岡田 そして、前ちょっとつらかったものがあるわけにも。あるいはそれがダメだったら新しいものを。その時に面白いことやってればいいんです。それ以上のことも望んで、詳しく自分が今やってることはいいんだろうかどうだろうか。それはもういいにしましょう。
ですよね。そこを問い始めちゃうと。 岡田 そうですそうです。それはもう終わらない。
でもなんかおかげさまで、そういう意味ではすごい、もともと日本語の本が家に何千冊あって、それでワクワクするんですけど、これに英語も加わってきて、困ったなと思いつつちょっと嬉しいみたいな。
じゃあそこは、でもこの本でもあって最初おっしゃってた、やっぱりお勉強じゃないから、まず幸せなちょっと積読閉読みたいな。
岡田 面白い、そうですそうです。嬉しく楽しんだらそのままいけばいいんで。今まで読んだ中で一番面白かったのは何ですか?
ああでもベタにですけど、あれです。フォレストガンプかな。 岡田 ああいいですね。いつ頃ですか?それ読んだのは。
それも10年ぐらい前ですかね。その時に逆にこれを知らなくて普通に読んでました。
岡田 あのね、それはね全体にね、まだまだね、緩みきっていない。ほぐれきっていない。
あの僕いつも読書相談の時には今のように聞くんです。最近読んで面白かったのは何ですか?何々ですって、その答えが出てくるまでの時間を僕は見ている。
ちょっと時間がかかるようだと、ああこれは一番楽しんでいる読み方ではないなって思う。
時間がかかるようだったら読んだのはいつですか?って聞いてみる。それが例えば先月ぐらいでも僕は、ああちょっとまずいなって思う。
なるほど、もう即出てくるもんだ。 岡田 そうそういう質問で僕は熱を測っているようなもんですよね。一番いいのはやっぱり何かですって。その瞬間に目が輝いたりするんですよ。
まだちょっとお勉強とか何かが抜けてないかもしれないですね。
岡田 それはね、なかなか抜けるもんじゃないです。簡単には抜けないけれども、徐々に抜ける方向を目指した方がいい。
それからもう一つ聞くことがあるんですけど、今まで辞めた本何冊ぐらいありますか?
辞めたのは50冊ぐらいあるんじゃないですかね。 岡田 ああそうですか。今まで全部で何冊ぐらい読んでいると思いますか?だいたいざっと。
でも100冊あるかないかぐらいじゃないですか。 岡田 ああそうですか。それでその中で50冊ぐらいが途中で辞めた。
いやもっと辞めてますね。 岡田 ああそうですか。
読み切ったら多分20冊もないんじゃないですか。 岡田 ああほんと。良い面と悪い面と両方あります。数はいいです。
それからものすごく少ない人がいるんですよ。1割とか2割とか。それはね、頑張りすぎって僕は言うんです。もっと辞めなさいって。
ですね。逆ぐらいでいいわけですね、割合が。8冊ぐらい辞めても。 岡田 ああそうですそうです。そうですそうです。
だって適当にこうやって持ってくるんですからね。そんな面白いって思えるものはなくていいだけですよ。
ただこの方の考え方では、面白くなかったら途中で辞めちまえばいいんです。
そうするとね、読んだ本よりも途中で辞めた本の方が多いぐらいの方が僕としては健康な読み方だと思う。
もう一つの面、良くない面としては、そうすると今まで読んだ数が20冊とか30冊とかそういうふうになりますよね。
1冊どのくらいの長さがあります? いやもうほんとピン切りですね。このいわゆるフーワーズみたいな薄いものの方が6、7割で、
残りの3、4割がペーパーバッグみたいな感じですかね。 何語とか何ページは挟まってないですね。
冊数までは言えないですかね。 なんか、はい。
薄い本といってこれを手に取ったってのはダメ。
いわゆるこの本の中でも紹介されてたら、めちゃめちゃ子供の本との絵本も何冊も、ああこういうのも読んでますよ。
もちろんI want my hat backとか、この辺も。 はいわかります。
そういうのを入れれば読んでますね。もうちょい。 どれぐらい?これの冊数多い方がいい?
