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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、ナビゲーターの遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
早速、今日のテーマにいきたいと思います。
今日のテーマですが、面接官は何を見るべきですか?
採用のね。
新卒と中途の採用の違いを教えてください、というご質問が来ております。
以前、ちょっとね、中途の人を見るときなんかのことで、
その人は前の会社で、ちゃんといい評価をされているとしたら、
期待されているから、結構経営者といろんな話をしてくるはずだよね。
経営者とか上司が頼りにしてくる場面があるはずだから、
そういうことを聞き出すといいですよ、という話をしたと思うんですけど。
農業法人の社長さんの話でしたね。
これはそのまま引き続き、このテーマでも同じなんですが、
ちょっともうちょっと変えると、
やってきたことを深く掘り下げるという手法は大切なんですね。
やってきたこと?
やってきたことしかわからないので、
それを何を見るかというと、本人が言っている通りではなくて、
それが本当に行われたのか、どういう理由で、どんな背景でとか、
背景を探りましょうということで掘り下げるというのが一つ。
これは間違いのない方向だと思うんですが、
最近ちょっと思っているのは、
どうなりたいんですかって聞いた方がいい時もあるなと思って。
ダイレクトに聞いちゃうんですか。
そう。どうなりたいんですかって、将来。
面接でそれを。
そう。
例えば5年後とか10年後とかに、
自分がなりたい姿があるとしたら、どんな姿なんですかって。
意外とあまり聞かないんだけど、聞いちゃった方が、
それの理由が分かりやすいんですよね。
それを聞いちゃった方が、
それも流暢にあまりしゃべりすぎてもよくないけれど、
その言っていることと、その人の履歴とかっていうのが、
なんとなくそうだなと。
例えば総務人事をずっとやっていました。
将来どうなりたいんですかって言ったら、
例えば突然、企業をしたいんです、実はとか言ったら、
なんでなんですかって言った時に、
総務経理の経験から、それと自分がやりたいこと、
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っていうのが繋がっている場合と、
実は企業をしたいのに、総務経理の仕事をやらされて、
バックヤードをやらされていた感で、
実はつまんなかったみたいなことを思っている人がいたとしたら、
これは辞めた理由だし、
また総務人事の採用に来ていたとしたら、
同じことが起こる可能性がある。
なるほど。また企業をしたいと思って。
企業をしたいのであれば、
企業のためになることの方がいいので、
ということで、総務人事をやりながら、
企業に役立つって何?っていう話を一緒にしちゃった方が良くて、
というのは、漠然とした話をした方が、
その人の頭の良さっていうよりも、
自分をどうしていこうかという、
自分づくりみたいなものについての意識が見えるかな。
あえて抽象的に。
抽象的な話って意外と重要だなって、
最近実は思ってて。
その後にどうそれをロジックで話すかとか、
どういう風に穴を埋めていくかみたいなところで、
頭の良さを見たりする。
頭の良さというよりも、
抽象的な話の方が頭の良さよりも、
本当にここに常日頃思っている自分自身みたいなのが出やすい。
今ここにっていう時に胸のあたり。
胸のあたり。
例えば僕で言えば、
例えばだけど、
40歳で大企業にいて、
課長まで行きましたとか、
何かのセクション、営業でいいや。
ある中途で営業課長の仕事がありますと。
辞めたいと思ってたから受けようかなって思った時の、
その僕の心の中にあるものは、
やっぱりもやもやしたものをすっきりしたいという気持ちと、
こうだったらいいなっていう、
ある種の可能性期待みたいなのと両方持っているので、
そういう人にどうなりたいんですかって言われると、
突然一回迷うのよね。
何やってきましたかって聞かれるはずだから。
なのにどうなりたいんですかって、
いやどうなりたいって言うと、
自分のもやもやしたものを一旦整理しないとこの話ができない感じがあるの。
ちょっと抽象的な話なんだけど。
だからその時にちゃんともやもやしたものに向き合ってきた人だと、
