1. 石田衣良の大人の放課後ラジオ
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2023-08-24

【オトラジ#190】ホラー小説オールタイムベスト!オトラジメンバーの心霊体験もお話しします......

夏のホラー小説SP
3人で選んだオールタイムベスト

モンスターや悪魔の欧米 VS. 切なくて哀れな幽霊の日本

『雨月物語』から『黒い家』
キングの息子まで
3人の心霊体験もおまけで語ります

石田衣良オススメは
ホラー小説界のファン・ゴッホ
ラヴクラフト『狂気の山脈にて』......衣良

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▶出演者プロフィール

【石田衣良】いしだ・いら/1960年東京生まれ。
84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。2003年「4TEEN フォーティーン」で直木賞を受賞。06年「眠れぬ真珠」で島清恋愛文学賞、13年「北斗、ある殺人者の回心」で中央公論文芸賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』など著書多数。最新刊『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークXⅥ』(文藝春秋)。
http://ishidaira.com/

【早川洋平】はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表。羽生結弦、よしもとばなな、横尾忠則らトップランナーから戦争体験者までジャンルを超えてインタビュー。声のメディア(Podcast)のプロデュースにも注力し、手がけた番組の累計ダウンロードは 2億6千万回を超える。『横浜美術館「ラジオ美術館」』『多摩大チャンネル』などプロデュース多数。
◉早川洋平のニュースレターを配信中
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【美水望亜】よしみず・のあ/東京都出身。
キャスティング事務所 株式会社フォニプロモーション代表。声優コンテンツを中心にキャスティングだけでなく、企画・アドバイスなど幅広く行なっている。
主なコンテンツに声優レーシングチームVARTシーズン1, 2などがある。
『美水望亜のアニメプリズン』
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00:09
こんばんは、石田衣良です。
こんばんは、吉水乃です。
こんばんは、早川洋平です。大人の放課後ラジオ、この番組はYouTube Podcastで配信しています。チャンネル登録、番組のフォロー、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで、今回はですね。
暑いですよ。
もう、でも、本当暑かったよね、今年。
暑いですね。もうなんか、日本じゃないですね、昔の。
本当、熱帯雨林です。
ということで、夏のホラー特集というのをやろうということなんですが。
はい。
でも、夏にホラーをさ、読むって、江戸時代のなんか寄せなんだよね、始まりは。
そうなんだ。
やっぱり日本ですよね。
そう。
ヨーロッパで冬とか夏は効かないですよね。
どっちかっていうとさ、欧米のゴーストもの、幽霊ものとかって、年末クリスマスの時期の方が多くない?雪の中で。
ああ、確かに。
雪とか。
でも、日本はほら、夏すごく暑かったし、昔暖房なかったから、要は怖い話を聞いて震えるっていうので、気分だけ少し涼しい感じになるっていう。
なんか素敵ですね。
そう、心理的な効果。
暴霊のためになる。
風鈴の音みたいなもんなのに。
うんうんうん。
でも、ホラー物って面白いよね。
面白い。
そうですね。
で、今回ホラー小説特集なんで、みんな各自持ってきてるんですけど、これ探すのが楽しかった。
うん。
そうですね。
間違いない。
もうなんか鉄板のものから、みんなが意外と知らないものまでどうしようかって、この探してるだけで楽しいですよね。
でも、こうやって探してみるとさ、パターンあるよね。
あります。
日本は、ここが強いじゃん。
強い。
ヨーロッパのゴーストものが。
ああ。
で、アメリカはやっぱ圧倒的にどっちかって言うとこれが強いんだよね。
そうですね。
ここと、こことここの、デビルとモンスター、でもどっちもすごく強いっていうのがアメリカで、パワープレイで、日本はこの切ない。
心の方ですね。
四ツ谷階段みたいなね。
ああ、なるほど。
話になるっていうさ、面白いよね。
なんかそれ自体が国民性っていうか表してますよね。
で、ここはもう今ちょっとゾンビって独立してる。
もうちょっと別枠ですね。
そう、ホラーの中というよりは、ホラーの外側に一個ゾンビができたって感じじゃない。
抜けちゃいますね。
できましたよね。
で、ここにサイコホラーみたいなのがある。狂った殺人鬼が来るっていう。羊たちの注目ラインだね。
なるほど、なるほど。
いや、面白いよなあ。
でも、その狂った殺人鬼系もやっぱりアメリカ側が多くないですか。
多いです。
