1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #71 地方で発売日が遅れる理由
2022-02-27 42:46

#71 地方で発売日が遅れる理由

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まぜ地方では本の発売日が遅れるのか?のお話


本そばへのご質問、ご相談、トークネタも募集中です。

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00:01
本のそばには楽しいことがあるをモットーに、書店員歴25年の元書店員すずきと、
出版取り継ぎ7年、出版社営業13年、現在書店と出版社の現場をつなぐ18ウェブサービス一冊取引所運営1年7ヶ月目のわたなべの2人で、
書店員、出版社、一般の読者の方からの素朴な疑問に答えるポッドキャスト休憩室でございます。
本日ですね、収録している日が2022年2月22日でございまして、今ちょうど23時になったところなんですけど、
そういえば、22時22分に2022、222、2222だったっていう。それを結構、携帯の画面とかをスクリーンショットに撮って。
そうかー。なんかキップ買う人いるよね。
なんかありますよね、キップもそういうの。
そうそう、その時間にピッタリと買う。
そんなイベントがありましたよ、今日は。
全然気にしてなかったなー。
普通に喋ってましたね、さっき。
今言われてもっていうね。
まあそうですね。
事前に言ってくれよ。
そんな近況報告でございましたけど。
僕は最近、水彩に凝ってるんで。
なんかえらい絵いっぱい描いてますね。
なんか水彩楽しいですね。
僕水彩ってほとんどやったことなくて、初めてまだ10日ぐらいなんですけど。
いや面白いですね。全然初めはもうイライラしましたけど、だんだんちょっとコツをつかんで。
あとYouTubeで。
YouTubeでいろんな…
水彩技法みたいなの入門とか見てて。
しばさきさんっていう人のYouTubeの水彩の入門っていうのが、すごいわかりやすくて。
人柄もなんかよくて。
おじいちゃんみたいな人です。
そう、おじいちゃん。
私ね、それ見たことある。
本当に?
絵全く描かないんですけど。
なんかね、100万人ぐらいいるのよ。
チャンネル登録者数。
すごいじゃないですか。
ミリオンじゃないですか。
すごくて、わかりやすいんだけど、教え方がすごいほうまくしてて。
ほら、水彩これ面白いでしょ?とか言って。
しばさき、水彩をみんなに楽しさを知ってほしいんです。とか言ってさ。
すごいなんかさ、心が現れるような教え方で基本を教えてくれて、すごいいいなと思って。
03:07
たまに見たりとかして、見ますよ、やっぱり。
いい時代になりましたね。
しばさきさんなんかあれじゃないですか、今。
しばさきさんのツイッターちょっと今見てるんですけど。
ツイッターあるの?
みなさんのおかげでYouTubeチャンネル登録者数100万人達成しました。
どうしよう。
ありがとうございます。これからもどうぞよろしくねって書いてあって。
その下に、Thank you so much for your support. ありがとうって英語も書いてあるんですよ。
100万ぐらいいっちゃうと海外の人もめちゃくちゃいけるんじゃないですか。
結構コメントも海外のコメントが多くて、ちゃんと字幕も入ってたりするし、
やっぱりそういう技法系ってすごいグローバルだよね。
実況はないというか、言語の壁を軽々と越えていくよね。
すごいなと思って。
おかげで水彩とか検索したらさ、なんか変なトレパクイラストリエーター炎上みたいなの見るとかさ。
そんなばっかりがオススメに出てきてさ、いやそうじゃない、俺が知ってたのはそこじゃないっていう。
ゴシップ系が増えてきてさ。
あら、柴崎さん今ちょっと書籍出してないか調べてみたんですけど、2000年代にですね、何冊か技法書みたいなの出されてますが。
それ以外出てない?
もう入手できない感じですね。
あと2014年にも風景技法とプロの技っていうのがありますが、
グラフィック社さん、これも多分今もう半切れじゃないですかね。
本屋さん行ってさ、水彩画の本も物色したら柴崎さんの本とかなくてやっぱりあないんだと思って、別の方のを買ってきたんですけど。
これ今ちょっと、これ聞いてる出版社さんチャンスじゃないですか、これ。
どうですか?道房出版社さんとかどうですか?
