西脇 隆俊
みなさま、ようこそ、IVS!
佐山 展生
IVS代表の島川です。
西脇 隆俊
今ですね、ミュージックビデオを流れたんですけども、今回クリエイティブのテーマは、80年代になっています。
これは、意図としてはですね、昔の80年代の、ゆなれば日本の高度経済成長期を今まさに超えていこうという思いを込めて、80年代に来ております。
ミュージックビデオを作るとき、できるだけダサく作ってくれ、というのを実は言っていたりしています。
そして今回のですね、この回としてのテーマは、Cross the Boundariesです。
これどういう意味かというとですね、例えば国内、海外、男性、女性、東京地域などですね、多くの壁がまだまだスタートアップ界隈にあると思っています。
それを乗り越えていこう、ここにいる参加者の皆さんで一緒に乗り越えていこうということをテーマにしております。
またですね、さまざまなステージのセッション、ネットワークの企画等が用意されていますので、ぜひ皆さんそちらを楽しんでください。
それがこのIBSが目指す未来、夢になっています。
夢は皆さんに一人一人もあると思います。
夢を持つことを恐れちゃいけないと思います。
僕たちはですね、スタートアップ企業家の方が持つ夢に共鳴している人たちだと思うんですね、この場に集まっている方は。
この夢に対する熱い思い、熱狂ですね、このIBSで一緒にその夢を語り合って、夢に共鳴して、そして将来一緒に仕事をするような、そういう場をIBSは作っていきたいと思っております。
そして夜は300以上のサイドイベントがこの京都の街で開催されます。
街全体、この京都がIBSの舞台になっております。
皆さんですね、このすごいでかくなったIBSをぜひ楽しんでいただければと思います。
佐山 展生
それではですね、僕以外にも挨拶がございますので、まずは京都知事の西脇さんをお迎えいたしたいと思います。
西脇さん、いただけますでしょうか。
西脇 隆俊
どうも皆様こんにちは、京都知事の西脇でございます。
今年もIBS2024京都を開催いたしましたところ、昨年大回る多くの方にお集まりをいただきました。
主催者の一人として、また地元京都府の知事として心から感謝を申し上げます。
どうもありがとうございます。
こうやって若い人のですね、新しい産業を創出することに挑戦する熱気とか活気を感じて、
昨年に引き続きこの場に立ちましたことを大変感慨深く思っております。
京都の産業をひもときますと、若い企業者が先輩経営者からですね、助言を得ながら成長を重ねて、
世界的な企業になってからも本社を京都に構え続け、次なる経営者を育ててきた歴史があります。
この京都に根付く先輩経営者が後輩業家を育てていく文化、まさにそれがこのIBSに再現されていると考えています。
今回のテーマはクロス・ザ・バウンダリズは日本のスタートアップエコシステムの裾野や規模を拡大するのに必要不可欠な要素です。
世代やそれから大企業、研究者、学生といった立場を超えて、
クロス・ザ・バウンダリズの旗印のもとに日頃お付き合いのない方、接手のない方にも積極的に話しかけて、
教え学び合って、最後は新しいビジネスを作る仲間を作っていただければ幸いです。
この3日間がお一人お一人にとりまして有意義になることを心から記念いたしましてご挨拶をさせていただきます。
どうか皆さんよろしくお願いします。ありがとうございました。
岩永 省一
ありがとうございます。
西脇 隆俊
それでは続きまして京都市長の松井市長、お願いいたします。
佐山 展生
おはようございます。
西脇 隆俊
おはようございます。
ぜひコメントをお願いします。
皆さんようこそIBS 2024京都においでくださいました。
佐山 展生
私も西脇さんと一緒に実行委員会の一員を務めさせていただいています。
クロス・ザ・バウンダリズ、いいですね。
私はこの2月に京都市長に就任したんですが、
その時の選挙のキャッチフレーズは、突き抜ける世界都市京都と言っていたんですよ。
それからいろんな壁、障害、突き抜けて交わっていただいて、
私はいつも京都ぬか床論と言っているんですけど、
ぬか床のようないろんなものが混じり合って、
新しい価値を発信する町京都でありたいと思うし、
今回サイドイベント300超えたんです。
