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皆さん、こんばんは。8月10日夜10時になりました、いわみTVの時間です。
この番組は、日々のニュースを取り上げ、私の個人的見解を述べることにより、皆さんに改めて安全運転について考えていただくための番組となっております。
はい、早速ニュースを一見紹介します。
最初にお断り申し上げておきますが、久々にバカバカしいなと思う記事を見かけたので、そちらを紹介しようと思います。
ウェブカートップより、タイトルが、教習書で教えるクロスハンドルは低速の市街地走行しか想定していないレーシングドライバーが伝える本当に重要なハンドル操作とは、というタイトルでございます。
記事ちょっと長いので、とりあえず冒頭を紹介しようと思います。
車好きの間でよく話題になるハンドル操作について、教習書ではクロスハンドルという回し方を教えているそうだ。
括弧書きで、筆者は教習書へ通ったことがないので、実際には知らないが、とあります。
自動車運転免許試験上で、直接実技試験を受けた際に、同乗されていた試験官からクロスハンドルをするよう指摘されたので、当時はクロスハンドルで受験して合格。
しかし、後に様々な車に乗るようになると、クロスハンドル操作だけでは様々な走行状況で、うまく操れないことが分かってきた。
最も顕著に感じたのはサーキット走行。
まだパワーステアリングの備わっていない車が多く、ハンドルは重く、走打にも歩打にも大きな力が必要だった。
街中を走る車両は、走打力を抑えるためにキャスターを立てて軽く走打できる設定が多かったが、その分直進安定性に欠けていた。
轍やうねりなど路面コンディションによる影響も受けやすく、常にハンドルを握りしめていないと気が抜けない。
ここからサーキットを走行する時にはこういうハンドル操作が必要なんですよという記事が紹介されているんですよ。
まずそもそもどこから突っ込もうかなというくらい、突っ込みどころが満載だなと思うんですけど。
教習書ではサーキットで走るための教え方というのは教えておりません。
市街地ではどういうハンドル操作が基本になるかというと、市街地ではクロスハンドルが基本じゃないでしょうか。
これ実際に記事の中でもそういう文言もあるんですよ。
記事のどこかにも市街地ではクロスハンドルでもいいよねみたいな感じの文言があったんですよ。
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でもサーキットではああだこうだとかね。
あるいはパワーステのついてない車、通称オモステとかって書いてあったんですけど、パワーステアリングのない車。
パワーステアリングというのがエンジンかけたらハンドルを回すのにそんなに大きな力を必要としないための装置で、今の車って指一本でもエンジンかかってればハンドルって回ると思うんですよ。
そういう装置をパワーステというんですけど、昔はそういう装置のない車もあったんですよね。
そういう車ってすごくハンドル回すのに力がいるんですよね。
そういう車の場合はクロスハンドルは不向きだと書いてあるわけですよ。
じゃあ今販売されている一般家庭に向けた乗用車でパワーステのない車ってありますか?
もちろんパワーステのついてない車であれば、確かにクロスハンドルだけが正解とは言えないかもしれませんよ。
ただ今の車ってパワーステがついてるじゃないですか。
だったらクロスハンドルが正解でいいんじゃないかなと思うんですけどね。
これ皆さんどう思いますかね。
この記事は最終的にどういう文言で締めくくられているかという最後のところを紹介します。
冒頭にも述べたが、教習書で教えるのは安全な法定速度以下の低速で走ることが前提。
危険回避や緊急回避に役立つことは教えていない。
ここもちょっと後で突っ込みますけど。
クロスハンドル操作だけが正解と思っていてはいけないのだ。
しかし、いつでも送りハンドルを徹底しろと言っているわけではない。
車庫入れやUターン時などではクロスハンドルでも内掛けハンドルで操作しても問題ない。
教習書や試験場では技能判定の要件として教えた操作ができるかをチェックしているだけ。
現実世界では自分の身は自分で守らなければならない。
レーシングドライバーたちは命がけでサーキットを走り、自らを守るために送りハンドルを身につけた。
車はいつ故障するかわからない。
突然パワーステアリングが故障し重すて状態になるかもしれない。
日頃から送りハンドルを身につけていれば避けられる事故もあるということを知っておいてほしいのだ。
という文言でこの記事が締めくくられております。
ここも部分的には同意するところもあります。
例えばクロスハンドル操作だけが正解と思っていてはいけないのだ。