グラフィック社とか。
グラフィック社さんも。
原稿者とかさ、あの辺の技法系。
なんかね、ちょっとすごい水彩。たまたまケンタッキーフライドチキンを夜中に食べたくなって。
ケンタッキーフライドチキンを夜中に食べたくなった。
けどほら、やってないじゃん。
やってないですよ。
悶々としちゃってさ、どうするかって。
じゃあ絵でも描くかと思って。
絵描いても食えないですよ。
いろんなドラムとかさ、リブとか、サイっていういろんなパーツ?
ケンタッキーの付近にあるじゃん、種類が。
あれの絵をネットで調べながら模写して。
たまたまカラー筆ペンみたいなのがあるんで、それでいくつか塗ってみたんだけど、
06:08
どう見てもたつた揚げにしか見えなくて。
ケンタッキーじゃないぞと、これ。
そう。でちょっとこれを描く。本格的に水彩買ってきたんだって100均で、絵の具と筆買ってきたんだけど、
まあ難しくて、たまに当たりがあって成功したりするとちょっと気持ちいいくて、
なんかそういうのすぐにハマっちゃって。
絵の具とかパレットだとかさ。
パレットとか、筆洗うバケツとかさ。
小学校絵の具とか使ったことある?
とかさ、水彩用紙とかって今まで画用紙にしか書いてないけど、
なんかちょっと違うのかなと思って買ったら全然違くてさ。
紙も水で組んでもそれにくいしさ。
やっぱ道具があると違うなと思って。
道具大事ですよ。
大事。でまあ水彩のさ、筆とかも結構気を使ったりとかさ。
ここのところ休み入るとちょっとそういう画材屋さんがある。
来ると本当にいいですね。
画材物色しに行っていろいろ買っちゃうんですけど。
また手広い趣味ですね、本当に。
いやいや、まあ絵は昔から描いてるんでね、別に。
水彩いったかって感じですね。
やっぱ柴崎さんの影響ですね、それはもう間違いなく。
いや逆だわ。
水彩始めてから柴崎さんを見ちゃったから。
柴崎さんは見てから水彩始めると思ってね。
そしたらすごい味のあるいうもんで、しかもすごいためになるし。
基本から教えてくれるんでいいですよね。
なんかそのフライドチキン次食べたくなった時は、
ポプラ社さんって名門フライドチキン小学校っていう自動読み物のシリーズがありますんで、
それでも読んでください。
僕そのあとね、フライドチキンについてちょっと興味があって、
さまざまな本を今読み漁ってます。
じゃあぜひ名門フライドチキン小学校のほうも、
ポプラ社の特有のシリーズものになってますんで。
あとカーネル・サンダースの辞伝みたいなのを、
ケンタッキーフライドチキンの、
要は社内だけでしか、
株主とかにしか送らない本があるのよ。
非売品の。
それがね、日本の古本屋っていうサイトで見つけて買いましたけど。
そんな感じで。
以上にトラクターが長くなりましたけど。
どんだけフライドチキン好きなんだっていう話をね、いただきました。
09:01
今回フライドチキンの話は2時間くらいかかるんでね。
これを聞いてる方がフライドチキンを食べたくなったら、まずは絵にしてみたらどうでしょうか。
なるほど。
そんなことはどうでもいいですけど。
それではじゃあ、いただいてるご質問を、
今日もお答えできればと思っております。
ありがとうございます。
はい、それではいつものようにラジオネームから読み上げさせていただきます。
ラジオネーム、迷子のマレーグマさんからいただきました。
ほう、マレーグマさん。
一般読者の方でございます。
ありがとうございます。
それではご質問です。
物流のスピード化が著しい昨今。
なぜ書籍は未だに地方での発売が遅れるのでしょうか。
書籍は重量があって云々とかはなんとなく想像できるのですが、
ワンピースとか人気の本は発売日に棚に並んでるのを見てしまうと、
わりと腹立つのですが、点立つよね。
はい。
ご質問という意味で言うと、
なぜ書籍は2020年代に入ってこんなに進歩しているのに、
なぜ未だに地方の発売が遅れるのかと。
なんででしょうか。
えっとですね、これ僕喋っていいんですか。
私も取材にいたみですから、喋れないこともないんですけれども。
今ですね、今になればなるほど、
時代が進むとなるほど書籍がなぜか遅れに遅れていく。
広島とか西日本はだって雑誌も遅れてるでしょ。
雑誌の発売日も遅れております。
なぜかと問われれば、
今までの書籍、雑誌も含めて、
