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2024-04-29 23:16

【INTERVIEW#239】運動脳とは何か?│茂木健一郎さん(脳科学者)

*この回は、早川洋平プロデュース番組『タメになる健康エンタメ │ すぽきゃすTV』にゲストとして登場した脳科学者の茂木健一郎さんのダイジェスト版です。
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【運動脳とは何か?】
今回は『運動脳の鍛え方』を著した脳科学者、茂木健一郎さんへのインタビューをお届けします。AI時代を生き抜く上で不可欠な新しい生き方を提案する茂木さんは、「日常のすべてをスポーツと捉える」ことの重要性を強調します。人との出会いや仕事、そして精神的な限界を超える方法にいたるまで、運動脳という独自の視点からうかがいました。(2024年1月取材)

【茂木健一郎】もぎ・けんいちろう
1962年東京生まれ。
東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。脳科学者。
理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職はソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究する傍ら、文芸評論、美術評論にも取り組む。
『運動脳の鍛え方』(茂木健一郎/リベラル社)
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はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。
公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。

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#茂木健一郎
#運動脳の鍛え方

▼目次
OP
茂木健一郎さんのご登場
運動脳とは?
運動が始められない人へのアドバイス
友人・堀江貴文のアニマルスピリッツ
やり抜く力(Grit)を身につけるには?
活躍し続ける人の条件
自分に合う運動法を探す価値
子供達のこれからを生きる力
茂木さんが心掛けている健康法
脳の力をフル活用する茂木さんのランニング
運動と創造性
メンバーシップ随時募集中

サマリー

茂木健一郎さんは、今回のゲストです。彼は脳科学者です。運動脳について話しています。モギさんはハワイに住んでいます。そこでは日本人観光客が多く、さまざまな業種で経験を積むことができます。そして、ハワイでの生活は彼にとって新たな成長の機会です。ランニングや運動中にインスピレーションが湧くことやデジタルデトックスの効果、脳の活性化のポイントについて、茂木健一郎さんが語っています。

脳科学者の茂木健一郎さん
こんにちは、早川洋平です。今回のゲストは、脳科学者の茂木健一郎さん。
彼が提唱する運動脳についてお話を伺いました。
なお、今回は僕がプロデュースするスポキャスTVとのコラボ企画での収録となっています。
フルバージョンは概要欄に記載したスポキャスTVで全4回にわたりお届けしますので、ぜひそちらもお楽しみください。
それでは本編をどうぞ。
さあ、今日はお待ちかねです。脳科学者の茂木健一郎さんをお招きしています。
よろしくお願いします。
今日はですね、茂木さんが昨年出された【運動脳の鍛え方】という。
わあ、いっぱい付箋してくださってありがとうございます。
この著者インタビューでですね、お話を伺いたいんですけども。
これ始まる前になんですけど、この港未来とかって来ることって。
いや、よく来ますよ。仕事でやっぱり来るんで。
学生の頃とか来てるときどうなるのかなと思ってたんだけど、だんだん形が見えてきて。
まあ、だから横浜美術館はよく仕事で来るし。
あとここら辺も、FM横浜?
はいはい、そうですよね。
うん、あそこもよく来るし。よく来ます。
ああ、そうですね。
運動脳の鍛え方
好きです。
ただ、僕ちょっと弱点があって。
なんですか?
これまだ載ってないの。なんか新しくできてない。
ああ、ちょっと賛否ありますけどね。
謎のあの、なんなんだろう。
あの、ケーブルカーって。
ああ、ケーブルカー。
あれ、俺まだ載ってなくて。
僕も載ってない。
僕も載ってないんですよ。
あれ、みんな載ってないんだ。
いないと横浜の人は載ってないみたいな。
乗りたいなと思ってますけど。
じゃあ帰りぜひね。
ありがとうございます。
ちょうどね、なぜ横浜の話を伺ったかと言うと、ちょっと個人的なことを伺いたいんですけど。
モギさん、僕以前ね、14年前、ちょうど起業するかしないのときに、ご縁あって日本装でちょっと引退したんですけど。
そこから久々なんですけど。
その直後にですね、横浜のワールドポーターズってある。
ワールドポーターズで、モギさんとお母式方がですね、買い物してて。
モギさんの偽物って多分いないと思うんですよ。
時々いるんだよな、あのバイオリン弾いてるやつとか。
あいつがどれだけ俺と間違えられるんだよな。
バイオリンじゃなかったですか?
