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2020-11-24 20:54

「欲望という名の電車」第1回:崩れていく人間を、見てみたくありませんか?

今回からは全3回で、テネシー・ウィリアムズの名作をテーマにお届け。
舞台でもよく上演され、俳優・女優さんの登竜門的な作品とのこと。濃いストーリー。ぜひ想像してみてください。

みき(@miki_apreciar
のぞみ(@CobeAssocie

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書籍紹介(Amazonより)
「『欲望』という名の電車に乗って」ブランチが降り立ったのは、ニューオリアンズの下町フレンチ・クォーター。南部の大農園の娘から身を持ちくずし、妹ステラのアパートに身を寄せた。傷心のまま過去の夢に生きる彼女を迎えたのはしかし、ステラの夫スタンリーらの、粗暴なまでの“新しいアメリカ”の生だった―。1947年初演、ピューリッツァー賞受賞の、近代演劇史上不朽の名作。

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00:12
ちょっとNozomiさん、私と漫画の話しましょうよ。私も漫画大好きですよ。
大丈夫ですか?熱量が明らかに私とMikiさんで、圧倒的に弱者になっている。
ちょっとそうやりたい。
そのNozomiさんの熱量を上げられたら、よしみたいな。
大将、大将。
っていうポッドキャストやりますか。漫画愛編で。何ハマってるんですか?
ここ1週間ぐらいで読んで、めちゃくちゃいいなと思ったのは、大きく3つあって。
有名なところで言うと、ブルージャイアント。
ジャズ超かっけーなっていうのが1位。
世界一目指しますっていう、あの漢字にまた触発されるっていう。
漫画から影響される第1位ですね。
2つ目が青桜。
読んだことない。
青桜っていう防衛大学校の中のお話なんですけど。
防衛大学校って、自衛隊の幹部候補生を要請する大学。
普通の大学みたいに入試で入るんですよ。
入ると学費もただし、お給料ももらえるんですよ。特別公務員という形の。
そうなんですね、学生なのに。
国際じゃないわ。公務員というたてつけ。
学生じゃないのかな。
学生なんですけど、自衛隊の幹部候補生を要請っていうのを特化目的のためにやっている大学なので。
そこに実家はお金がないんだけど、超勉強が好きで、勉強しながらお金もらえるの最高じゃんって入っちゃった主人公の諸々みたいな。
面白そう。そういうモチベーションないやつの物語は面白そうですね。
巻中に入っていろんな人がいて、国を守るんだみたいな人もいれば、誰かに憧れてみたいな人もいれば。
この週末で読んでてすげえよかったのは、天地創造デザインボー読んでて。
見たことはないけど、どんな話か立ち読みだけしたことあります。面白いですよね。
みいちさんこれ超ハマるんじゃないかなって。
ちょっと緩いテイストを好きですね。こんな感じにしとくかーみたいな。
デザインの人たちの苦しみっていうのと、生物のお話っていうのがそれぞれ共感できてめちゃくちゃいいな。
確かに。読もうかな天地創造デザインボー。
03:00
めっちゃ面白かった。全5巻ぐらいかな。パッと読み切れるので。
コアラとか象とか、ああいうものが今までとは違った視点で見れるように。
ペガサスとか作りだすんですけど。
そうペガサスの解説読みした気がする。めちゃくちゃ苦労して。
面白い。全然できないですよね。
なんか変なやつができてるのが知ってましたよ。
そうなんですか。面白いなと思って。
さてさて。熱く語ってしまった。
こっちの方も熱く語っていただけると。
ぜひぜひ今日はみいちさん説明の欲望という電車でございます。
ギギョクですね。前回がルワンダでビジネスショーだったから。
今回また小説行きましょうということでギギョクを選んでみました。
みいちさんがこの本というかこのテーマとの触れ合いはどんなきっかけだったんですか。
そうですね。私はギギョクの古典とかを好んで見漁ってるわけではないので。
実はそんなに私の中でいうレパートリーはあるわけじゃないんですけど。
舞台の感激は好きで。松尾鈴木さんが特に好きだったので。
2011年に松尾さんがこの欲望という電車をやってたんですよ。
舞台で演出で。松尾さんの演出で。
その時に見て松尾さんの舞台をもっと深く理解したいと思ってギギョクを読んだっていうのが初めてで。
2011年のパルコ劇場のやつを見てますね。私は。
みいちさんが言ったのは松尾鈴木推しで行ってみたんですか。
そうなんです。松尾さんが入り口だったんです。
これで古典なんだと思って読んだっていうのがきっかけで。
松尾演出だと結構、ギギョクにもちろん中立なんですけど。
人間の生々しさとか愚かしさとかをちょっとブラックな笑いにして舞台に出すってことが多いので。