物流コストって実はめちゃくちゃ安かったんですよ。
安かったんです。
安かったんです。なぜか、特別にね。
それが徐々にコストを維持することができなくなってきたと。
売上も含めて取れなくなってきて。
燃料費高騰。
それもあるし。
人件費も上がる。
人手不足もあり。
人手不足、ドライバーの高齢化。
いろいろあるんです。
出版物業量の減少とかですね。
いろいろあるんです。
それを、書籍をたとえば運ぼうと思ったときに、
それをまとまって、まとまった重量にならないとコストが見合わない。
雑数も含めて。経済重量というか。
この雑数とかこの重量までいかないと送ったら悪化が出るみたいなのがあるじゃないですか。
出版の流通のトラックですね。
12:04
書店さんに取り継ぎ会社から本を運ぶときに、
重量、重さで単価みたいなのが決まってるようなところがあって。
宅急便、宅配便も何キロとか何重サイズとかそういう。
いろんな重量で立てる方がいろいろあるんですけど、
重量で立ててるのが出版流通になっていまして、
なかなかもう赤字なんじゃないかと言われてるんですね。
もうそこなんです。
実質。
はい。
なのでやっぱり経済重量というか、物量がある部分はまだなんとか持てる。
都内とかね。
そうです。
まだなんとかできる。
運賃も都内だと出版社、倉庫含めて近いのであるんだけど、
やっぱり遠方になればなるほど、
移動コストや経済重量になかなかならず、
まとまるまでにやっぱり時間がかかるので、
今までは毎日送れたのが一つの荷物がまとまるまでに
2,3日待たなきゃいけなかったりとかっていうのが書籍はあったりして、
なんですよね。
はい。
ワンピースとかは、たとえば鬼滅とかがなぜ発売日なんだよ。
それはそれで物量があるからっていうね。
まだ雑誌流、物流というまとめてコミックっていうのもあると思うし、
なかなかもともとは運賃が安かったところもあって、
今これ非常に実は業界の中では非常に危機的な状況になってるんですよね。
課題でもあるし、いろんなコンビニとかのルートに一緒に乗せてもらったりとか、
あと受け取り側も端店に全部送るんじゃなくて、
どっか集約するとか、いろいろ案が出てますけどね。
そういうのがあるので、今非常に問題になっていると。
もともとが安かった分、今の通常の、
たとえばいわゆるAmazonとかそういったところでの、
なんであればもう翌日につくじゃないかというところの、しかも送料無料でとか、
その辺がトータルの物量で支えられてるのと、業界としてそれが難しいっていうのもあるし、なんですよね。
今回ですね、一般読者の方からのご質問ということで、
ちょっとマニアックな話になっちゃうかもしれないんですけど、
雑誌って発売日があるんですよ。
週刊誌とかだと何曜日発売とかあって、
15:00
月刊誌だと何日発売とかがあって、
あとコミックもですね、出版流通、取り継ぎ問屋さんの流通でいうと、
コミックも発売日というのが存在している雑誌の扱いになるんですよね。
そう、雑誌流通なんですよ。
何が言いたいかというとですね、書籍扱いと雑誌扱いでは、
ちょっとその流通というか出荷発送の仕方が若干違うんですよ。
実は別物なんだよね。
ラインが別なんですよ、発送ラインが。
で、書籍の方も新刊のラインと、あとは注文品のラインというか、
そこの出刊の流れも違くて、
なので整理しますと、書籍と雑誌が違いますと。
書籍の中でも補充注文の流れと、これから出る本ですね、
新刊の流れがまた違いますと。
なんかちょっと同じようなものに見えて、
それの出荷の取り扱われ方が違うというのが一つまずポイントとしてあります。
今回ですね、地方での発売がなぜ遅れるかということなんですけども、
なんで書籍は遅れるのかっていう話で言うと、
書籍はですね、発売日というのが厳密に共通の発売日、
全国共通の発売日っていうのが基本的にはないんですよ。
ないんだよね。
で、ちょっとややこしいんです。
ないこともなくて、発売日を発売協定品みたいな言い方をするんですけれども、
この本は発売日を守りましょうっていうものも書籍でもあります。
一番ベタでわかりやすいところで言うと、
ハリーポッターとかですね、めちゃめちゃ売れたじゃないですか。
あの時は、ハリーポッターは全国どの本屋さんでも、
何月何日に発売しましょう。