岩永 省一
最初は150と言ったんですけど、
佐山 展生
あんまりサイドイベントのことばかり言ったらあかんなかったですけど、
この会場も枠を取っ払って、そしてこの会場の外側に出ていただいて、
京都の素晴らしいいろんなサイドイベントを楽しんでいただいて、
そしていろんなものが交わって、1ダス1が100になるような、
そんな成果が生まれることを心から期待しています。
ようこそ京都においでいただきました。
楽しんでください。ありがとうございました。
西脇 隆俊
ありがとうございます。
それでは続きまして、一瞬なんですけど、
フォトセッションに移りたいと思います。
では、のばはなくんかな。
それではありがとうございます。
ありがとうございます。
では、あの方からの、著名の方からのビデオメッセージも届いていますので、
そちらをご覧ください。
では、お願いします。
スピーカー 4
皆さん、こんにちは。
内閣総理大臣の岸田文夫です。
IBS2024京都の開催にあたり、一言お祝いを申し上げます。
私は政権発足以来、社会課題の解決を成長のエンジンとする新しい資本主義という考え方で政策を進めてきました。
その中核を担うのがスタートアップの皆さんです。
一昨年にスタートアップ育成5カ年計画を策定し、これまでの政策を抜本的に強化して積極的に環境整備を行ってまいりました。
今、その成果が着実に生まれつつあります。
まず、日本の大学発ベンチャーの数は過去最高を更新し続けるなど、スタートアップの相応が急速に拡大しております。
世界も日本に注目しています。
5月にフランスで開催されたテクノロジーの祭典ビバテックでは、日本が特別招待国として参加し、日本のスタートアップが高い評価を受けました。
この勢いを加速させるべく、今後も様々な政策を推し進めてまいります。
例えば、5月に開催した産業競争力強化法には、ディープテックスタートアップへの支援強化やストックオプションを柔軟かつ機動的に発行できる仕組みなどの様々なスタートアップ支援策を盛り込みました。
これからの日本を代表するスタートアップが集うこのIVSは、日本のスタートアップエコシステムを進化させる絶好の場だと考えています。
来年には大阪関西万博も開催され、世界に対して発信する絶好の機会が続きます。
これらの好機を逃すことなく、官民が連携して、我が国のスタートアップを世界に羽ばたかせましょう。
結びとなりますが、本日お集まりの皆様とともに、我が国のスタートアップエコシステムの一層の発展を目指し、また皆様のご活躍を心より記念申し上げて、私のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
西脇 隆俊
皆さんご覧いただけましたでしょうか。
岸田総理からもこのようなビデオメッセージをいただくことができました。
それでは早速なんですけれども、今回のメインステージのセッションは、クロス・ザ・バウンダリズを象徴するようなセッションになっております。
では皆さんどうぞ。
谷本 有香
はい、それではお待たせいたしました。
IDS 2024のまさにオープニングにふさわしい素晴らしい皆様にお集まりを頂戴いたしました。
日本のリーダーたちが語る産業創出の壁と未来ということで、35分間にわたってお話を伺ってまいりたいと思います。
まずは素晴らしいファナリストの皆様にお一人お一人に自己紹介と、そしてまさに今回のタイトルでありますクロス・ザ・バウンダリズ。
皆さんどういうことに今お取り組みをされていらっしゃって、そしてどんなことに課題感を持たれていらっしゃるのか、
自己紹介と合わせてお一人ずつ3分ぐらいでお話を頂戴できたらと思っております。
では私のお隣、西脇貴人氏、京都府知事でいらっしゃいます。よろしくお願いいたします。
西脇 隆俊
どうも皆様、京都府知事の西脇でございます。
私は6年前に京都府知事になりましたけれども、京都市出身、150年ぶりの京都市出身の知事ということですけれども、
やっぱり京都の街は非常に奥深いところがあって、ただ私の子供の時のイメージではですね、産業というよりもどちらかというと観光とか文化ということだったんですが、
最近ではこのIBSを2年連続開催していただいたと同じようにですね、やっぱり産業の街、また本当に先端産業ができた街だということを知事になって改めて実感しております。
