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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、兼藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さて、今日のご質問、早速いきたいと思います。
今日は、家族経営をしていますという方ですね。
いきたいと思います。
兄弟で家族経営をしています。兄が代表、私が副社長という形です。
逆観的に見ても分かるほど、兄弟で性格が全く違います。
どちらかというと、兄は内向的で営業は嫌い。
私は人と関わることが好きなので、積極的に営業を兼ねた付き合いをさせていただいています。
結果、私が仕事を取ってきてばかりで、兄は何もしないといった状態です。
最初は役割分担だと思い、割り切っていましたが、
あからさまに何もしない兄の状態を見て、悶々とし喧嘩する日々が続いています。
最悪別々で事業を始めることもありなのかなと思い始めました。
代々続く会社なので、私たちの代でも続けていきたいとは思っていますが、
苦しい日々です。どのようにしていったらいいと思いますでしょうか。
個人的な相談となりますが、井上先生の客観的なご意見をお聞かせください。
よろしくお願いいたします。
兄弟でやっていらっしゃる会社は多いですけどね。
すごく成功している会社もあれば、うまくいっている会社もあれば、そうでもない。
うまくいかないときって、やっぱり兄弟って一番難しいんですよね。
親子以上に難しかったりするから。
これは逆だとね、意外とお兄さんがしっかりしてて、
うちの弟何もやらないなあだと、
お兄さん、例えば長男であれば社長そのまま継ぐとかいうことができるのでいいんだけど、
今回の話みたいになると、この弟さんの気持ちの中にも、
もしかしたらね、お兄さんが社長ってどういうことよっていう気持ちもなくはないかもしれない。
確かにね。このパターンで結婚とかしたりすると、
弟さんの奥さん側がちょっと役員会とか給与決めとかに出てき始めるみたいなね。
リアリアルなのが起き始めますよね。
そうなんだよね。経営会議という家族会議が始まっちゃうんだよね。
そうなんだけど、ここまでは役割の分担だと思ってたよっていうことで言えば、
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そう思ってたってことは正しい間違いじゃないんだけどね。
悪い方向ではないと思います。
それぞれのあからさまに特性が違うっていうのであれば、
特性を生かしたジャンルできっちりとした仕事をするっていうのは一番いいことだし、
代々受け継いでいるオーナー企業なので、
ご兄弟が別に一般の社員から上がって経営者になるというよりは、
経営サイドで物事を取り仕切っていくということは事実だろうから、
だったらどの分野の執行を責任を持ってやるかというのは、
話し合ったほうがもちろんいいとは思います。
弟さんの場合で言うと、
営業的なこととか、実際に売上に直結するような活動を、
直接的に収益に活動してるということが、やっぱり自負でしょうし、
それができることがこの方の能力だと思うのでいいことなんですけれども、
ここで語られきれてないのが、
お兄さんがどういう利点を強みを持っているのかというのが、
ちょっと語られていないので、
何もしないということは本当に何もしないのか、
それとも弟さんが言うようなジャンルのことは何もしないのか、
によってはちょっと違うのかなとは思いますね。
そうですよね。
あとはちょっとわからないところは、業界もわからないんですけど、
社員さんとかがいるかもわからないので、
兄はね、実は100人束ねてまっすぐだったらしょうがなくねみたいな話は、
その辺がわかりませんが。
だから多くの場合、
責任権限の範疇を兄弟できちんと分けるっていう方向で考える、
例えばお父さんが息子さんを兄弟に事業承継するときに、
そっちの方向で考えるっていうのは結構多いですよね。
だから別会社にするかどうかは別にして、
やっぱりある意味事業領域を分けたほうがいいんじゃないかとは思います。
だから一つの事業に関して営業が弟さん、
例えば総務系がお兄さんっていう分け方もあるけど、
それだけの規模感というよりも、
悶々とする部分とか違和感を覚える部分もたくさんあるんだとしたら、
事業領域によって二人で、この領域は俺がやるよとか、
分けてみるという手もあるんじゃないかと。
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逆に言うと、お兄さんが責任を持って預かる方の事業の営業は、
じゃあ他の人がやらなきゃだめだねって話にはなるとは思うんだけどね。
でもそういうふうに分けて、それぞれの事業の再産生とか、
そういうものを作っていくっていうのは、
一般的にはその方向のほうが分けやすいんじゃないかっていう気はします。
ただ、もう一方であるのは、
ここはお父さんとかご両親とか、今ご健在かどうかわからないんだけど、
どこかでは真剣に、誰がトップ経営者なのかってことは、
どこかで決めなきゃいけない。
だからそこはお兄さんというふうに決まってるんであれば、
弟さんとしては、
例えば専務みたいな役割で、
売り上げや営業の責任統括をやるよということ。
お兄さんが何もやらないことに不満を今感じているこの方が、
お兄さんがどうなってくれたら会社はどうなれると思っているのか。
そのどうなれると思っている姿は、
今の役割分担の延長線上にあるのかないのか。
ここも大事なところ。
つまりこんな会社にできるはずなのに、うちの力を注ぎ込めば。
もっと営業活動を大きくして、
全国展開、市場マーケットを広げたほうがいいんだよ。
そのために俺一人じゃ無理だよっていう話だったらば、
そこのテーマについてお兄さんがどう語るかっていうのがすごく大事だよね。
逆に言えば、もし社長という役割がお兄さんが決まってる場合ね。
逆に決まってないんだったら、
やっぱり喧嘩じゃなく、
じゃあ俺が立とうかっていう話をしてみてもいいんじゃないの?