いや何でもいいですよ正直にお互い話しましょうっていう風に言って、
その時に、
いやもやもや実は今までこういう風に大きな企業でやってきたんだけど、
実はこういうことができなかったことに対して、
ちょっと自分としては軸知されるものがあったんで、
実はこうやりたいんですっていう流れができている人と、
全くなくて、
いやって固まってしまって、
いやお金が欲しいとか家建てたいとかそんなんでもいいんですよって言ってあげると、
そうですね、
差し当たって子供を無事ちょっと社会人になるまでは無事にとか、
親としての責任をとか言い出したら、
やっぱり考えてない。
それをそこを横に置いて過去の話を聞く。
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じゃあイメージで言うと先に何やりたいんですかっていう未来を聞く。
最近やったのはいきなりすみませんって聞くと、
あたふたとするので面白いんだよね。
そのあたふた具合も含めて面白い。
それでそうなんですかって。
奥さんは奥さんなんですかとか聞いて、
中学生なんですが大変ですねこれお金かかりますよね。
ぶっちゃけた話前の会社の方がお給料いいんじゃないですかとか言って。
でもやっぱりそういう子供ちゃんと高校大学行かせたいというのであれば、
社会人に出すまで責任があるなと思ってらっしゃるならば、
お父さんも頑張りたいですよね。
どんなふうに頑張りたいと思って今こちらにいらしたんですかみたいな。
話のトーンが生々しかったですけど、具体的ですね。
聞いちゃった方がいい。
どうなりたいですかって聞いた後だと聞きやすい。
ちなみに先ほどの中で先の未来の話を聞いて、
それを横に置いた上で過去の話を聞いていくと、
いろいろその人がどういうことを考えているかって、
胸のあたりで葛藤したこととかも見えてくるイメージだと思うんですけど、
普通世の中での採用の面接のイメージって、
過去何をやってきたかだけを聞いて、
その人がよく再現性みたいなものを考えたりするから、
その中からどういう人間かっていうのを見ようっていうところに
周知しちゃう傾向があるじゃないですか。
井上さんの今のメソッドというかやり方の、
未来を聞いてからそれを横に置いて過去を聞くっていうのは、
結果的に何を見ることになるんですか。
仕事力は上の立場になればなるほど、
先を見る時系列が長くなるんだよね。
現場は1週間とか、
今日、明日っていうので済んでるんだけど、
例えば課長とかになると1ヶ月、
もしくは半期、
クォーターとか、
1期とか、
部長さんくらいになると、
今年全体と、
来期くらい見る。
経営者になると3年後とか、
5年とかっていう視点になるでしょ。
つまりね、
未来っていう風な過程を立てた時に、
それについてイメージを持てる人じゃないと、
仕事力が高まらないんだよね。
それに未来っていうか、
先にゴールとか理想とか目的とか、
目標でも何でもいい、
そのレベルは何でもいいので、
先にこういうものっていう設定をして、
イメージをした人が、
現状とのギャップを見つけて、
そこに課題を設定して、
それを克服していくっていうのが、
基本的な仕事問題解決力。
非常に、
例えば部下育成する時もそうでしょ。
どうさせたいっていうイメージがないと、
何を教えていくか分からない。
習う方も何を教えていくか分からないです。
プレゼン能力を高めると、
こいつは素晴らしい営業マンになれると思うんだったら、
プレゼンテーションを高めて、
それによって成果を上げるタイプの営業マンにしよう、
というゴール設定がないと、
それがこうならない。
そこが仕事上重要なんで、
当然転職のタイミングとかにおいて、
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自分のキャリアっていうのを、
やっと現状からのギャップとか穴埋めっていうのを、
ちゃんと思考できるのかどうかっていうのを、
中途はね、
中途はだから多いのは、
過去生産型で来ちゃう人が多いから。
過去に、
今までに霧をつけたくて来ちゃう人が多い。
リセット。
そう。なんだけど、
こっちは大切なの。
確かにそうですね。
だから先を見てる人じゃないと、
取っちゃいけないよね。
ちなみに、ここの今日の質問はですね、
新卒と中途の採用の違いも、
教えてほしいという話になったんですけども、
今のやり方、
未来を見た上での過去も見るっていうのは、
新卒同じ?
