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2019-08-09 17:56

第224回「質問:部下の価値観に寄り添うべきか、行動を管理すべきか?」

第224回「質問:部下の価値観に寄り添うべきか、行動を管理すべきか?」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、前回はなかなか生々しい。
ああ、そうでしたね。
ただ、考えさせられることが多かったですね、この間の質問はね。
あの質問のおかげで、いろんな観点から組織というものを見る機会になり、非常に
一個人の人生のキャリアという側面もあれば、一部署という単位もあれば、
その部署が生み出している、その核となる原因はどこなのかみたいな。
それは役員、会長みたいな視点があって、
そう見ていくんだなというのは非常に面白かったです。
やっぱりどこかにポイントを探すというのがすごく重要なので、
よくヘッドピンと言うけどね、
そのヘッドピンを当てないとボーリングのストライクを取れないと思うんで、
どこがそのヘッドピンなんだというのは、
奥義の要的なやつですね。
やっぱりより仕事のレベルを上げたい人たちは、
絶対にヘッドピンを探すという意識を持っていただけると。
まさにヘッドピンを探すというか、
それを学ぶ学習ができるのがこのPodcastでもあると思います。
そう言っていただけると。
ぜひ井上先生の観点を学んでいただきたいですね。
さあ、というわけで今日もご質問来ております。
はい。
いきましょう。
ちょっと立場わかりませんが、中小企業で働いている方のようですね。
いきたいと思います。
中小企業で働いていて、主な仕事はプロジェクトチームのスケジュール管理などの
支援部隊といったことがメインとなります。
最近新しい部下ができました。
私から見たら彼女は配慮ができる人だと思っていますが、
なかなか相手の立場に立ってのものの考え方ができません。
発言や行動で違和感を感じるときに背景を聞いてみると、
きちんと配慮をしたいという思いの中での行動のようです。
しかし私から見ると、それを受け取った相手側、クライアントや外部パートナーは
気持ちがいいものとは思えません。
ポイントや物の考え方は伝えているものの、2ヶ月、約3ヶ月ほど経った現在も
あまり成長を感じられずに、私自身どうしたらいいものかと
次のアクションに困っています。
どのようにこの部下と付き合っていくのが良いのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
はい。
すごいですね、でもこの方。
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ちゃんと違和感がある発言とか行動の背景をちゃんと聞けてるってだけで
この方の凄さを感じますけど。
背景を聞いていて、そしたら相手に対して配慮してるつもりであるということが分かりました。
ただそれが相手の配慮になっていない。
そういうことにはなってないだろうなと現実ね。
だからなんだろうな。
これあるんじゃないですか。
あるでしょうね。
だから良かれと思っていることが相手のためになっていないということなんでしょう。
大事なのはこの質問者の方はどういう背景だったのかなというアプローチしている
その時に配慮していることは分かったということで
なるほどな。
でもちょっととはいえその言動は違うよねというふうに思っているんでしょう。
はい。
配慮しようと思うという意識は悪いものではないので
まず配慮したいと思っているのは何でというところに
もう一個せっかくなら踏み込んだ方がいい。
何で配慮したいのって。
おそらくこれはちょっと推測ですけど
配慮している割には実際の取っている態度、行動、言葉、言動が
なんか相手にとってみると心地よくないんじゃないですかねって思うとすると
これは推測ですよ。
おそらく配慮している自分が大事なんだよ。
つまり自分というものを表現するというか
自分という視点からものを見ている点が大きいんじゃないかなと。
つまりこの人が言うように相手の視点に立った配慮ではなくて
配慮をしている自分という配慮なんだよ。
だからああいうこと気をつけてあげようと思っている自分が何か愛おしい。
その配慮をしている自分が愛おしいのはなぜかっていくと
なんかすごい、この方わかんないですけど
大抵行きがちなのってやっぱり認められたいとかそういうところに行かないんですか。
認められたい、わかりやすい承認みたいな。
承認もあるでしょう。
それとやっぱりできてる感というか有能感みたいなのが欲しいんじゃないかな。
だから私は頑張っているし
06:00
悪いことをしているというよりも
いいことをしているつもりっていうところがあるので
なので認められたいんだろうし