これは確かにそうですね。
何が何でも絶対どんな状況でもクロスハンドルで操作しないとダメですよ。
私もそこまで言うつもりはありません。
状況によっては確かに送りハンドルを使うこともありますし、
あまり内掛けハンドルを推奨する場面はないと思うんですけどね。
クロスハンドルだけが正解というつもりはありません。
最後の一文に関してもわからないことはないですけどね。
いつパワーステアリングが故障し重すてになるかわからないから
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ハンドル操作、送りハンドルというのを日頃からやっておくことを知っておいてほしい。
これもわからないことはないですけど、
だからといって送りハンドルを基本にしてしまうのはやっぱり違うんじゃないかなと思います。
送りハンドルも使える上で基本はやっぱりクロスハンドルじゃないかなと思います。
サーキットではあだこーだとかね。
こういう状況の時にはあだこーだという文章が非常に多いんですけどね。
そういう人はサーキットの練習場でそういうハンドル操作を練習してもらったらいいんじゃないでしょうかね。
あくまでも我々教習所の人間というのは市街地走行を想定しての基本を教えている場所ですからね。
じゃあその基本って何?と言われたらクロスハンドルが基本でしょう。
状況によっては送りハンドルを使うような場面もあるんじゃないかと思います。
私も実際プライベートとか送迎車両を運転している時に送りハンドルを使うことはありますよ。
状況によってはね。
右左折の時とかで細かくハンドルを回さないといけない。
細かく調整をしないといけないような時には確かにクロスハンドルよりは送りハンドルの方が楽です。
そういう時には送りハンドルも状況によっては使い分けてもいいんじゃないでしょうか。
といった記事でございます。
皆さんどのようにお感じになられたでしょうか。
ここでちょっと今更なんですけど改めてクロスハンドルとは何か。
送りハンドルとは何かというところを音だけで説明するのも難しいなと思うんですけど。
クロスハンドルというのはですね。
ハンドルを時計の針でいう9時15分の位置かあるいはもう少し上10時10分ぐらいの位置を持って両手でハンドルをぐっと回していきます。
そして例えば右へ右折でハンドルを右へ回していくのであれば右手が当然下に来ると思うんですよね。
その下に来た右手を離して左手で時計の3時ぐらいの位置まで回しながら右手はまた上の12時ぐらいのあたりを持つ。
右手で12時を持ったら右手で回しながらまた左手で9時15分とか10時10分になる位置に持ち帰るというのがクロスハンドルです。
送りハンドルというのはこまめに持ち帰る動作ですね。
両手で回しつつもうどれぐらいかな。
右手がもう4時とか5時のところに来た段階で左手を下に持ち帰るんですよね。
左手で回しつつまたその下をこまめにこまめに持ち帰るというのが送りハンドルです。
この2つのハンドル操作というところをどれぐらいハンドルを回すかどのぐらいのスピードで回さないといけないかによって使い分けるというのが正しいハンドル操作じゃないかなと思います。
ただどんな状況であれ基本はやっぱりクロスハンドルと言っていいと思います。
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決して送りハンドルを基本にしてしまうというのはやっぱりちょっと違うんじゃないかなと私は思います。
ぜひとも皆さんね普段のハンドル操作どのように回しているかなというところを意識してもらった上でですね
ぜひとも基本であるクロスハンドルというところを身につけていただきたいなと思います。
ということで本日のニュースに関しては以上です。
ちょっと久々にねなんかツッコミどころ満載だなと。
あそうだもう一つツッコミどころありましたね。
教習所では危険回避や緊急回避に役立つことは教えていない。
いやそんなことないですよ教えてますよ。
実際に技能教習の項目でもありますからね。
急ブレーキかけたらどうなるかとかね。
あるいは障害物を咄嗟における急ハンドルっていうところもね実際に技能でもやらせております。
そういったね緊急回避というのも実際に技能教習で行っております。
教えていないことはありません。
ということでねちょっといろんなところにツッコミながらの放送になってしまいましたが
ぜひとも皆さんまずはねやっぱり基本を身につけた上で
それからねちょっとこうした方が運転しやすいよねという応用をね
自分なりに変化させることはあると思うんですけど
基本はやっぱり忠実に身につけていただければいいんじゃないかなと思います。
はい、ということで本日はこのあたりで終わりにします。
ありがとうございました。おやすみなさい。