ここに書いていないことで一つだけ重要なことがございまして、私は中学校野球部でございまして、隣のさやま先輩と三友館を組んでおりますし、
今日は小林先生も野球部ですから、ただ今日は野球の話をすると長なるのでしません。それだけにとどめますけれども、そういう繋がりでもお話をしたいと思います。
クロス・ザ・バウンダリーズということで、我々がやっている仕事の中身ちょっとだけ言いますと、今京都の問題意識としては、2デッグ以降ですね、
1兆円を売り上げ超えるような世界的な企業が実は誕生していない。何とか京都の産業の時代を担うような産業創出したいという思いがありまして、
そのためにやっているのが国際オープンイノベーション拠点としての産業創造リーディングゾーンというのを、いくつかテーマを決めて府内に配置していますが、
そこでやっているクロス・ザ・バウンダリーズを身につなぎますと、一つが産学校の連携ということで、これはどういうことかというと、
京都って本当に近いんです。産と学と校がですね。私も一昨日ですが、例えば京都大学の港総長と1時間ぐらい、雑談じゃないですよ、会議にはいたんですけれども、
あとは企業の方とかと常に会っているという、そういう産学校連携をやろうということでのクロス・ザ・バウンダリーズと、
もう一つは国際交流というか、京都はなんだかんだ言っても、またまたですね、海外からの投資家とか企業家とか、大学とか研究機関、留学生は非常に多いんですけれどもない。
それをなんとかそのゾーンに呼び込んでいこうというクロス・ザ・バウンダリーズと、最後はですね、研究者と経営者のクロス・ザ・バウンダリーズということで、
研究のシーズとかあるんですが、それをお商売につなげる、ビジネスにつなげるところがどうしても弱いんじゃないかということで、
さっき言いましたゾーンに世界的な、世界で活躍されている企業家とか投資家を呼び込んできて、それでビジネスをつくっていこう。
その3つのクロス・ザ・バウンダリーズに取り組んでおります。はい、以上です。
谷本 有香
はい、西脇知事でした。どうもありがとうございました。
さあ、それでは続いてですね、お隣です。まさに野球合唱にやられてたとは存じませんでした。
インテグラルパートナーの鞘山信夫さんです。よろしくお願いいたします。
谷本 有香
はい、さやまさんどうもありがとうございました。
それでは続いてお隣です。リソナ銀行代表取締役社長でいらっしゃいます、岩永昌一さんです。よろしくお願いします。
岩永 省一
はい、リソナ銀行の岩永です。よろしくお願いします。
私は初めてこのIBSに参加させていただいています。
非常にこのボルテージにびっくりしているということです。
銀行が直接こういうカンファレンスに参加するというのは、今まであまりなかったのではないかと思っているんですが、
今日は銀行がこれからやろうとしていること、スタートアップ企業に対して何をやろうとしているのか、
それから何を期待していただいたらいいのか、それと銀行業務の中で我々がそれをどう位置づけているのか、
こういったあたりを少しお話をさせていただければと思っています。
まず第一に我々が取り組まなければいけないのは、普通銀行ってスタートアップに融資しないよというのは皆さんの常識だと思うんですが、
それが変わりつつあるということです。
ベンチャーデッドという言い方を今して少しずつ皆さん始めていますけれども、
我々もこれについては相当力を入れてやっている、これが一点目。
これは我々も越えていかなければいけない。
それともう一つは、今日も投資家VCとか大企業のCVC、こういった投資家たくさんいらっしゃると思うんですけれども、
実は新しい成長を取り組みたいと思っているのは中堅中小企業も全く同じなんですよね。
ただその接点がなかなか今までなかったということで、我々は、今日はこういった形でございますけれども、
銀行のお取引先とスタートアップ企業さんを結びつける。
実は意思検定能力が早くて経営力があって財務体力がある、こういう会社はいっぱいあるんですよね。
そういった方々とのマッチングをやっていきたいと思います。
それと3点目なんですけれども、これはやはりスタートアップ企業というのは技術とか人材にはすごく恵まれていると思うんですが、
