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2024-01-08 17:30

【INTERVIEW#224】小説の着想をいかにして得てきたか│多和田葉子さん(小説家/詩人)

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【小説の着想をいかにして得てきたか】
最新作『白鶴亮翅』は多和田さんにとって初となる新聞連載から生まれました。これまでの執筆活動とどんな違いがあったのか。そもそも何がきっかけで書き始めることになったのか。コロナ禍を経て思う「人と会うことがもたらすもの」についてもうかがいました。 (2023年10月オンライン取材)

【多和田葉子】たわだ・ようこ/ベルリン在住
小説家、詩人。1960年3月23日東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。 82年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、93年『犬婿入り』で芥川賞を受賞。00年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、05年にゲーテ・メダル、09年に早稲田大学坪内逍遙大賞、11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。16年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。18年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門受賞。 著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』などがある。 ヨーロッパ、アメリカ、アジアでこれまで700回以上の朗読会を開いている。アメリカではスタンフォード大学、コーネル大学、マサチューセッツ工科大学など99年以降多数の大学に招かれ、数日から数ヶ月滞在。著作は日本語でもドイツ語でも20冊以上出版されており、フランス語訳、英訳の他にも、イタリア語、中国語、ポーランド語、韓国語、ロシア語、オランダ語、スウェーデン語、ノルウェー語などの翻訳が出ている。
白鶴亮翅』(朝日新聞出版)

第一回 「越境する作家」が「定住の地」ベルリンを書いた理由
第二回 小説の着想をいかにして得てきたか
第三回 世界で創作を志すなら知っておきたいロンドン、パリ、ニューヨークになくてベルリンにあるもの
第四回 もし無人島に一冊だけ持っていくなら
再生リスト

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はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。 公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。

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▼目次
小説の着想
初めての新聞連載で生まれたもの
人と会うことがもたらすもの
日本と違うベルリンのコミュニケーション
コロナ前後で日本へ一時帰国する時に感じる変化
ベルリンの日本人観光客の状況
メンバーシップ随時募集中

サマリー

田原さんは小説の着想を得る際に、自分が関心を持っているテーマが出てくることがよくあります。また、新聞連載においても、他の記事と比べて書いていることが些細なものであると意識したり、日常的な出来事を取り入れた小説を書きます。日本人の観光客が、日本以外の都市を訪れることが少なくなっている中、現地の日本人から聞くと、ベルリンでも観光客は少ないそうです。

