朝倉 祐介
スタートアップの成長を支えるベンチャーキャピタルの働き方とはというお題で、今日は絶賛ベンチャーキャピタリストを採用募集しているVCの皆さんにお集まりをいただいています。
30分あまり時間がないので、サクサク行こうと思うのですが、よかったら冒頭、お一方ずつ簡単な自己紹介と、それぞれのVC、他の人からみるとみんな同じに見えると思うので、うちは何が違うんだということを一言二言いただけますでしょうか。
長野 泰和
あのバカの長野と申します。SEEDに特化したベンチャーキャピタルというのをやってまして、あのバカってなんじゃその名前って思われる方がいるかもしれないんですけど、僕20代からずっとスタートアップの業界にいて、やっぱりなんだかんだで成功を決めるのは、その熱狂、なんとかバカみたいなね、自分の事業に熱狂できる人が最終的に成功しているなということで、こういう社名でやらせてもらっています。今日はよろしくお願いします。
朝倉 祐介
金井さんお願いします。
千葉 貴史
スパイラルキャピタルの千葉と申します。スパイラルキャピタルというベンチャーキャピタルは、2016年に創業したVCなんで、まだ創業10年経ってないVCなんですけれども、特徴としては、その一般的な純投資のベンチャーキャピタルファンドが、これ1号、2号、3号ときていて、CVGの上も1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号と
別会社で、別チームでやってるんですけども、CVCが4社あって、
正能さん、T&Dという保険会社さんと、全国保証という住宅ローンの保証会社さんと、
あと直近の4月は、ゆうちょ銀行のCVCも立ち上げてということで、アクティブなファンドが5ファンドあります。
今、メンバーとしては、今社員で17名まで来ていて、フロントの投資チームが12名なんですけど、
12人で5ファンドしてる感じなんで、1ファンド当たり2名ちょいぐらいでやってるっていう感じで、
かなり人が足りてません。なので、今日お越しの皆さんは、ぜひスパイラルキャピタルにご応募いただければ幸いです。よろしくお願いします。
矢澤 麻里子
はい、みなさんこんにちは。ランチの後で眠くなってないでしょうか。
眠くないセッションにしたいなと思っているんですが、Yazawa Venturesというベンチャーキャピタルをやっております。
Yazawa Marikoと申します。弊社の特徴としては、Yazawa Venturesそのものがですね、これまでのベンチャーキャピタルの中で単独で女性のVCって今までいなかったんですが、
単独で女性GPでは日本初ということで、3年前に立ち上げさせていただきました。
投資の領域としては、シード、プレシード、シードに積極的に投資をしているというところと、
あとは女性企業支援も積極的にやっておりまして、今ポートフォーリオの半分ぐらいを女性企業化ということでやっています。
そうですね、やっぱりシードで単独でやっている中で、なかなか非力なところもたくさんあって、
なので皆さんにぜひお力をお借りしたいなと思っているので、
今日のお話を聞いて興味を持ってくださったらぜひ応募くださいということで、よろしくお願いいたします。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
そういう意味で言うと、3社がシードを中心にやっていらして、スパイラルはシードというよりは少し遅い?