例えば総務とか財務とか営業とか、この辺りというのは後からついていくもの。
なかなかスタートの段階でフルセットを揃えるというのは難しいんですよね。
ただこれは実は銀行のお取引先の中には、皆さんがエコシステムと言っているものですね。
これを既に我々は持っているんです。
我々と既存のお客様のこのエコシステムの中にどうか入り込んでくださいと。
これを強力に進めているんです。
場合によっては我々が人を送り込むこともあります。
こんなことも含めてですね、銀行自体が皆さんの応援団なんだということを改めて、
今日この場で皆さんにお伝えしたいということです。
これは我々の課題でもあるんですよね。
頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
岩永 省一
はい。岩永さんどうもありがとうございました。
谷本 有香
それでは衆議院議員の小林文明先生です。よろしくお願いいたします。
はい。小林です。よろしくお願いします。
佐山 展生
皆さんにルールを伝えますが、先生禁止です。
これが壁を作っているので、小林さんでぜひお願いしたいと思いますが、
衆議院議員を12年やっています。
テクノロジーの社会実装で多様でフェアな社会を実現したいということで、
LTTドコモでサラリーマンを5年務めています。
この世界に規制を変えるために入ってきました。
その点でいくと、今私が取り組んでいるクロス・ザ・バウンダリーはまさに規制改革です。
皆さんにとっての壁を撤廃をしていくということをやっています。
例えばどんな規制を撤廃するか。
去年、今年で約1万の壁を撤廃します。
例えば目視規制、目で見て点検しなきゃいけないという規制が、
この国の4万のルールに対応されています。
これをすべて撤廃します。
そうすると何ができるようになるか。
衛星画像やカメラ、センサーで目視をテクノロジーで大体できるようになる。
常駐専任規制、視覚者が現場にいなきゃいけない。
今コンビニでお薬って実は売れないんですけど、
薬剤師さんが1箇所から10拠点を見る、こういうことをできるように改革します。
これによって、目視規制は、
薬剤師さんが1箇所から10拠点を見る、こういうことをできるように改革します。
これによって、様々な事業体が自由に仕事ができるようになります。
このように壁を1万取っ払うということを、今まさに完了しようとしています。
そしてもう一つ、皆さんが関わるスタートアップのエコシステムの壁、
これを今、撤廃を続けています。
スタートアップ5カ年計画というのを、この1年半書き切ってきましたけれども、
私が入った時のスタートアップ政策というのは、
経済産業省の範囲で補助金をとにかく突っ込んで企業を増やす、ここに注力はされていました。
でも実際の皆さんの課題は違う。
現金がない中で優秀な人材を獲得するためには、ストックオプションを発行したい。
でも未成長時にストックオプションの権利行使がほぼできない制度になっている。
これは実は国税庁や法務省の問題だった。
そして成功した人がIPOして、M&Aで売却をする。
その再投資に税制優遇が世界に比べてない。
これはまさに財務省の世界だった。
さらには先ほどのベンチャーデッドの話、M&Aの話。
実は省庁をまたいだ法律や監修の規制があったわけです。
これをフルパッケージで取り払うということをやってきました。
このように規制改革、成長戦略、さまざまな皆さんの自由を阻害をしている壁を取り払うという仕事をこれまでやってきましたが、
今日まさにディスカッションを通じて、また新しい壁を一緒に突破していきたいと思ってきました。よろしくお願いします。
はい、小林さんどうもありがとうございました。
谷本 有香
そして申し遅れましたけれども、私モデレーターをさせていただいております。
Forbes Japanのウェブ編集長谷本優香と申します。
それでは皆様からお話を頂戴したところで、
では壁を取り払って、新しい産業だったり新しい価値を想像していかなければならない。
そんな中で、例えばどういった形で、より価値というものを最大化することができるのかというお話も伺っていきたいというふうに思うんですけれども、
