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第一話 退屈な毎日 初老の夫婦 夫の名前はマサオ 妻の名前は秋子 いた? 秋子がカレーを作っている時 中指をちょっと切ってしまった マサオは絆創膏を貼ってあげた カレーを食べた後眠りにつくマサオ 夢の中に出てきた大魔神に 夢の七日間を過ごしたいか と尋ねられたマサオは思わず はい と答えてしまう
第二話 懐かしい青春 目が覚めるとマサオは青春時代に戻っていた そうだ今日は悪竜と海に行く約束だった 海で溺れそうになるマサオ 全速力で泳いでくる一人の姿 その人はマサオを浜辺まで連れて行き助けた 助けた人は秋子だった
第三話 赤ヶ原の戦い 目が覚めると日本の赤ヶ原だった マサオは大将で 今日は決戦の日だった 戦いが始まり 戦況は厳しくなった マサオは追い詰められ絶対絶命へ そこに仮面の武将が現れマサオを救う 仮面を取ると秋子だった
第四話 カノスサの屈辱 目が覚めるとイタリアのカノスサだった マサオは自らの波紋を解くため教皇のもとへ来て三日間の禁食と裸足での節中の待機を強いられていた ついに波紋が解かれ窓から教皇が顔を見せた それは秋子だった
第五話 石壁の戦い 目が覚めると中国の石壁だった マサオは曹操の火攻め計画になす術もなく風前の灯火だった 孔明と名乗る戦略家からの書上に書かれていた火攻めに対抗する策略を実行し見事に勝利する マサオは礼のため孔明を尋ねる
孔明は秋子だった 第六話 マッチ売りの少女 目が覚めるとデンマークだった 貧しく幼い秋子がマッチを売り歩いていたが凍え死んでしまいそうになった マッチを一本ずつ擦りその火で温まろうとした 夢の中で亡くなった父母に出会い楽しい時間を過ごした しかし現実に戻り透視してしまった
第七話 孫悟空 目が覚めると均等雲の上だった 釈迦とどっちが遠くまで行けるか賭けをして宇宙に飛び出したのだった そろそろ宇宙の果てに届きそうだ何やら五本の柱が立っている マサオはここまで来た印に真ん中の柱にたちしょうべんをしながら上を見上げた 上の方になんと絆創膏が
秋子の中指だ 第八話 フランス革命 目が覚めるとフランスのベルサイユ宮殿だった 平民の不満は最高潮に達していた マサオは宮殿から逃げ出すが途中で捕まり断頭台へ そこにはすでにギロチンの前に妻のマリーアントワネットがいた それは秋子だったさよなら秋子
第九話 いつも通り目が覚めると自分の家だった そうだ秋子は台所に行くといつも通り秋子がいた マサオがああよかったギロチンいや7日間大丈夫だったか と聞くと秋子は何言ってるの昨日の今日で変わるわけないじゃない
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第十話 思い出 確かに昨日の食べ残りのカレーの鍋が目の前にあった とにかくよかったと思わず何十年かぶりに秋子を抱きしめた マサオの上りには秋子との思い出が走馬灯のように駆け巡った 白いベールのようなものがマサオの上に降りてきた
第十一話 ご隣中マサオの顔に白い布をかけた後医者は言った ご隣中ですでもとても幸せそうな最後のお顔でしたまるで長い夢を見ているような 机の上には10年前に亡くなった秋子の写真が微笑んでいた