だから、なんか人間だろうが、その人間じゃなかろうが、どっちにしてもパワフルでモンスターなものがアメリカは多いですよね。
そうだね。日本は、
力じゃないですね。
どちらかっていうと、なんか理由のないわからない幽霊みたいなのにたたられるとか、
見えないですね。
そうだよね。リングじゃないけど。
心理描写権ですね。
確かに。
いや、でも、まだまだだね。
もっと言いますと。
要はさ、SFとかさ、こことミステリーはさ、もう完全になんかあるじゃない。
一つジャンルが。だから棚としてもこうやってあるけど、本棚が皆さんで。
でも、ホラーはこれぐらいあるだけだもんね。
そうなんですよ。
これなんでなんですかね。僕もさっき話す前にあれでしたけど、なんだろう、今日もこれだけで一回ホラー特集できるぐらいワクワクドキドキするけど、
03:00
意外とその、例えば本のジャンルとかで、もちろんね、角川ホラー大将とか、名前変わっちゃいましたけど、ある割にはなんか本屋さんとかいろいろ行くと、なんか扱いが。
だから、ホラー小説って読者の数が少ないんだよ、実際。
そうなんか。
ごく少数のマニアの人が繰り返し読んでくれているっていう。
それは映画だともっと広いんですか、やっぱり。
映画はもっと広いです。
ですよね。
要は、映画ってやっぱりモンスターを描くっていうのが強いから、モンスターものは全てホラーじゃない。だからサメ映画だとホラーだし。
ゾンビ、悪魔物。で、いわゆるあの、低予算のフェイクフィクションみたいなやつ。
カメラを揃えるみたいなね。
そうそうそう。あの手のものもホラーだから。ホラーは映画ではすごいんだけど、本では少ないんだよね。
でも、なんだろう、二人にも聞きたいんですけど、僕とかうちの子供なんかもよく、なんか学校の怖い話みたいな、なんか本があるじゃないですか。
最近も漫画でもすごい本屋さん行くと、ちっちゃい子向けで、一大ジャンルだってみんな読んでるし、読んでたイメージあるんだけど、
そっから映画になって。
映画に行っちゃうんですかね、もうちょっと大きくなると。
だから、正直さ、大人が読んでこれは素晴らしいっていうホラー小説って、あんまり数はないんだよね。
そうなんだ。
確かに。でも逆に言うと、これは小説をビジュアルにすることのね、良し悪しっていつも話してますけど、ホラーに関しては。
そうなの。
っていう話ですよ。
ホラーに関しては、映像化が成功してることがすごく多いのよ。アニメの映像化はほとんど失敗してるじゃん。ミステリーの映像化も実は難しくて、あんまり成功策がないの。
うーん。
ところが、ホラーに関しては、ドンピシャでハマっている映像化がいっぱいあるんだよね。
なんか、わかるような気もするし、意外な気もしますよね。本来見えないものを自分で想像するから、むしろ小説の方が一番ハマりそうな気するけど、意外とでも人はもう考えたくないから、もうパッて文字通り見えた方がいいの?
なんか、今早川さんが言った感覚で、私は小説の方が面白いと思ってて、映画は見てなかった、あんまり。ホラー映画って。
でも、一つ言えるのはさ、日本はなかなか見せないよね。
見せない。
映画でも小説でも。
その怖さの対象。
そうですね。
キングでもなんでも、最後にさ、なんだそれみたいなバケモノが出てくるじゃん。
イットとかもね。
でも、それをちゃんと見せるじゃん。そこら辺がね、潔いというか、へーって思うね。
絶え間違いない、何かわからないものに追われてる感覚って、でもなんかゾワゾワするっていう感覚。
だから、集大成っていうか、最高がやっぱりリングだよね。
リングね。
井戸のよくわかんないところが出てきて、顔も見えないし、みたいなさ。
まあ、リングが最高峰かどうかは、イットみたいなのもあるし、プレデターみたいなのも怖いじゃん。
へー。
見えない宇宙人に追われるわけだから。
なるほど、怖い。
そうかそうか、最高峰っていうとちょっと語弊があるんですけど、ただ、そう、僕も今回も後でその話も出るけど、何かなって考えたときに、いっぱい面白いのあるんですけど、日本人にとって、イラさんちょっと違うかもしれないですけど、僕ら世代とか、僕の周りも聞くと、やっぱり、ある意味トラウマになったぐらいやっぱりリングは。
ほんと、リングはトラウマ。
正直、話をほとんど覚えてないんだけど、まあ、とにかくね、出てくるっていう。
なるほど、なるほど。
そういう意味では、偉大じゃないかなと思います。
06:00
偉大だね、確かに。ということで、じゃあ、1冊目をいってみようか。
はい。
じゃあ、余平くん1冊目。
はい。
じゃあ、僕からいきましょうか。じゃあ、どっち行くか。じゃあ、こっちからいきましょう。えー、新しい方からいきます。
おー。
はい。これ今、本屋さんでも結構見てる方多いんじゃないですか。新庁舎から出ててですね、えー、災い。えー、織田正邦さんということで、結構鉄板の今話あったんですけど、あえて新しいもの。
これ織田さんってね、まあ、井田さんよくご存じかもしれないですけど、えーと、2009年にファンタジーノベル大賞を受賞して、えー、作家デビューした方で、えーと、残月記っていうのがね、結構有名なんですけど。
うん。そう。残月記がスマッシュヒットになって、で、大注目されるようになったという人なんだよね。
そうそう。
残月記もホラー?