まず西脇知事からお話を伺いたいのですが、まさに京都といえば、さまざまなイノベーションを出してくるような企業が、
しかもそれは日本に留まらず、京都に留まらず、グローバルに価値を想像する企業の方向のような場所ですよね。
一体これまで何をやって、そしてこれからどういうことをすることによって、さらなる価値を想像していくことができるのか、
今まで今頂いた3つの施策の中で、例えばこういった工夫を今されているであろうとか、具体的なお話をさらに伺いたいのですが、いかがですか。
西脇 隆俊
先ほど言いました、産業創造リーディングゾーンは、前であれば工業団地を作って製造力、これも重要なんですけれども、
それではなかなか世界的な資本とか人材が集まってこないので、そのゾーンでは尖った、世界的にも課題だと思われているものをやろうと、
例えば脱炭素であったり、フードテックであったり、またヘルスケアとか、そういう旗印を掲げて、そこに皆さん集まってくださいという、
だからそれが先ほど言った3つのバンダリーだったのですが、ただこれはまだできていないんですよ。
これからやろうということで、今までは先ほど言いました2デッグ以降1円の内に、それまで京セラとか島津、いろいろな村田製作所とかいっぱい出てきているんですけれども、
それを次の世代のところを作っていくために、新しい社会課題解決のためのテーマを設定して集めていこうと。
私はもう一つ言いたいのは、このIBSも2年連続同じ都市でやるのは今回が初めてらしいんですけれども、
こうやって皆さん集まっていますけれども、去年私どもがこのIBSに出している京都国際賞、ファイナリスト20のうち京都の企業は1つだけで、
あとはほとんど首都圏ですね。昔だったら、そんなに税金を使っていいのかというふうになる。
これも壁だったんですよね。京都企業が参加していないのに。
でもよく考えてみれば、これまでのベンチャーから世界的企業になったものも、結局は周りからどんどんいろんな知恵とか力、金が回ってきてできてきたということなので、
京都はそうした企業の舞台としての極めて有効性がある。それを磨くことが地元の我々の役目だし、
それをやれば必ず京都にとってもプラスになるし、それが実は日本全体にとってもプラスになるようなことがしたいという。
そういう意味で1点を言うと、例えば留学生がいっぱいおられるんです。
小林先生とあかんですね、小林さん。留学生がいっぱいいるんですけど、その後京都で働きたい、日本で働きたいという人が結構いるんですけど、
これもかなり壁がありまして、大留資格も含めてですけれども、
それはまた企業側の採用のマインドのところも実はあると思うんですが、それとか。
西脇 隆俊
あとそれから京都で生活しようと、意外と海外の人が京都で生活するのはあまり生活にそんなに向いているわけじゃないというか、
ファミリーで来ようとするとですね、教育の問題とかいろんなことが出てくるという。
それから南でケイハンナというですね、ケイハンナがっけん都市がありますけど、
ここは何がないかというと、一番出るのはカフェとかシャレタフレンチとかイタリアンがないとかですね。
いろんな全体の生活環境というか、それも一緒になって作っていかないと、
次の段階にはいけないんじゃないかなという思いもありまして、
これはクロス・ザ・バンドリーズかどうか分からないんですけど、
総合的な社会生活環境の整備も合わせてやらないと、
真の国際化ができないんじゃないかなというような問題意識を持っております。
谷本 有香
今小林さんマイクを取ろうとされていらっしゃいましたけど、ぜひお聞かせください。
まさに教育とかも含めて全てやっていかないと、
そういった本当にここにアセットになってくださるような方たちが入ってこないということだと思いますけど、
どんなお考えを持っていらっしゃいますか。
佐山 展生
そうですね。意外とですね、最後に西脇さんが言った、
おしゃれなカフェがない問題みたいなのって、意外と地方の革新的な課題なんですよね。
エンタメが地方ってないんですよ。楽しくないと人って来ないじゃないですか。
やっぱり地方に欠けている、私はキーワードって3つのDだと思っていて、
1つがデジタル、2つ目がデザイン、3つ目がダイバーシティなんですね。
これを受け止められる環境が作れるかというのは非常に重要だと思います。