バイオリンじゃなかった。
モギさんこの前はありがとうございましたって言おうとしたら、リュックショってものすごい勢いで走っていったんですよ。
でもそれ確かに俺っぽいな。
失礼ながら、番組はテンション高いけど、普段いつも一人でブツブツ喋ってるわけじゃないじゃないですか。
ですけど、いきなり走っていかれたんで。
それはやんなくちゃいけなかったんだろう。何かに間に合わせなくちゃいけなかった。
ゾーンに入ってました。
よく走る。
そう。なので、この運動の鍛え方でね。
モギさんが個人的に走ることの話もされてました。
その中でアサランはされてますよ。
それとは別に普段も法則で動くこととか、普通に移動する時もちょっと走るみたいに書いてたような。
そうですね。今日一番お伝えしたいメッセージは一つ。この本のメッセージでもあるんですけど。
人生すべてスポーツだっていう視点は絶対にこれから持った方が良くて。
仕事だって企業だって勉強だってスポーツの概念拡大しないと、これから21世紀には特に人工知能時代には勝てないと思ってるんで。
ここ24時間スポーツやってます。
やっぱそうですよね。
例えば物を動かしてここに持ってくるっていうのが一つのスポーツなんだよね。
仕事する時にみなさんいろいろタブレットとか持ってるけど本とか、仕事机の周りに整えておくじゃん。
あれもある種のスポーツなんだよね。
何かを運んでるわけだから。
競技の名前がついてないんだけど、スポーツだし。
あと人と人とを合わせる、あるいは人に会う、そこで知り合いになるっていうのもネットワークの中におけるスポーツだから。
そういう時なんかみんな将棋とかチェスはマインドスポーツだっていう言い方するんだけど、
それを一歩進めて人生すべてスポーツ。
企業もスポーツ、経営もスポーツ、編集もスポーツ、と思ったら楽しくないですか?
楽しいですね。そしてもう結論言っていただいちゃいましたね。
いやいや、今結論だったもん。
まあよくあるじゃない、YouTubeで結論最初に言っちゃうやつとか。
そういう感じでちょっとね、今日はね。
なるほど。
精神的ハードルとリミッターの外し方
2つちょっとまず伺いたいなと思ってて、今のお話伺っててももちろんこの本読んでも、
運動が脳や体に良いというのはもちろん理屈では分かる。
重々分かるんですが、2つやっぱり精神的ハードル問題と物理的ハードル問題があって、
1つはそのシンプルに良いと分かってても始められない、続けられないっていう方がいると思うんですよ。
ズバリそういう精神的ハードルでそもそも始められ続けられないっていう方に。
脳って安定装置があって、よく言われることだと思うんですけど、
100パー出せるとすると30パーぐらいで運用してると。
本当に全力でやってるつもりでだいたい30パーぐらいしか出せてないと。
で、なんでそうなってるのかというと、リミッター外すってリスクを伴うんで、
それがねばしとこうみたいに思ってるわけだよね、脳がね。
今言った身体的な限界の前に精神的な限界が来てるっていうのはそこなんで、
リミッター外すってのはすごく難しい。
よく言われてるじゃないですか、新記録が出るとそれまで100メートル10秒切るって誰もできないと思ってたのが、
1人が切るとどんどんみんなできるようになるみたいな。
あれがまさにそうなんだよね。
僕なんかだとやっぱり学校で教えることが多いんで、
学生だったら勉強でリミッターつけちゃってるやつすごく多いのと、
あとやっぱり仕事でも、俺は仕事この程度だなって思ってるやつっていなくないですか、周りに。
いない?