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インタビュー
小説の着想の源泉
小説の着想の一番最初だったかもしれません。
小説の着想の一番最初だったかもしれません。
それを書き描いていくうちに、自分がいつも関心を持っているテーマがどんどん出てくるというような、そういうことの方が多いんじゃないかなと思うんですよね。
全体が見えるというよりは、糸口みたいなのが一つ見つかったときに、とにかく書き始めてみると、どんどん出てくるみたいなね、そういう書き方の方が多いと思います。
今回ちょっと個人的には意外だったのが、新聞でさっき私の聞き間違いでなければ初めてとおっしゃいましたよね、田原さん。
はい、そうです。
そういう意味では、なんて言うんでしょう。
あの、新聞連載っていうのは、ちょっと普通のものとは特殊なイメージがあって、僕も新聞連載した作家の方、いろいろ聞くと、例えばもうまとめて全部書いたり、本当にギリギリで締め切りで書くとか、なんかその辺の部分も、田原さんどうやって書かれたのかとかっていうのも気になりますし、新聞連載だからこそなんかちょっと今までと違ったものがなんか生まれたみたいな、何かそういう、ちょっと抽象的な話で恐縮ですけど、なんかそういうものってありますかね。
そうですね。
新聞連載で、
次の回が書けなくて、すごい夜なべしてというか、で、いかいようになってみたいな、そういうイメージあったので、それは恐ろしくてとても無理なので、やっぱりね、ちゃんと余裕を持ってね、まとめて書くようにしてて、この連載に追われてるみたいなのはありませんでした。そこまで勇気はないですね。
でも新聞連載ってことは、新聞記事と同じ紙面に載るわけじゃないですか。ページは違っていてもね、社会の記事とかなんかね。
で、それを多分意識して、夏目漱石。
とかもね、何ですか、主人公に自分が考えているようなことは世の中で起こっている非常に重要な事件とは比べると些細なことであるとかわざと書いたりしてて、これ意識してるのかな、他の同じ紙面に載ってるいろんな記事と比べてとか思ったりして、私もなんかそれほど意識してないんですけれども、やっぱり新聞記事にはどっかで戦争が起こったとかね、そういうことが載ってるわけじゃないですか。
で、そういうものに囲まれていて、でもそれとは直接。
今、接することなく、幸いね、日常的な日常を暮らしてるっていう。で、新聞をゆっくり読んでるっていうのが多分現状だなと思ったんですよね。でもやっぱり繋がってるわけですよね。そのいろんな世界で起こってる事件とね。だからそれがそういう形でなんか小説の中に入ってきたかもしれませんね。
新聞連載の特殊性
じゃあなんか具体的にその連載期間中に直接これが入ったなみたいなものは意識的にはそんなにないですか。
その場合はどうでしたかね。ないと思いますね。地球に散りばめられて三部作はあったんですけど、いろいろね。でもこの場合はとにかくコロナだけど、コロナも出てきませんし。
そうですよね。
そう、全然出てきません。直接だからこういうことが起こったから話の筋にそれが影響を与えたみたいなね。そういうのはないんじゃないかなと思います。
先ほど冒頭でお話があった移動とかがあんまりシーンとしてはダイナミックなものは少ないっていうところで。
話させていただきました。で、それにちょっと通ずる、まだ重なる部分もあるかもしれないんですけど、やっぱ改めてなんでこの作品はこんなに独語感というか開放感を覚えるのかなと思ってですね。
で、そんな感情と向き合った時にやっぱり浮かんだのは先ほどもお話したように対極研究室に通うなんか登場人物のみんなの何気ない会話とかやりとりで本当にベッカーさんがクッキー進めるシーンが好きなんですけど、なんかその辺をこう触れてた時にコロナ禍で忘れかけてたやっぱり人と直接。
会って話すことの楽しさとか喜びっていうのをなんか想起させてくれたかなと。で、やっぱりリモートで僕もやっぱりこのインタビューするときって基本的に必ずね、あの国内外どこである直接会ってお目にかかるポリシーだったんですけど、やっぱりイミジクもコロナでリモート化されて、当初はこれめちゃくちゃ便利じゃんと思ってすごく効率化されたように感じたんですけど、どんどんこの箱の中、この画面の中で息苦しさを感じていく。
いわゆる媒体っていうね、この箱もありますし、要件のみなので。
しまってその前の無駄話がないっていうところで、すごく苦しくなってた時にやっぱりこの作品が人と会って話すことが、ある意味深呼吸みたいなものだなっていうのをちょっと感じて。
で、田原さんがですね、イミジクもコロナ直前の2020年2月の僕たまたま拝見してたんですけど、リクルートのインタビューで毎日生きた人間と話すことを忘れないでっておっしゃってたんですよね。
なのでその辺は予見されてたわけじゃないのかもしれないですけど、いわゆるこの本を考えていくときにこの辺り。
っていうのは何か考えてらっしゃったんですかね。
そうですね。人と直接話す機会が減ってるんじゃないかっていうのは、コロナ前からね、東京行くと何か感じたんですね。
っていうのはネット上のやりとりっていうのが非常に多くなって、それで友達とね、会って話すとか集まって何かするみたいなのが、学生なんか見ててもね、年がいってくると仕事が忙しくてなかなかそれどころじゃないみたいなのもあるんですけど、