あ、発売っていうか、そっから売り始めましょうみたいな。
それより早く売ってはいけないですよっていう取り決めをですね、
した上で物を送ります。
で、これ宅急便もそうなんですけど、
例えば北海道とか九州とか遠い地域だと、
宅急便も、例えばですけど東京から送ったりすると、
翌々日入ったってなるじゃないですか。
一方同じ都内とか、本州あたりぐらいの近いところだと、
翌日に届きますよね。
なのでその発売日を決めているものっていうのは、
遠い地方から送り出していくんですよ。
2日前に北海道とか九州を送って、
翌日に着くところには前日に出荷するみたいな。
そうするとお店に届く日をある程度合わせることができるんですよ。
合わせた上で、届いた次の日に
18:01
箱から出して売り場に並べてくださいみたいな感じの
ルール決めをするんです。
村上春樹の新刊とかもそういうのあったよね。
もうすごい大型のものっていうのは、
書籍もそういうやり方をします。
雑誌の方は、
例えば金曜日発売とかで、
もう全国一律金曜日にしようと思ったら、
今と同じようなことをやらなきゃいけないんですよ。
遠いところには2日前に送り出すとか。
そういうふうにやるんですけど、
なかなかさっき鈴木さんが冒頭お話ししたように、
コストの割合が合わなくなってくるので、
もうちょっと金曜日、本当は金曜日発売なんだけど、
遠いところはごめんなさい、週明けの月曜日とか土曜日に
っていうようになっちゃうんですよ。
そうすると、例えばフライデーみたいな名前の雑誌があったとすると、
フライデーなのに、
フライデーじゃない日に届くみたいなことが起こります。
雑誌でさえちょっとそういう状況が崩れてきてあるっていうのが、
今の出版流通の苦しいところで。
もう一個雑誌で言うと、書籍もそうかもしれません。
電子書籍なんていうのが出てきちゃってるとですね、また、
フライデーは金曜日に電子書籍読めんのに、
お店で買おうとしたら遠いところだと月曜日とかになっちゃったりすると、
もう店の方もたまったもんじゃないですし、
昔から金曜日に買ってた人とかは辛さがありますよね。
僕なんかも北関東の仕事を書店で働いていて、
結構東京から通って、東京に仕事をして帰ってくるようなぐらいの距離の、
電車で普通でも1時間半ぐらいで東京まで行けるんで、
通ってくる人もいて、お客さんの中ではやっぱり東京で働いてる人が多かったんだけど、
やっぱり仕事の代わりに本屋で並んでたんで、
今日出たんだと思って、家で買おうと思って来たら入ってなかったとか。
っていうのはよくある。
それってやっぱり判入発売って言われて、書籍は特にそうなんですけど、
本屋さんから書店に流すときに、
本屋さんに入った日の午後とかには都内の書店には並んだりするわけですよ。
これがややこしいとこなんですよ、書籍の。
そういったところもありつつ、判入から翌日出稿になったりすると、
また当日含めると2,3日減たすと土日挟んじゃったりすると、
しかも月曜は新刊がなくて、日曜は荷物がなく、月曜は新刊がなく、
まあ結局火曜日とか新刊、東京では実は出てるのにかかわらず、
21:05
発売日から3日、4日経ってから電車で1時間半の距離しかないのにもかかわらず、
発売日だけはそんだけ遅れるみたいな。
っていうのもあったりしてね。
そうなんです。なので、雑誌コミックはわりとわかりやすい発売日があるので、
それを基準にお店に行っていただくのが一番いいのかなと。
雑誌は逆の言い方をすると、発売日より早くってはいけないんですよ。
昔、週刊少年ジャンプ、我々、ほら。
フライク販売ね。
なるべく早く読みたくて。
駄菓子屋とかで売ってんだよね。
駄菓子屋とか酒屋さんとかで。
なんでなんだろうね、あれね。
そういえば聞いたことないな。
書店になってから。
一回、自分の店のすぐ近所にリサイクルショップみたいなのができたときに、
そこのツイッターアカウントが、
当店ジャンプ土曜日発売です。
タカラカと歌っててさ。
早売りあかんやろっていう。
そうそう。おいおいおいおい。
そういうのはありましたけど、そういったのもあったりとかしましたからね。
そうですね。
例えばそのワンピースなんかで言うと、
基本的にはやっぱり発売日にお店に行くとあると。
ないとしたら売り切れちゃったか、