ファンタジー?
残月記はね、でもちょっとホラーファンタジーみたいな。
そう。なるほど。
近未来ホラーファンタジーみたいな。
へー。
いや、で、これは話題なんですけど、これ短編集なんですよ。ホラーの短編集なんですけど。
体のパーツをモチーフにしたホラーなんですよ。
へー。
だからそれこそね、体のモチーフって言ったら川端とかも、井田さんもなんか体で描いてますよね。
そうだね。川端のやつちょっとファローリングしたね。
そうそうそう。なんですけど、普通短編ってやっぱ面白いのと面白いのに波があるんですけど、まあ、これは本当に全部粒揃いで。
え、一つお話教えてよ。
あのね、一番、まあ、これ怖いプラグ。
面白いでもいいけど。
ファンタジーなんですけど、一番は僕はダントツなんですけど、柔らかなとこへ帰るっていう短編で。
うーん。
あの、ある30代くらいのサラリーマンが路線バスに乗り込んだら、「お隣よろしいですか?」っていう女の人が声かけてきて。
夢のシチュエーションだね。
いや、なんですけど、その人がめちゃくちゃ太ってる人で、で、その主人公は奥さんがガリガリの人なんですよ。
で、ずっとその奥さんが初めての女性です。まあ、結婚して、まあ、特に困り事はなかったんだけど、そこからその太った人にすごいもう、やっぱ女性とかこう、全てを感じるようになって。
うん。
で、その人が、その太った人。
うん。
みたいな感じで、バスの中で触ってくるんですけど。
うん。
そこで、あ、もう怖くなって、それでそのバスを降りるんですけど、そこからその数ヶ月の間、至る所で、別人なんですけど、同じように太った人が、「お隣よろしいですか?」っていうふうに来て。
うん。
で、いつしかもうなんか自分はもうその太った人を欲情することしか考えらなくなってって。
うん。
で、もう奥さんと、まあ、奥さんガリガリの全然魅力的じゃない人に見えてって、いつしかその最初に、「お隣よろしいですか?」って言った人に再会したいっていうところから、その後どうなるかっていう。
で、オチは?
オチ、オチ言っちゃっていいですか?