います。
あれはまさにリミッターつけちゃってる。
最初からね。
それを外すってのはこれいろいろコツがあるんだけど、
自分で自分を追い込むってのは一つのカギみたいね。
清水博之さんなんかは長野オリンピックのスピードスケートで9メダル取られましたが、
本当に自分で自分を追い込む。
だから今、誰か他人を追い込むとそれはハラスメントになっちゃうんだけど、
自分で自分を追い込めるかどうかだよね。
自分だったら最後は手加減ができるから、これ以上無理だと思ったら。
自分で自分を追い込むっていう、そういうアスリート魂がリミッター外す上では大事かなと思うんですけどね。
そういう意味ではよくね、本当に僕も農学者の方、もぎさんも含めて今までインタビューしてきましたけど、
やる気の考え方。
やる気出ない人にはやる気ってやらないと出ないよみたいな話もあるじゃないですか。
その辺ってもぎさん的にはどうなんですか。
アニマルスピリッツっていうのは誰にでもあって、
よく人工知能ができると我々は何もしなくてサボってられるよっていう人いるけど、
いや人間で何かをやるざるを得ないっていうのがケインズの言うアニマルスピリッツですよね。
アニマルスピリッツって誰にでもあるんだけど、やっぱりね、学習性無力感みたいなものかな。
俺の友人だと堀江孝文なんて本当にひどくて、
あいつ本当にいつあってもアニマルスピリッツしかないみたいな。
この前ミノワコースケと3人で定談したんだけど、
ミノワは堀江に比べると大人しい動物だなみたいな。
堀江最強のヤバい動物だなって感じが。
白雪と比べても堀江のヤバさって際立ってる感じですね。
堀江が何が非凡なのかっていうと、アニマルスピリッツが非凡なんだけど、
でもじゃあなんで堀江はそうなっていられるのかっていうと、
抑えてないんだよね。これ僕キーワードだと思うんですよ。
全東洋が抑えちゃってる大抵の場合、堀江は抑えてないから。
ツイッターの発言見てても分かると思うんだけど。
いかに脱抑制するかっていうのがやっぱり鍵なんじゃないですかね。
この本の中にもありましたけど、松岡それこそ修道さんだったり有森彦さんだったり、
運動によってやり抜く力が身に付くっていう話。
グリッドですね。今注目のグリッドですね。
やり抜く力を身に付けるために運動したいけどやり抜く力がない。
だからできない。続けられない。このジレンマどうやって抜けるんですかね。
トレーニングであるのは拒んざめ戦法っていうのが、
ペースメーカーがいるとみんな記録が急に伸びるわけで、
だから有森さんにしろ松岡さんにしろグリッド。
やり抜く力がある人をペースメーカーにして、付いていくって言ったら一つの手かな。
それこそテニスとかゴルフもそうかもしれないんだけど、
いろいろ勉強とか仕事でも、この人すごいグリッドあるなって人いたら、
その人をペースメーカーにすることをお勧めしますね。
そうすると自分の中の潜在能力が出てくるっていうか、
あ、いけるんだみたいな。
身近にすごい人いたりすると、僕自分も伸びた経験あるんですよ。
本当?テニスでやっぱり?
