1. 奏でる細胞 MUSIC & SCIENCE PODCAST
  2. 3-18.「科学コミュニケーショ..
2024-11-27 37:01

3-18.「科学コミュニケーションの時代」  ゲスト大須賀覚さん 収録後の素顔 成功の秘訣は同じことを繰り返せる能力

3-18. 「サイエンスコミュニケーションの時代」  ゲスト大須賀覚さん がん研究者。筑波大学医学専門学群卒業。医学博士。現在、アラバマ大学バーミンハム校 助教授

大須賀覚/ ブログ ⁠http://satoru-blog.com⁠

大須賀覚/ 毎日新聞連載 ⁠https://mainichi.jp/premier/health/⁠

大須賀覚/ X (Twitter) ⁠@SatoruO⁠

<過去の記事寄稿・取材協力メディア>日本テレビ・テレビ朝日・朝日新聞・毎日新聞・バズフィード・講談社ブルーバックス・女子SPA・サイゾーウーマン・週刊医学界新聞・ガジェット通信 Cancer X: ⁠https://cancerx.jp/⁠ UJA論文賞UJA科学広報賞:https://cheironinitiative.wixsite.com/uja-award 

1)大須賀覚さんゲスト回の続き 

2)父親の夢

3)アメリカをホームと思えるか

4)おまけ:カット部分の公開

5)患者さんの気持ちを理解する意味

6)サイエンスコミュニケーションの時代

7)収録後の素顔を公開


Spotify 奏でる細胞 By タツ(細胞学)ゆりか(リベラルアーツ講師)⁠⁠⁠https://open.spotify.com/show/0xUhOqvpo69YiT7pmYdech⁠⁠⁠ アメリカから配信する科学番組 「心を開いて相手の話を聞くことで自分の人生に役立てていく」 学びあり、笑いあり、出会いあり、科学教室の先生が様々なゲストと語り合います。 細胞の中にある音楽やリズムの研究に夢中になっているタツさんがリベラルアーツ講師のゆりかさんと細胞、老化、物理学、など様々な分野の専門家、ポッドキャスター同士のコラボ、留学や海外生活などについてポッドキャストを通して楽しく学ぶ番組です。 リスナーからの感想お待ちしています! ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/ihwyMGuX7iZLrV6W8⁠⁠⁠⁠⁠⁠(お便りはこちらフォームから受け付けています ) ▼X:⁠⁠⁠https://twitter.com/tatsukono⁠⁠⁠    ▼ハッシュタグ:#奏でる細胞 ▼スポンサー:はたなか内科・糖尿病クリニック ⁠⁠⁠⁠https://hatanaka-naika.com/⁠ ▼スポンサー:ひらく(ウェブサイト準備中)

