もともと僕、高校生のときにバンドをやってたんで、
最初は音楽の専門学校に行こうと思ったんですよ。
高校3年生ぐらいのとき、ずっとそう思ってたから、
別に受験とかしないし、
専門学校だから、一応受験もあると思うけど、
何か基準があって、絶対何かやらないと入れないって感じじゃなかったと思うから、
音楽の専門学校に行ければいいなと思ってたんだけど、
周りにいろいろ相談とかしたら、
音楽だと食べていくの大変なんじゃないっていう意見とか、
もうちょっとポジティブな意見で、
絵とか描くのも好きだし、そういう才能もあるんだから、
そっちのほうを伸ばしてみるのもいいんじゃないとか言われて、
いろんなご意見を鑑みてて、自分の中で咀嚼して、
確かに音楽は一緒に並行して進められるし、
美術を専門で、デザインを専門で学ぶのもいいかなと思って、
遅かったけど、高3で何とかそっちに行こうかなっていうのがきっかけでしたね。
すごいよね、その振り切り方。
そうですかね。
そう思うよ。
だって、大学に入るのに、またデッサンをやらなきゃいけないとかあった?
試験とかさ、どういう入り方した?
そこの話で、僕は受験の、今回こういう話をやるってなったときに、
僕、あんまり成功な受験の方法をとってなくて、
高3で高校転換をしてしまったので、
普通の受験方法じゃまず受からないだろうと。
デッサンとか平面構成とか、そういうのとかを全然やってこなかったので、
そういうんじゃない方法で入れる大学っていうのを探して、
そういうこと?
栄養入試ってやつですね。
自分の大学の名前ちゃんと説明すると、東京造形大学っていう八王子にある美術大学に入学したんですけど、
そこの大学が他の関東の美術大学にはなかった、栄養入試っていうのをやってたんです。
いわゆる一芸入試ですね。
私ね、栄養入試がよくわかんないんだ。何?栄養入試って。
簡単に言えば一芸入試。
一芸。あ、なんかこれに比でてたら入れるよってこと?
そうそうそう。一応その事前審査っていうのがあって、フォートフォリオを出さなきゃいけなくて、
自分がやってきたこととかを説明する書類、フォートフォリオを出して、それが受かれば、その上で面接があって入れる。
そういうことか。
だからデッサンとかはなかったんですよ。デッサンとか受けずに入れる仕組み。
え、じゃあ何の芸で言ったの?
何の芸?一芸って言うとね、ちょっとなんだろう、一発芸みたいなね、印象があるかもしれないけど、
音楽活動していく中で、自分のライブ活動のチラシ作ったりとか、
あとは音楽系の仕事とか、仕事って言ったらちょっと大げさだけど、絵描いてくれませんか?みたいなことを高校生の頃からやってたので、
そういうのをフォートフォリオに入れて出したら、さすがに僕の時代の時に、今は結構高校生の子でもね、そういうのやってる人多いけど、
僕のまだ高校生だった時って、そこまでやってる人ってそんなになかったみたいで、
少ないと思う。
そうやって自分で仕事みたいなの作ってやってるっていうのが珍しかったみたいで、
それを強化してもらって、面接までこぎつけて、
で、面接でちょっと一風変わったことみたいなことをやって、なんとか入れたなみたいな。
何したのよ、一風変わったって。
一風変わったって自分で言うのもちょっと大げさというかね、
何したのちなみに。
音楽を作っていったんですよ。
音楽を作る?
面接用の音楽っていうのを作って、
かっこつけてね、すごい今だと恥ずかしいことやったなって思うんだけど、
聞きたい聞きたい。
要は面接をインスタレーションみたいな形で捉えて、
インスタレーションであればBGM必要だよねって思って、
僕は今回これを面接の場をインスタレーション的に捉えてるので、
音楽を作ってBGMを流しながらやらせていただきますって言って、
その上で自分が作ったものとかの説明をするっていうことをやって、
あーみたいな。
やっば。
ていうのが浮かったみたいな。
すごくない?それ。
結構ビビるでしょ、それ。審査側っていうか。
でもね、そのときね、先生たちの反応がね、
うーん、うーんみたいな感じでね、
あ、もうこれ落ちた、もう聞いてないすぎたわ。
聞いてないすぎたって言ってもう首をね、
落としてね、肩を落としてもう受験の帰り道を歩いた記憶があるんです。
えー。
家族に電話して、あ、これ無理だったかもなーって言って、
実は無理だった、専門学校、ちょっと他の考えないとなーみたいなこと言ってたら、
えー。
うん、なんとか受かってました。
受かったー。おめでとう。
ありがとうございます。
すごい。でもそれすごい良い考えだね。
あー、ありがとうございます。
うん、ほんとに。
なんかちょっと若気の至りだったなーと思うけど、
うん。
まあ、間違ったことはしてなかったというか、今の自分にも通ずるものはあったなーって今も思ってらっしゃる。
完璧に通じまくってんじゃん、今も。
そうですかね。
だってほら、このラジオのね、バックで流れてる音楽も作ってるわけじゃんよ、とるちゃん。
あー、まあね、確かに。
うん、そういう意味だね、繋がってるかもしれない。
そうよ、やっぱね、見えてるものが全てじゃないと。
うん。
みみくん、互換を感じて、出来上がるものがデザインだと。
そうですね。
訴えたわけだね、とるちゃん。
恥ずかしいなー。
恥ずかしい。
めっちゃいいやん、それ。
すごい参考になるんじゃない?みんなもそれ。
そうですかね。
ちょっと気をてらってるね、側面もあるとは思うんだけど、
うーん。
その、なんか大げさにならない程度にね、やってもらいたい。
まあまあね、そうね。そこが確かに。
うわー、ちょっとそれ、学生の時に知りたかったな。
そうかな。
めっちゃいいやん。
いつものデザインの話。
ありがとうございます。僕なんか深掘っていただいちゃって。
なんなの?