テニスもそうですし、あと仕事でも、
一番最初勤めてたのは建設会社で5年間ぐらい勤めてたんですけど、
辞めちゃったんですよ。
それで思いっきり芸能関係の仕事をされてたんですよ。
なんかそういう雰囲気あるね。
ところに飛び込んだんですよ。
僕あるアーティストさんに会って、
なめちゃったのソフィアの松岡光さんっていう人が、
そしたら僕その人についてずっと3年間仕事してたら、
今までの無理だろって思ってたそういうものが一回外れた記憶があったんですよ。
なんでやんないのとか、なんでできないのとか、やればいいじゃんみたいなことを散々言われて、
そういった経験があったんで、今お話し聞いた時にすごく大事だなって。
いや、俺それさ、あいう芸能、エンタメ系の人って競争がすさまじいんで、
そういう根性ある人しかそこにいないっていうか、
鏡の国のアリスの赤の女王仮説っていうのがあって、
赤の女王がずっと走ってて、アリスがなんで走ってんのって言ったら、
この国では同じところにいようと思ったら走り続けてないと同じところにはいられないんだって言うんだけど、
一個一個に対するエネルギーの注ぎ方が半端ない。
だからピコ太郎のマネージャーの小坂大魔王っているじゃん。
ピコ太郎と絶対同じ場所にはいないんだよ。
小坂大魔王が言ってたんだけど、PPPはすげえ音作り凝ってて、
エフェクターなんとかっていうのを使ってて、
とにかくちょっと本当に超オタクの世界。
あの音が。
で、そこまでもう徹底的に作り込んだから、ジャスティン・ビーバーに届いて、
ジャスティンがこれいいねって。
そうじゃなくて、ジャスティン・ビーバー絶対拾わないんだよ。
ちょっと面白いってだけだと思う。
エンタメって本当にプロテニスプレイヤーとかと同じように、
ハワイでの経験
すさまじいグリッドの世界っていうか、
ここまで絞り切れたのっていうのをさらに先にいかないと競争で勝てないから、
いい経験しましたね。
それはもう僕にとってよかった、本当に。
ストリートミュージシャンでやってる奴いるじゃん。
ちょっとかっこいいとかちょっとかわいいとか、
あの程度じゃ絶対ダメだから。
こいつらゆるいなぁみたいな思っちゃう。
でも今ペースメーカーの話ありましたけど、
人生において、それが言い方いろいろ。
ペースメーカー、ロールモデル、メンターとかありますけど、
やっぱりそういう人にどれだけ食らいついてやりにいく、
そしてそういう環境を作るかってかなり変わりますね、人生ね。
昔、プロフェッシャーという番組をやってた時に、
藤沢さんって聴教師の人が来て、その話がすごく俺印象に残ってるんだけど、
競馬の聴教って早い馬と遅い馬を一緒に走らせるって言うんだよね。
これ二重の意味があるんですって。
だから一つはね、遅い馬が早い馬に引き連れて早く走るってのもあるんだけど、
もう一個が、早い馬も遅い馬がいるとちょっと合わせるじゃん。
それが長持ちする競走馬になる秘訣なんだってさ。
ちょっと自分よりトロい奴いるじゃん。
そういう奴にちょっと助けてあげるっていうか、
ちょっと様子見ながらお前ついてこれてるかって。
やれることが、そのグリッドの持続可能性っていうか。
自分一人だけで走ってると、長持ちしないらしい。
仕事とかでもちょっとトロい奴指導したりしません?
後輩とか一緒にいると、ちょっと今本気で分かれる気がしました。
そういうの大事なんですよ。
何やってんだよ、お前っていう奴がすごく大事だったりして。
そういう奴と一緒にやれるということが、
自分にとっても成長の糧になるっていうことがあるみたいね。
哲学ですね、今日。運動は人生の一つ一つの行動で。
哲学でしょう、それは。
モギさんがyoutubeでもね、人生で好きなことがなかなか見つからないとか、
そういう人に対するアドバイスも同じようなことをおっしゃってましたよね。
そもそもまずいろいろやっぱり行動をやってみて、そこで見つかるみたいな。
今年はパリオリンピックがありますけど、
昔オリンピックっていうと理想的な身体があって、
こういう実習競技やる人みたいな、そういうものを目指すっていうイメージがあったと思うんだけど、
タメ製第二に聞くと、オリンピックの選手もらって、
鬼人変人ショーみたいな感じだったよね。
いろんな体型の人がいて、
方眼投げの人はこうだし、
短距離でも100m向きの体型があって、
タメ製の場合は中学までは当時の最高のスピードで記録をしてたんだけど、
高校からダメになったんだって。
何か関節の形とかが向いてなかったらしい。
彼はそれでハードルに転向して、
サムライハードラーで日本人で初めて世界選手権でメダルを取ったんだけど、
それくらい何に向いてるかって、
もし競技やるにしても、本当にやってみないと分かんないんだって。
だからある競技が苦手な人も別のことやるとすごくハマるかもしれなくて、