00:02
奏でる細胞 奏でる細胞は、サイエンスと音楽を愛する2人が、アメリカ・インディアナから楽しく奏でるようにおしゃべりする番組です。
はい、こんにちは、タツです。今回の奏でる細胞では、ガンと戦う研究者であり、発信者である大須賀さんを迎えての後編になります。
大須賀さんがゲストで素晴らしい話をしてくれています。大須賀さんは素晴らしい発信者だけでなくてですね、
人間性も非常に素晴らしくてですね、僕もユリカさんもですね、大須賀さんを迎えて心を開いて本当にいろんなお話ができた中でもですね、
やっぱりこう人生においてね、向き合った中で難しかったということをですね、相談するような人生相談に近いところになっているところがありますので、ぜひお聞きください。
そして後半の後ではですね、今回その話の流れに合わなくてですね、仕方なくカットされた部分、大須賀さんのですね、科学広報を語っていただいたところ、
優しい医療発信について語っていただいたところなどをですね、おまけとして載せております。
さらにですね、収録が終わった後に本当の大須賀さんってどんな感じなのかっていうのがまた聞くことができます。
というのもですね、ポッドキャストをやってますとですね、収録中はちょっと緊張してしまうとか、収録中はこう少し役に入り切るというかそういうのがあるんですけれども、
そういうのが撮れてね、収録が終わった後の話がめちゃくちゃ盛り上がるとかっていうのはよくあるんですけど、
これまでですね、そういったことをですね、なくなくカットしてきたんですが、今回大須賀さんはですね、その後の部分も出してもいいというところなので、
今回はですね、最後、収録が終わったところで隠し撮りしている部分もですね、公開してみようと思います。
これはですね、ポッドキャストならではの素顔の大須賀さんを見れるという感じですかね。
僕とユリカさんももちろん素顔の状況になってます。というところでお聞きいただけるとありがたいです。それではお聞きください。
奏でる細胞
だから、自分たちの子供にそういうポジティブな言葉をね、ずっとかけ続けるのって本当に大事だなと思っててね。
きっとそれがいつか、私がもちろん生きている間は私がかけてあげることができますけど、
もし私が亡くなった後でもね、困ることがあったり、つらいことがあったときに、
もしかすると夢の中で私が出てきて、「いや、大丈夫だよ。」って声をかけてあげられるかもしれないなぁと思って。
その考え方素晴らしいですね。ずっと続けてたからこそ、その声が聞こえないはずの場所でも聞こえるってことですね。
励ましの声だったり、優しさだったり、助けたり。
その気持ちがね、ずっと伝わるんだと思うんですよね。
確かに本当ですね。
03:00
きっと守ってくれたんですよ。
本当に前を向く、ちょうど1ヶ月、なくなって1ヶ月目ぐらいの夢に出てきて、
それはとても心を前に向かせてくれたなぁと思っていて。
意外と僕ドキッとしたのは、7歳の息子が、僕もさっきまでおじいちゃんとお世話してたよって言ったんです。
その夢のドッキリ。
僕ドキッとしちゃって、え?なんで?2人とも見たの?みたいな。
面白かった。かわいい。
ね、サプライズね。嬉しいね、それは。
本当に生きてたのが面白いですね。
あの、バッサバッサと飛び立つ息子がいたっていうのを、言い訳ではないけども、
私が二重に暮らしてたと。
死に行く父とバッサバッサの息子と、その狭間にいたっていうことで、
でも父は喜んでたんですね、その孫ですよね、羽ばたく孫のことを。
孫の話はよく聞くし、それを私たちが知らないところで父の友達に自慢してたんですって。
私と息子と娘だけが先に父の元に帰ったんですね、亡くなった日の次の日に。
そしたらば、ふとその自慢の手紙がポロンと出てきたんですよ。
その時に息子がバッサバッサと飛び立とうとして、諦めようとしていたことがあったんです。
その諦めようとしたことを父は大変自慢にしていて、
それで息子はバッサバッサ飛び立つ前に私が押さえたがために、諦めずに済んだことがあったんですね。
それで息子がママありがとうと、ママが足を引っ張ってくれたおかげで諦めずに済んだよと、
おじいちゃんの前に今ここで行けるよという話になって、
家族が遠くに住んではいるもののひとつの縁でつながったというか、サークルでつながる瞬間があって、不思議なものでした。
そうですね。
ボーイスカウトの最終ランクを取るために。
ボーイスカウトというものをやってきて、最後のけじめみたいなものがあるんですよ。