逆に僕がわちこさんのこと聞きたいんですが。
いやいやいや。
わちこさんはデザイナーの専門学校だったんですか?
デザインの専門学校じゃないっけ?
イラストレーションの専門学校なんでしたっけ?
私はデザインの専門学校ですよ。
デザインの専門学校か。
そう。専門学校は、逆にね、そのバチバチの面接とかは、そんなにないのも、
一応、推薦ではそれも行けたから、その日頃の内心というのを、あれと、なんか小論文と、お金払ったらいけるみたいな感じだから、それでよかったんだけど。
まあ、でも、そんな感じだったんよね、私の場合。
へー、すごいっすね、なんかプランがしっかりしてて。
あ、ほんと?
僕、それ、すごいいい選択だったなって思います。商業高校に行ったことが。
あ、これは、私も正直、ぶっちゃけ思ってる。
なんか、そのね、美術だけの世界じゃなくて、違う世界をそこで見れたってことが、引き出しにすごいなってるのかなって、勝手に思っちゃったけど。
引き出しもそうだし、ましては、私、たぶん、働き方がフリーランスだって思ってたの、ずっと。
あー、その時から。
うん。たぶん、あんまり会社に属すとかも、個人的に向いてないっていうか、なんか自分で、自分の足で生計立てるみたいにね、
あー、そういうことね。
思ってた時に、あー、っていうことを考えると、ほら、今、フリーランスのデザイナーもそうじゃない?会計することが必要ってなった時に、
あ、いや、ほんと、商業高校、まじで行っててよかったって思って。
あ、そうなんだ。
うん。
あ、じゃあ、それの知識、けっこう役立ってるんですか?
割とすんなり。だから、その、ほら、なんもわかんないとさ、借り方、貸し方とか、いろいろあったりするじゃない?なんか、その駅だったりとか。
そこは、まあ、全部忘れちゃいないけど、あんまり覚えてないけど、そんなに、こう、なんだろう、気嫌いするほどではない。
あ、そうなんだ。
うん。
えー、それはいい、あれでしたね。
うん。
なんだろう、経験になってますよね。
そう。だから、これ、最初ね、先生にも、大丈夫かって言われたけど、いや、私はけっこういい選択だったなって、正直思って。
うんうんうん。聞いてるとそう思うな。
うん、ちゃんとね、いろいろやんなきゃいけなかったの、商業高校。だって、ほら、Word、Excel、PowerPointもそうやし、あと、その当時、ワープロもやらなきゃいけなくて、で、あと、電卓と、簿記検定と。
あー。
で、あと、その、商業高校用の英検っていうのもあって。
えー、そうなんだ。
うん。もう、それも、とれるもん。もう、バンバンとって、私、とにかく。
あ、そうなの?
めっちゃとったよ。
あたし、資格、けっこう持ってるんですか?
あの、あたし、商業高校に入ったときに、1個目標をつくって、あのね、その学年の中で、1級を3個以上取った人は、卒業式で表彰してもらえるっていう、そういうのがあって、私、それ目指そうって思って。で、とったよ、無事に。
おー、すごい。
無事にとったんだよ、1級。
すごい好上心というか。
何がもらえるんだろうって思って。
えー、なんかもらえるんですか?
うん、なんかもらえた。
あ、そうなんだ。
普通に表彰状をもらって、で、なんか、よくわかんない、なんか大きい、そうだな、あの、A4サイズが入るぐらいの謎の漆の箱を1個もらっただけだった。
あ、ゴリッパなというか。
うん、ゴリッパな。
ゴリッパな。
うん、そう、そう、だけど、最初、何だろうねって思って開けたら、それやからさ、もう周りもさ、え、バチ子、何もらったと?とか言って、こう寄ってくるから、なんか箱なんだけどさ。
えー、意外と骨董品とかだったりするんじゃないですか?
かもしれないね、わかんないけど、でも、うるしくさっつって。
あ、そっか。
うん、そう、でも、あれは、なんか、よかったかもしれない。
はあ、そうなんだ。
うん、そういう道も、みなさん、あるかもしれませんよ、商業高校行って。
そうですね。
専門学校。
うん、全然ありますよね、きっとね。
全然ありだと思う。
でも、なんか、しょっぱなから美術系のやつの高校とか、なんか通わなきゃいけないんじゃないか、とか、全然ないと思うな、逆に。
あ、そうですね。
あっても、もちろんいいけどね。
うん、ほんと、そう思うな。
うん、だから、つるちゃんもね、そうやって音楽ずっとやってきてて、そこでまたこう方向転換して、それが今こうね、そういうマリアージになってるわけじゃないね。
そうね。
そう、だから、やっぱりいろんなね、経験がね、のちのちを作っていくんじゃなかろうかと。
そうですね。
思うのですよ、私は。
たしかに。
そうか。
うーん、そう。だからね、前々回でね、言った、デザイナーに向いてる人の回もね、ぜひ聞いていただいて、気になるな、みたいなね、学生さんなんかはね。
たしかに。続いてる話ですね。
うん、そうそうそう、って思います。
いつものデザインの話。
まあでもね、よかったな、とりあえず私は早く、一刻も早く社会に出たかった。
うーん、あ、そうか。
うん、一刻も早くね。
専門学校って何年生だったんですか?
あ、それ2年間。