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はい、どうも。DMMの亀山です。亀っちの部屋シーマスター始まります。
フリーアナウンサーの江川みどりです。今週もよろしくお願いいたします。
ゲストは前回に引き続き、慶應義塾大学医学部教授の宮田裕明さんです。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
はい、どうも。今回ちょっとね、データサイエンスのちょっとで、データの専門らしいんでさ、ちょっと俺、最近ちょっと苦労してるんだけど、
まあよくデータ、ほら、みんな世の中ビッグデータとかなんかいろいろ言ってるけどさ、なんかその、データ集めて何やってんだよって言ったらなんか、何やりたいかもよくわかんないで集めてたりとかするじゃない?
そうですね、はい。
うん。で、なんか前、なんかあの、テレビかなんか見たのかな?その話の中で。やっぱちょっと根本的なデータの、根本的な部分をちょっとなんか皆さんちょっと考えてそうな気がしたから、ちょっと聞きたいんだけど。
はい。
今うちらとかも、例えばさ、まあすごい身近な話だと、あの、俺がこう1年ぐらい前、久々にこうちょっと広告費の推移を見たらさ、売り上げに対してさ、広告費の割合がどんどん減ってるわけよ。
つまり、広告費の割合がまあ例えば6%ってのが5%、4%とかってね、だんだん下がってるわけよ。
で、結局は、あの、そういうのを見たときに、まあこれじゃまずいなと思って、マーケ、マーケの方にこう、あの、マーケ部にちょっと俺も関わるようになって、今どんなふうに分析してるんだ?みたいな話をしてたんだけど、うん。
結局なんか、そうだね、そもそも何かな、何のためにこのデータを集めてるかっていうことがはっきりしない中で、なんかこねくり回して、俺から見るとなんか意味わかんない仕事をずっとやってたという。
なるほど。
これって多分ほらいろんな自治体とかもったろうと思うんだよね。
もう行政系はデータあるあるですよね。あの、データ集めることが目的化してしまって、結局それで何をやるかっていったところがやっぱできてないと、あの、すごくやっぱこう、全体も良くなっていかないですよね。
マイナンバーもそうですよね、日本のマイナンバーも。マイナンバーをカード取得率を上げたいですって言うんですけど、それ行政の目標ですよね。僕らがそれが取得率上がっていったい何がいいのかって、開目、国民目線からわからないんですけど、行政の目標を連呼し続けるっていったい何なのかっていう話で。
で、それが、まあ例えばこれあの中国のテンセントっていう企業の事例なんですけども、あのデジタルバネを、まあいわゆるWeChat Payって彼らやってたんですけども、あのお年玉をあげるっていう習慣がまあ日本以上に強力にあるんですよね、中国って。
で、ある年にその企業がWeChat Payであのお年玉を孫にあげたら、孫にダブルポイントがつきますと。で、そうすると何が起こったかって言うと、まあ、あのその中国の小皇帝って言われるですね、孫たちがですね、もうあの子ぞってもうおじいちゃんおばあちゃんWeChat Payでくれなきゃダメって言うんですよね。
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で、もうそのデジタルに疎いシニアたちがもう死ぬ気で覚えて、WeChat Payに加入して孫のためにやってっていうので、あの1ヶ月で数億ユーザーが増えたっていう伝説があるんですけど、まあそれはあの過剰な例ではあるんですけど、まあ結局やっぱり何のためにっていう、あの人々にそのデータで何をするのかって言ったところのこの価値の部分をしっかりこう
定義した上でフローを回さないと、やっぱりそもそもやっぱり価値のあるデータは生まれないんですよね。何をしたいのか、何を実現するのか。給付金も同じでしたよね。それこそ日本はもう本当に定額給付をするのに数ヶ月かかって1500億円余計なコストがかかったんですけど、まああのイギリスとかドイツだって一瞬ですよね、数日。
インドみたいな十数億人人口がいる国でも1週間では。そこがでも実は重要じゃなくて、結局そのデータがあのいわゆるリアルタイムで把握できるような地域って何ができるかというと、一律給付だけじゃなくて、必要な支援を必要なタイミングで必要な人に届けられるんですよね。