そのお店にはワンピースの配分がなかったっていう話になります。
早く発売することはないもんな。
そうですね。
で、書籍はですね、書籍で何日発売ですって言ってるときに、
村上春樹さんの新刊とかハリーポッターみたいな、
ああいうのじゃない場合は結構怪しくって。
そうだね。
発売、例えば2月22日発売ですっていう本があったとするじゃないですか。
でもそれって問屋さんに入れる日が2月22日だったりすることがあるんですよ。
はい。発売日は厳密にない。
そう。で、出版社の言い分としては、
そういうもんだからみたいな感じなんですけど、
同社からしたらたまったもんじゃなくて、
最近またツイッターとかでいろいろ、
なんか発売日がこうだって聞いたから買いに来たのにないぞとか言って、
大変なことになってたり。
一番書店さんも困るんですけどね。
やっぱり出版社はさ、
一応もう取り継ぎというか問屋さんに下ろして、
いわゆる搬入発売っていうことで。
あとはその午後ぐらい、夕方ぐらいには都内の書店には並んでるから、
プロモーションとして、発売しましたってツイッターとかで言いたい。
けど本当それって実はまだ全国的に発売してなくて、
いやそれ今そこで告知されても、え、うち入ってきてないんだけどまだ。
それでお客さん来たらどうするのみたいな話になっちゃうんだよね。
24:03
その辺の現場感覚わかってない人がツイートとかやってる可能性とかもある。
それで、もっとややこしいのがさっき鈴木さんが言ってた、
都心のお店では売ってたけど、北関東のお店にはないっていうのも、
取り継ぎ会社、問屋さんが搬入された本を、
自分たちのトラックで配達してる都心部のエリアっていうのはやってるんですけれども、
そういうとこには、たとえば午前中に搬入になったやつが、
午後に新宿とかあの辺りとかだと届いてたりすることがあるんですよ。
で、そうすると発売日は搬入した日だっていう言い分も通るんですけど、
そっから、鈴木さんのお店にはそっから2日後とかだったりするんですよ、お店にとると。
北海道とか行くともうプラス1日、2日かかったりするんですよ。
同じ書籍の新刊のライン使ってても、そんだけの差が出てきていて、
一方でまたネット書店ですね、Amazonとかで買える買えないとか、
いろいろあったりすると、なおのことややこしくて、
普通の読者の方にはもう、なんで?としか言いようがない。
そして書店さんの現場からしても、なんで?なんでよ?っていう。
難しいですね。
難しいんだよね。
で、やっぱり発売日をさ、コミックとかカレンダーでできてるようなさ、
雑誌なんかはね、もう発売日は決まっているしいいんだけど、書籍って。
じゃあ、書籍でそんな発売日をCDとかと同じように、
ナウオンセールみたいな感じで、発売日を事前にプロモーションして、
発売っていう風な書籍って、実はあんまりないんだよね。
ほとんどの本に関してそこまでする必要がないっていうのがまた事実なんですね。
そう。で、やっぱりそれを待ちに待った書籍っていうものって、
実はすごくたくさんある中でのほんの一部分で、
で、それがやっぱり発売日に並ばないから余計に目立ってしまうんだけど、
本当にトイックのテキストとか、トイック900点獲得への道みたいな本とかがさ、
発売日決定とかって言ってもさ、別にそんなに発売日は必要ないでしょって思ってくるしさ。
文芸とかもさ、実はそうそうなくて、
たぶんいろんな告知をよくよく見ると気付くと思うんですけど、
だいたい2月下旬とか。
ざっくりしてるんですね。
ざっくりしてる。2月中旬とか、何日ごろ発売みたいな。
非常に曖昧な感じで発売日はやってるので。
で、やっぱり特に今Twitterとかで、
27:01
地域関係なく距離関係なく情報をフラットに見られるので、
すでにもうこの本を買って楽しめるやつがいるのに、私のところにはまだ入ってきてない。
出遅れた感みたいなのはさ、どうしても感じてしまうんだよね。
それから予約問題ってのもあってね。
じゃあ発売日に欲しいっていうのがあって予約しても、
それが1週間前に予約されてもたぶん無理なんだよ。
1ヶ月ぐらい前に言ってくれないとっていうのがあって。
やっぱり鳥継さんの配本数っていうのはもうすでにそこで決まっちゃっているので、
そこでやるとかなり書店で調達する、発売日に入荷するように調達する。