学生でさえね、そういうのあんまりしなくて。
コロナ禍における人との交流
しなくて。で、今先生やってる私の友達大学で教えてるようなね、人たちが、先生の方は飲み会をやりたいんだけど、学生たちが、いえ、大丈夫ですとか言ってなんかね、遠慮して、飲み会に行けないんですよとか言ってたので、
そういう状況をね、避けようとするというか、なんかめんどくさいなって思っちゃうような風潮がコロナの前ですよ。コロナの前にも東京に出てきたんじゃないかなと思って、それと比べるとやっぱりベルリンは、
生きた人と話す機会が多いし、今はまあちょっとね、忙しくてなかなかっていう面もあるんですけど、私がドイツに来た20代ですよね。もう毎日毎日誰かの誕生会とか、なんか知らない人たちと飲み屋で飲んでたり、本当にね、暇人としか言いようがないんですけれどもね、だったなというふうなことを思い出してですね、
それが失われつつある世界にコロナが拍車をかけたというか、のかな。
ということは考えてましたね。
まあそういう意味で、ベルリンっていうのは、これ書き始めたのは、連載が始まる結構前ですか?これ連載自体2月1日から去年始まってるんですけど、実際田畑さんが本当に書き始めたのって覚えてらっしゃるとどのくらい?
その1年前ぐらいじゃないですか?
結構前ですね。じゃあ2021年2月ぐらいっていうと、まあ日本では全然コロナ真っ盛りって感じだと思いますけど、ベルリンもやっぱり。
ベルリンもそうですね。
ベルリンもそうですね。
そういう中で、いわゆるなんて言うんでしょう、コロナ前、コロナ禍、そして今コロナ明けてますけど、いわゆるベルリンの今田畑さんがおっしゃってるような、まあいわゆる僕が勝手に感じてるだけかもしれないですけど、開放感というかね、人と人がそうやっていわゆる無駄話するみたいな、なんかそういうものっていうのは、たとえコロナ禍にあったとしても相対的には当然減ってると思うんですけど、なんかベースとしてはあったんですかね?そして日本と比べておそらくかなりそれはコロナ禍であっても多かったんですかね?
うん、多かったと思いますね。
一つね、やっぱり書いてて思ったのは、日本だとね、こういうことを言うと失礼にあたるとか、人を傷つけてしまうみたいなことに非常に気を使っているので、若い人でもね。だからあまり何か言わないようにしているようなことがたくさんあると思うんですけれども、それ自分でも気づかないうちにそういう話し方になってると思うんですよね。だからあまり批判、摩擦みたいのが少なくて非常に心よいんですけど、でもドイツ人というか、ドイツ人とは限らない。
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すごいなと思って。
なるほど。
それで言っちゃって喧嘩してたり、あんまり怒らないしね。
まずなんかひどいこと言われても、そうなの?そう思わないけど私はみたいなだけで喧嘩にならないし、喧嘩になったとしてもガンガン言い合って、それであ、そうだったの?あ、そう思ってたの?じゃあまあいいわみたいな感じでまた普通に喋ってるので。
はい。
だからね、多分、用心しすぎるとあんまり喋れなくなっちゃうじゃないですか、思っていること。それがね、少ないのかなっていうことも思ったんですよね。会話の中の開放感っていうのは、だからそういうところにもあるんじゃないかな。
なるほど。そういうことなんですね。なんか今のちょっと喧嘩してもやっぱ引っ張らないんでしょうね、それをね、長期間。
なんか田原さん、こう、まあ日本にもね、帰られる機会、今どのくらい、コロナ明けてからというかちょっと増えました?そんな変わんないですか?
いや、コロナの間はずっとね、全然行ってなくて。
今はまた前に戻って年に2回ぐらいは、短い期間ですけど、帰る感じですね。
そうなんですね。あんまりステレオタイプな質問したくないんですけど、ただやっぱり田原さんがその、コロナ前、コロナ、まあコロナからほとんど帰ってらっしゃらないと思いますけど、コロナ後のこの日本、体感として何か感じることはあります?それはポジティブなことでもネガティブなことでもいいんですけど。
そうですね。去年帰ったときは、久しぶりで、本当に久しぶりで帰って、それでなんか、
前よりもっとおとなしくなったなっていう感じがして、社会がね、マスクしてる人もたくさんいましたし、ドイツはね、マスクをしなければいけないという法律ができて、罰金を取るぞって言って初めてみんながマスクをし始めて、しなくていいとなったらみんなしないんですけど、日本はまあね、自主的にというかマスクをして、しかもなんというか、非常におとなしい感じ、植物的におとなしいイメージがあって、前以上に、それであれ、大丈夫かなという感じはあったんですけど、
今年になってから一度帰って、それでまあ、もう少し明るい感じになってたかな。それで驚いたのは、円がね、すごい安いんでね、今だ、今日本に行くしかないみたいな感じで、すごい日本に行く人が多いんですけど、喜んで、昔ね、行きたいって人はたくさんいるんですけど、高くて行かれなかったのが今だという感じで行って、それで日本に行くドイツ人とかなんかが非常に面白いと思う場所というのが、