で、そうすることによって今までとは全然違うサービスができる。この辺りやっぱりこうデータで何をするかっていうことを考えた上でそのデザインをするっていうことがやっぱ大事なのかなっていう。
でもそれってやっぱり宮田さんみたいな知識の責任でもあるじゃない。みんな偉い人がデータこれから大事だよとかいっぱい言うじゃないテレビとかで。データ分かんないけど集めておかなきゃみたいな。中小企業のおっちゃんとか公共事業の人とかさ、みんな思うわけじゃん。
だからやっぱり流行りみたいなもんでウェブ3かなとか、メタバスかなとかって、何のために集めるかっていうのをもうちょっとみんながね、そこもアピールしておいて欲しいんだけどね、なんか。
いや僕ができる範囲ではやってるんですけどね。そもそもウェブ3っていうのも6年前ぐらいからそもそも個人の軸にデータを連結させてもうプラットフォームは独占の時代じゃない共有なんだって話をずっとしてたんですよね。
それが当時はだから厚労省でPeopleってパーソナルセンターとホームプラットフォームフォーウェルビングっていう形で言ってたんですけど、ちょっとやっぱり私のキャッチコピー力が足りなくて全然入らなかったですね。誰も言わないっていう。
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ウェブ3っていうキャッチーな概念が浮上してきたのは良かったんですけども、この半年ですかね、1年かなウェブ3が登場してきて、ずっとSDGs文脈ですごく固みの狭い思いをしてきたグリードな人たちがですね、それにNFTという言葉に群がって、一瞬でむさぼって、そして大暴落して今しぼんでいるっていうのがウェブ3なんですけども。
でも本来は、そういうちょっと詐欺まがいのものもいっぱいありましたけどNFTって、怪しいものがいっぱい生まれたりする中から未来につながるような本質が出てくるので、インターネットだとやっぱりアングラとかですね。
そういうコンテンツからやっぱりSNSの例明記があって、今のようなFacebookだったりLINEだったりとかインスタみたいなところにつながってきているので、確実にやっぱりウェブ3的なものはスタンダードになるとは思いますけどね。
でも実際、教育って教えるのが結構難しくて、例えば各事業が縦割りなわけよ。その中でどうしても決算書とかで数字が見るわけよ、毎年。それで自分ができるのが決まるかなと思うから、決算書をよくしたいわけじゃない。
一方で俺のほうは5年先10年先考えて、例えば障害収入かな。LTVか。タイムライフバリューだっけ?そういうの考えたら今年明かしでも5年後のために広告売っとくよみたいな話をするんだけど、みんな頭ではわかるんだけど、とはいっても身近な今期の業績見るでしょって言われちゃうわけよね。
だからそうなると、確かに2通りあって、今年の決算どうだったんだっていう見方と、一方で未来を見て、今は明かしでも広告売ってよと。
つまり今1万円で広告売ったら、初年度は5千円しか収入ないわけよ。3年5年で見ると3万円になったりするんだけどもっていう。そういったときに広告費をみんな抑えちゃうわけよね、勝手にね。
そうなったらどうしようもないなと思うことになったんで、これ言ってても確かに矛盾が出てくるからって言うんで、広告費を全部本社が半分負担するようにしたんだね。
半分負担するなら、広告自体の今年分だけでいいわけだから、だったら広告が2倍売ってもいいよねって話になるかなっていう。
それって仕組みじゃない?こういうことを考えて分かってくるよと言っても、でも現実、多くの人ってなかなか、例えば皆さんが伝えたいなと思ってもそこまで頭がついてこなかったりするから、なんとなく分かりましたって言うんだけど、現実なかなか動かないじゃない?そういうときに。
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そうですね、いくつか今検討しているところがあって、よく言われるのは市販機決算と株主短期利益っていったところが結構ネックになるので、日本の市販機っていうのはもう少し長くしたらどうかって話ありますよね。