これはできる。
その時には、新卒の場合は、
履歴や職歴がないので、
仕事の話を聞いても、
どのレベルか分からないじゃん。
確かに。
バイトぐらいの話になっちゃうんですね。
バイトぐらいの話になっちゃうので、
やっぱり自分なりに乗り越えたなと思うことって何?
とかって聞いてあげた方が良くて、
その程度はちゃんと測ってあげた方が良い。
そのレベル感。
よくある。
新卒だとね、
自転車で日本一周しましたとか、
それが苦労なんだけど、
なんていうのかな、
気持ちとしてダメージを受けたものを、
乗り越えてるかどうかっていうのが大切。
だから日本一周してるのは、
もちろん途中で疲れてヘトヘトになって、
めげてるだろうけど、
何か、
何ていうの、
自尊心を傷つけられるとかって、
そういう傷じゃない。
確かにそうですね。
体的に辛い。
だからそうじゃなくて、
体の辛さを乗り越えたっていう話も貴重だけど、
なんかダメージ、
精神的ダメージを受けたことって実はある?
って聞いてみて。
そうすると、
意外とコミュニケーションが取れなかった時に、
サークルでそんな話が出たり、
バイトで最初、
怒られたとか、
その話なんだけど、
そのレベルって低いなっていうレベルとして、
捉えればいい。
新卒を見る時には、
やってた経験の中で、
実際に起きた葛藤とか、
自尊心を傷つけられたとか、
そういうのを見ていくのは重要なんだけど、
起きた葛藤とかのレベル感っていうのを、
ちゃんと意識するのは、
面接会にとっては大事な。
新卒はそう。
分かんないから。
みんな同じこと言うので。
葛藤、傷つき。
特に葛藤かな。
この間、
こんな学生さんがいた。
自分なりに、
自分として、
思いっきり乗り越えたような時ってあるの?
って聞いたら、
乗り越えられなかったことがあります。
何?って聞いたら、
何のためにこの大学に入るのか分からなかった。
って言うんだよね。
この子面白いなと思って、
なんでそんなこと考えたの?
って言ったら、
そのうちに、
自分がどんな仕事に向かっていくのか、
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なんとなくボロ上でもいいから、
イメージができるような4年間を
過ごしたいと思ったんだけど、
入って半年経った時に、
そういうイメージがつかなかった。
ここにいても分かんないんじゃないかと思った。
その間に夢子よ。
なんでここに来ちゃったのかな?
って悩みました。
どうしたの?どうしたの?って答えはまだありません。
今どうしてるの?
今なぜここにいるの?っていう話をしたら、
いや、きっと続くと思います。
って言ったんだよね。
で、どうなりたいの?って聞いたら、
いや、僕はやっぱり、
今時の子としては珍しく、
出世欲というのではないけど、
ちゃんと仕事ができる人になりたい。
仕事ができる人間にはなりたいんです。
って言う頃。
こういうのは学生さんは、
葛藤というか、まだ定まってないものをされているので、
中途とは違って、
そんなような未来でもいいけど、
悩んだとか、
そういう過程があったということは大切。
ちなみに葛藤とか悩んだみたいなものがあって、
それに対して、
どういうアプローチをとったり、
どういうことだとOKだし、
どういう状態だとダメ?
っていうふうに反応されるんですか?
よく多いのは、
それで解決できるの?