そのまま松尾節はすごい出てましたけどね。
だからなんか今回。
愚かしさフォーカスですね。
そうなんです。ちなみに大人計画今新作やってるんですよ。
長澤雅美主演で。
それで今東京でやってるんですけど大阪も行くと思うんで。もしよかったら。
すごい面白かったですよ。
え、ちょっと楽しそう。
長澤雅美さんと安倍幸男さんと秋山夏子さんっていう人が3人が主演みたいな感じなんですけど。
強っ。
秋山夏子さんが松尾演出の欲望のブランチをやってるんですよ。
あ、なるほど。
ちなみにその時からすごい上手い女優さん。光ってる女優さんなんですよ。
その光は輝かば今回の新作でも健在でしたね。
普通に長澤雅美より全然かっこよくてるっていうか。
全然そうですね。
生で見ると。
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長澤雅美って舞台も普通に出るんだって。
昔から時々出てますね。
三木さんから見てやっぱり画面とかスクリーンで映えるのと舞台で映えるのって全然人のジャンルは違うんですか?
全然違います。全然違う。
やっぱり映像って編集されてるし映像向けの演技っていうのがあると思います。
うんうんうん。なるほど。
だけど舞台はもっとそこにいる空間に対して私たちって言って自分の空間って自分から50センチくらいまでが自分のものとして扱えると思うんですけど。
よくわかりますかね。だいたいこのくらいだと思うんですよ。自分という範囲は。
だけど役者さんはその自分を2メートルとか3メートルとか何百メートル先まで自分っていう風にすることができるんですよ。うまい役者さんは。
へー。
それで持ってかれちゃう。グッて。
それでなんかすごい先に豆粒みたいに見えてて隣に離されてるような感覚があるっていうか。
やっぱりうまい女優さんはそうで、俳優さんはそうです。
この秋山夏子さんはもうそんな感じをもうビンビンに出してくれる。
めちゃめちゃそうです。
たまに舞台とか見てるとファンがついてるお客さんっていうのもある。俳優っていうのもあるんですけど。
出てきただけで拍手をきたりたかせる時もあるんですけど。
出てきた時になんか空気変わるのとかありますよ。
その人がウィンキスさんが見に行った10年くらい前のこの欲望というナノ電車っていう舞台でも演じてブランチやってるんですよね。
そうですそうです。やっぱこの企画って今ブランチありきの舞台じゃないですか。
そうですね。パワーある人がブランチやるのヤバそうですね。
今勝手にブランチとか言ってますけどめきさんどうぞこのオープンとかこのサイトでどんな内容か是非見に行きたい。
そうですね。いつも忘れちゃう。
いつも忘れちゃう。
この欲望というナノ電車っていう劇局でテネシーウィリアムズっていうアメリカの有名な作家の方がかなり書いたお話なんですけど。
こののぞみさんのアラスジュウム。お話としては衝撃のあるものものって感じです。
舞台はアメリカ1960年代とか40のアメリカかな。
かつて南部の大尻市だった家柄のお金持ちだった家柄の若い日本人のブランチ。
ブランチは夫の死後もう所持場から故郷を離れて別のところにいたんですけれども。
ある日別の工場労働者と結婚した妹の元に身を寄せることになります。
舞台はそこからですね。
元々いい家の姉妹だった方のお姉さんが妹を訪れてくるというところから始めますね。
妹のお旦那さんスタンリーって言うんですけど。
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妹の旦那さんとちょっとお高く泊まっている元お金持ちのお姉さんっていうのがそれが合わなくてだんだん衝突するようになっていく。
そんな中スタンリーが、なんでブランチが自分たちの元に身を寄せてきたのかっていうことについて
秘密を暴き出してみんなに公表しちゃうっていうようなこともあって
最終的にブランチは破滅していくっていうような話ですね。
さっき言ってたこの秋山さんが演じるブランチっていうのは
日本で言うと田舎の地主のいいところの御長者みたいな感じで生まれ
没落してしまった家ですと。
妹が川崎にできた工業地帯みたいなところにいい感じにとついで
昔世田谷に家持ってたお嬢さんが川崎にとついちゃったみたいな感じですね。
とついちゃったみたいな感じですね。
自分もつらいことがあって妹よって言って
妹の旦那の知り合いと結婚して
もう一回没落した家っていうか過去を全部清算してやるべってなったら
もろもろとスタンリーとかでボコボコやられ
破滅していくっていう話ですね。
救いのないお話ですね。
めちゃくちゃ救えなかったですね。
どうでした?読んでみてのぞみさん。
初めてですよね。
読んでみて
まず、過去三木さんが紹介してくださった戯曲小説みたいな
小説式に書かれてるじゃないですか。
でも今回、文庫で読んだんですか?