あるいはインドがそれで成功した政策を売ってるって言うんですけども、利益の一部を社会のために使うみたいなところを一行書き込むだけでもやっぱり企業の意識が変わったっていうのはあったりするんですけども、とはいえそれは国側の制度の話なんで、企業の個別でやっぱり話してる話だと、やっぱり今のもちろん両機器の系って社会認証法ですけども、
今あるビジネスをしっかり成熟させながら利益をしっかり回していくっていう一方で、今あらゆる分野でデジタルで転換期が来てるので、それこそそれをユーザー目線だったりあるいは社会サステナビティウェルビングっていう観点から新しいビジネスに転換していかないと生き残れないんですよね。
制約企業全体を取ってみても薬をただ売るだけだと絶対生き残れない。その結果、その人々が豊かに健康になったのか、あるいはその人らしく生きれたのか、そこをデータで掴みに行って、そうすると何が必要かっていうと薬を売るだけじゃなくて、どのタイミング、どういうふうに使えばその人が健康になるのか、あるいはウェルビングを高められるのかっていう、そこを取りに行くんですね。
なので、デジタル化すっていうことが今の業務を単にデジタルで置き換えるんじゃなくて、今まで見えてなかった価値っていうもの、DMMさんで言えば、非常に多様なサッカーだったりとか文化貢献もされてるじゃないですか。
いろいろな地域への貢献とかコミュニティへの貢献みたいなのを例えば可視化するというのも一つかもしれないですし、そこにビジネスっていうものがあり、それをドライブするための広告っていうものもあったりするので、
新しく作っている、あるいは貢献したい価値みたいなものを可視化しながら自分たちのやりたいと、あるいはやるべきと思うものを再定義していくっていうのをもう片方の手ですよね。
だから今までの手堅いビジネスとともに、それは社内ベンチャーなのかもしれないし、いろいろなジョイントベンチャーかもしれないし、新規事業部門かもしれないし、みたいなところでやっていけるといいのかなっていうふうに。
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だからやっぱり手堅いビジネスってみんな目先を見るからさ。さっきの市販機ケスターって大手の、うちの会社に大手からも最近ちょこちょこ来るんだよね、データの専門ですっていう人がね。
でもだいたいダメなのよ。なぜかっていうと、上場会社慣れてるのは何が慣れてるかっていうと、よく見せるっていうことに慣れてて、多分風土的にとにかく今期のケスターを乗り切れみたいな感じの。
だからデータの集め方もすごく、俺によく見せようってデータの集め方になるから、そもそもいろんなデータあるのになんでこのデータ引っ張ってくるのみたいな。もっとこっち見ろよみたいな。っていうので、これもう癖みたいになってるのかな。
どうしてもケスターをよく見せるにはこのデータでやりましたみたいな。でもそれはしょうがなくって彼らからすると、よくないと怒られちゃうから、どうしてもそうなっちゃうじゃない。
だからできれば人の欲望っていうのは結構意外と身近なものがあったりするけど、それが結果的にちゃんと自分のことばっかり考えてたんだけど未来が良くなるみたいな。
例えば資本主義だから、そもそも個人の欲望をエネルギーにして成長させようみたいな話じゃなきゃいけない。だからもっと身近な、自分のことしか考えてないんだけど結果それがかっこよいから株価上がるよとか。
例えばSDGsやりましたって言うと株価上がるって言うと頑張るわけよ。そういうくすぐりながら持っていく方法みたいなものできないもんかな。理想論言っても始まんないから。
そうですね。そういう意味ではもうすでに社会全体としても、これ世界グローバルですけど逆説的にソーシャルグッドとかSDGsとかを自分の利益だけ考えるっていうところに着地点があったとしても、そこを見せないとお金を儲けることが難しくなってきてるんですよね。
つまり、例えばちょっと前だとある医療品メーカー、どんなにそれがいい製品だったとしても、途上国の搾取の上に成り立っていると不売運動起こされるとかですね。あるいは廃棄を前提にビジネスを作ってしまうと、フランスなんかも規制されてしまうので。
そうじゃなくて、投資家から評価をされる上で、そういうある種のカッコよさがないといけないですね。カッコよさって社会に対する良さなのかもしれないですけど。