一方でもう1つは意識の壁っていうのがあって、西脇さんがおっしゃった、
外国人材が就職できない問題って言うんですけど、
日本は4年生大学を卒業した人材は世界一ビザが下りる国なんですね。
もう99%下りるんですよ。
だけどそのことを企業の方も知らないし、学生側にも伝えられてないっていう問題がある。
そして外国人材の就職とか安定した生活を提供する責任は、
実は市区町村の責任になっている。
だから本当は国が一律で提供するサービスを市町村ごとにバラバラにやっているので、
群馬県の大田市は得意なんだけど、他の街は不得意みたいなことが起きている。
だからこれをもう少し西脇さんと連動して、
県もしくは関西ブロックで壁を越えてみれるようになればですね、
さらに新しいダイバーシティを獲得できるんじゃないかなというふうに感じました。
谷本 有香
小林さんありがとうございます。
さやまさんに続いて伺いたいんですけども、
今小林さんがおっしゃったようにデジタルであるとかダイバーシティって、
さらにはそういったデザインの力というものが、
まさに今あるアセットがきちんと評価されてないみたいなところも、
日本のすごく大きな課題であるような気がします。
まさにそういった事業再生であるとか、
そういった再生のプロであられるさやまさんからご覧になって、
日本の今もしかしてある価値を、さらにそれを抽出して最大化させるために、
どういったことが必要なのか、もしかするとあるセクターであったり、
あるフィールドにもしかして注力するべきなのかもしれないし、
全体的にやるべきなのかもしれない。
どんなお考えを持っていらっしゃいますか。
佐山 展生
まず優秀な人が集まる場所にしないといけない。
集まる場所にしないといけない。
そのためには、税制ですね。
どうしてみんなシンガポールに行ってしまうのかと。
全然税制が違うわけです。
ですから例えば金融ね、金融に限ってもいいです。
例えばね、まずは京都が先陣を切ってね、トックで、
何かその税制の優遇をしてね、こういうふうなトックしますって言ったらね、
人集まるんですよね。
それともう一つはインフラ。
京都やはりね、渋滞が多いです。
これはね、毎回規制をもっとビシッとね、
ヨーロッパなんかを参考にしないとダメで、
昔から言っているのは、周りにね、
トリムね、大柱市ですね、
縦門寺に地下鉄あるわけですから、
毎回規制をその中はすると。
そうすれば、車もスイスイ通れますしね、住みやすい。
実は私、去年の7月から京都に半分以上住んでるんですね。
仕事はインテグラルの会議全部オンラインなんで、
行く必要ないんで、
週に1、2回東京行っているだけなんです。
そういうようなことができる、住むのは京都が一番。
プラス仕事も京都が何でもできる。
柔軟性がある。
特区があるということになればですね、
どんどん人が集まってきます。
あともう一つ、小林さんにね、
先ほど壁を取り除くのはやっぱり政府なんですよ。
谷本 有香
例えばね、ウーバーなんかね、
佐山 展生
何であんな中途半端なウーバーになっているのかと。
海外のウーバーをご存知の方は分かるようにね、
タクシー会社があっているでしょ。
これは企業年金があるからだと私は思っているんですよ。
その辺どうですか?
ちょっとツッコミすぎてますけど。
任してください。
まさにやっているところなんですけども、
ライドシェアの話というのは2段階制になっていますと。
まず1段階、タクシー側に自家用車ができるようになりました。
次に今度秋に向かってまさに、
完全なライドシェアという議論を進めますが、
これはですね、壁があるなと思っているのは、
私もタクシー事業者と交渉するんですけども、
ほとんどのタクシー事業者が、
海外のライドシェアがどういう法整備でやられているのか知らない。
そしてユーザーの方も知らない。
から異常に恐れちゃってですね。
実はシンガポールなんかまさに、
タクシー事業者とライドシェア事業者って並存しているんですよ。
そしてタクシー事業者にとっても売り上げが上がっている。
こういうなんとなく認識の壁が改革を阻んでいるということがあるので、
これは今年中に決着をつけさせていただきます。
ごめんなさい。今年中にどこまで決着するんですか?