でも認められるって何かって
もしかすると自分自身で自分を認めるというところの認め方も
すごく大事にしているんじゃないかな。
自分で自分のことはいけてるぞって
オッケーって言いたいんじゃないかな。
その感覚があるときが楽しいんじゃないかな。
こんな一文も添えちゃったみたいなね。
例えばね。
気使ってますよみたいな。
それはあれですよね。
公称な意味での自尊心とはちょっと違った
自分で自分を認めるっていう感じなんですか。
ある意味の自尊心なんだろうけど
そんなに感性されている自尊心とかではなくて
自分自身のありようというか
どこに自分の軸があるかとか
自分って何者かみたいなものを
いわゆるアイデンティティなのかな
それを確立しようとしている途中に起こっていることなんじゃないかな
自己肯定に繋がりたいところ
今ちょうどその過渡期というか
プロセスの途中にいるところなんです。
なのでどうすると
自己肯定は支援してあげなきゃいけない
どのように支援することが
自己肯定の支援になるのか
さっき言った
そんな配慮し
そういうことに気を使ってあげてるんだ
すごいねっていうか
いいじゃないっていうのは言ってあげた方がいいと思う
なんでそういうふうに思うの
いつからそういうふうに考えるようになったのとか
そこまでいくんですね
言ってあげていいと思うんだよね
いい子だと思うよって
ちょっと気になるのは
じゃあ今度そう思った時に
それが相手にどう響くかっていうのはどうなんだろうね
っていうのを話さなきゃいけないから
そこに行くためには
さっき言った
自己肯定の過程にいるので
自己肯定の支援をしてあげないと
次のどうだろう
で例えばこんなふうに思ったりもしないって
例えばね現実的に
ちょっとためな感じがして
ため口みたいに聞こえるかもよこれって
そうおじさんだったら思うかもよとかね
いうことを例えば言ったとした時に
そうですかっていう気持ちにさせるためにはさ
まず自己肯定の部分をちゃんと認めて
まずちょっともうちょっと固めてあげて
それは間違ってないよと
立脚点間違ってないよと
だけど方法の問題だよね
っていう話に行くので
その方法の問題を解決するためにも
何のためにそれをやってるかっていうのを知らないと
やっぱりこう
できればいい仕事したいですもんって言ったら
いい仕事したいんだっていうところが答えだとしたら
いい仕事をするんだとしたら
いい仕事ってなんだろうねって言ったら
09:01
やっぱり相手が喜ぶことだよね
っていう話に変わってくる
そこを握ってそこをつかまないとさ
その肝心の相手はどう思ってるんだろうね
っていう話に転換できない
これ面談シミュレーション上
今の話で相手の愛慮を大事にしてると
分かったそうなんだなと思って
ここでなかなか先ほどみたいな
いつからそうなのとか
なんでそう思うのって
いかないとどうなるんだ
すごいね人のことハイとしてやってるんだ
大事にしてるんだね
じゃあなんでああいうことしちゃうのっていくと
どうなるんですか
多分配慮してるんだ
それはすごいね
でもあれは違うよねっていう否定が
直結して繋がるの
だから配慮してるっていうことに対して
ちゃんと賞賛してもらってる感じはないよね
ないと結局相手からすると
要するに何がいけないんですかの
モードが強くなる
そっちに入っちゃう
冷静に怒ってることに対して振り返ったり
これってどういうこと
例えば質問者の方が先輩として
でもそれは分かったけど
でも相手にとって見れば
決してそれはいいことじゃないような気がするんだけど
って言ってしまうと
方法として間違ってるよっていう話
方法に焦点が行きすぎちゃうんでね
十分やろうとしてることの気持ち
意識の部分をちゃんと認めて
そこはいいよと
すごいねと
それを深めておいた上で
だとしたら残念って言ってあげないといけない
そのワンクッションがあるかないかで
その指摘の意味が変わるんですね
相手にとっては
すごい分かる気がしますね
うまく語れる人だったら
あそこすごい大切にしてるんだ
だったら残念だよあれっていうのが
スッと入る関係性の場合もあるから
一概にやらなきゃいけないっていうんじゃないんだけど
せっかく相手の背景にあるものに
アプローチするということをやろうとしてる方なので
せっかくならもうちょっと
もうちょっと奥までアプローチしてみたら
そうするとその人の生きてきたことの背景とか
大事にしてることとか
もっと違うものが見えるかもしれない
じゃあ今度取った方法も
その方法がなんで良いと思ったか
ということに触れられるじゃん
そこまで突っ込んでいくと
要するに深い話をして上で
方法論を最後に修正する
方法の手法を修正する
ということにしなきゃいけないので
その手法の取った
例えばあまりにも
親しげに接しすぎていて
ちょっと失礼なんじゃない
よくあるじゃないそういうこと
12:01