だけど大学を買っちゃったんだから、そんなのもういらないよねって言って、もうやめたいんだけどっていうのが息子の意見で。
ゆりかさん、母親の意見としては、ここまでやってきたし、家族の支えもあったし、おじいちゃんおばあちゃんの応援もあったんだから、最後まで成し遂げるのがやり方でしょって。
でもそんなことをしたら、僕は最後の卒業試験とかのテストが落ちちゃうから、そっちはやめたいということで、何とかしてくれということで、僕は間に入ってたんですよ。
結構な喧嘩だったんですけど。
でもね、最後頑張りました。
やらせましたね。
やり切りました。
やり切ってよかったねって話で。
成績なんぞは自分一人のためのものであって、スカウツっていうのは地域のためだったり支えてくれるためで、今ここでそういう手を離してしまったらダメだと。
06:14
その手は最後まで結び続けなきゃいけないと。成績なんぞは大学に行ってからも、後からでも自分のために頑張れる時が来るかもしれないけど、この18までは地域の手を絶対に離しちゃいけないと。
それだったら飛び立つ若者を押さえつけたんです、それは。
いやいや、本当にそういう活動だからこそ得られるものがありますからね。
特にこのアメリカ社会で私たちは確実に組み込まれるっていう瞬間がとても難しいなって思う時があるので、息子だけでもせっかくだったらばここの地域に組み込まれて。
息子だけじゃなくて家族で受け入れてくれるんですよ。
だから僕たちがアメリカで暮らしてて、アメリカをホームと思えるかどうかっていうのは、僕はスカウトで出会った家族たちが他の家族と同じように僕たちを受け入れてくれた。
僕らの地域でもアジア人で初めての成し遂げた、最後のランク目を成し遂げたメンバーだったんで、すごく僕としても良かったなっていうのはあった。
このトゥループって言うんですけど、その中でもね。
なかなかな日々だ、今ちょうど思い出したけど。
アメリカをホームと思えたのは、そういうところも大きかったねっていうところがあったんですよね。
そこまで子供を持ってくるのは親が本当に大変ですからね。
喉も枯れるしね。
ありがとうございます。大塚悟さんへのお悩み相談みたいになりましたけれども。
どうしてもね、良かったです。今日伝えたいなと思っていて、一人の人が亡くなるって大きなことですよ。
そして同時に一人の人が成長するってことも大きなことだなと思って、その狭間にいる年齢になったっていうことですよね。
それをやり遂げたよと、大塚さん。私頑張ったよと、大塚さんに伝えたいなと思っていたんです。
同じようにね、アメリカで長く暮らして、このように家族を支えている大塚さんであるからこそね、支え合っているって言ったらいいんですかね。
本当にその通りですね。私も支えてますけど支えてもらってますからもちろんね。
それはみんな、ラボのメンバーもそうですしね。
私がもちろん支えてるけど向こうにも支えてもらって、ファミリーとしてみんなで支え合ってるっていうね。
09:04
よかった、今日はお会いできて。
いやいやありがとうございます。本当に貴重な話を聞けて、いい話を聞けて、本当に泣きそうになりましたちょっと。
優しい言葉で僕もね、ちょっと涙が出たんですけど。
いい言葉をかけていくっていうのは、ちょっと私も肝に銘じてこれから。
本当に大事だと思うんですよね。
いや私も別にそんなに意識してなかったんですけど、たまたまなんかそのポールマッカートリーの話を聞いた時に、
ああ面白いなあと思って本当に。
親って亡くなった後でも子育てできるんだなあと思って。
本当ですよね。
自分の家から出ていっちゃったらもう関係ないのかっていうと、そうではもちろんなくてね。
確かにそうですね。
いつでも助けてあげられる、いつでも味方がいるんだよっていうね。
それがあるだけで子供たちはやっぱり挑戦できますしね。
いろいろなことにね。
声をかけながら自分も励まされてるんですよね。
声をかける相手がいるっていうことは、言葉を出すわけだから、それが自分に入ってくるわけで、
とても嬉しいことだなあと思ってね、いるんです。
自分にも入ってる。
細胞が響いてます、本当に。
細胞がですね、今奏でてて。
今のセリフは奏でる細胞のために言っていただいたのかなって。
ありがとうございます。
結局細胞が声を聞いたりとか受け入れた時にレセプターがカルシウムシグナル入るじゃないですか。
それが同じ励ましとか優しさを何回も聞いてると、
そのリズムがもう一回オシレーションのように同じ波がやってきて、
同じように響いてくれるんだなと。
だから子どもにも対しても仲間に対しても家族に対しても、