新宿の思い出横丁みたいな、なんか、どちらかというと、だから80年代のバブルの東京じゃなくて、もっと東南アジアの中にある東京みたいな、なんか、活気がある、活気があって、もっと簡単で、気取ってないみたいな、おいしいという、安い、おいしいみたいな、そういうイメージのは、なかなかね、これいいなと思うんですけどね。
そうか、なんか、やっぱり私はずっと日本にいるんで、その辺の感覚。
そうじゃないですけど、たまに海外行った時に、今の話が上がってて、ちょっと思い出したのが、バンコクに行った時に、まあ、満員電車乗ります。で、日本にいる満員電車だと、自分もその一員であるんですけど、やっぱりすごいもう、特に東京都内と殺気だってて、もうちょっとね、いつが明けばみんな去っていくみたいな感じで、すごく殺伐としてたんですけど、印象的だったのが、そのバンコクの満員電車乗った時、満員電車なんですけど、全然殺伐としてなくて、
それがなんかすごい新鮮で、今のお話じゃないですけど、いわゆる、
昔の、なんか日本のその構造、経済成長期かわかんないですけど、なんか、いろいろ大変なことあっても、これから伸びていくぞみたいな、そういったものが、ひょっとしたら今の新宿の思い出、横丁ね、文字よりちょっと思い出として漂ってるのを、外国の方は感じてるのかもしれないですね。
そうですね。またそういう部分、残ってるものはいろいろあると思うんですけど、日本に、そういう部分っていうのに、ある種のね、価値があるんだっていうことがね、外から見て、消えつつあるものの中でも、商店街とかね。
コンビニと巨大なスーパーマーケットからなる世界ではなくて、小売店がこう並んでるみたいな、人が毎日買い物に行くみたいなね、これはやっぱり失われた昭和の光景の一つですよね。
でもそれに、その良さっていうのがね、どこにあるのかっていうことを改めてこう振り返ってみるみたいなね、そういう時期に来てるのかなとも思うんですね。
そうなんですね。なんかちょっと私の話で恐縮ですけど。
ヨーロッパの観光客の変化
やっぱり私、先月、コロナ系ぶりで久しぶりにヨーロッパに行ったアイスランドとポルトガルとロンドンとパリ行ったんですけど、なんかその時に本当に驚いたんですけど、日本人の観光客が、アイスランドとポルトガル置いといて、ロンドンとパリ本当にほぼ見なくて、現地に住んでる日本の方に聞いたら本当にそうなんだよって言われて、その辺ってベルリンはどうですか?
いや、ベルリンはもともとね、このパリ。
パリとかロンドンほど観光客いないんですけど、今もいないですね。私もやっぱりパリ、ロンドン行って驚きましたね。あと他にもイタリアとかね、ギリシャとかね、観光地、日本人にとっても、必ずそんなとこじゃなくて、もっとマイナーなチェコとか行っても日本人がたくさんいたのに、なんかいなくて、中国も規制してるから、まあ簡単に行けないみたいですね。
もししてなかったら行くと思うんですけど、個人的には。
中国の方がむしろね。日本は行ってもいいけど、みんな行かないわけですよね。
そうか、今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。
なお、いただいた皆様からのメンバーシップのこの会費はですね、インタビューシリーズの制作費だったり、国内外のインタビューに伴う交通費、宿泊費、その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。
最後になぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか、少しだけお話しさせてください。
この一番の理由はですね、僕自身が人の話によって、うつや幾度の困難から救われてきたからです。
そして何より、国内外のたくさんの視聴者。
この方から、これまで人生が変わりました。
毎日住む勇気をもらいました。
救われましたという声をいただき続けてきたからに、他になりません。
この声は、世界がコロナ禍に見舞われた2020年頃から一層増えたように思います。
これは本当にありがたいことです。
ただ、同時にそれだけ心身ともに疲弊したり、不安を抱えたりしている方が増えていることにかならない、その裏返しであると僕は強く感じています。
正直に言えば、各僕自身も15年以上前に起業して以来、
最大のピンチと言っても過言ではありません。
過言ではない時期をこの数年送り続けてきました。
でも、こんな時だからこそ、守りに入ることなく、インスピレーションと学びにあふれる、まだ見ぬインタビューを送り続けることが、インタビュアーとしての自分の使命なのではないかと強く感じています。
世界がますます混迷を極め、先の見えない時代だからこそ、僕はインタビューの力を信じています。
これまでのようにトップランナーや戦争体験者の方への取材はもちろん、今後は僕たちと同じ、
姿勢の人、普通の人の声に耳を傾けたり、
やえもすると打ち抜けたり、
動きになってしまう、今こそ海外でのインタビューに力を入れていきたいと思っています。
そして、彼らの一つ一つの声を音声や映像だけでなく、本としてもしっかりと残していきたい、そう考えています。
そんな思いに共感してくださる方が、このメンバーシップの一員になってくださったら、これほど心強く、そして嬉しいことはありません。
ぜひメンバーシップの方でも、皆様とお耳にかかれるのを楽しみにしています。
以上、早川洋平でした。
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