いろいろやってみないと分かんないよね。
今自分の子供たちが何に向いてるだろうとか、
どうのこうのってあるじゃないですか。
いろんなことをやってみることっていうところがすごく大事なんじゃないのかなと思うんですけど、
子供たちが今後日本で生きていく、また世界で生きていくって考えた時に、
どういった形で今後の子供たちっていうのを考えてらっしゃるのかなと思うんですよ。
本当にね、僕ここに来る時にも大きな塾の広告が出てたりして、
そういうのも未だに日本では力を持ってるじゃない。
ストイックな生き方と真理
一方で僕の周囲でも、
親はすごくある意味では学歴が高い親なんだけど、
うちは中学受験なんかさせませんと。
普通に公立中学行きますっていう人も随分いるんですよ。
子供たちのこれからの生きる力って計画して実行していくっていうか、
いわゆるプロジェクト型学習とかアクティブラーニングってことだと思うんですよね。
僕の経験だとやっぱり運動って目標立ててスケジュール管理して、
さっきおっしゃったじゃないですか、忙しくて運動ができないっていうんだけど、
その中でも何か時間やりくりして運動できるようにするとか、
そういうことすべてがやっぱり生きる力ってことでは役に立ってくると思うんで。
誤解を恐れなく言うと受験っていうのも一つのプロジェクトなんだよね。
この日にこの中学はこういう問題出すから、
じゃあ逆算して4年生ぐらいから準備をしましょうとか、
鶴亀さんがどう思うとか、そういうプロジェクトでしょ。
でも今はひょっとしたらマインクラフトでプログラミングしようっていうプロジェクトとか、
ユニティでちょっとゲーム作っちゃおうとか、
パイソンやろうかとか、あるいはちょっと英語やろうかとか、
いろんなプロジェクトがあり得る。
それこそ夜遊びの大成功で見ても分かるように、
ボカロピーとして音楽作るとか、
トラックメーカーやるとか、そういうプロジェクトだって、
ひょっとしたらすごくいい将来につながる可能性もあるわけだから、
僕の感覚で言うと従来型のお受験っていうのは、
子供がやるといいかもしれないプロジェクトの一つにすぎなくて、
他にもいっぱいプロジェクトがあるから、
しかも日本を出ると、むしろお受験的なプロジェクトってまったく評価されてなくて、
むしろ君は何やってきたの?って、
そこで受験してきましたって言ってもあんまりアピールしなくて、
こういうオンラインのなんか作りましたとか、
こういう音楽作りましたっていうのが、
よっぽど国際的には評価される時代だから、
そこらへんちょっと発想変えたほうがいいと思うんですよね。
こうあるべきみたいなものが強い中で生きてきてるんで、
僕も早川さんもちっちゃい子供いるんで、
やっぱり感じながら子供本人が生きたかったらそれはいいんじゃない?
この本の中でもまさに書いてあることだと思うんですけど、
せっかくなんでこの本にどちらかというと書いてないことでも僕個人的には嬉しく、
そして脳科学的なエビデンスがない方が面白いかなとも思ってるんですけど、
モギケンイチロウが本当に心身の健康のために心がけていること、
食事、運動、睡眠サプリ、ガジェット、何でもいいんですけど、
一つ挙げていただければ。
今3冊目の英語の本を書いていて、
それはストイシズムっていわゆるストイックな生き方っていうことなんですけど、
それはすごく深い話で、
ストイックな生き方って例えばね、
ストア派の学者が一番重視したのって感情のコントロールなんですよ、気度愛楽の。
これ脳科学でいうと前東洋のリアプレイザー、再解釈って言うんだけど、
怒りってあった通じじゃないですか、
怒りがいけないっていう風にしちゃうと、
怒るっていう感情自体は出ちゃうんですよ、どうしてもこれ。
脳の返答体っていうところで。
それをどう自分が解釈するかっていう方が大事で、
それをストイシズムっていうか、
ストイックな人たちっていうのは研究してきたんですね。
Amazonの経営哲学っていうのは、
実は真理に基づく経営っていうことを言っていて、
Amazonでいうと物流とか品揃えとか、リコメンデーションのアルゴリズムとか、
お金儲けしたいから短期的にこういうことをやるっていうのはあるかもしれないんだけど、
Amazonの経営哲学って、
真理に基づく経営をしているというのが彼らのスローガンなんですよ。
場合によっては社内で意見が対立したときに、
ランニングとひらめき
どっちの意見も間違ってて、
真理は別のところにあるかもしれないっていう。
実はこれストア派の哲学と近くて、
我々が生きる上で体の動かし方とか心の動かし方って、
いろんな意見があるんだけど、
実は正解はそこじゃない真理のところにあるかもしれないっていう。
これがストイックな考え方っていうことで。
そこには感情に作用されないとかいろんな言い方されるんだけど、
一番ポイントは真理に近い生き方?