千葉 貴史
そうですね、プレシリーズAから、純投資ファンドは割とシードあり、
CPCの場合はやっぱり事業連携とかも大事なんで、アーリーからミドルステージぐらいが多いという感じですかね。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
なおかつVCっていわゆるGPという経営者ですね、という人たちと他のメンバーというような形になるわけですけれども、
今日は長野さん、千葉さん、矢沢さんが各VCのGPであると。
朝倉 祐介
金井さんは後からアンリーに入られたというような形になろうかと思いますけれども、
そういう意味で言うとですね、みなさんそれぞれ、もともと新卒でVCだった人というのはおそらくこの中にはいなくてですね、
矢沢さんはそうか?違うよね。
矢澤 麻里子
エンジニア、はい。
朝倉 祐介
なので、そういう意味で言うと、もともと我々の年代、我々ってばらつきあんのか。
ほぼ一緒。
ざっくりほぼ、金井さんもちょっと若いかもしれないですけど。
それぐらいの頃ってそもそも新卒VC採用ってなかったので、
みんな何かしら違う仕事をしていた中からVCになっていた人がほとんどだと思うんですけれども、
個人的にどういう経緯でVCになったのか。
ちょっとそのあたりも一方ずつお聞かせいただけないでしょうか。
どうしようかな。長野さんからお願いできますか。
長野 泰和
長野 はい、ありがとうございます。
僕は20代ずっと事業企画をやっていて、
学生の時も若い方は知らないと思うんですけど、iモードっていうものがあったんですね。
ものすごい興奮できるプラットフォームがあってですね、
iモードに夢を抱いてですね、
僕はiモードでたくさん事業を作るんだって言って、
当時クラブという未成長の会社に入って、
ずっと事業企画が好きだったんで、生きていこうかなって思ってました。
クラブが上場した後にですね、
当時SBIさんが大株主でいたんですけど、
上場期にSBIさんと一緒にジョイントベンチャーをやっていこうということで、
今たくさんジョイントベンチャーの2人組合ファンドっていうのができてると思うんですけど、
実はその第1弾が僕なんですよね。
クラブとSBIで2人組合のファンドを最初やりましたと。
そこの社長をやったというのがきっかけになります。
その後、ちょっと吸ったもんだいろいろあって、
ここで言えないことばっかりのいろんなことがあって、
結果的に自社でCVCをやって、当時KVPという名前でやってたんですけど、
自社でCVC作って、
その後、いろいろ吸ったもんであって、
MVをして今独立系のあのバカっていうファンドになっているという、
そんな感じの遠隔になります。
朝倉 祐介
長野さんはそれは2人組合ができるときに、
もともとVCをやりたかったんですか?
やりたくなかったです。
長野 泰和
やりたくなかったの?
やっぱりプロダクトを作る奴が一番偉いなっていう感覚があったんで、
投資するとかよりも、自分でやりたいなみたいな感じがありました。
朝倉 祐介
じゃあ、会社の中で働いていた中で、
事例が出てVCやってくれと担当しろと。
長野 泰和
そういうことです。
当時、僕はアメリカの新しいスタートアップのビジネスをキャッチアップして、
それを分析しないに投げるっていうのをボランタリーでやってたんですよ。
そういうことをやっている奴が一番向いているだろうということで、
当時クラブの社長の真田さんという方からやれと言われて、
そこはもうサラリーマンで、はいって言って。
じゃあ、成り行きで成る。
朝倉 祐介
成り行きです。
長野 泰和
これがパターン1ですね。
朝倉 祐介
分かりました。
成り行きです。
じゃあ、金井さんは良かったら以前のバックグラウンドも含めて教えていただけますか。
ありがとうございます。
金井 絵里花
先ほどご紹介あったように、
私がこの中で一番歴が浅くて、
まだ2年経っていないという状況ですね。
1年半ぐらいVCになって経つというところなんですけど、
それまで16年事業会社におりました。
NTTドコモという会社におりまして、
事業会社なのでいろんなことをやっていたんですけど、
その中で事業作りを行ったり、
事業という観点でジョイントベンチャーを作って、
そこで事業開発をしたりだとか、
そういったところをやっていましたというところなんですけど、