っていうようなことが多いのね。
さっき言った、
サークルとかクラブのキャプテンをやりましたと。
自分がキャプテンをやったときに、
とにかくまとまらなかったと。
誰もついてこなかったんです。
そしたら同じ学年の他の仲間が、
お前一人で頑張りすぎだよと言われたんです。
気づいたんです。
って言って、
みんなに任せるようにしたんです。
って言って抜けられました。
そんな簡単なことかと思わないです。
起きた葛藤とかに対するアプローチのレベル感を
また見ていくわけですか?
だって本当に、
一人で頑張ったのは何のためですか?
その時に聞くのはね、こっちがね。
そうするとやっぱり、
せっかくやるならば、
全国大会までは出たかったんです。
これちゃんとした目標じゃない?
それに向かうときに、
自分なりの方法論を、
っていうのはいいんだけど、
練習メニューから何から全部決めたんですが、
自分で。
でもついてこなかったんです。
って言って、任せろよって言われて、
任せたらうまくいったんです。
全国大会行けたの?行けませんでした。
ってなったら、これは。
それはそうだって話ですよ。
なるほど。
で、それでも行けたって言うなら、
何をそれで学んだの?って聞いていけばいいので。
そこに学びとかがなければ、
意外と多いのよね、この手の話。
これ新卒に多い系かな?
新卒に多い。
すごく最近の新卒に。
いろいろ出てくるんで、
終わりがないんですけれども、
ちょっとここまでですね。
今回採用というテーマで、
新卒と中途の採用の違いというのと、
面接から何を見るべきかという話だったんですけど、
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最後に何かこう、
極端に言うと違うもんなんですか?
中途と新卒って。
今日のこのテーマで言うと、
新卒と中途はもっと採用の話を、
細かく具体的に話すと、
違いはたくさんあるんだけど、
今日僕が伝えたいことは、
全員がやっぱりね、
先に対して意識を持って、
未来を見るとか、
そういう意識がない人は、
やっぱりいい仕事しないっていうのは、
なんかすごく最近分かってきたので、
そこをもう一回聞いてみたらどう?
新卒中と関係なくということですね。
違いという話でしたけども、
どちらかというと共通として、
そこが重要。
補足すると、
そういうことを語れない人に限って、
靴層とか持ち物があんまり良くないんだよね。
靴が汚かったりとか。
なんかバランスが悪い。
へえ。
だから話聞くよりも、
姿とか持ち物とかを見た方がいいことも事実。
はあ、そんなとこ見てるんですね。
やっぱりね、
ちゃんとしてる人は目的を持って、
どんな風にしてこなきゃいけないか分かってるから、
ちゃんとしてるんだよね。
結果として。
そういう人に、
将来なりたいことってあるんですか?
ああ、そうですね。って答えるんだよね。
それはいいレベルはあるけど、
とりあえずまず私はこんな風にしてみたい。
今回はズバリ回答に近かったですけども、
違いということはちょっと一旦置いて、
ちゃんと未来と今の現状、
あと過去も含めて、
そこをちゃんと一気通貫で、
自分の中で一本筋、
葛藤しながらちゃんと物事を考えてるかどうかっていうのを、
ちゃんと見ていくということが、
中東の新卒も大事だと。
そう。
過去から学ぶんだけど、
未来を見てない人間は、
エネルギーとか、
それから意志とか、
生まれないので。
だから常に過去と未来、現在。
ここをちゃんと聞いたときに、
区別してちゃんと話せるかどうか。
なるほど。
これからもうちょっと立ち始めると、
特に新卒採用またスタートしてくれますし、
始まりますね。
中途採用は随時皆さんやってるでしょうから、
ぜひ未来、過去、現在を意識して、
面接やっていただきたいと思います。
そうですね。
やってみて、よくわからなかったんですって言ったら、
また聞いてください。
わかりました。
ありがとうございます。
遠藤和樹です。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上賢一郎への質問をお待ちしております。
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それではまた次回お会いしましょう。