同じ優しい声を響かせ続けていれば、
その響きが記憶のように、その波長のように頭に残り体に残り、
いつまでも響き続けるっていうことを言ってもらって、
すごい感動しました、本当に。
本当に嬉しい。
ありがとうございます。貴重な機会を。
感動しちゃいました。ありがとうございます。
最後になりますけど、
科学広報省の審査員を大塚さん、去年大賞を取ったということで、
今年は一部でいいので、
もちろん喜んで。
見ていただければと思います。
そして、やっぱり科学広報がこれからの時代に大事になってくる中で、
どんな人に応募してほしいですか?
どんな人を表彰したいというか、
大塚さんはどんな観点で、
科学広報省を評価するのかというのをちょっとお話ししていただけると。
そうですね。難しいですけどね。
分野によって結構変わってくる話ではあるんですけど、
多分伝わるっていうことを重視して考えると、
12:04
やっぱり面白さとか楽しさなんでしょうね。
だからそれは別にエンターテイメント性とかではなくてもいいんですけど、
結局難しい科学の話もすごく分かりやすく伝えることによって、
面白さがあるじゃないですか。
やっぱり人は知ることが楽しいですから、
その新しいことを知ることの楽しさ、
それを伝えられるようなものって素晴らしいなと思うんですよね。
そこにもちろんユーモアがあったりとかしたら、
またなおさら素晴らしいですけど、
必ずしもそれは100%なくても別に構わないと思うんですけど、
あとは医療関連だったらやっぱり優しさとか入るとかね、
そこがやっぱり欲しいところですよね。
やっぱり完全にサイエンスっていうか化学とかね、
あと宇宙工学とかそういうところとはまた違う大事さがあって、
結局バッサリバッサリ切るような情報発信がいいかと言われるとそうでもなくて、
やっぱり性格ってことも大事なんですけど、
そういう配慮とか困っている人に対して優しく接する方法ができるのかっていうところがやっぱりすごく私は見たいところですよね。
ありがとうございます。
具体的にお金渡すっていうよりも、
もっとその人の発信が大きく広がるようにね、
そこから彼らがメリットを得られるとなおいいんですけどね。
なんとかそういうふうに大きく育てていきたいなと思っていますので、
大塚さんも、そして聞いている皆さんもサポートをお願いできればと思います。
よろしくお願いします。
では最後に何か大塚さん、最近の宣伝とかありますか?
番組、本、発信などありましたらどうぞ。
今ちょっと発信の方で力を入れているのは、
毎日新聞の医療プレミアというところで連載してまして、
今大体月1回記事出していて、
今月ちょっとお休みなんですけど、来月からまた1ヶ月1回。
そちらではがんの正体を暴くっていう形で、
最新研究に基づいてがんをひも解くという企画をやっていて、
がんって難しい病気なんですけど、
それをわかりやすい形で、
なぜがんって難しい病気で治療が難しいんだろう、
なんでこういうことをするんだろうというところを伝えるっていう連載を
ちょっとトライしてまして、
ぜひぜひそちらもご興味ある方、
追いかけてもらえればなと思いますし、
私のツイッターの方でもそれに関して情報を発信してますんで、
そちらの方もぜひ追いかけてもらえればなと思います。
本当にありがとうございました。
すごい話も聞いてもらえて、
すごい心が開かれた回だったなと思います。
15:01
スラピストみたいになってますけど、
そっちで売り出そうかな。
悩み相談するみたいな。
聞いてください。大塚さんみたいな。
私こんなことがあったよって。
ゲストに来てもらって、
こっちが相談するっていうのは初めての試みだったというか。
ずっとお会いしたくて、
このお話をしたかったなってずっと思ってたから。
ありがとうございます。
また2年越しだったんで、
また2年後のゲストに。
2年と言わず何かありましたらまたぜひ呼んでください。
ありがとうございます。
楽しかった。最高でした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。本当に。
はい、聞いていただきました。
大塚悟さんをゲストのカイノなんですけども、
僕たちがもともと予定していたのは、
実はこれからカットになった部分、
科学広報省やその医療発信というものを
お話するためにゲストに招いてやったので、
そちらをこれからおまけとして公開させていただきます。
ただ、なぜかですね、
その大塚さんがゲストに来ていただいて、
大塚さんの顔を見て、
ゆりかさんが思いの丈を語り始めたっていうのは、
