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2020-09-30 15:43

011. クレオパトラの墓を探せ

エジプトに到着後,突然「クレオパトラの墓を探せ」と考古大臣ザヒ・ハワス博士に命令された日の思い出を語ってみました.

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いちです。こんばんは。
今日もポッドキャストを自宅兼スタジオから撮っていこうと思っているんですが、
ここ一週間ぐらいもっとかな、人と喋ってなかったことに気づいたんですね。
昨日、前回のポッドキャストをお聞きの方はご存知の通りお腹痛くてですね、引きこもらせてもらってたんですけども、
それもあってということもあるんでしょうけども、
人と会話してなくて、もちろんメールとかメッセージとか文字でのやり取りはあるんですけども、
ほら、最近コンビニとかも無人レジがあるじゃないですか。
僕、積極的にこの無人レジを使うので、人と全然喋ってなくて、
職場でもほとんど喋らなくて、
アレクサとは喋るんですけどね。
アレクサ、ただいまって言うと、声かけてくれて嬉しいですみたいに言ってくれて和んでるんですけども、
あとはこうやってポッドキャストでマイクに向かって喋っているだけな日々でございますよ。
今ね、お風呂上がりなんですけどね。
マイクに向かって喋っています。
昨日の録音で、前回の録音ですね。
エジプトで病気をもらった話をさせてもらったんですけども、
エジプトでいろんなことが起こるんですよ。
今日はね、そんなエピソードの中の一つのクレオパトラのお墓を探したお話をしてみようかなと思っています。
クレオパトラ。
絶世の美女と呼ばれているクレオパトラなんですけども、
お顔はね、正確なお顔は残ってないので、映画とかで見るのは後世の人がアレンジしたお顔なんですけど、
おそらくギリシャ系の長なので、ギリシャ系のお顔立ちだったんだとは思います。
よくわかんないですけどね。
ギリシャ系の方々はピラミッドみたいに大きなお墓を作らないんですよ。
クレオパトラのお墓、ギリシャ系のプトレマイオス朝の最後のファラオだった女王様ですね。
最後の女王様だったクレオパトラ7世という方のお墓もまだ見つかっていません。
そのまだ見つかっていないお墓、だから亡くなったのが本当の2000年ちょっと前ですから、
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2000年以上お墓がわかってないんですよ。
昔はあったっていうか、知られてたのかもしれないですけども、全然記録には残ってないんですね。
それをひょんなことから探しに行ったことがあるんですよ。
クレオパトラの旦那さんというか愛人だったのかどっちかわかんないですけども、
ユリウスカエサルと非公式ながら結婚するんですよね、クレオパトラ。
カエサルの子供、息子も身こもるんですけども、そのカエサルが大好きなのでクレオパトラにも当然興味はあったんですけども、
それはさておき、エジプトで調査するときって機材、調査機材を大量にエジプトに持ち込むわけですよ。
当然ややこしい機材になるわけですよね。我々が持っていくのってレーダーだったりとかコンピューターだったりとか、
ドローンは持ち込めないんですけども、いろんな機材を持ち込むので。
そうすると、エジプト政府としては軍事物資、ごめんなさい、正しい名前がわかんなくて、戦争に使われるものっていうのを、
武器とかですね、武器に使えるようなもの、転用されるようなものを持ち込むことはかなり厳しく見張られてますので、
それから密輸とかも警戒してるので、必ず事前にこれこれ、こういう機材を持ち込みますよ。
これはこういう国で生産されたこういうもので、値段がどのぐらいで、シリアル番号が何番で、事前に提出するんですね。
空港で一個一個付き合わせていって、もちろん入るときと出るときですね。出るときもちゃんと持って帰ってるか確認されるわけです。
それは日本出るときも同じで、空港出るときにこれこれ、こういうものを持ち出しますが必ず持ち帰りますっていうのをちゃんと確約して出ていくわけなんですけども、
それで空港でチェックは受けるんですが、よくそこで足止めを喰らいます。
エジプトに着いてその日のうちに出てくれば、空港から機材出せれば万歳という感じで、そうじゃない時っていうのもしょっちゅうあります。
空港に置いてけと、明日また来いって言われて、次の日行くとまた出てこなくて、また明日来いって言われて、最長で4日間ぐらいとかですかね、かかったこともあるんですけども、
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そんな中で、これはどこかの地中探査ですね、地面の下をレーダー探査するというプロジェクトがあって、
東京工業大学のレーダー探査のチーム、それから駒沢大の航空学のチームと、それからユキさんと河井ゆきのり先生と一緒で、確かにあれ、サッカラの地下を調査するのか、ギザの地下を調査するのか、
そこら辺の調査の予定だったんですけども、空港から荷物が出なかったんですね。どうしても出ないので、当時高校最高評議会の議長でいらっしゃったザヒハワス博士ですね、
エジプトの高校学者のザヒハワス博士に何とか時間をとってもらって相談しに行って、実はこれこれこうで空港から機材が出せなくて困っているんだという話をさせてもらったんですよ。
