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2018-10-19

Q.115 職場のいじめが気になります

女性が多い職場にいますが、お局さん達が仕事ができない社員をいじめています。僕にできることはありますか。

【パブリッシュサロン、はじめました】
 
世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。

そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。

そんな想いからサロンは始まりました。

ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。

それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。

誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
 詳しくはこちらから→https://yakan-hiko.com/meeting/ishidaira/top.html

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00:17
こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は115回です。
いらさん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日は男性ですね、24歳の方から、若いですね、いただいています。
職場のいじめが気になります。僕の部署は男性が少なく、おつぼねと言われる人が多い場です、職場です。
そのおつぼねさんたちが、おばさん社員をいじめているのがすごく気になります。
そのおばさんは容量が悪く、ミスが多いのですが、ニコニコして優しいので、僕は好きです。
ですが、その容量の悪さのために、ことあるごとにおつぼねさんたちから悪口を言われたり、
邪見にされたりして、かわいそうに思います。
僕たち男性がいる間は比較的マシで、いないときは数人で囲まれ、わーっと責められているのを何度か見かけました。
あまりに気の毒なので、上司に相談してみましたが、あの人たちには何も言えないんだよ、とお呼び越しです。
堂々と注意するほど、人間ができていない僕ですが、
無視し続けるのも良心がいざいます。僕にできることはありますか?
まあ、これ難しいね。
真面目な彼ですね。
真面目でいい子なんだと思うんだけど、職場の中の権力構造って、
たずん上司がいて、部下がいて、で、言うことを聞くっていうような単純なもんじゃないじゃないですか。
特に女性が多い職場では、女性の間での権力関係っていうのがあるから、
この上司の言う通りなんだよね。
何も言えないし、手を出せないんです。
そのオフィシャルな権力で、
女性同士の権力ではない、影の権力というか、その場の空気とか女性同士の権力なので、
だから、あなたがすごく真面目で何とかしてあげたいっていうのもわかるけど、
表だって守ろうとすると、あなたも標的になるってことなんだよね。
ですよね。
はい。で、実際このおばさん社員っていう人も、本当に容量が悪くて、
もうイージーミスを繰り返してると思うの。
で、多分子供の頃からずっとそういうので、なんか文句言われたりいじめられたりしてるんだよね。
なので、それでニコニコして優しいふうを作ったのか、あるいはもともとそういう性格なのかわからないですけど、
彼女にとってはそんなにヘビーなことではないです。
人生ってそういうことだからって思ってるから。
なので、表だっておつぼのおじさんたちに反対するんではなく、
そのおばさん社員が一人のときに、それとなくフォローしてあげる、
ちょっとしたお菓子をあげるみたいなことを繰り返してるだけでいいんじゃない。
うん。
この職場の権力構造、24歳ぐらいの男の子が何か手を出して帰られるとか直せるような甘いもんじゃないですよ。
ここら辺はもう本当にあるので。
確かにそうですね、伊賀さんおっしゃるように、もちろんこのおばさん社員、つらいかもしれないですけど、
03:01
意外とこの彼が思ってるほどは、かもしれないですよね。
そうですね、もう自分で仕事ができないのはわかってるし、それでもクビにならないでニコニコしてここにいられればいいやって思ってるぐらいじゃないですか。
うん。
おつぼねなんとかって言いますけれど、昔ともかく本当にひどかったのは軍なんだよね。
軍。
軍の中では例えば、ね、小隊、12、3人の小隊でこうやって動いているときに、
例えばドンクスやつが一人いて、物音を出したら全員死ぬみたいなことあるじゃないですか、偵察部隊とかで。
そんなような場合には、できないやつをやっぱり結局いじめて、いじめ殺しちゃうんだね。
要は怖いから。
うん。
そんなことはものすごくあるし、いまだに自衛隊とか警察の中では、消防署もそうなんだけど、いじめ自殺が本当に多いのよ。
うん。
でもそういう、いわゆる実力組織みたいなところではやっぱ生まれるよね。
やっぱりみんな不安だし、怖いし、能率も落ちるしね。
同じだよね、この女性の職場でも。
それって今、軍隊の話も出ましたけど、日本特有のものなんですか?
そういうわけじゃなくて、やっぱりそういう…
もう全然、世界中です。
うん。
世界中で足を引っ張るようなものを、そういうのをなるべく入れないようにするんだけど、やっぱりそのチームの中で一番力が劣るやつはいじめられてるね。
うん。
これって、まずそんなこと無理でしょうけど、やっぱり組織の中には必ずこういうものって出てくるんでしょうね。
このオツボネが例えば定年退職したら、また次の人が出てくるじゃないけど。
そうですね。ただ、形は変わるかもしれませんね。
うん。
だからこの人はもう明らかに、周囲から目立ってしまうほどミスが多くて仕事ができないんじゃないですかね。
うん。
だからまあ、その辺はなんか難しいところだね。
うん。
いや、でも実際一緒に組んで仕事してたら辛いと思うよ。
そうですね。
うん。だからなんか、あんまり表立って、その陰の権力には抵抗しない方がいいと思いますね。
うん。
ちょっとね、胸が痛みますけど。
うん。あんまりヒーローにならない方がいいんじゃないかな。それと、そんなに大したことじゃないです。
大したことじゃない。
うん。これは、この感じだから可哀想だなっていうのはお彼氏疑問わかるけれど、例えばそれこそ本当に自衛隊…。
うん。
潜水艦の中で一人でずっとね、船とかね、でいじめられて、夜海に身を投げるみたいな話に比べれば、あの人別に真相もないし、会社も辞めそうもないので。
まあ、特にこの彼はね。
うん。
そう。
見てる状況ですからね。
そう。だからあんまり頑張らない方がいいと思うね。
うん。
うん。かけながらのフォローで十分だと思います。
そうですね。
さあ、この番組では皆様からの質問を募集しています。
はい。
はい。
はい。
ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。

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