新人とかはしょっちゅうそんなもんですよね
親しみを込めてやってるつもりなのが
お前それやべえだろ
尊厳を失ってないかみたいな
尊重の意志をもうちょっと見せた方がいい
そうするとそこを触れるためには
親しげに話すという手法を取ることも
彼女のどっかにあるはずなんだよ
もしそうだとしたら
相手に対して配慮するということと
プラス親しく話すことがいいことだ
というのがセットになって
どっかに入っているはず
それも一つの価値観として存在している
逆に言うと
さっき言った配慮するって何でって言ったときに
だって相手との距離が短くなるじゃないですか
もしあったらだよ
タメ口叩くのだからなんだ
というのが分かるじゃん
そういうのが分かったら今度
だからああいう言い方するんだね
って言ってあげられるし
その気持ちは分からないでもないけど
そこまでの距離を縮めたくない
縮めちゃいけない相手もいるよね
仕事上
上に置いてあげなきゃいけない人もいるよね
そういうことを修正したら
単純に手法の問題として
考え直せやすいと思う
手張り的なところで言ったときに
若い方というか何も方がないときに
そこまでアプローチして
なるほどねって言って
方法論を教えていくっていう
素晴らしい質問だね
どうなんですか
加えても
そういうところにアプローチする前に
まず表面で
結果的にそこの
あれ言ってたのは
価値観としてそこのことを言ってたのは
3年後5年後に気づくみたいなアプローチも
一つ
武道とかもそういう世界じゃないですか
仕事もあるし
職人として捉えるなら
そういうやり方も
一つ正しいじゃないですか
ただ最近ワンワン増えすぎて
寄り添いすぎとか
この辺はどのように
今言ったように
例えばだけど
ため口じゃないんだよ
逆に我々の仕事は
クライアントの方を
良い人じゃなくて
上に置いてあげることなんですよ
一つ
相手にとって
上位に自分がいるという
位置関係を
こちらが作ってあげることによって
相手に心地よさを与えるんです
もし
哲学としてあるのであれば
これは議論の余地のない
価値観
仕事の会社の
ここでやる上で
この仕事をする上で
それだとしたら
それは議論の余地のないことなので
ビシッとやらなきゃいけない
叱るという行為ですか
叱らなくてもいいから
配慮することは分かるけど
方法として違うからって言っちゃった
それは直結して言った
なんでさっきの
マリクどういうことを言ったかっていうと
どうやらなんか
頑張ってて悪くないんだけどな
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っていう感覚を持ってると思う
相手の人たち
そう書かれてました
だったらもうちょっとせっかくなんで
アプローチして
この人が何者かを探った方が
いろんなことがいいよねって
言ってる
ただ今みたいに
我々の立場は
そういうことじゃないよと
相手を気持ちよくさせるというのは
距離を縮めることじゃなくて
逆に言うと上に上げて
尊敬の敬意を示すことなんですよ
っていうことを
大切にしてる会社であったら
それをビシッと言っちゃわないと
そこで当時の若い子たちからの感覚では
そこがマッチしないこともあるじゃないですか
当然価値観は違う
ただ会社の組織の論理としては
その価値観が正しいというふうに
置いている場合には
ここはいいんですか
だから議論の余地がないっていうのは
相手がそれを知らなきゃだめよ
この会社の価値観はこれですってことを
伝えた上でビシッと
だから議論の余地がないというのは
もう言ってるよねいつも
っていう状態のことに関しては
交代
なるほど
結論を言っちゃう
最近はそこもあんまり言えなくなってるのが
世の中の企業だったりするじゃないですか
言いたくても言えない結果みたいなね
だから時間がないときと
今言った議論の余地がないときと
あとは相手が未熟なときは
具体的な行動でビシッと
教えないといけない場合もある
手法を教えないといけない
手法から入る
っていうのはさっきの手張りじゃないけど
それもすごく大事なので
いい質問ですねといったのはそういう意味だ
だからその時もある
でも聞いてると
プロジェクトの支援してどうしたこうした
配慮もするぞとか
この部下の人の仕事の仕方について
いいところと悪いところがあるから
なんかうまくしてあげたいな
という思いがありそうなので
今の前者のアプローチだったんですね
ぜひ一度ちょっと試していただきたい
なぜなの?
ちょっと長くなっちゃったかもしれない
いろいろお供えと思います
これは部下持ったときあるあるだと思いますので
ぜひ皆さんも活かしていただいて
またご質問お待ちしております
井上先生本日もありがとうございました
ありがとうございました
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