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たとえば、今回は石油の補助とかしたけど、ガソリンが上がりっぱなしにしておいたらみんな嫌でも使わなくなるじゃない?損だから。
なるほど。
たとえば、なんでそこで助ける?たまごとか俺は好きなんだけど、どんどん税金かけられると減っていくわけじゃない。
たまごを減らしたいなと思うと、そこで国としたら減らしたいものに対して税金かけて、増やしたいものに対して補助するみたいな。
自然のエネルギーならそっちに補助するし、化石燃料なら税金かけるとか。
だから、きちんさんだけいじめたんだから。基本的にそういうふうに、それが国の立場としてやることで。
たとえば、俺たち、庶民からするとさ、結局得な方を選ぶわけで、どんなにカーボンニュートラルとか言われても、やっぱり目先、こっちの方が得だからねってなっちゃうんじゃない?どうしても。
その意味では、カーボンニュートラルとかSDGsは、もちろんみんなが理解してるべきなんですけども、ファッション業界が、たとえば今直面してるのは、SDGsを歌ったのに、亀山さんがおっしゃってることと同じなんですよ。消費者が選んでくれないんだ、みたいなことを言ってて。
いやいや、そんな虫のいいことがあるかって話でですね。いわゆるファッション業界、何が罪かっていうと、着れるような製品を定期的に、それダサいよってラベル貼りをして捨てさせてきたんですよね。
それもう流行くらいですよ、と。全然実際はそうじゃないのに、そういう雰囲気を使って廃棄を促進してきたんですよ。そこはもう変えなきゃいけないんですよ。それは、そういう製品が売れるからやるって話じゃなくて、消費者というか生活者のところに届いたときに、どれを選んでもサステイナブルになっている状況を作らないといけないわけなんです。
でも、ユーザーが選んでくれないから売れませんでした、どうしましょうって話じゃなくて。ファッションに関しては、もはやそこはユーザー目線の理解じゃなくて、業界で頑張らないと。そもそもそこを前提にした上で、じゃあ生活者がそこをどう選びますかっていう話なので。
生活者が選べなかったからこのSGは間違いだっていうのは、その考え自体が甘いと思うんですよね。例えばその分野に関して。なので、亀谷さんおっしゃってるように、一人一人の生活者があらゆる局面において世界に良いことを考えられるかっていうと、そんなことないんですよ、絶対。
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でも、その人たちがただ自然に、例えば選んだものが環境に良いっていうもの、その状況の方が良いわけですよね。
で、かつそこに多様なチョイスがあって、人によってはこれを重視したいとか、これを重視したいとかっていうようなことがあってもいいんですけども、全員が全員常にグレタさんみたいに、あれもどうかと思いますけどね、ジェット機に乗らないとかって、船の方が絶対環境に悪いとか、極めてバランスの悪いサステナビリティ意識だと思うんですけども。
とはいえ、やっぱり一人一人何を大事にするかっていうのは価値観が違ってしまるべきなので、その価値選択そのものがどう未来を作るのかっていうのを見せていければいいのかなっていう。
なので、消費者、生活者側が全ての罪を背負っていくっていうことではないとは思いますよね。
でもそれでいうと、さっきのアパレルだったら、アパレルの会社だとしようか、俺がね。
そしたらやっぱりどうしてもすくって売っていかないと、社員食わしていかないといけないからっていうんで、売上げあげたいわけじゃない、どうしてもさ。
そうなると、それが環境に良くなくても業績を上げないといけないとかになるから、結局どんどん服を変えていこうみたいな話になるから、そこを金額に求めても結構大変な話になるんだよ。
フランスとかはもうすでに、そこを一定範囲で踏み越えてるところはもう法律で禁止っていうところですね。
だからそれは法律で禁止。法律っていうのはそういうもんだと思うんだけど、それぞれ立場があって、俺も社長だったら自分の会社の背景的な立場にいるから最適化。
日本人だったら日本の国のことを考えるのが中心じゃない?