全然まだ全然です。20冊とかそんなに少ないですよね。
だいたい10分の1ですね。それが必要な量の。
200冊、300冊とか。 はいはい。少ないです。そのぐらいはいかないといけない。
場合によっては1000冊とか2000冊、本当に絵と一緒に体の中に言葉が馴染むにはね、やっぱりそのぐらいの数がいる。
絵本というのは単語数少ないから多読にならないんじゃないかって思うかもしれないけれど、
それは言葉を単語と考えるから少なく見えるんだけど、
実は言葉っていうのは白い紙に印刷した黒いカツ字ではなくて、
言葉っていうのは生きた人間に対して生きた場で使うものだと。
その全部が再現されているようなものが、いわば僕らが言葉を獲得するときの原料でなきゃいけない。
文字だけなんて本当に痩せた形なわけで、最初のうちは少なくとも文字が少なくて、
絵がいっぱいあって、そこに朗読があってっていうふうにして、つまり完全食品って僕は言うんですけど、絵本は。
そういうものを体にたくさん入れて、そうすると言葉が出てくる風景とか表情とか考え方とか、そういったものが全部体に入って、
その後で言葉を聞いただけで、文字を読んだだけで、そういうものがパーッと浮かんでくるようになれば文字ばっかりでもいい。
一言で言うと、早川さんの場合にはまだ絵本や音、朗読、そういったものが足りない。
特に10年前っていうのは、それは。
ちょっと重病ですね。
そう、重病ですね。肝フル剤って言うんですか。心臓マッサージしなきゃいけないかと思うぐらいだから。
僕、今お話しかかってて、また重病があってですね。この本の中でもある、絵本のアプリ、エピックってあるじゃないですか。
あれをもうこの2年やっていて、手軽に読めるんで、最初楽しんでたんですけど、いつしかですね、うちの一番下の娘、小2、当時幼稚園だったんですけど、
パパ見せてって言ってて、いつの間にか読み聞かせになるしいいかみたいに思ってたら、僕はやっぱり日常の忙しさとかにかまけて、その娘が毎日読んで。
しかも当然、長川さんおっしゃったように、なんて言うんでしょう、お勉強じゃなくて。
もうなんかよくわかんないけど、そのクイズがあるから最後楽しいみたいな、毎晩やってるうちにどんどん見て読めるようになってきて。
やっぱ娘にオカブを奪われてというか。
1個あるのは、その病に侵されてることもあるんですけど、もう1個だけちょっとエクスキューズさせていただくと。
絵本がどうこうっていうより、今回もそうですけど、僕やっぱりインタビューがライフワークなので、国内が有名有名老若男女関係なくこれぞっていう方がいたらお話伺いに行くんですよ。
で、今回ももちろん坂井さんにお話聞かせていただくのもそういう理由なんですけど。
そういう中で基本的に本を読む時っていうのは、個展とかは別として、この方に会いたいなと思って読むのか、読んでからこの方に会いたいなって思うのか、どっちが先かケースバイケースなんですけど、そういう感じなんですよ。
自分の趣味の動画を探すっていう風な言い方を少しずつ変えております。
趣味ですね。そう、だからやっぱり最初の話に戻るんですけど、どこまでも、個人的にはですけど、一番しっくりくるのは、これだけ英語の話をさせていただいて恐縮なんですけど、
自分の楽しいワクワクを日常、日本語だろうが英語だろうが、それがたまたま英語だったとか、そっちの順番に多分ちょっと変えつつあるので、それでいいのかな。
そうです、そうです。それ変えるといいと思います。
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます。
この度スタートしたメンバーシップでは、各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで2000人以上にインタビューしてきた僕が、
国内外の取材、そして旅の中で見つけた人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います。
ここでしか聞けない特別インタビューや基礎トークにもアクセスしていただけます。
随時、これは面白い、これはいいんじゃないかっていうコンテンツもアップデートしていきますので、そちらも含めてどうか今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。
なお、いただいた皆様からのメンバーシップのこの会費はですね、インタビューシリーズの制作費だったり、国内外のインタビューに伴う交通費、宿泊費、その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。
最後に、なぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか少しだけお話しさせてください。
この一番の理由はですね、僕自身が人の話によってうつや幾度の困難から救われてきたからです。
そして何より国内外のたくさんの視聴者の方からこれまで人生が変わりました。
毎日進む勇気をもらいました。救われましたという声をいただき続けてきたからに他にありません。
この声は世界がコロナ禍に見舞われた2020年頃から一層増えたように思います。
これは本当にありがたいことです。
ただ同時にそれだけ心身共に疲弊したり不安を抱えたりしている方が増えていることに関わらない、その裏返しであると僕は強く感じています。
正直に言えば、僕自身も15年以上前に起業して以来最大のピンチといっても過言ではない劇をこの数年送り続けてきました。
でもこんな時だからこそ森に入ることなくインスピレーションと学びにあふれるまだ見ぬインタビューを送り続けることがインタビュアーとしての自分の使命なのではないかと強く感じています。
世界がますます混迷を極め先の見えない時代だからこそ僕はインタビューの力を信じています。
これまでのようにトップランナーや戦争体験者の方への取材はもちろん、今後は僕たちと同じ姿勢の人、普通の人の声に耳を傾けたり、ややもすると打ち抜きになってしまう今こそ海外でのインタビューに力を入れていきたいと思っています。
そして彼らの一つ一つの声を音声や映像だけでなく本としてもしっかりと残していきたい、そう考えています。
そんな思いを共感してくださる方がメンバーシップの一員になってくださったらこれほど心強くそして嬉しいことはありません。
ぜひメンバーシップの方でも皆様とお耳にかかるのを楽しみにしています。
以上、早貝大平でした。