この間ちょうどレックス・フリードマンの、
ジェフ・ベイソスの対談を見てたんですけど。
見てたんだ。
やっぱり本当に真理とか、
思ってたジェフ・ベイソスとイメージと全然違って。
どういうふうに思ってたの?
まず率直にいきなり帝族にならなくて、
思ったよりマッチョだなっていう。
あいつはね。
意外とだからそうなんだよね。
アポロ11号の地球に戻ってきた戦隊を海から引き上げて、
自分の豪邸に飾ってたりしてるんだよね。
宇宙に行きたい人なんだあの人。
だからそのためにアマゾンやってるみたいな。
イーロン・マスクも火星に行きたいからテスラとか。
強烈ですね。
レックスとかやってると。
強烈なんだけど、あれみたいに感動するよね。
彼らにとって真理があるんだ。
宇宙に行きたいとか。
そのためにビジネスをやってる。
そういう形してる人ってすごく爽やかな感じするんですよね。
ちょっと違うとこにいますよね。
なんか俺よく日本で最近、
ベンチャーでブイブイ言わせてるやつとか見ると。
ちょっと抑え気味でお願いします。
何のために生きてるかって言うと抑え気味でね。
お金儲けること自体が目的みたいな。
そこには真理はあるんだろうかと。
ちょっと隔路にまた入ってますけど。
僕もモギさんの影響でランニングを毎朝10キロでみたいな感じで。
旅ランもこないだアイスランドとかポルトとか。
アイスランド行ったの?
2回目だったんですけど。
ポルト行ったの?
走るためにやっぱり行って原稿を書いたりしてるんですけど。
すげー。
モギさんランニングの時にいろいろひらめくって書いてるじゃないですか。
すごくわかるんですけど。
いわゆるまずランニング中に音楽とかオーディオブック聞いてるのかっていうのは。
聞かないですよ。
やっぱり聞かない。
それはそのほうがひらめきやすいとかっていうよりも
単純にあんまりモギさんそもそも何にも入れたくない。
走ってる時のディフォルトモードネットワーク。
アイドリングした時に活動する神経回路の機能をマックスにするためには
何もインプットしないのがいいから。
理屈では。
音楽とか聴く人ってリズム作りたいんだと思うんだけど。
そうするとそのリズムに支配されちゃうんで。
走るペースを維持したいとかそういう意味だと音楽も使い勝手あるかもしれないんだが
ひらめきとかそういう意味においては音楽がきっと邪魔になると思いますね。
そうなんですね。
運動中のインスピレーションとデジタルデトックス
まあその中でメモを取る時っていうのは
なんか本当にiPhoneのメモを使うんですけど。
まあiPhoneしかねえもんな。
その時は立ち止まらずに走る?
立ち止まる立ち止まる。
そこは立ち止まるんですか?
