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2017-08-03 18:39

第119回「質問:大切にしていることが違う相手とずーっと平行線の場合、どうしたら良いのでしょうか?」

第119回「質問:大切にしていることが違う相手とずーっと平行線の場合、どうしたら良いのでしょうか?」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日も質問いきたいと思います。今回の質問なんですが、井上先生が月に1回開催をされています名会カレッジという、いわゆる組織とかマネジメントの勉強会ですよね。
経営者の方、あとは結構最近は大企業の会長さんとか管理職の方だとかなり多くなっているというふうに聞いていますが、30人から50人ぐらい月に集まっている勉強会の中で
井上先生が公開コンサルティングみたいな話で、ご質問に対してご回答されているんですよね。
その中の質問がありますので、ちょっとそれを今回は井上先生がせっかくなので、もう少しこれは回答したいなということで取り扱わせていただくことになりました。
いきたいと思います。
お互いに大切にしていることが違う相手と共通する部分に戻りながら、でもずっと平行線の場合にどうしたらよいかをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
目標や課題が固まりきれていないということもあるのかなと思っております。
はい。ちょっと質問の背景が、私の方ちょっとわからないんですけども、どういう質問になるんですかね。
つまり僕がよく言うと、お互い違う価値観とか、そこにある大切にしているものがある人は非常に、例えばだけど人の調和を大切にしたいと思っている人と、
いやいやいや、課題を達成することは大切だよと思っている人が、そういう差異がありますと。考え方の差異がありますと。
共通というのは必ず作った方が良くて、一番最初に作る共通は、要は目的観というか、組織が目指す方向とか、組織として大切にするものは何かというのを共通にしましょう。
で、じゃあ、よくあるお客様に満足してもらいましょうと。こういうお客様の層に対して、我々はこういうゾーン、こういうセグメントしたマーケットに対してこういうものを提供していますというのがあったときに、それはもう共通しているテーマだから。
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で、じゃあそのお客様たちにとって良いものは何かって言ったときに、これは共通しているんだけど、片っぽではスピードでしょうって言っていたり、片っぽでは質でしょうって言っていたりするという差がある。
だから、今で言う共通であるお客様の満足とか、そういうものが大切ですよね、こういう層のお客様が満足することが大切ですよねって言うことは一緒なんだけど、そのアプローチの仕方の考え方が違っているよっていう風なイメージで捉えれば良いと思います。
なるほど、ご解説ありがとうございます。そういう意味でずっと平行線っていうことなんですね。
これでも確かに共通は握れたものの、いやーなんかあいつのやり方違うんだよとかね、絶対なんかありますよね。
やり方になるとね、具体的には本当に、例えば製造現場でもね、こういうA、B、Cっていう手順の方が私は間違いは起きないんですという人と、僕はまずAとCを組んだらその間にBを入れるんですよみたいな人もいたりってなると、例えばその2人がいましたと。
で、新人が入ってきました。新人は誰に教わるんだっていう話になると、会社としてはそろそろちょっと標準化したいよと、どちらかの方法に決めたいんだという話になると、この差は埋まらないよね。
で、不良の出方とか質問の担保もちゃんと両者できてますよと。だから困るよねと。
そうですね。
っていうと、実はちゃんとしたものが作られるということが共通している目的であれば、この差異はあってもしょうがない差異ってことね。
共通が握れているのであれば。
違ってもいいよねっていうレベルの話でしょ。だから今回のこの質問のずっと平行線が、平行線でまずいっていう話のことがある。
で、今のさっきの製造現場の事例でいうと、じゃあ新人が迷うってことはまずいわけだよね。
ってことになると、不良とかなんとかじゃなくて、新人をどう育てたらいいですかっていうテーマで、この共通で語らないといけない。
要するに共通だと移ったのね。テーマが移ったのよ。新人をどうするのって話になるのね。
私だったらこれで教えます。私だったらこれを教えます。って言ったら、新人迷うね。
両方やらせてみるの?それとも新人は新人なりのやり方を覚えてもいいの?っていう話をちゃんとしないといけない。
だったら両方とも覚えて、自分がやりたい方をやればいいじゃない?っていうことだって起こり得るでしょ。
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だったら、A、B、Cのやり方の良さはこうで、A、C、Bの場合はこっちの良さがあるとかっていうのをちゃんとつまびらかにしないと新人にはわかんないので。
なるほど。確かにそうですね。
となると、この二人は違うやり方ずっと続けてもいいけど、新人育成っていう場合においては違うねと。
じゃあちょっと教え方を統一しようということは上からのオーダーとして。
いや、二人で話し合って教え方を統一するという話に変わらないといけないんで。
やり方はいいかと。