これですか?
それです。
私もこれを読みました。
神聴文庫ですね。
小田島沢役の神聴文庫。
本当に演じる形式で書かれてるじゃないですか。
まさに戯曲ですね、これは。
こんな舞台でこんな風に吐けてみたいな。
なんか想像しながら読むっていう。
私今まであんまりそういう本読んだことなかったので
すごい新鮮だったなっていうのがまず。
あともう一個は、なんて言うんですか。
ブランチいた?って思いました。
めちゃくちゃわかりますわ。
お姉ちゃんクソ痛ぇじゃんって思って。
痛々しすぎる。
あの、描き方によっては
なんか喜劇っぽくもなりそうな感じだなと思ったんですよ。
なんていうんですか、お姉ちゃんがちょっとフラッと来て
なんか全然上手くいかないのあれみたいな感じにも
なりうるなと思ったんですけど
なんか描き方としては徹底的に狂って悲劇みたいな感じで。
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お姉ちゃん痛いなっていうのと
痛いなをあんまり笑えない感じで最後まで進んでいく。
笑い飛ばせないんですよね。
全然笑えない。
面白いんですけど、全然笑えない。
でもなんか笑えないのって
私たちの中にもちょっとわかる部分
少しだけ共感できる部分があるから
ちょっと痛くなっちゃうんですよね。
嫌でしょうね。
まとうさんの舞台とか見てても
めちゃくちゃ自分とは全然違う生き方で
痛々しい人がたくさん出てくるんですけど
自分と違うはずだし
すごい面白くされてるからめっちゃ笑っちゃうんですけど
すごい心の中は複雑っていうか
笑ってるんだけどちょっと悲しいみたいな
感情が3,4,5混ざった状態で見るみたいなことがすごい多くて
笑いながら悲しむとか
笑いながら悲しむ&ちょっと哀れむとか
なんかそういう気持ちを起こしてくれるから
演劇っていいなっていうのを思ってます。
これって舞台でやられる時って
その空気感はどんな感じだったんですか?
なんか笑いがある感じなんか
みんなシリアスにグーッと見てる感じなのか
通演室は所々笑い挟みながらも
基本的にはシリアスに見てるって感じだし
多分今までの上映のされ方も
割とシリアスにやって
ストレートプレイとしてやってるなと思います。
コメディータッチではないんだと思う。
なるほどね。
いや、そう思うと
本で読んでもその空気感っていうのは
すごい伝わってくるものだね。
面白かったですね。
なるほど。面白く思ってもらえたらよかったですね。
1947年初演で
世界中で散々やられてるんですけど
2015年のイギリスのアッシュルシアターで
やってるやつがすごい有名で
らしくて
私も友達から聞いたんですけど
最近、久しぶりに読んだって言ったら
欲望といえば2015年のアッシュルシアターだよって
言われたんですけど
それが
すごい実験的な演出で
舞台が真ん中にあって
四方を観客が囲んでいるっていう構造で
その舞台がゆっくりゆっくり回りながら
お芝居が進んでいくんですって。
なるほど。
舞台が回転するの。ゆっくり。
お客さんも360度いる。
紙って下手みたいなのなくて
ずっと動きながらやるっていう。
動き続ける欲望とかを表したかったのかなって
すごい安易だけどね。
全然違った驚きになっちゃうんですけど
クラシックとかだと
ベースオベの
ナンバー7は何年のベルリンフィールだよね
みたいなやつあるじゃないですか。
劇局にもあるんだなって思って。
あるある。
あの時の誰々で
あの舞台の時の何役で売れたとかはあると思います。
15:05
イメージとして私メモで写真載せてるんですけど
分かります?