なんでそこからVCになったのってすごく必ず聞かれるんですけど、
その中の事業作りの中で、
自分が何がしたいのかって結構模索していた人生ではあるんですけど、
人の選択肢を増やしたり、
生活だったり活躍を応援するというところが、
ちょっと幅広ではあるんですけど、
テーマとしてすごく好きで、
ヘルスケア事業とかに携わっていたんですけれども、
それも文脈にあっているテーマとして、
一生懸命取り組んでいましたというところなんですけど、
あるときスタートアップというところも興味がある中で、
事業を作るというところも素敵なんですけれども、
そういった事業を作れる方々を応援するというのもその文脈で、
私は好きなのかなというところを気づいて、
やっぱり企業化、これから新しい事業だったり技術だったり、
いろんなものを世に出していく、
企業化を応援するという立場をしながら、
さらにそういった世の中の支援をできるような事業を作れる人たちに応援する、
ダブルで貢献ができるというところで、
すごくVCができることかなと思って、
新しいチャレンジしてみたというところです。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
具体的にはVCになろうと思ってなられたということだと思うんですけれども、
金井 絵里花
いわゆる転職活動をして入られたということですか。
そうですね、やんわりと。
やんわりとというか、
すごくいわゆる、いろいろVCってそもそもどんな世界なんだろうって、
そこまで分からずにいたというところがあってですね、
千葉さんとお話しさせていただいたりともあったんですけど、
そもそもVCってどんなVCがいて、各ステージにどういう違いがあるのかなというところで、
まさに皆さん聞いていただいている今日の皆さんも、
その辺気になっているのかなと思うんですけど、
それを知るためにいろんな、いくつか知人からVCを紹介いただいて、
いろいろお話をしている中で、それが転職という形につながったというところです。
朝倉 祐介
なるほど、ありがとうございます。
長野 泰和
パターン1成行き、パターン2転職。
これかぶっちゃダメかもしれない。
朝倉 祐介
かぶってないはずだ。
千葉 貴史
ちょっとね、何言う気に近いかもしれないなと思っているんですけど、
僕はわりといろいろやりたいことをやってきて、
という中でVCにちょっと今収まっているみたいな感じなんですけど、
学生のときはプライベートエクイティファンドに行きたいと思っていて、
千葉 貴史
だから割と円とタイミングと円が重なって、
ゆくゆく投資側っていうのはぼんやりと思ってはいた中で、
たまたまタイミングと円が重なってVCになったって感じかもしれないですね。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
VCって一応金融業なんですけれども、
考えてみたら唯一この中でバックグラウンドが金融バリバリの人ですよね。
ずっと例えばバイアウトファンドとか、
ある種同じ金融業っちゃ金融業ですけど、
VCって全然違うじゃないですか。
全然違いますね。
例えば上場株投資でもそうだし、
そういったバイアウトファンドでも一定何かしらトラクションがある会社、
実績がある会社の情報共有を見て、
買収するなり投資するなりっていうことをするわけですけれども、
VCの場合って何もなかったりするわけじゃないですか。
特にシード機なんて。
それってずっと資本主義のど真ん中で活動してきた千葉さんにとって、
なんかめちゃめちゃいい加減だなって思ったりしません?ギャップというか。
千葉 貴史
いやでもこれ一回やっぱり起業したのが良かったというか、
起業してちょっとアンランしたというか、
いろいろ金融世界って100万円以下切り捨ての世界じゃないですか。
そういう世界でやってるけど、
調子に見ると千円稼ぐのがめちゃくちゃ大変みたいな、
そういうところがあったりとか、
雑でもスピードの方が大事みたいなところとかはやっぱりあって、
そこでだいぶPファンドにいたときの癖みたいなところとか、
思考のみたいなところが修正された感じはするんですけど、
でもやっぱり向き不向きっていうか、
Pファンドってやっぱり手堅い投資が好きな人はPファンド向きで、
もうちょっとやっぱりリスクテイカー気質な人とかはVC側に向いてるのかなということで、