そしたらザヒハワス博士は後に高校大臣になられる方で非常にエネルギッシュでパワフルな方で、「わかった、俺が何とかしてやると、機材は出させてやると。ただし条件がある。」
喋り方は本当にジャイアンみたいな感じで、エネルギッシュな方で、「ただし条件がある。わかったか?」みたいな感じで言われて、当然その条件を飲むしかないんですけども、その条件何かっていうと、
クレオパトラの墓を探してこいって言われて、場所はわかってる。俺が指し示した場所にあるからそこの地下を探査しろって言われてですね、行ってきました。
それがどこかっていうと、アレクサンドリアなんですね。だからちょっと方向が逆になっちゃったんですけども、空港からギザに向かうつもりが北上してアレクサンドリアの方向に行ったんですけども、
そこにタポシリスマグナという遺跡がありまして、そこだとザヒハワス博士は主張されてたんですね。本当にそこなのかどうかってのは現在でもわかりませんっていうか、
わかんないんだと思います。最新の考古調査とかがその後されたのかどうかっていうのはちょっと僕もフォローしてなくて、正直わかんないんですけども、多分わからないままだと思います。
ただそこを調査してこいって言われて、行くと女性考古学者が集まっていらっしゃって、キャサリン・マルティネス博士っていう遺植の経歴を持ちの考古学者がいらっしゃって、
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ニュースサイトとかでも特集されてた方なんですけども、彼女がここ掘ってるのみたいな感じで、随分掘ったけどまだ出てこないから残り一中探査してみたいな感じで探査をしていったわけです。
場所がすごくいいとこ、アレクサンドリアってめちゃくちゃいいとこですよね。そこももうすごく気候も良くて、見晴らしも良くて海も綺麗で、ただすぐそばに大統領官邸があるんですかね。
タポジリスマグナの近辺は警備が厳重で、なかなか観光客がフラッと立ち入り禁止にはなってないんですけども、長時間滞在したりとか、まして我々のような機材持ち込んだりすると別の警察が、間隔が違うんでね、不審者と思われて何やってんのって聞きに来るようなことはありましたけどもね。
そこでまたいい思い出がありまして、エジプトって一軸が産地なんですけどね、そこで農家さんが一軸一個分けてくれてめちゃくちゃ美味しかったんですよ。僕の生涯で一番美味しかった一軸だと思います。
本当に美味しかったです。
その後ね、そういえば教和制ローマの時代ですかね、もっと前か。教和制ローマの前ですよね。
加藤さんがですね、カルタゴは滅ぼされるべきであるっていう、毎回演説の度に言うんですけども、その時にカルタゴさんの一軸を元老院で見せて、こんなみずみずしいものが地中海を越えて目の花の先で取れるんだって。
多分その当時の船の移動時間を考えると、ローマさんの一軸でごまかしたと思うんですけども、カルタゴからエジプトにかけての地中海の南側ですね。
みずみずしいフルーツでめちゃくちゃ美味しいという評判がローマにも届いていて、それが元で戦争になったりとかしてたわけですから、その象徴だったわけですよね。
後の時代の故郷とかね、スパイスアイランドって言って、今のインドネシアですよね。スパイスを大型船で貿易しに来るわけなんですけども、教和制ローマの時代だと地中海の南側の小麦であるとか果物なんかっていうのは、果物はそのままでは持ち帰れなかったにしても、
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長さではめちゃくちゃ美味い果物があるんだというのが伝わってたんでしょうね。そんな一軸を食べれて、本当にありがとうって感じだったんですけども、話が戻って、
そのキャサリーマルティネス博士の下で、3日か4日間、出てこないなーって言いながら地下の探査をやりました。そのこともブログに書いたんですけど、
パイナップルブログというブログに書かせてもらったんです。結論を言うと、お墓は見つからなかったんですよ。当然、報告書は書いて、見つかりませんでしたっていう報告書書いて、
それは同じ業界の中ですから、エジプト報告学者の間でもバーッと話は広まって、
ブログに僕、Twitterに書いたのをブログに転記してますね。クレオパトラが自殺したのが起源前30年だから、
今日から数えると、2050年前後、昔に亡くなった女性なんですね。お墓は見つからなかったんですけども、
それ言ったらね、カエサルだってね、お墓らしいお墓っていうのはないわけですから、そっちの方がミステリアスな感じで良かったのかなとも思って。
クレオパトラは再婚していて、カエサルの部下だったアントニウスと再婚していて、アントニウスもお墓がなくて、一体どこに眠っているのか。
でも僕はナイル川だったり、エジプトの大地だったり、地中海だったり、そこがお墓だと思うことにしています。
そんなこんなで、急にクレオパトラの墓探してこいみたいなこともエジプトでは起こるというお話でした。
じゃあ、おやすみなさいって言いたいところなんですけども、実はこの2日くらい何も仕事が手につかなかったので、今から頑張ります。
でもあまり遅くならないうちに寝ようと思っています。
それでは聞いてくださってありがとうございました。
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