やっぱりお父さんの病気であるとか死であるっていうものに対して、
大塚さんがですね、
そういうのを受け入れてくださる人間性というんでしょうかね。
これまでの気づいてきた友達として、
気づいてきた関係性もあるんですけど、
そういうところからそちらの話になってですね、
後から聞いてみると、
そこが一番深く話せたところだったので、
番組のメインとしてはですね、
当初予定していなかった、
ゆりかさんのお父さんのお話を中心とした、
番組構成になりました。
なのでですね、
もともと予定していた、
科学広報のお話というものをカットしてしまったので、
そちらをですね、これから聞いてほしいと思います。
そちらもですね、
ちゃんと準備していただいただけあって、
本当にいい話が続いています。
約15分から20分くらいの構成でですね、
科学広報、そして医療発信に込めた、
大塚さんの思いというのが聞けると思います。
そしてそこにCMを挟むんですが、
CMの後は収録後の自然な会話になりますね。
普段の大塚さんも果たして優しいのか、
普段の達さん、ゆりかさんも、
こんなに丁寧な言葉遣いで喋っているのかというような、
本音が聞けると思いますので、
そちらも併せてお楽しみください。
大塚さんの信頼性が大きいのは、
本当に困った人を大塚さんに質問くるじゃないですか、
そういった人たちへの返答がめちゃくちゃ真摯というのはありますよね。
そしてその時その時で困っている人たちに、
しっかり向き合っているなと思うんですよ。
そうですね、それはやっぱり患者さんと向き合ってきてという、
過去の医者としての経験があって、
18:03
そこから来ているんだと思うんですけどね。
やっぱり困っている患者さんの気持ちもよくわかりますんでね。
本当にどういうところに困っていて、
何を求めているというところは、
もう長年やっぱり来ていて、
それで医者時代もそうですし、
医者じゃなくてね、
情報発信者として向き合いだしてからの経験も踏まえると、
やっぱりすごくわかるのでね。
何に困っているかというか、
何にハマってしまうのかもやっぱり見えてくるのでね。
その中で、これはどちらかというと、
お医者さんとしての仕事をやめてというか、
研究者になって、
広報というかそういう活動をするようになってから、
すごく患者さんの会とかね、
患者さんと話す機会とかがすごい増えて、
結構医者の時って逆になかなか、
なんていうのか、
心を開いて話すって難しいじゃないですか。
患者さんと医者の関係という状況だとね。
なんかそんなにぶっちゃけて話すことってできないけど、
自分がそれがそうじゃなくて、
発信者として、
その人の患者さんに直接医療として関わっているわけじゃないって立場でね、
話す機会ができるようになると、
患者さんの本音を聞くようになってきて、
そうすると本当によくわかるんですよね。
患者さんが例えばこれって聞くんでしょうかみたいな感じでね、
民間療法みたいな話をすると、
そんなの信じちゃダメだよとか、
本当に怒ったりとかするお医者さんもいるんですけど、
昔の自分だったらね、もしかすると怒ってたかもしれないんですけど、
そんなの騙されちゃダメよとかね、
そんなのダメですよっていう風に、
ちょっと強口で言っちゃってたかもしれないんですけど、
やっぱり自分がいろんな患者さんと接するようになると、
それもちろん手を出したくなるのは当たり前ですよねっていう、
そういう立場にやっぱり変わってくるんですよね。
本当に困ってて、何とかね、
いい効く治療を見つけたいってなってくる中で、
それですごい鮮烈なね、宣伝してる情報が世の中にあれば、
そりゃあ自分は掴みたいよね、それって、
試してみたいよね、
しかもその値段がそんなに高くなければ、
試してみたいよねっていう、
手のちょうど出るくらいの値段でね、
うまく試してみたくなるような広告だったりするのでね。
だからそれはもう、もちろんそれに引っかかってしまったりっていうことは、
別に患者さんの責任じゃなくてね、
それはもちろんそういう人の気持ちとして、
そうなっちゃいますよねっていう、
だから悪いのは患者さんじゃなくてね、
騙してる方ですよね、そういうね。
あとは載せてしまう新聞広告とかダメですよね。
そういうのもね、本当。
最近、時々日本に戻って日本のテレビとか見たりとかすると、
結構びっくりするのは健康食品のCMばっかりみたいになってません?
そうなんですね。
だからあれ見ると、本当に大丈夫?みたいなCMが結構山のように流れててね。
21:06
