1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #28 プロセス脚本とつながって..
2024-09-17 12:14

#28 プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。

今回は、『プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。について。

日々の暮らしの基になっている「プロセス脚本」と、私たちの強みであり、弱みでもある特徴とのつながりを知ることで、自分自身や相手がなぜそうするのか、そうなるのか、より深く知ることができます。


第1回目「承認欲求は、誰もが持っている原点」

第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている、人生脚本」

第24回目「駆り立てられる、承認欲求。強みで弱み。」

第27回目「現実を決める、プロセス脚本」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

このエピソードでは、プロセス脚本と彼らの強みや弱みの関係について探っています。締め切りに関する考え方や特徴づけられるドライバーに至るまで、心理学の視点で日常の行動を紐解いています。

プロセス脚本の理解
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。「プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。」。今回は、「プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。」のお話です。お伝えしている心理学ですが、皆さまにとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。」について。日々の暮らしのもとになっている「プロセス脚本」と、私たちの強みであり弱みでもある特徴とのつながりを知ることで、自分自身や相手が、なぜそうするのか、そうなるのか、より深く知ることができます。
第1回目「承認欲求は、誰もが持っている原点」。第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている、人生脚本」。第24回目「駆り立てられる承認欲求、強みで弱み」。第27回目「現実を決める、プロセス脚本」とも、リンクするお話です。
皆様は締め切りについて、どんな考えをお持ちでしょうか。締め切りは、どうしても守らなきゃダメ。締め切り第一。何なら、早めに出す。あるいは、締め切りはあるけれども、それよりも、仕上げなければならないものや、ことの、品質が大事。
場合によっては、締め切りを多少延ばしてでも、質を追求する。仕上がり第一。あるいは、そもそも、時と場合による、などなど。締め切り一つとりましても、いろいろな考えがあるかと思います。ただ、いつも繰り返される問題パターンがあるなら、どうでしょうか。締め切りは守ってくれるけれども、提出したらそれでおしまい。
何かをコピペしただけなのか、そこそこで期待外れだったり。いつも締め切りギリギリまで粘ってフラフラ。締め切りを過ぎて謝り倒すことも日常茶飯事だったり。それは「プロセス脚本」と、そして、そこにつながっている、その人自身の強みであり弱みでもある特徴と、深い関係があるかもしれません。
では、「プロセス脚本」と強みで弱みの特徴について、簡単に振り返ってみます。「プロセス脚本」というのは、日々の暮らしというそのプロセスで、私たちが現実を決め、生きているパターンです。主なパターンは6つ。
ちなみに前回何々とだけ言ったんですが、この何々の部分は「・・・」をイメージしてみてください。それでは6つ、言っていきます。
「・・・までは」脚本。「・・・の後では」脚本。「決して・・・」脚本。「いつもいつも」脚本。「もう一歩のところで」脚本。「結末のない」脚本。前回、その内の「・・・までは」脚本と「・・・の後では」脚本、この2つをご紹介しました。
「・・・までは」脚本というのは、良くないことが済むまでは、良いことは起こらない、という考え方。「・・・の後では」脚本は、良いことの後では、その代償を払うことになる、という考え方。です。
そして、私たちの強みであり弱みでもある特徴。こうであれば自分はOKだと、大切に守っているもの。「ドライバー=駆り立てるもの」と呼ばれる特徴は、5つあります。
「完全であれ」。Be Perfect。強みとしては、抜け漏れなくチェック、成果につなげられる。弱みとしては、細かくチェックしすぎてタイミングを逃すこともある。
「強くあれ」。Be Strong。強みとしては、多少のことに動じず、安心感につながる。弱みとしては、自分の感情や欲求が後回し、冷たく感じられることもある。