なんとしたら世界規模的な話で言うと、たとえば金太郎が、昨日も今日も同じシャツで服なんて買えないよとかっていうCMをアパレルがやらないわけよ、たとえば。
なんとしたら国の方で、たとえば金太郎も同じ服ずっと着ててくださいみたいな。新しいの買わないでくださいからやらないとさ。
それがかっこいいって消費者が思うと、そっちがかっこよくなってくるじゃない?新しいものをどんどん買えないと。
もちろんなので、消費者側、生活者側の価値観を作るっていうのはすごく大事なんですけども、
ファッション業界のボビューは相当環境破壊側に立っておきながら、何か売れないからちょっとできませんっていうところで。
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そこは亀井さんもおっしゃるように、行政とか国側が頑張らなきゃいけないことなんですよね。
そういう枠組みでもこれからゲームしますっていうことですよね。
フランスなんか相当そこにドライブを切ったし、SDGsの中でもカーボンフットプリント関連ですよね。
CO2関連は相当強烈な締め付けになってきているので、もはやそこを大前提にした状態でビジネスを作らなきゃいけない。
これで困ったのが例えばトヨタとかそういう企業なわけですよね。
エンジンっていうのを作ってそこに競争優勢があったので、何だあれはってなるし、
結局カーボンニュートラルに関してはグリーンエコノミーでも受けたい、いわゆるEUの企業のプロパガンダだと。
それも正しいんですよ。
そういう企業がたくさんあることを背景にEUが政治でご了承して世界で流れを作って、
日本はゴテゴテに回ってそれを飲まされている状況ですよね。
でもその時にカーボンニュートラルは反対だっていう話をするよりは、
そこはもう中国も乗っちゃったんで覆しにくいわけですよね。
選択肢はいくつかあって、一つはカーボンニュートラルだけがサステナビリティだけじゃないんですよね。
例えば食っていうと、日本の食って世界の食文化の中でも相当サステナブルに入るんですよ、実は。
アメリカの食生活を全世界の国民がしていたら地球が6個必要なんですけど、オーストラリアとか8個地球必要で、
日本の食生活は1.7個とか8個くらい。もうちょっと頑張ればサステナブルになります。
そうするとじゃあ食っていうのをガンと打ち出して、カーボンニュートラルとはまた違う軸を日本が作って、
そこに日本の世界一の食文化みたいなのをガーッと紐付けて戦略を打ち出していけばいいので、
サステナブルか否かっていうよりは、
多様なサステナブルの軸の新しいもので、そして日本が競争優勢があるものをグローバルの文脈で作っていけばいいんじゃないかっていうのが一つ。
もう一つは、カーボンニュートラル、この辺りも結構技術革新の肝で、プラスチック一つ取ってもこの数十年めちゃくちゃ変わりましたよね。
昔は木の端は使うの、プラスチックそこそこ環境に良いって言ってたのが、今プラスチックは敵だみたいな。
木の端を使えって言ってて、あれは何だったんだって話ですし、
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再生プラスチックの費用対効果が劇的に改善すればまた変わるんですよね、正直。
あるいは炭素を吸着する技術みたいなのが、もし来たら炭素なんか全然出しても関係ないですってなるわけです。
カーボンニュートラルって何でしたっけみたいな。
こういうゲームチェンジとなるような技術と周辺回りを狙っていくのも多分一つの勝ちパターンかな。
なので、世界のルールがほぼ決められてから、局所的に文句を言うっていうのはほぼ勝ち目がないと思うんですよね。
時間稼ぎをすることはできたとしても、そこに費やすいエネルギーよりは、
新しい未来を作る方に振っていった方がいいんじゃないかなっていう気がします。
俺なんかの立場だと、時代の大きい流れがあるじゃない、そういった。
その流れには逆らわないように生きてきたわけよ。
DVDレンタでやってるときは、今からインターネットだったらそこに逆らってもしょうがないから、そっちを勉強しようみたいな。
今からエコの時代だったら、例えば太陽カステンやっていこうとか。
今の時代に合わせて、そこに対して考えていこうとするんだけど、
今例えば逆に言うと、俺なんかはグループの中で言うと王様の立場なわけよ。
つまり大統領みたいな感じで。
だからさっきみたいなもんで、みんなが広告を打たなくなったら、これ仕組み変えなきゃいけないっていうんで半分、
みんなからハイト吸い上げたお金を、本社が全部吸い上げて、税金みたいなもんだよね。
税金全部吸い上げてから再配分するときに、広告費半分持ってあげるよってやる。
女性気みたいな感じなんだよね。
あと一方で例えば外国人を入れろと入れてても、
うちらまだグローバル弱いから、日本の部署はあんまり入れないわけよ。
入れても得がないじゃない。
でも俺からすると未来を見たら、やっぱりいろんな国籍の中でダイバーシティ化していかないと、