あー、要は、
みたいな。
あー、もうビンゴ。
えー。
まあ、そうだね。
でも、それがやっぱり、まあ、小田さんの本読んでるんであればわかると思うんですけど、なんかもうその描写力とか。
そうだね。
その辺が抜群で、で、ファンタジーでもあるし、怖くもあるし。
それもいいな。
まあ、その他に耳もぐりって言って、こう、失恋した恋人の行方を追って、こう、主人公が最後、耳に潜ってく、えー、主人公の話だったり、あと本を食べちゃったりとか。
うん。
あと、ラフ。パンデミックになるとヌーデミックが起こるんですよ。
うん。
で、それが人類をどう巻き込むかとか。
えー、面白い。
世界中でヌーディストになるわけね。
そうそう。
へー。
なんですけど、まあ、
うわ、怖いんだ。
あのね、僕個人的にはなんですけど、あと影の話も出てきたり、で、小田さんがどうかはわかんないですけど、僕はやっぱり村上春樹さん好きなんで、村上春樹がホラーを描いたら、まあ、ちょっとホラー的なところも軽いんですけど。
うん。
で、それが人類をどう巻き込むかとか。
09:00
うん。
まあ、ちょっとホラー的なところも軽いんじゃないかっていうのが、
えー、でも、太った人の話だね、読みたいな。
そうそう。
めちゃおもしろい。
あの、めちゃくちゃおもしろかったですね。
えー、それは素晴らしい。
ぁ、え、なんですよね、本当に全部、ちょうど今日読み終えましたけど、粒ぞろいで、なんかね、あの、ホラーがあんまり直吉を短編買いやすいと思います。
そ、そうなんですね。
ええ、じゃあ、これは、
え、ほんとに色々言ってみて下さいね。
もしかして、
えー、
なんでしょう、
えー、
ナオキ賞のイメージあんまないんですけど
これは僕だったら次ノミネートしたいな
それだったらいいな
ノミネート上がった時にちゃんと読みたい
災いです
笑いもあるものがあって
なるほどね
じゃあ次私です
これは門川文子の
岸井佑介さんの
黒い絵です
これは多分定番ですよね
最高ホラー系だね
定番中の定番って感じなんですけど
これ確かホラー
第4回日本ホラー小説大賞を
取ってる作品ですね
でも日本はさ
探す時に門川ホラー大賞
っていうのは意外と狙えないかも
門川ですよね
日本ホラー大賞って面白いの多いから
僕もデビューする前に
1個だけ応募したことあるんだよ
え?イラシさんホラーとか
それどんな話なんですか
ゲームの中
孤独な男の子がゲームの中でキャラクターに出会って
でなんか契約を結んで
それでその対戦相手を
そのゲームの中のキャラクターが
殺しに行くっていう話
面白そう
それ今度また書いてほしい
ほんとですね
これが私最初に読んだ
今回写真に読んだ本だったんですけど
緩急がすごいというか
じわじわ追い詰められる感じが
すごく
ヤキシさんはそういうのうまいよね
すごくうまいなと思って
一応多分皆さん知ってると思うんですけど
あらすじとしては
生命保険会社に勤める男性が
保険金の説明に訪れた女性の家で
その女性の息子の首吊り死体に遭遇してしまいます
第一発見者として
で警察は自殺と判断して
それに基づいて保険金も支払えることになったんですが
両親の不審な態度を感じたその主人公は
自殺に疑問を抱いて一人で調査を開始します
でその人たちにこうじわじわと追い詰められる
精神的にも肉体的にも追い詰められていくっていう描写が
もうすごくて
でもう最後助かるって思ったところでまたこう
もう一個大どんでん返しみたいなのがあったりとかして
そうだねなんか本当にモンスターで死なないんだよね
なんかハラハラドキドキできるし
なんかこう人間の怖さみたいな
あるよねこういう人いるよねみたいな
その身近な怖さみたいなのがあって
すごい面白く読めました
そうだねこれは幽霊とか悪魔とか
モンスター出てこないんだよね
人間なんだよね
人間っていうモンスターが
あのその冒頭で保険金飲んでそのほら子供がさ
もう神殿のに話しかけてるあのお父さんかな
もうそっから怖いよね
風邪みたいな
12:00
もう匂いがしてくるよな
そうそうそうそう
家の匂いがね
でもキシさんは今ねあのズーノメの
サムライチさん
そうサムライチさんとキシさんは本当トップランじゃないかな
なるほどそうなんですね
いや面白く読めました
はいありがとうございました
ということでじゃあ僕はちょっとあんまり知られていないこれを
