なくならない。
売春のない国はないです。イスラム圏は売春にめっちゃ厳しいですけど、イランにもありました。
あるんですよ。私は別に自分で経験はしないんですけど、ありましたね。それ自体はなくならないので、やっぱりきちんと向き合うことが大事。
それは性教育と一緒だと私は思っています。人間はセックスをするんですよ。当たり前ですよ、動物ですから。
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にもかかわらずですね、そこから目を逸らし、コンドームのつけ方を学校で教わるのは良くないみたいですね。これが一番良くないと思うんですよ。
公明性大にやろうぜと。明けっぴろげにしちゃったら、エロさなくなりますから。インビさんはなくなるんですよ。
インビであることが問題なんですよ。そこに影が出ちゃうでしょ。みんながもっとオープンになったら、そんな大した問題にならないかもしれませんよ。
あと、やっぱりこういう構造をきちんと語ることによって、対処の方向性を間違わないようにしたいですよね。
これ、結構ですね、私ずっと暴力団の取材をしている頃から問題意識のあるところでして、今後もちょっと注目していきたいなと思っております。
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