僕はどちらかというとPファンド行こうと思ってたけど、
実体はVC向きなリスクテイカー気質があったのかなって感じはしますけどね。
なので結果的にこっちのほうがフィットしてるなと思いますけど。
朝倉 祐介
Pファンドから直接来たらちょっと違和感あったかもしれないですね。
千葉 貴史
Pファンドから来ると結構VCって動き方も、
投資の判断の見方も全然違うんで、
レイターステージとかで来るにはPファンドはいいかもしれないですけど、
シードありの投資をやろうとすると、
Pから直接来た人がすぐ活躍できるかどうかっていうと、
そうでもないかなって感じはしますかね。
長野 泰和
僕の大学の先輩がスパイラーの代表の奥野さん。
昔は仲良いんで、ちょこちょこ飯食って、
スパイラーで独立するんだよって。
どうしても誘いた優秀な後輩が2人いるんだよって。
名前その時に聞いた1人が千葉さんだったっていうのをすっごい覚えてるんですよ。
それぐらい生きてたら、ドイツ時代にブイブイ鳴らす。
千葉 貴史
たぶんもう1人誘ってたのはグロービスの福島。
同期なんだよ、僕はドイツ証券の。
朝倉 祐介
福島さんもドイツだもんね。
奥野が採用したメンバーが、今グロービスのパートナーの福島と僕って感じなんですかね。
なるほど。ありがとうございます。
矢澤 麻里子
じゃあ矢沢さんもまた全然違うバックグラウンドになりますね。
割と全然違って、私の場合は成り行きとかではなく、成りたくてなったっていうところなんですけれど、
バックグラウンドから少し行くと、私大学アメリカなんですが、
アメリカで大学卒業した後にニューヨークで企業みたいなことをしてみまして、
でも全然うまくいかなくて、日本に戻ってきたんですね。
そこで最初、新卒でコンサルとエンジニアの仕事をしておりまして、
講堂を書いたりとかしていたんですが、それ時代すごく楽しくて、
仕事ってほんと楽しいなと。
ただ私自身、昔から仕事っていうことに対してすごく強い思い入れがあるというか、
自分が転職に就きたい、そういう思いがすごいあったので、
仕事は楽しいけど、これが本当に転職なんだろうかっていうのはずっと考えていたんですね。
そんな中で、2010年ぐらいに、もうちょっと前なんですが、
ベンチャーキャピタルっていう存在、今ほど認知がなくて、
ただなんとなくいい仕事だなっていうのをなんとなく思っていて、
ただそれがちょうどリーマンショックの後ぐらいに、
ベンチャーキャピタルって改めて面白いんじゃないか、
行きたいっていう気持ちがすごく強まってきた中で、
リーマンショックの後だったので、どこも採用していないんですよね。
ただ、私自身もう30歳も直前、27歳ぐらいかな。
キャリアチェンジするとしたら今しかないと思って、
当時のベンチャーキャピタルにも当たりまくって、面接受けさせてもらって、
それこそ当時、2013年ですかね、クラブベンチャーパートナーの長野さん、
こちらにいらっしゃる長野さんにもですね、落とされましてですね。
六本木にいるゴリゴリのベンチャーキャピタリストって、
こういう感じなんだというね。
見る目がなかったということですね。
そう言っていただけると嬉しいです。
そういったことでですね、たくさんのVCに落とされつつも、
でも諦めないと思って、一旦シリコンバレーのベンチャーキャピタルで
インターンさせてもらった後に、また日本に戻ってきて、
サムラインキベットという会社に入りました。
やっぱりですね、ベンチャーキャピタルってすごく面白いと思っています。
やっぱり自分自身がニューヨークで企業みたいなことをしてみたとき、
何も分からなかったんですよね。
誰も助けてくれる人もいなくて。
そんな中で、ゼロイチを作る企業があって、やっぱり知識もお金もない、基本的には。
そういった中で、助けてくれるというか、応援してくれる人がいないと、
やっぱり次のイノベーション起きないんじゃないかと。
トヨタやホンダも、やっぱり昔は小さい会社でした。
ただそこに対して後押しする人が、もっともっと日本に増えないと
日本はイノベーション起きない。
そういう思いを持って、ベンチャーキャピタルに飛び込んで、
実際やってみて、やっぱり素晴らしい仕事だなと思っているので、
やっとここまで来れてよかったというのと、
永野さんとか皆さんとご一緒できて嬉しいなと思っています。
でも、そういった形でVCに入ってきましたという感じです。