これもね門川ホラー文庫なんだけど
すごくちょっとまあ昔のやつで
もう古本しかないと思うんだけど
ぜひ探して読んでみてください
この人ねすごく出力あるんだ
吉岡さとしさんっていう人なんだけど
これ一冊しかないのよ
これ2本入ってるんだけど
一つがその日本ホラー大賞の短編賞を取った
三枚崩れっていうこのタイトル作で
その三枚崩れよりその次に入っている中編
この薄様見覚おうっていうのがめちゃめちゃいいの
これねアメリカの予算でホラー映画作ったら
これ大ヒットすると思う
へー
どういうストーリーなんですか
えーと明治時代に
流れ者のまあいわゆるその
日本でもアウトカーストみたいな人たちがいたじゃない
その人たちがその東京とかの山奥のある村に
子供3人とか連れて旦那と奥さんとやってくるの
ボロボロのみなりで食べるものもなくて
でその人たちが村人に襲われて
旦那は殺され
お母さんの目の前で娘が殺され
男の子も殺され
で最後に赤ちゃんを背負ったお母さんは
それを見て
まあこのお母さんっていうのが
お前の守護神には
明王様がついてるって言われてるんだけど
自分で油をかぶって火をつけるの体に
背中に赤ちゃんを背負ったまま
それで指でこうやってくじを切りながら
呪文を唱えるのよ
でお前たちの家族
お前たちの戦争
全てを殺し尽くすって言って死んでいくの
こっこわい
でそれ以降
10年とかに1回ぐらい
その明王の化身が
カッコかなんかなのよ
鬼カッコっていう
青い羽のつけたカッコがいるんだけど
それが乗り移った人間が現れて
その村の人間を殺しまくるっていうのを
10年おきぐらいに繰り返してる
こっこわなんだそれ
すごいでしょ
自衛隊の中でもそれに関しては問題になっていて
その特別な
爆魔のを倒すための舞台が
できてるぐらいなの
密かに
でそれの何回目だかの5回目だか6回目だかの
出現っていうのがあって
その村に派遣されていく
自衛隊員と地元の警察官の話なの
へー
でもその過程で
年寄りなんかもう諦めちゃうわけみんな
祈りながらさ
明王様の前でみんなで座って
白潮族で祈ってるのね
そこに人間の大きさのカッコの化け物が来て
包丁で首をこうやってザクザクザクって
おばあちゃんと全部殺していくんだから
めちゃ面白いでしょ
その不死身の怪物をどう倒していくかっていう話なの
しかもそのお母さんが殺されるシーンも
すごい迫力だし
へー面白そう
めちゃめちゃ読みたくなる
これはねちょっとないので
15:01
本当に文庫だけ
この薄様明王というのを
僕のベストにしようかな
おすすめ
三枚崩れ
でも三枚崩れよりは本当のこの薄様がいいんだよね
でも意外とその表題作より
他の面白いの結構ありますよね
イラさんも短編ね
たくさん短編出されてると思うんで
表題作
表題っていうのは基本的に一番面白いものを
持って一応来るってこと
いや違うんだよね
その辺ってどうなんですか
表題としていいタイトルのものを持ってくるの
へー
要はタイトルの
そこで独立してるのか
カッチンなもの
これもさ三枚崩れの方が重たいなっていうのは
章を取ってるからなんだよね
だから薄様明王の方が全然面白いんだけど
それは章を取ってない書き下ろしだから
でもこの人こんな出力あるのに
なんで続き書かなかったんだろうな
めちゃ面白いよ
これしか書いてないんですか
これしか書いてないの
え?
でももう結構ご高齢なんですね
49年前だから74歳ですよ
そっかじゃあもう新しいの書いてくれよと言われてるんだけど
これ素晴らしかったな
なんかホラー小説の私面白いところって
謎解きっていうか
その得体の知れない何かにどんどん迫っていって
その真実を解き明かしていくっていう感じがするじゃないですか
ホラーってすごいそこが面白いなって思うんですけど
なんかホラー小説ってただ怖いだけじゃないですよね
だからさその謎をちょっとずつうまく解き明かしていくっていう
その技がなんかホラー小説の肝な感じね
要は最初に
最初にこれはキツツギの幽霊ですよみたいなこと言ったらもうダメじゃない
正体はわからないっていうのがだんだんとおぼる気にわかってくる
だからやっぱ見たまんだけで終わるものは面白くないですよね
見えないものが何かっていうのがやっぱないと面白くないですよね
だから1本ずつ一番怖かったホラー映画を
いいですね
映画?
いいんじゃない?