それはちょっと怖いです。
僕も元々栄養学出身なんでね。
その辺はちょっとね、そうなんですね。
だからやっぱりあれは本当に、
マスコミもそうですしテレビもね、
広告の問題があって、広告費の問題?
広告費が取れないっていう問題の中で、
じゃあ広告費出してくれるのはどこだってなってくると、
ちょっとややグレー目のね、仕事してるところが結構意外にね、
潤ってるんでね、やっぱり。
なるほどね。
気をつけていきたいもんですね。
難しい。
怪しくて効きそうなものって売れちゃうんですね。
そういうことなんですね。
だから日本の医療だとね、難しいのは、
真面目にやればやるほどね、
儲からないっていう構図にちょっと今なっちゃっててね。
自由診療とか怪しげなものを打った方が儲かるみたいなね。
そういうシステムにちょっと若干なっちゃってるんですよね。
日本の医療だと。
なるほど。
そっか。
そうですね。
ちょっと科学広報のお話に戻すと、
今このね、僕たちがやってきたそのUJっていう活動の中で、
そのUJの活動をやってるメリットとして、
いろんな研究者の方と出会えて、
今その6,000人ぐらいのUJが12年目になってきて、
これまではその論文賞といって、
海外で研究をして論文を出した人を表彰してきたんですけど、
やっぱり今の時代、研究者が研究者の話を研究者っぽく話しても、
世の中に伝わっていかないじゃないですか。
そうすると、このサイエンスコミュニケーターっていうものが、
今の時代非常に注目されてきてて、
本当に皆さんにわかるように、
その科学の良さとか素晴らしさ、
あと治療の正確さとか知識の大事さみたいなもの、
あとは科学の楽しさをですね、
いろんな人に広げていける人たち、
この人材ってこれからものすごい宝になってくると思うんですよ。
本当にその通りですよ。
科学が進んでいる国っていうのは、
こういう人たちの層がやっぱり厚いし、
UJとして6,000人の研究者をつないでいる。
だけどそこの人たちが研究者だけでつながっていいのか、
その科学の楽しさをもっと広げていこうということと、
今なんかね、人材バンクと言いますか、
様々な個性がこのUJの中にいるんですね。
そうすると海外のいろんな研究している人、
日本の研究している人がつながっていくだけじゃなくて、
これを正しい情報はこれだよっていうのを、
声を大きくしていくためにも、
サイエンスコミュニケーションというところで活躍している人たちを
どんどん前に出していきたいよねっていう話になって、
このアワードができたんですよ。
本当ね、この科学広報誌をたくさん作ったっていうのは、
本当にすごいことですよね。
本当に。
やっぱりね、科学広報っていうものがいかに大事かっていうのは、
めちゃくちゃ大事なんですよ、今のご時世では。
24:03
めちゃくちゃ大事なんですけど、
ただ残念ながら全然、
分野として作ってきてこなかったんですよね、
日本の医療が、その科学広報をする人っていうの。
これ、もう話すと一晩なんかお酒飲めないぐらいなんですけど、
科学広報、日本はずっとおまけとして考えてきたんですよ。
これは本当におまけ。
研究してる人がいて、すごいものを作る人がいる、
お医者さんがいる、製薬会社がいる、
その中で一般の人に分かりやすく、
その医療のこと、最新のこととかを伝えるってことは、
それはおまけとして考えられてたんですよね。
今まではお医者さんが別に伝えて、
お医者さんが言うようにやっていけばいいっていう中で、
別に患者さんが一生懸命考えなくても、
理解してなくてもいいんだぐらいな感じで、ずっと来てて。
学会とか、例えば政府も、
その広報部門っていうのに全然お金を出してこなかったんですよ。
結局だから情報が全然ないんですよね。
例えば、がんについて一生懸命探しても、
本当にあるのは国立がん研究センターがやってるサイトだけ。
ただでもあそこも、アメリカの例えば化学広報の、
がんの化学広報をやってるNCIから比べたら、
桁違いに小さいんですよ、情報の量が。
これはなぜかっていうと、
化学広報っていうのは医療において非常に重要なものだって、
ヨーロッパもアメリカもずっと昔から本当にそれを考えてきて、
その化学コミュニケーション、サイエンスコミュニケーターを要請するってことに、
すごいお金もかけてきたし、
大学にもちゃんとそういうカリキュラムがあるんですよ、アメリカには。
ただ日本にはないんですよ、
そういう化学広報の人を育てようっていうね。
本当にすごいね、
化学コミュニケーションの後進国になっちゃうんですよ、日本は。