「喜ばせよ」。Please Others。強みとしては、周りへの気配りで、円滑に進められる。弱みとしては、過剰に気配りして、相手も自分も実は望んでいないこともある。
「努力せよ」。Try Hard。強みとしては、努力するプロセス、人との関わりが増える。弱みとしては、結果を遠ざけることにもなる。
「急げ」。Hurry Up。強みとしては、スピード感を持って進められる。弱みとしては、焦って急いでミスにつながることもある。
最初に例として挙げた締め切りについてですが、「プロセス脚本」と、強みで弱みの特徴「ドライバー」とは、どうつながっているのでしょうか。
前回お伝えしました、2つのプロセス脚本から、簡単な例を挙げてみたいと思います。
「・・・までは」脚本は、良くないことが済むまでは、良いことは起こらない、という考え方。
このプロセス脚本は、「完全であれ」とつながっているようです。
完全であれば自分はOK、完全に済ませることで良いことが起きる、そんな考え方になります。
締め切りについても、単純に守れば良いわけではなく、締め切りを設定されたもの、宿題や仕事について、完全にこなすことができればOK、内容や質にこだわってしまいます。
もちろん細部にこだわり、品質の高いものを目指すというのは、良いことかもしれません。
ただ、こうも考えられます。
チームプレイで各自が連携する必要がある場合など、締め切りまでに途中経過を共有し、方向性を確認しながら調整、時には方向性の修正もしつつ進めたほうが良い、そんなこともあったりします。
自分にとって完全に思えるものを仕上げ、締め切りギリギリまで磨き、提出したものの、「いや、これじゃないんだよね。」といった反応がよくあるなら、この「・・・までは」脚本と「完全であれ」のつながりを疑ってみてもいいかもしれません。
「・・・の後では」脚本は、良いことの後では、その代償を払うことになる、という考え方。
この「プロセス脚本」は、「喜ばせよ」とつながっているようです。
他人を喜ばせれば自分はOK、そのために喜ばせようと頑張るものの、その後は力尽きてしまう、そんな流れです。
締め切りについても、関係する人を喜ばせようと、気を遣って締め切りを守る。何なら、早めに出して喜ばれたりします。
ただ、相手を喜ばせようとするあまり、本当でしたら仕上げるのに必要な時間をもらうやり取りなどを、したりせず、気を遣って早めの締め切り設定をし、頼まれれば断らず全て受け、締め切りも言われるがままにしたりします。
周りからはとても重宝がられて喜ばれる内に、ミスが増えたり質が落ちたり、あるいは抱えすぎて体調を崩したり、頑張って喜んでもらっても、その後にはがっかりさせてしまって、自己嫌悪。
もしそんなことがよくあるなら、この「・・・の後では」脚本と「喜ばせよ」とのつながりを、疑ってみてもいいのかもしれません。
承認欲求と変化
「プロセス脚本」と、強みで弱みの特徴、「ドライバー=駆り立てるもの」。「プロセス脚本」は通常、無意識に従ってしまっているパターンです。
強みで弱みの特徴、「ドライバー=駆り立てるもの」は、そのミニチュア版だと言われています。
そのために、選択肢も、そして私たちの「行動・思考・感情」も、決まったものになってしまいます。
良い流れで進んでいればいいものの、良くない流れ、悪循環が起きているんでしたら、自分の「プロセス脚本」と、そこにつながっている強みで弱みの特徴の癖を知り、一度立ち止まって、違う選択肢の幅を広げてみても良いのではないでしょうか。
完全でなくてもOK。ほどほどでOK。他人を喜ばせなくてもOK。ほどほどでOK。こんなふうに考え、行動。選択肢を増やして、悪循環を断ち切りたいところです。
とは言え、どうしても抵抗がある。も~、そんなことできない。そう強く感じているんでしたら、承認欲求は誰もが持っている原点ですけれども、この承認欲求を満たすための、とても大切なよりどころだ、というふうに考えられます。
これらの価値観が、とても根深く根強い、ということです。もしわかっていても、そういった悪循環になかなか取り組めないという場合、もしかしたら、心の中の承認欲求が満たされていない、あるいはネガティブな承認欲求でいっぱいになってしまっているのかもしれません。
承認欲求がポジティブに満たされていれば、柔軟に対応しやすくなります。だからこそ、満たされる場所、相手、場面など、できる限り多く確保し、まずは少しずつでも、ポジティブな心のエネルギーを貯めることをお勧めします。
一見、回り道に思えるかもしれませんが、これが一番の近道かもしれません。では、今回覚えていただきたいポイントは、「プロセス脚本とつながっている、強みで弱み。」。まずは気づくこと、そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
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