でもリング入ってるでしょ
リング入ってます
でも私一番怖かったのはエクソシストです
あれ面白かったよ
面白かったよ
初代エクソシストかな
っていうかあれはもう監督の腕がいいかななのよね
そうなんですか
やっぱウィリアム・フリーデキンってうまい
ノンフィクション系のなんかリアルな絵を撮る人が
腕のいい人がちゃんと撮ると本当怖くなるのよ映画って
なんかこう私が見たやつって
女の子が主人公で
その女の子の首がぐるぐる回ったりとか
なんか変なポーズして階段降りてきたりとか
なんか目が白目になっちゃったりとか
そうだね
多分ああいうのってさっき早川さんも言ってたけど
CG使ってないじゃないですか多分
なんかそれをどうやって撮ってたのかなって
あそこまでやっぱ表現力
いやだからあの辺はもう本当にアイディアだよね
役者さんとかアイディアとかね
特撮もあるんだけどねCGじゃないから
あとこれホラー映画じゃないんだよね
え違うですか
いわゆるジャンルもののホラー映画を撮ろうとしたんじゃなくて
一般作品の中にホラーを作る
なのでその監督もものすごくいい監督だから
へー
だからジャンルものでよしザンビものがあるから
ザンビ作ろうぜじゃないのよね
あー
いい素材があったからじゃあいい監督に良さもちゃんと渡して
18:01
しっかり特撮も丁寧に撮って作ろうみたいなことなんで
ちゃんとメジャースタジオの映画だから
そりゃ腕のいい監督でいい脚本だから面白くない
これ原作も面白いもん
あそうなんですか
へー
よくんは
いやでも僕もリングエクソシストはすぐ出てきますけど
あとはエクソシストに近いとオーメンも怖いし
オーメンね
あとは怖さじゃないですけど
ゾンビ
ゾンビね
ロメオの
ゾンビ
あとは原作逆に読めてないですけど
やっぱりなんだかんだシャイニング
あのチレヘアが
で結構酷評されてますけど
僕はドクタースリープも結構好きで
僕シャイニングとドクタースリープは意外とダメだったんだよな
あと
絵は綺麗だったけど
あとは
ここに入ってないけど
ちょっとチャイニーズホラーで
キョンシーも好きでした
あーキョンシーね
全然怖くないけど
時一世風靡したよね
なんか私すごい記憶に残ってるんですけど
多分あれキョンシーだったと思うんですけど
なんか牢獄に入ってる
偉い皇帝かなんかに
血を食べさせるとその人が死んじゃうみたいな
なんかあったね
おかゆの下に人の血を混ぜて
食べさせるみたいなシーンがあって
それがすごい怖くて
覚えてます
中国人っぽいね
食べ物で人を殺すっていうね
だって禁止になったよキョンシー学校は
やってましたよ
やってましたよ
首つついちゃダメだろ
そのくらい人気だったよ
牧場学校
牧場学校
牧場学校
牧場学校
牧場学校
流石に僕の頃はそれはなかったけど
やってた
教師とグッチャーを禁止
グッチャーなった
はいすいません
僕の方はですね
今日持ってきたこれです
エイリアンのディレクターズカット
やっぱりさっきも言ったけど
いい監督が撮った
ホラー的な映画が
一番面白いかな
エイリアンって面白いんだ
僕これ高校の時に映画館で見て
狭いダクトの中を逃げてる時に
パッと見ると
パッと振り向くと
このダクトいっぱいに
エイリアンがギッチリ入ってきてなくなる
そのシーンを見た時に
劇場で15センチくらい飛んだ
素晴らしい
教師
教師
エイリアンの位置は本当に素晴らしい出来だったよ
アートワークも本当に良かったじゃん
エイリアンの世界造形が素晴らしかったんで
これは僕のホラー映画の中でナンバーワンかな
恐怖って意味では確かにそうですね
でもあれも好きだけどね
スティーブン・キングのものすごいくらいミスト
映画版のミストね
ドラマ版はいまいちなんだけど
映画版のミストと
あと台湾のカイカイカイカイ怪物
カイカイカイカイ怪物
これは台湾のホラー映画では本当に素晴らしい出来なんで
台湾が結構美しくて怖そうだよ
カイカイ怪物全然怖そうじゃないですか
めっちゃいいよ
これ精神ホラーとして素晴らしい出来だし
あとはもう韓国のコクソンです
コクソン
この4本かな
アジアのホラーは
結構いいってことですね
アジアのホラーは出来がすごくいい
21:00
日本と一緒で
恐怖の映画方が
ダイレクトじゃないんだよねアメリカ的に
東アジアは
ダイレクトだけど
韓国も日本もすごいしっとりしてるから
あれなんかこの間
イラさんあの
ディズニープラスのね
悪鬼ね
悪鬼?
あれもどうですか?