何とかね、何とかしようっていうのはちょっとね、
火種がついてるかもしれないですけど。
今まさにね、徐々に徐々にみんなわかってきたんですよ、
やばいって。
それはもう本当に、
化学広報がやばいと。
HPVソードもそうですよ。
HPVワクチンが、
HPVワクチンというのは子宮頸癌をね、
そうですよね。
あれはもう本当に劇的に効くワクチンで、
あれのおかげで世界の子宮頸癌は本当に撲滅されようとしてるわけなんですけど、
唯一っていうか、もう先進国の中でものすごく接種率が低いのは日本なんですね。
これは多くの人がストーリーを知ってるかもしれないですけど、
最初に始まった頃にね、
副作用がすごくあるワクチンだっていう話が言われてしまって、
それがすごく広報されて、
実際にはそれと因果関係はほとんどなかったんですけど、
それもただね、すごくそれがマスコミですごい取り去されて、
怖いワクチンだ、怖いワクチンだっていう話がされてしまったので、
27:04
ものすごい接種率が下がってね。
その時にも結局だから、
マスコミの中に科学コミュニケーターとしての知識がある十分な人たちがいなかった。
だから個人に起こってる現象とお薬との因果関係っていうのは、
その人を見ればわかるっていうことではないっていうことをね、
ちゃんと知らずにどうやってちゃんとアプローチして、
それが本当に重大なことなのかどうなのかっていうのを調べないといけないっていう。
そこをやっぱりね、踏み込める、
よくわかってる人たちが全然いなかったっていうのが大きな問題だったんですよね。
なるほど、いやそうですね。
いや、わかります。
例えば、今盛り上がってる野球とかの話でも、
確かに野球って野球選手いますけど、
それを盛り上げるライターの人たちとか実況の人たちがいて、
その一挙手、一つ一つのプレーが輝くわけで、
そしてみんながそれに注目していって、
結局衛生勝負じゃないじゃないですか、真剣勝負なんだけど、
それを周りに盛り上げる人たちが幅広くいて、
で競技が成り立っていくわけじゃないですか。
そう、結局医療もめちゃくちゃすごいことをしてるんですよ。
最新のワクチンとかも本当にすごいワクチンですし、
がん関連のやつもそうですけどね。
すごい技術が入ってて、
本当に言うならばオリンピック級のすごい技術なんですけど、
それを解説ちゃんとする人がいないとわからないですよ。
そうですよね。
例えばオリンピックでスケートボードとか競技見たことあります?
ありますよ、もちろんもちろん。
オリゴメさん僕好きですから。
あれ多分解説ないと全くわかんないですよ。
多分わかんないですね。
何がすごいのか全然わかんない。
一瞬で決まっちゃうし、そうですね。
あれ本当に解説者がいて、これはすごい技術なんですよって。
これのためにどれだけ怪我してるっていうね、そういうことですからね。
それでわーっていう解説があって初めてあれはすごいってわかるんですよ。
確かに。
そうするとみんながこの人はすごいんだっていうことがわかるんですよね。
本当そうです。
医療も一緒で、それを伝えてくれる人がいないと何がすごいのかよくわかんないんですよ、結局。
そうですね。
それをだから正確に伝えられる人たちがもっともっと増えて、これすごい技術だよねっていう。
あれとんでもないすごい新技術で、これは本当にみんなすぐ打った方がいいよみたいなね。
ちゃんとそういう話ができる人たちがいっぱい増えてくると、多分医療の接し方とか情報のつかみ方も変わってくると思うんですよね。
本当ですよね。
でも本当その広報するためには知識が必要ってことはかなり深い勉強されてる方じゃできないじゃないですか。
30:01
そうそうそうです。
だからその人たちをもっともっと高く評価してほしいなっていう気持ちがあって。
そうなんですよ本当に。
今回一緒に受賞したハーバードの内田先生にしても宇宙話の涼さんもやっぱりまず本職で博士があって研究をしてみたいなすごい活躍されていて、その辺の勉強も一流の勉強しててですよ。
なおかつ大塚さんもそうですが、学会の方とかに行くと研究者の言葉で話さなきゃいけないじゃないですか。
それとは違う一般の人たちへ向けての言葉ってやっぱり噛み砕いて優しくしながら正確さを保つっていうまた別のスキルが大事になってきて。
その金備えてる人ってなかなかいないんで、しかも本職で忙しかったりしてる中で科学広報がそこまで認められていないので、広報の方から入ってくる収入ってこれだけのことやっててもそんなに多くない。
ないっすよ全く。
全くですよね。