新しい言葉が生まれないし、海外に進出したいときも、
例えばそういう人材が長くいたほうがいいじゃない。
だから先行投資なんだけど、
でも各事業部の人間からすると、
そんなこと言っても日本語下手ですからとか。
同じ給料なら日本人の方がいいですとなっちゃう。
だから会社からは2割3割は会社の方で負担すると、外国人だけは。
これまた税金の助成をしてたりするわけよ。
素晴らしいですね。
もう一企業の中である種そういう政府と地方みたいな関係のような戦略があるってことですよね。
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そうしないと結局彼らに説明をしても、
頭では理解するんだけど、
どういってもそれで給料決めるでしょ。
それで僕たちの給料決まるんでしょってなると、
これ大事だよとか、もっと未来を見ようよとか言ってもね、
なかなかこれは難しい、無理ゲーだなと思ったわけです。
理念は理念って一つ。
それが私が実践に関わる一番の理由なんですよね。
理念だけじゃ絶対未来は作れないので、
実践をやっていく中で、
やっぱりディティールというのか、
みんなが大事にしていることは分かったりとか、
今、亀山さんがおっしゃっているように、
働く人が何を大事にしているのか、
あるいはどういうモチベーションを持っていかなくちゃいけないのか、
ということが初めて分かるので、
そこを大事にしながら、
どういう仕組みを作り続けられるかだし、
それは社会に施行で、
亀山さんもすでに素晴らしい実践をされているんじゃないかなと思います。
その時にデータの役割というのは、
おそらく既存の大企業でパターン化したデータを回している人よりは、
新しい価値をつかめるような、
先ほどおっしゃっていた文系的なセンスでどういうデータを作るのか、
データのジェネレーションもできる人が必要なのかもしれないですね。
その中で言うと、さっきのデータの話だったら、
うちらだと目的があって、これを知りたい。
例えば、昔だったDVDとビデオの販売比率を知りたいと。
これは知らないと工場の設備が変わってくるんですね。
だけどそれを放っておくと、
10年経ってDVDがほとんどで、
ビデオが1%しかないときもそのデータ分析をずっとやっていたのよ。
おっしゃる通り、
時代はサブスクリプションが外側から来るわけですよね。
いわゆるDVDを見るという文化から、
静かに新しいスマートフォン、
プラットフォームから生まれてくるサブスクリプションの大波みたいのを捉えて、
データ化するっていうのがおそらく大事で、
さらに、ネトリックスをはじめとした、
再生に関連して1時間あたり2,000個くらいのタグを振ってデータを取って、
いわゆる収益を回すっていう、
その構造が多分、
これはもう今歴史の後にいるから、
見ることは理想論いうのは良いですけど、
でもこういうことがこれからも起こり続けるんだと思うんですよね。
うちの会社の規模でさえ、
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無駄な仕事を10年くらいやってたわけよ。
まだこれやってたの?みたいな。
でも、10年前に会長が分けて分析しろって言ってましたっていう命令がずっと生きてたりするわけよね。
もうビデオのデータいらないだろみたいな。
それは5年くらい前の話なんだけどね。
それっていうことがすごく色んな社会で起きてると思うんだよね。
大手でも起きてたり、もっといえば地方自治体とかでも起きてたり。
だからいらない仕事がさ、そこを断捨離しないとさ、
昔の経済学者が、
穴掘って埋めてるだけでも経済効果あるんだみたいな、
高級事業とかみたいな話を聞いたことがあるんだけど、
いや、それもったいないでしょ、みたいな感じの。
そういう余裕がある仕組みではないです。
高度経済成長期っていうのは、多分そういう論理で公共事業とかいっぱい作ったんでしょうけど、
今、日本の国全体がそういう余剰がある状態ではないので、
むしろ、さっきの動画で言えば、
いわゆるDVDとビデオ、VHSがあり、
そこからいわゆるオンデマンド市場の巨大な流れが来て、
でもそれぞれがいわゆる余剰時間をどう使うかって、
今、勝負になってきてるわけですよね。
つまり、画像サブスクリプションもネットフリーもディズニープラスも、
いろんなところが過剰状態になって、
なかなかそれ以外の今度、余剰埋めるものが出てきたときに、
どういうポジションでビジネスをするのかって、
そういったところを考えなくちゃいけないフェーズになってきてるので。
テレビ局なんかでも、例えば他社との視聴率争いしてる場合じゃなかったりするわけじゃない。
でも、多分その分析をしてる人が結構何人かいると思うんだよね、かなり人数。
はい、おっしゃるとおりですね。
それが多分いろんな公共施設とかでもいっぱいあるような、
今それやらなくていいだろうって仕事がいっぱい、
昔からの先輩からの引き続きでやってるのが多い感じ?