今見てます見てます。
写真がちょっと跡ついてるの分かります?床に。
回転してるから。
回ってる跡してる。
そうそうそうそう。
回転してるから。
回転してるから。
回転してるから。
回転してるから。
回転してるから。
回転してるから。
多分これは模型だと思うんですけど
多分こういう感じで回りながら演じられてたみたいで。
しかも演技力とか演出も素晴らしかったみたいで。
たまにナショナルシアターライブって言って
オーケストラとか舞台とか映画館で見れるやつあるじゃないですか。
あれにたぶん時々かかってるらしいんで
私次見ようかなと。
もし次の時は絶対見ようと思って。
いやこれすごいな。
どんな気持ちだったんだろうって思いますよね。
どういう風に見るんだろうって。
これ読んでて面白いなと思ってたのは
お姉ちゃんのブランチの方って結構見るからに痛々しいじゃないですか。
妹の何でしたっけ?
ステラ。
ステラもちょいちょいおかしいじゃないですか。
逆の層に変ですよね。
2枚くらい這いでみると
結構ステラやばそうだなみたいなことを思いながら読んでて。
ファンリーとかってやってることはそやだし
最後ブランチにガンガンとかやっちゃいますけど
ある種行動原理はシンプルじゃないですか。
ステラも確かに括弧に入れた気持ちを抱えながら動いてそうですよね。
なんとかだけどやるみたいな。
なんかこの女の人怖いなって思ったじゃんかな。
女の人怖いって言って。
これ演じる人すげー難しいだろうなと思って。
結構東流門的な舞台のようではあるようです。
中堅女優の美人な中堅女優の演技力を証明するための舞台ではあるみたいです。
そういうのってありますよね。
なるほど、これ立派にできて一人前というか。
さすがってなる。
そういうふうな、ある種の、なんていうか、そういう作品ってことですね。
そう、なんかたぶん子役の兄的な、それとおばさん版。
子役の兄。
やっぱり兄やるとおばくがつくじゃないですか。
なるほど、たしかに。
なるほどなー。
ゆりきさんは久しぶりに、2010年ぶりぐらいですかね。
私も今回の印象、のぞみさんと一緒で、ブランチ痛すぎるっていう感じだったんですけど、
18:06
その印象が、前回読んだ時は、ブランチがキツかったのはもちろんなんですけど、
3人ともヤバいみたいなイメージがあったんですね。
人間の愚かな部分を3つに分けて人格化したらこうなるみたいな感じで読んでたんですけど、
へー、面白かった。
だってみんなダメじゃん、ステラはステラで。
みんなダメですね。
スタンリーは暴力的出しすぎるし、ステラは主体性がないし、ブランチは現実が見えてないし、
っていう感じで、ちょっとずつみんなダメだな、ブランチは特にダメだけど、
そういう気持ちだったんですけど、
10年たって自分も社会的に生きたり、女性として生きたり期間が長すぎて、
特にブランチが逆、共感性周知がすごいっていうか、めっちゃ嫌になっちゃって。
へー。
女の指全部乗せみたいな女ですよね。
ブランチの指全部乗せ。
三田正明みたいな言い方してますけど。
ラーメンの具全部乗せみたいな感じで、
もうおばさんなのに若さや美しさにこだわるとか、
嘘をついていることに自覚的じゃないとか、
まだ自分は文化的な人間であると信じているとか、
男に依存しているとか、
あーもうやばい、こういうおばさんには絶対なりたくないみたいな感じがすごい。
自分の女として生きてきた時期が長くなったっていうか、
2011年の時まだ学生だったりとか思ってたんで、
社会的に生きてきた時期が長くなってきたら、そういうふうに思いましたね。
なるほどなー。
こういう人にはなりたくないなって、
多分わかるからこそ強く思っちゃいました。
こうはなってはならないみたいな、そういう気持ちが少しあるからこそ。
あーなるほどなー、なるほどなー。
確かになー。
やばい、やばいですよね。
本当になんか、やばい。
やったらシャワー浴びてやったら化粧してますもんね。
そうそう、しかも薄暗い照明の中でね。
結局その本来の自分らしさみたいなものをそのまま受け入れるってことはずっとできなくて、
ずっとごまかしながら生きてる。
しかも自分で自分を評価することもできなくて、ずっと他人からの承諾を求めるっていうのはなんか、
今はもうほんとアウトのシチュエーションですよね、特に。
うーん、そうですねー、なるほどなー。
20:54

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