あれもね素晴らしいです
あれは今年の上半期の連続ドラマものでは
ディズニープラスの悪鬼がベストかな
キムテリっていうお嬢さんに出てた
可愛い女優さんなんだけど
お芝居すごくうまいし
で悪の設定がめちゃめちゃいいんだよね
子供を殺して
それを月神にするっていう
設定がすごいですよ
しかも殺し方がひどいの
飢え死にするまで水も食料も与えないで
最後にフラフラになってるところに
食べ物とか水とかを
目の前に差し出して
手を伸ばそうとして
これで助かるってほっとした瞬間に
喉をかき切って殺すっていう
子供を相手にそれをやる
韓国人ってすごいなと思って
残酷ですね
素晴らしいよ
話は続けます
ここでお便りとご質問いってみましょう
ライブミュージックさん
30代女性からです
183回の人生相談スペシャルも
楽しく拝見しました
それにしてもノアさんがおっしゃった
2人だから挑戦できるかも
と思って結婚したのに
女性に家事や育児の
しわ寄せが来る件よくぞ言ってくれた
と思いました
確かに男性は外で稼いでくるのが
大変なのも理解できますが
それが免罪婦のようになっていて
わーままの私たちからすると
私も男に生まれて仕事にだけ没頭できる身分が
許される立場に生まれたかった
と思ってしまいます
夫も妻へ家事や育児のしわ寄せが
言っていることを理解し
それについて済まないと思っている
よく頑張ってくれているという言葉でもあれば
まだ救いがあるのですが
それもないのに夫婦関係を円満に続けるって
ほんと難しいなと感じています
そうだよな
もうちょっとやっぱり結婚制度
みたいなもの男女の役割みたいなのも
ちょっと曲がり角に来ているなって感じですね
そうですね
時代があったね
関係性が築けるといいですね
じゃあ次質問です
ホルヘルイスヘルペスさん
ちなみにですね
今日紹介するのはホルヘルイスボルヘスでした
電子は持ってきてるんですね
電子持ってきたんだけど
ヘルペスさんね
本当にヘルペスじゃないといいね
よく本読んでる人ですね
30代男性で
おとらじの皆様こんばんは
先日描写力の回を聞き直しました
俳句というものに
今まで触れてこなかったのですが
575という短い文字数という
制約の中で
場面や風景を切り取る
俳句の世界に感銘を受けました
番組内で紹介されていた
現代俳句の本を入手し
今も日々パラパラと見ております
ところでイラさんは
描写力を上げる方法として
俳句と並び詩を読むのもいいと
おっしゃっていたと記憶しています
私は専学ながら
詩人といえばウィリアム・ブレイクぐらいしか知らず
24:02
それもアルフレッド・ベスターの
SF小説きっかけで
偶然知った程度です
トライアルトライアルだね
もし石田さんのおすすめの詩人や
詩集がございましたら
読んでみたくご教示いただけますと幸いです
これ何がいいかな
とりあえず日本の詩人を
読んだほうがいいんじゃないかな
翻訳ものブレイクもいいし
翻訳ものかイギリスの詩人だったら
有名どころではね
エリオトとかオーデンとか
誰だろうな
でも知らったらイギリスっていう感じなんだよな
でもフランスにもいいのいっぱいいるし
ランボーとかベルレンとか
でも日本人の
特に新しい詩人がいいんじゃないかな
僕もちょうどイラさんに言われて
日本の詩人の詩を
明治とかから
3冊に分かれてなるんですけど
やっぱ新しいほうが
明治の頃って新太子って言って
可用性のある
陰を踏んでいくような詩なのよ
それよりはもっと三文的な
いわゆる現代の三文詩みたいなのがいいと思うんで
僕のおすすめはですね
西脇潤三郎、田村隆一、北村太郎
この3人が
都会に住んでいる
おしゃれな男の人の節談詩っていう感じなので
しかもみんな描写力が素晴らしくいいので
この3人の
文庫本でいいから
先週を買ってきて読んだらいいと思います
田村さんいいですよね
本ね結構どんどんなくなってきてますよ
そう
西脇さんも本当になくなったしな
北村太郎さんもね
そのうち洋平くんからもリクエストがあるので
現代史の特集会をやろうと思います
ということで
この後ホラー小説
そしてホラーにまつわる話
みんなのホラー体験なんかもあれば
聞いてみたいなと思いつつ
続きは4通りのご視聴方法がございます
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ニコニコ動画
audiobook.jp
いずれかの方法でご視聴いただければと思います
詳しくは概要欄をご覧ください
それでは後ほど

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