もう完全解禁まで。
あ、完全解禁。
私は地元のタクシー事業者とその話をしています。
これを聞いただければ今日来た甲斐があった。
谷本 有香
ありました。
西山さん、ありがとうございます。引き出してくださいまして。
それでは岩永さんにもお話が上がっていきたいと思います。
まさにチームジャパンとして、
この新産業の創出であったり、
さらには価値の創造であるといったところ、
まさにファイナンスのお役割もとっても大きいと思います。
具体的にこれからどういったところが今大きな課題で、
さらにはそこにどんな形でタックルされていかれるのか、
改めて言葉を追加していただけますでしょうか。
はい。先ほども少し申し上げたように、
岩永 省一
銀行が新しい若い会社に融資をする形をつくる。
そもそも銀行というか金融ってどうですか、
どういうものですかといったら、
資金が余剰なところから足りないところに供給する。
これが銀行の機能なんですね。
日本は今までずっと成長を続けてきて、
大量生産の仕組みに対してそのお金が向かっていた。
すべてが伸びる前提で向かっていた。
ここにお金が集まっていたということです。
ところがそれが止まって、
資金余剰を一手に引き受けている金融機関、
預金がたくさん余ってしまっている状況で、
これが成長企業に向く、新しいイノベーションに向く。
これが我々の金融構造全体の課題であるんですよね。
そのための仕組みで、
今まで大量生産で確率だけを論じて優勝していたので、
成長予知というところに着目していかなかった。
これが我々の持っている課題です。
ですから事業性評価と簡単に言葉は言いますけれども、
これはなかなか難しいんですよね。
銀行だけではノウハウが足りないので、
ここは皆さんやVCやCVCも含めて、
これは連合的に、
正しい成長資金の供給の仕方を考えていく。
これがそれぞれに求められている。
これをまた地域帯でやっていかなければいけないということですね。
メガバンク、大手金融機関だけでなく、
地域金融機関がそれぞれそういったことを考えながら、
正しく成長資金を出す。
これがおそらく日本のこれからの成長ドライブに
大きな影響を与える。
これは本当に我々自身の中の乗り越えなければいけない壁です。
だから、そういう若い人材に金融業界に来てほしい。
西脇 隆俊
ありがとうございます。
谷本 有香
さやまさんもぜひお言葉を聞きたいんですけれども、
まさに京都というところから日本の精神性だったり、
いろんなところを発信する場になり得ると思うんですけれども、
どういったことが必要でしょうか。
佐山 展生
まず京都の人は、ひとくくにするとあれですが、
真似したくない人が多いんですよね。
人がやっていることはもうやらないと、面白くないと。
古くは明治時代で日本初の何とかをいっぱいやっていたんですよね。
そういうマインドが薄れてきているので、
実はそういうマインドを持っている人が、
住み心地のいい街なんですよ。
例えば東京を比べると、東京は何でもありますよ。
何でもあるんですが、人いっぱいなんですよね。どこ行っても。
ところが京都は住み心地がいいんです。
ですからその辺を分かっていただいて、
いろんな税制運転管理を整備していただいて、
そういった優秀な人が集まればいいですよ。
どんどん新しいビジネスができてくると思うんですね。
この辺はもう西脇知事、それから小林議員にかかっていると、
思いますので、よろしくお願いします。
谷本 有香
ありがとうございます。
残すお時間もあと5分強ということになってまいりましたので、
最後にお一人お一人、ここで言い足りなかったことだらけだと思います。
そして会場にいらっしゃっている皆様を巻き込みながら、
この日本から新しい新価値、そして新産業を創出していく上において、
メッセージを1分ぐらいずつ頂戴できたらというふうに思うんですけれども、
まずは西脇知事からいただいてもよろしいですか。
西脇 隆俊
総論的なことになるんですが、
いくつかのセッションに松井浩二新市長も出ますけれども、
今私が市長と言っていることは、
やっぱり若者が住んで働いて家庭を持ちたい京都にする。
そのためにこうしたスタートアップとか産業振興と、
やっぱりもう一つは街づくりをやっていかなきゃいけないと。
それと大学生、日本で一番大学生の比率が高いんですけれども、
府内の企業に就職する人が17%台ということで、