逆に言うと教え方を統一するということは、二人で考えてどちらかのやり方にするか、二人でやってもしかしたらB、C、Aっていう新たなやり方が生まれるかもしれない。
新人により良い方法をわかりやすくミスのないやり方で教えてあげて欲しいのでって言ったらそこでは少し会話が違ってくるんじゃないかと。
なるほどですね。そうするとこの方が平行線っていうのが質問をいただいているぐらいですから何かうまくいってないのかなという気がしますけど。
そういう意味では今言ったように共通をたった一つの共通で語っててもしょうがない。
つまりこの方が気になっていることっていうのが本当に共通として成立すんであれば、単純にお客様が満足するかどうかっていう大きなテーマじゃなくて、
もうちょっと噛み砕いてお客様が満足できるっていうためのA案、B案の差は埋まらないんだけど、この人は何かを埋めたいと思っているわけだから。
その大きなテーマでのズレは埋まらないとしたら、共通するべき課題をもうちょっと細かい部分に落とさないと。
いやお客様の満足はいいんだけれども、例えばだけど価格帯がもうちょっとなんとかしたいよねと。
いやいやお客様の満足は別に価格じゃないですよっていう話と。
いやいや今回はこういう話なので価格について話してみたいんだけどってちゃんと。
価格についてだったらどう思う?この価格帯でもいいんじゃないですか。
いやそうだとするとこういうことが起こるので、この対策をしたい価格の話なんだよというところにだんだん目を細かくしていくしかない。
あまりそういうときに課題設定の抽象度合いが高すぎたりすると、
ズレたのもある。
共通は共通なんだけど、大きく具体に落としたときにもう無数に出てきちゃうので、それは差異になってしまうから。
じゃあ今回はその差異の中のどこを共通にしてっていうのでもうちょっと細かくしていくみたいな感じなんですかね。
もしこの人が同じ立場の人との違いであれば平行線になりやすいよね。
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同等の立場だったら。
いやあなたのやり方はそうかもしれないけど私は違うってさっきの製造工程の話と同じになってしまう。
もしこの人が若干上にいて下の人とこういうふうにやってほしいんだけどっていうのをなかなかやらないというズレの悩みだとしたら、やっぱり視点を変えさせなきゃいけない。
そこの例えば上司の方が見えてる解決しなきゃいけない世界は広いので、例えばコストのこともあるけれども、速さのこともあるよねとか質もあるよねとか、
いやでもそもそも会社としてはもうちょっと利益のことがあるよとか、いろんなものがだんだん上に行けば行くほど見えてくる情報も増えるので、それを下ろさないと。
ズレているポイントはなぜズレていると困るのかっていうところに落とさないと。
具体にしようってことですね。
だから何かを一緒に話してるんだけど大切にしているものが違うからやり方部分で違うんだよなーって言っているんであれば、
確認してほしいのは、その違いは許される違いなのかどうか。それぞれの立場の違いであって、でももしかしたらその人が2人の違いがあることによって外部の人が迷うとかね。
どっちなんですか御社はなんて言われると、いうことが困るんだったら統一しなきゃいけないという話が共通だよね。
さっきの新人に教えないといけない。これは外部が迷うんで一つのやり方にまとめたいんだよと。
ということでできたら私の、女子だったらね、私はこう思うんでこういう理由でこういうことが大切だからこうしたい。
いやいや私はこういうことが大切だと思うんでこうしたい。違うんですよ。うん、大切にしているものは違うよねと。
でも大切にしているものを統一しないと外の人が迷うなら大切にしているものを統一させるって話をしなきゃいけない。
なんか最後にこうちょっと具体的なやつでちょっとありませんかね。なんかありますかね。
えーっとね、えーそうなんだろう。
なんですかね。
あんまりなんかその、例えば会社においてのなんかこう働き方みたいなところはちょっと規模でかすぎますか。
だからやっぱりこう、外の方が絡むとよく起こると思うもんねこういうことね。だから営業現場とかで多いんじゃない。
あーじゃあ例えば営業現場で。
で営業現場で例えばじゃあなんていうのかな、あの主婦層にものを売るっていうことでやってるんだけど、それをじゃあなんていうのかな、卸し、卸しなんて今もない直販が多いけど、お店に入れるというときにどういうお店に入れていくのかとかどういうふうなエリアで何売っていくのかっていうようなルート開発なんかをしている場合に
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いやそこ違うんじゃないっていう話とか起こるかもしれないね。
で、えーと、例えばあるもので高級なものでこだわってるので、えーと放送士も我々が提供したもので使ってほしいっていうような考え方と、もう片方はいやそうじゃないんだと。
あのお店のカラーを優先すればいいんですよっていうような違いがあったりもする。
で、あるときちょっと例としては現実感が今薄い例かもしれないけど、お店の方から問い合わせがありました。
で、あるエリアでその2人の営業マンがパチンって会ったとして、ルート開発してるので、この間来た人はこう言ってましたよと。
あー。
お店のやり方でやっていいんですよって言いましたよと。
で、なんで今回は実際に商品扱うってなって来た担当の方はなんで自分たちの提供した放送士じゃなきゃダメって言うんですか?