そうですね。そこをやっぱり見えない価値を定義しながら、
新しい情報フローを回すっていうことこそ、
データジェネレーションと新しいフロー作りっていうことが過渡期には必要ですよね。
テレビも本当同じで、YouTubeに奪われて、TikTokに奪われて、
視聴時間そのものっていうものの意味が違ってきてるわけですよね。
でもじゃあテレビが意味がないかってそんなことは全くなくて、
やっぱり大きなストーリーを作れるメディアっていうのは他にはないので、
そのユニークな強さを活かしながらどういうコミュニティ、
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エンゲージメントを作っていくのかみたいなところはやっぱり全然違いますよね。
そこら辺はなんていうのか、コミュニティ作りとかっていったところでも
やっぱりこれから多分違う視点になっていくんじゃないかなって思います。
でもDMMはまさに神山さんが本当に多様な、太陽子もそうですし、
いろいろな貢献の中で文化との接点を持っているので、
そういう意味でもすごく可能性がいっぱいあるんじゃないかなって気がしますね。
でもグループ内だったら俺も、例えばDVDで稼いだ利益は再投資しないで、
吸い上げてそれを新しいウェブスピーとかインターネットとかに投資するっていう、
再販部を考えるわけなんだけど、ただ一企業の俺たちからすると、
結局あくまで俺はDMMの頭であって、日本とか世界の頭じゃないからさ、
あくまでその世界の立場で最適化、DMMファーストみたいな考え方をするわけよ。
それは当然ですよね。
DMMファーストが今度はさ、うまくコントロールするのは、
今度はまだ上の日本の国家だってするわけじゃない。
だからその辺っていうのはさ、俺はあんまり干渉できない。
宮田さんとかほら、いろんな人といろんな人と出会ってるんだろうから。
ここで宮田先生の登場です。
ありがとうございます。私自身はビジネスあるものなんですけど、
今まさに資本主義はノットみたいな議論があるんですよね。
資本主義じゃないものを、脱資本主義とかいう考え方があるんですけど、
私はそうは思ってなくて、
企業が、上山さんがDMMファーストの考え方をして、
そこで企業活動を追求していくことっていうのは素晴らしいことだし、
その資本主義的な枠組みが間違ってるとは思わないんですよね。
ただ、社会全体でこれから考えなきゃいけないのは、
結局、産業革命以降は経済、お金より大事なものはあるってみんな言ってても、
それ以外で可視化できるものはなかったので、
結局、お金をどう回すかっていうので、
社会全体がドライブして、
その手段が目的化して巨大なものを作り上げて、
サブプライムサイトがいろいろなモンスターを生んでいったんですけども、
今はそうではなくて、その先ですよね。
お金を回した上で経済っていうのは本来手段なので、
何を実現するのか。
それは環境に優しい社会もあれば、人権に優しい社会もあれば、
命であったりとか、あるいは多様な豊かさ、文化的な楽しみであったりとか、
いろいろな軸があって、
それが今データで可視化できるようになってきているんですよね。
経済っていうのはある種手段なので、
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資本主義そのものは間違いではないですけど、
価値多元的なもの、
主義の中で、いわゆる経済っていうものをうまく位置づけていくことになるので、
まさに途中で亀さんがおっしゃっていただいたように、
今までの資本主義の経済活動をどう再定義しながら、
この社会を作っていくのかって、
ここのデザインがすごく大事になってくるんじゃないかなと思いますね。
ちなみに俺なんかももう、
いい歳だからさ、
金儲けだけじゃなくて、いろんなこともちょっと考えたりはするわけよ。
でもその中で、個人的にじゃあ例えばカーボンニュートラルとか、
教育とかいろいろやりたいなとか思うところはあるんだけど、