確かに。これはでも根深いですよね。
あとこの方、仕事を取ってきてばかりで兄は何もしないって言ってますけど、
営業で売り上げをつけてくるということが社長なのかっていうと、
またそれも違うかもしれないし、みたいなのもありますしね。
だからやっぱり大事なのは、
お兄さんは何をすべきかがちゃんと語られているんですか?
そこなんですね、フォーカスは。
兄の役割ですか?
さっき言ったように社長にもすでになっていて、
社長としてどうするの、この会社をっていうのはやっぱり語らなきゃダメだし、
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経営人の中に弟さんもいるんなら、
自分が何の役割をやってるかではなくて、
それを一緒に語らなきゃダメだし、そこで握らないとね。
だから兄貴、悪いけど製品開発のほう絶対やってくれよと、責任持って。
っていう話になると。
兄との語りというか、対話をまずというところと、
その中の対話における一つのまずの方向は兄の役割ですかね?
うん。
だからこれは本当にちゃんと、
例えばだけど、僕がこの会社に入って何か改革するときには、
このお兄さんの話もじっくり聞かないと答えが出ないよね。
意外とパラッとしゃべってみると、
兄はえ、だったらお前代表全然変わっていいよ。
むしろ変わってくれよっていうことも意外とあったりしますからね。
なくはないよね。
全くそこに執着してないとかね。
全く違うことを考えてるからね。
ただ一つだけあるのはね、
経営のワン・ツーあたりは、
いずれにしてもその事業のコアとなってるバリューチェーンのもの、
作るとか売るとかっていうその流れっていうものに、
ちゃんと責任権限を持ってるっていう範疇を持ってなきゃだめだよね。
何が言いたいかっていうと、
関節部門だけ賄ってるワン・ツーはだめよって言いたい。
関節部門っていうのはむしろワン・ツー・スリーがやってもいいので。
ワンは全体なんだけど、
関節部門だけ特化したお兄さんだったらこの場合はあんまり良くないと思うよ。
お兄さんは事業の製品開発をしてるとか、
新しいシステムを考えてるとかであればいいんだけど。
ここで言ってるのはその言葉の通りの話ですよね。
直接部門が売上利益に直結するっていう意味での、
そこに直結しない関節部門だけをやってるんだったらあかんよっていうことなんで。
会社の業績にちゃんと面倒するところに責任を負ってるかどうかが
一つの大事な要素っていう捉え方でいいんですか。
そう。逆に言えば、
例えばこの弟さん、営業の現場は得意だけど、
もしかして営業戦略という部分でお兄さんの方が長けてるんだったら、
プランニングはお兄さん、実行は弟さんでもいいのよ。
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だから実際にお客さんに会いに行くことがコアだと、
それだけは直接的なコアだとは言わないから、
ちゃんと売るという場面とか、
作ってサービス、製品、いろんなものを作り上げるという、
この両方、プロダクツとプロフィット、
この部分に関してやっぱり直接的に
関与できる力と権限、力と能力を持ってないといけないとも、
特に中式企業の1、2は。
という話を軸にして、
弟さんがまずは兄とちょっと喋って対応していくっていうのを
しばらくやってみるってところなんですか。
だからその時のとにかくポイントとなることは、
この会社をどうするのか。
3年後、5年後、どこに向かうのか。
お前がどう、俺がどうじゃなくてね。
この会社をどうしようか、どう思う。
それが本当に意見が違うんだったら、
事業ごとに分けて僕はいいと思う。
それの方が良い可能性もある。
というわけで、今日のあたりは終わりたいと思いますが、
ここはね、いろいろパターンありますもんね。
実際ひっくり返ってうまくやったりすることもあれば、
本当に分けたりすることもありますしね。
今日のお話は大変申し訳ないけど、
お兄さんがどんなところがやられてるのか、
もうちょっと教えていただけると、
もう少し違うかもしれない。
この話を聞いて、またいろいろ行動がありましたら、
それも踏まえて、もうちょっと伺える気にいただければ
嬉しく思っております。
というわけで、今日の動画は終わりたいと思います。
井上先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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