そのメーカー側の意図を通そうとしたりするの。
なんでなんですかと。この間話に来た方はそんなこと言ってなかったんですよって。
話になったらこれはどちらが満足度が、お客様にとってどちらがいいかという視点では、どちらも決して悪い方法じゃないかもしれない。
だけどその前に一歩手前にいるお店の方は迷っちゃうんだよね。
そうなった場合に今のケースで共通を設定するようになるとしたらどこになるんですか?
これは逆に言うと、放送士を提供するのか、お店のやり方に任せるのか、こういう違いが生まれてしまったこと自体が、市場、外の人が混乱するので、これは解決しなきゃいけないというテーマとしてみんなで決める。
そこが共通になるわけですね、共通の課題として。
それは対話のところでも言ったけど、やっぱりどちらがいいのかっていうのをちゃんと対話して議論も深めてやらなきゃいけない。
そうするとお客様が満足するっていうところから今回は放送士どっちにするんだと。
どっちというか自分たちのメーカー側のサイドなのか、お客様に任せるのかっていう方たちが課題になって話し合っていく中で、あくまでお客さんの満足は担保しながら。
たぶんそこでいろんな価値観とか出てくるんでしょうね、考え方が。
そうすると、ややお店の個性を大切にした方がいいじゃないですか。
例えば、非常にブランディングをしているお店だったら、ブランディングをしているお店なんだから、うちのものを提供したらそれは格好悪いでしょう。
ってなったら、じゃあブランディングっていうので一つ考えるとしたら、放送士で提供する場面とお店に任せる場面は違うよねっていう。
そういう基準ができるでしょ。新たに基準がそこでできるでしょ。これで今度共通に変わるわけです。
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じゃあ何か起きたときに、共通握ってたけどまた並行線が起きると、それは見方変えると新たな共通のチャンスがあるでしょ。
そういうこと、そういうこと。
だから何を大切にしているかっていうと、お店の個性を大切にするっていうのと、我々のブランドを大切にするっていうのもあれだけど、
今言ったように、お店の個性を大切にするっていう場合の、お店の個性を大切にしなきゃいけない個性なのかどうかっていう話に今度変わる。
新たに議題が変わってるので、じゃあ我々はお店の個性を大切にするってことについてどうするかを決めよう。
ということを先にやると、お店の個性を大切にするっていうことは、例えばこういうお店っていうのがありますと、みんなで考えようよと。
これはやっぱり個性だよねと、尊重すべき個性だよねとなるのか、いやいやその個性で売られたらちょっと嫌だよねってなるのか、ちゃんと決めようということになったら説明する。
そういうことだったんですね。
そうすると、全体のお話の中でやっとこう全体がピカーンと見えた気がしましたが、並行線熱いって話じゃないですか。
共通をする部分に戻りながらというのは、戻る場所はこの方お持ちなんですよね。
その中で並行線があるということは、ここの並行線をもうちょっと共通から落として課題設定をうまくしてそこについて話し合っていけば、新たな共通基準軸みたいなものができるってことじゃないですか。
お互い大切にしているものが違うって書いてあるから、その大切にしているものの目的を今描いている共通じゃなくて、こんな場面で大切にしていることは活かされるんだっていうのをお互いがちゃんと出さないと、そこに結果としての違いがあると思うんだよね。
大切にしているものの違いが、大きな意味の共通は一緒だけど、お客様満足は一緒だけど、今みたいなブランドっていうテーマで言うと違ってくるというようなことを、そのレベルのこの違いは何を生んでいるのかっていうことを出して、その結果に関してうちはどう捉えていくべきなのかっていう話を一個作る。新たな共通を作るチャンス。
そういうことだったんですね。
というわけで、今日は比較的抽象度の高い。
抽象度が高い。
逆に抽象度が高いからこそ汎用性はありますからね。
少し、具体的にもうちょっとこういうケースなんだけどっていうのがあれば、この方ぜひいただければ、それはそれでご解説させていただきたいと思いますし、今日のお話もそのまま参考になると思いましたので、ぜひまた活かしてみてください。
というわけで本日もありがとうございました。
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