やっぱり会社の長としては、
言い訳が立たないんだよ、社員たちに。
つまり、今まで稼げようって言ってきたのに、
何に寄付してるんですかみたいな話になったり。
だから今回の42も、
これプログラマーに、
俺たちが無料で、無料の学校だけど、
教育していくと、
プログラマーたちに恩をくれると。
プログラマーたちがヤフーとか楽天行ったら、
俺たちに優しくしてくれるから、会社にとってメリットだと。
だから10年後には会社にとって得になるから、
この無料学校の価値があるんだみたいな、
まだ言い訳ができるんだよ、プログラムが。
社員たちにね。
カーボンニュートラルをちょっと出してみたんだけど、
それなら僕たちに給料あげてくださいよみたいになりやすいんだけど。
どうしてもね。
他にやることあるでしょみたいな。
だから結構ね、
仮に俺が前任になったとしても、
結構難しいのは立場的に。
だからその時に、
国とか宮津さんがちょっといろいろ働きかけて、
それが結局プラスになるんですよっていう、
この仕組みを作ってくれると、経営者たちも、
いやもう法律だから、これやんないと、
これ2,3個出すと捕まっちゃうからね、会社とかね。
税金ボンボンくるからねとかってなると、
リクスが通るんだよね。
そうですね。
そういう意味ではやっぱりミニマルなところですね。
カーボンもそうですし、労働における人権のところとか、
環境破壊とか、命に関して、
そこはやっぱり本来国がどんどん定義していくべきでしょうね。
それでやっぱり、好むと好むの混ざると、
心の中でどう思っておうと前任っぽく振る舞わなければ、
ビジネスが回らないようにするっていうのがやっぱり一つ。
本当の前任だったら、
本当の前任だったら前任っぽく欲深い人でも、
そっちの方に行くっていう仕組みが欲しい。
あともう一つはデータのところだと、
やっぱり今、企業側のトラストがないと、
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データをやっぱり使えないような、
大きな流れが世界でできてきているので、
これWeb3もその一端なんですよね。
あるいはEUのRight to Access、
データアクセス権っていうのが出てきていて、
それでもうすでにGAFAとかはシフトしてるんですよね。
Data for Social Goodとかですね、AI for Goodって。
腹の中ではビジネスのことしか考えてなかったとしても、
いいことをしているということを一定割合やらないと、
そのビジネスができないっていう方向になってきているので、
そのあたりは一つESGっていうのの文脈にもつながるんですけども、
データをどう使うかの中で信頼を得て、
ユーザーエンゲージメントを高めていくっていうのは、
もう一方、ビジネス的な広告価値とかトラストの価値みたいなものを考えても、
結構大事になるんじゃないかなっていうふうに思いますね。
なのでデータビジネスのところを特にこれから考えるときには、
そこも一向するのは一つかなと思います。
その辺はいろんなポジションを使って説得していってほしいかなと思います。
僕の影響力はいかほどあるか悩ましいところですけど、
今日いただいたご要望というのかは真摯に受け止めて頑張って。
少なくとも就職時の親父よりも教授の話の方がみんな聞くからさ。
実際やってる人の方がはるかに偉大だと思います。
ただいろいろな視点で同じことを言っていくっていうのはすごく大事だと思いますよね。
物事を変えるときに。
なので微力ながらご一緒にですね、
未来につながるために何か一緒にできるといいなというふうに思います。
じゃあまたその辺今度飲みながらやりましょうか。
どうもありがとうございます。
どうもありがとうございます。
本当にすごい今日神山さんからの願いというのをちょっと伺うことができて、すごく楽しい会でした。
とっても勉強になりました。
宮田さん今日はありがとうございました。
ありがとうございました。