もっと若者の定着、そのためには総合的な街づくりを
産業振興と合わせてやっていくと。
そのためにはやらないといけないことはいっぱいあるんですけれども、
ここはですね、今さっき鞘馬さんがおっしゃったように、
それがないとですね、市長がなかなか集まってこないと思いますので、
それに頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
谷本 有香
西脇知事どうもありがとうございました。
さあでは続いて鞘馬さんお願いします。
佐山 展生
新しいことをですね、こんなのやろうと思うんやけど、
どう思うって聞くと、10人中9人から全員が
アホなことやめとけって言われるんですね。
無理やと。だから新しいんですね。
誰かに相談してね、それ面白いなと。
みんなが言ったとしたらもうそれはすでに面白くないんです。
ですから誰もやったことない、できたら面白いということ、
有言実行とかね、不言実行とかよく言われますが、
有言不実行ね、これやったんだって言って、
もうハードルが高すぎてできなかったというぐらいのものに
何回も挑戦すれば、3回に1回、4回に1回ね、
成功しただけでジャンプアップするんですね。
ですから目線をグッと上げて、できたら面白いというのをね、
ぜひ挑戦していただきたいと思います。
谷本 有香
鞘馬さんどうもありがとうございました。
そういった面白いことにファイナンスがたくさんついていけばいいなと思いますが、
岩永さんお願いできますか、お願いします。
岩永 省一
我々が反省している点で一つですね、
スタートアップの皆さんとのアクセスポイントが
自分たちですごく少なかったなと思っています。
やはり関西企業に対しては情報発信もするし、情報も入ってくるんですが、
若い企業たちとのアクセスポイントが圧倒的に銀行は少なかったです。
これは反省しておりますので、これから改善します。
ぜひリゾナのホームページを見ていただいて、
皆さんとの接点作りをたくさんやっていこうと思っていますから、
勇気を持ってアクセスしてください。
融資がなくても大丈夫です。
そのうち融資が出てくるかもしれないので、
銀行と一緒に成長するという新しい仕掛けを
日本の中に伝播していきたいので、
皆さん方からのアクセスもぜひ増やしていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
期待しております。
谷本 有香
はい、岩永さんどうもありがとうございました。
では小林さん、お願いいたします。
これギリギリまで使っていいんですか?
使っていいですよ。
佐山 展生
ありがとうございます。
ちょっと短めに喋ったので2分くらいあるんですけど、
やっぱり今年は壁を越えていこうということがテーマです。
やっぱり壁はどこからできているか。
それはやっぱり私たち自身が生み出しているものだと思うんですね。
一つは慣習や思い込み。
そしてもう一つは制度。
これは変えられるものだということを
みんなでまず認識するというのが
壁を乗り越える上で重要なんじゃないか。
でも皆さんの思い込みや
慣習を作ってきた一番の余裕は何かって
国の規制なんですよね。
だからまず我々がこれを
一万個撤廃します今年。
国は変わる。制度は変えられる。
だから私たちも変われるはずだと思っていただきたい。
そしてもう一つ、
もっと我々の個人の意欲や
力を開放するルールに変えたい。
労働時間制限。
なんだこれはって思ってますね。
今年の夏までには
これを一気に緩和するルールを
打ち出します。
これによってもっと皆さんは
柔軟に働いていただくことが
できるようになります。
こうやって認識を変えていけば
私たちはもっと伸びることができる。
その上で先ほど
ミソナの矢崎さんが言っていただいたことは
私重要だと思っていて
どうしてもここに集まると
スタートアップだけが
社会を動かす存在であると思い込みたくなる。
でもそれってとてももったいないんですね。
既に技術やノウハウのある
優秀な大企業や
中堅企業
特に優秀な中堅企業は
地方に眠っているんですよ。
この人たちと皆さんが出会えば
一桁二桁大きな成長は
必ずできると思っています。
その点では最後重要なのは
自らダイバーシティを獲得しに行くということです。
そしてそれは
皆さんの組織もそうだと思います。
やっぱりエンジニアとか