つまり要は本職で暮らしててこの科学広報はほぼ、まあですよね。
もちろんね、結局儲けようと思ういろいろ手段はあるんでしょうけど、それが目的では全くないのでね。
世界があなたのスタディバディ。日本語も英語ももっともっと話したくなる。
ひらくのスポンサードでお送りします。
お送りします。
奏でる細胞。
大丈夫でした?この途中からスッと入ってしまって。
編集で何とでもなるんで。
伝えたいことを。
いや前半もすごい大塚さんの発信の良さっていうか、やっぱりなんだろうな、長年やってるものが詰まって入ってくるんですよね。
ぶれないよね大塚さん。
本当ね、ある意味しつこいんだよね私ね。しつこいっていうか本当に同じことをひたすらやるってことを得意としてるんで。
ほとんどの色情報発信してる人って結構飽きちゃうっていうか疲れちゃって辞めちゃうんですよね。ひたすら同じこと続けていくってことにね。
そうか。
それもまた結構大事なところだと思ってて。
まあもちろん仕事がいろいろ変わる中でね、難しい意味もあるんですけど、時間作るのは本当に難しくはなってるんですけど、やっぱり何とかね、ちょっと辞めずに続けるってことを重視はしてるんですけどね。
33:06
大塚さん、研究の話ゼロだったんですけど、僕最近の技術だと消防隊のカルシウムとかミトコンドリアのカルシウムをライブイメージングでできるだけ早いスピードで動かして、
関わってるカルシウムチャンネルがやっぱりそのミトコンドリアのチャンネル、消防隊のチャンネルをやってるんで。
そうですね。今まさに我々が作ってる放射線抵抗性株の代謝変化とかを今一生懸命調べてて、まさにそこで繋がるんじゃないかと思うんですけどね。代謝が変わってるんじゃないかってことで今やってるんですよね。
僕はそのイメージングをもうちょっと鍛えていけば、そこで出てくるってことですね。
たぶん繋がる日は近いと思いますよ。絶対。
来年5月のシンシナティに大塚さんが来るところで、僕とユリカさんも参加しますので、同じセッションをやるんですよ。
来るのがいいってことだったらね。
今日聞いてもやっぱ思いましたけど、佐藤さんユリカさんのコンビいい。めちゃくちゃいい。
私お慕い申し上げてるから、大塚さんのことは。
これ絶対いいと思うな。本当にいいと思うな。
プロデューサーに回って2人で番組やってもいいんじゃないかなと思うくらい良かった。
いいね。
本当に良かった。
ありがとうございます。
少し研究から私は相当離れてしまったけど、研究から離れてもなおたつさんから毎日研究の話聞くんですよね。
そうすると冴えてますよ私。
いいですよね。
そこにその優しさっていうのとか、人が生きる哲学だとか、日常だとかっていうのは切り離せないことで、
改めて私の中でも解釈が進んできてるっていうのがあって、人は歳をとっていくもんだなって思って。
そういうのが二敏感になっていくときに、どう生きるのかとか、どう伝えていくのかとか、すごく大事なことだなって。
だから2年前の私よりかはちょっと大人になります。
ではまたまたやりましょう。
それではまた三島さんにも伝えておきます。ありがとうございます。
大塚さんからもたくさん習いたいことがいっぱいありますから。
そうですね。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、聞いていただきました。いかがだったでしょうか。
大塚さんの後編、そしておまけ、さらに収録後の非蔵音声ということで、3点楽しんでいただけたと思います。
実は奏でる細胞は大塚さんの回が始まって、通算の再生回数が5万回に達しました。
36:03
これもやっぱり大塚さんのおかげだと思います。
多くの方に聞いてもらえて本当に嬉しいんですけれども、
やはり大塚さんの人柄、そして広報のやり方、これを10年以上続けているきっかけがですね、
癌の嘘の発信みたいなものに彼が我慢できなかったっていうのがあって、
そこから10年以上やっていて、さらに自分の研究室を立ち上げて、
2年、癌の脳腫瘍の研究をベッドサイドに届けたいということで、
患者さんの命を一人でも救いたいということで、
日頃頑張っている大塚さんの研究に対する真摯な面、そして優しい人柄に触れることができた素晴らしい回になりました。
本当に出演してくださった大塚さんに感謝したいと思います。
また聞いてくださった皆さんも本当にありがとうございました。
以上、お相手は科学教室の先生、達でした。
37:01

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