それは立ち止まるよ。
立ち止まるじゃん。
僕は走りながらでちょっと甘いんですけど。
ダメですよね。
それいいんだけどね。
大変じゃないですかね。
しゃべるからよね。
はい。
ですよね。
その中でもう一個だけ聞きたいんですけど
やっぱり今日話しかかってた最初にも運動って別にスポーツだけじゃないよと。
いずれにしても動くことでインスピレーションが湧いてくる。
僕もランニングのおかげでインスピレーションとかレジリエンスとかすごいついてきたんですけど
ただ一方で
ランニングしてるから全トヨで運動してるから活性化っていうのは理屈わかるんですけど
例えば車運転してる。
あと飛行機の中。
もっと言うとシャワー浴びてる時っていうのは自分自身は動的なわけじゃないじゃないですか。
そうすると自分ではなく高速運動のエネルギーの中にいること自体が脳にいいのかなみたいに思ったんですけど
その辺はどうですか。
高速運動してるってのは一挙両得って意味の意味では本当にいいんですけど
脳の状態に即して言うとリラックスしてることが大事で
飛行機とか列車の中とかリラックスしてる状態だとひらめくんですよね。
加えてランニングがいいのはこれいろんなエビデンスあるんですけど
例えばルームランナーの上で記憶課題やると記憶の成績が良くなるみたいな研究もあったりして
ランニングが最強なのは脳の部位で言うと運動や補足運動や運動前夜
それから大脳規定核洗状態とか小脳とか
そこらへんの回路が無意識に動いてるんだよね。
だからランニングしてる時ってもう意識してないから
運動しつつ下からなんかちょっと炎で燃やしてるみたいな感じ。
それで脳の全体の活性化が図られつつ
アイドリングした時に働くディフォルトモートネットワークが活性化するっていうのがすごく大事なポイントだと思います。
脳の活性化と運動の効果
走れメロスなんかだとメロス走りながらずいぶん考えてるじゃん。
あの状態?やっぱり走ってる時って考えるよね。
いや考えますよ。そして走ってなかったら僕たぶん死んでると思います。
まあだからストレス解消にもなるし
それから何よりも今だと見逃せないのがデジタルデトックス
ずっとスクリーンタイム長いから
走ってる時ってさすがに堀江なんかはジムでモニター見ながら走ってるらしいんだよね。
僕はやっぱりロードワークをお勧めしますね。そういう意味でデジタルデトックスっていう意味で。
でも大体僕の周りで成功してる人たちってのは生活の中にスポーツを取り入れてますよね。
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます。
この度スタートしたメンバーシップでは各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで
2000人以上にインタビューしてきた僕が国内外の取材
そして旅の中で見つけた人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います。
ここでしか聞けない特別インタビューや基礎トークにもアクセスしていただけます。
随時これは面白いこれはいいんじゃないかというコンテンツもアップデートしていきますので
そちらも含めてどうか今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。
なおいただいた皆様からのメンバーシップのこの会費はですね
インタビューシリーズの制作費だったり国内外のインタビューに伴う交通費宿泊費
その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。
最後になぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか少しだけお話しさせてください。
この一番の理由はですね僕自身が人の話によってうつや幾度の困難から救われてきたからです。
そして何より国内外のたくさんの視聴者の方からこれまで人生が変わりました。
毎日すぐ勇気をもらいました。救われましたという声をいただき続けてきたからに他になりません。
この声は世界がこの中に見舞われた2020年頃から一層増えたように思います。
これは本当にありがたいことです。
ただ同時にそれだけ心身共に疲弊したり不安を抱えたりしている方が増えていることに関わらないその裏返しであると僕は強く思っています。
正直に言えば各僕自身も15年以上前に起業して以来最大のピンチといっても過言ではない時期をこの数年送り続けてきました。
でもこんな時だからこそ森に入ることなくインスピレーションと学びにあふれるまだ見るインタビューを送り続けることがインタビュアーとしての自分の使命なのではないかと強く感じています。
世界がますます混迷を極め先の見えない時代だからこそ僕はインタビューの力を信じています。
これまでのようにトップランナーや戦争体験者の方への取材はもちろん今後は僕たちと同じ姿勢の人、普通の人の声に耳を傾けたりややもすると打ち抜きになってしまう今こそ海外でのインタビューに力を入れていきたいと思っています。
そして彼らの一つ一つの声を音声や映像だけでなく本としてもしっかりと残していきたいそう考えています。
そんな思い共感してくださる方がメンバーシップの一員になってくださったらこれほど心強くそして嬉しいことはありません。
ぜひメンバーシップの方でも皆様とお耳にかかるのを楽しみにしています。
以上、早貝大平でした。
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