人気になればなるほど、予約するほど欲しくなる本みたいになればなるほど、
結局難しくなるんで、たぶんフログ付きのMOOCとかなんかは予約で争奪されると、
予約してまで欲しくなる本っていうのは結局は引っ張り合いになるので、
発売日に予約されても入ってこない。確約ができないという状態になる。
そうなんですね。
それ以外の本は予約しなくても、発売日なくてもとりあえず手に入ればいいやっていう、
非常に少数感になっているんだよね。
業界の中にいる人にとっては、
いやそんな書籍とか本ってそんな発売日目当てでないでしょって、
みんなそんな買わないでしょって思うんですけど、どうしてもね。
ただ一部の人気作になるとそういうのはクローズアップされてしまうので。
そうですね。またそういうのが可視化されやすくなっていく状況があるっていうのが今の状況ですね。
品目が多いので、多品種なので、
それに対してすごく大量に、たとえば7割ぐらいの商品が業界の中で、
7割の金額動くようなマスな商品なんて今ないんで、
それに合わせて発売日設定とかできないんだよね。
それで物理を動かせれば一番いいんでしょうけど。
そういった軸となれば、
野球でいう昔あった読める巨人軍が強ければ、みんなその人気におんぶに抱っこでやってるみたいな感じで。
今2年前とかだったら1年前とかだったら鬼滅があったんでしょうけど、
すごく大ヒットで、業界自体がこれにおんぶに抱っこできるっていう商品があればいいんですけど、
そういう業界でもないし、出版ってそういうものであってもいけない部分はあったりするから、
なかなかその辺のジレンマはありますけどね。
地域ごとに実は印刷所を設けてオンデマンドで雑誌なんかはさ、
30:02
東京で印刷してわざわざ物として運ぶんじゃなくて、
各主要都市とかに印刷所を設けてオンデマンドでデータ入口だけして、
もう発売日にそこで印刷したもので発売するみたいなのも案としてはよくありますけど、
いろいろ印刷ってものに対しての技術的なものとか職人的な部分もあるし、こだわりもあるからさ。
出版社も印刷っていうものに対して長くお付き合いの印刷会社とかに信頼して印刷して、
いい本を作ろうっていう人もいるから、
なかなかそういったところで、ただ単純に紙に書かれた印刷物っていうものとはまたちょっと違ってきちゃうから。
難しいとこなんだよね。
はい。なので、いろんな課題が多いんですけども、
ある時代においてはすごく効率的でもあり、非常に優秀な仕組みでもあった。
昔はね。
この値段で全国つつうらうらに本や雑誌を送り届けられるっていうのは素晴らしい仕組みを持ちですね、出版業界は。
周りの業界から言われていたような時期もないわけではなかったというようなことも申し添えて。
260円の雑誌が全国つつうらうらで買えるんだからね。
それをわざわざコストを、260円の本を届けるっていうコストを考えたら、
260円で買えねえよって話だけど、そういったのもあったりしてた時代もありました。
とはいえ今問題を多く抱えていたりとか、ちょっと難しいところに来てることも事実なので、
すごく今回のご質問も。
的を得てるというか。
そうですね。物流のスピード化が著しい昨今。本当にその通りの相手。
物流は本当に出版業界じゃなくて、すべてのものって今すごいことになってるからね。
課題だよね、どこもね。ロジスティックスはね。
いや本当に非常に大きな問題だし、逆に言うと他の業界業種でも問題を抱えてるようなところもあるのかなとか、
物流全体は本当に大きな研究課題ですね。
昔は鉄道で本を運んだんだもんね。
はい、だから書店さんが本を注文するときに盤仙っていうのが。
そう、盤仙ってその意味なんだよね。俺も初めて聞いたんだよそれ。
33:01
すげえそういう意味だったんだと思って。
南盤仙とかの盤仙なんですよ。
それ鉄道から来てるんだよね。
そうなんですそうなんです。
盤仙院っていうのが書店で、注文する際にお店ごとに振られた、実縁みたいな役割をする、注文するための判行があるんですけど、
番号の番に普通にラインの線ですね。
一番線電車が参りますとか。
実は鉄道の盤仙なんだよね。盤仙っていうものから来てるんだよね。
これ結構知らない人って多いと思うけど。
僕もだって、この間聞いて初めて知ったもん。去年か。聞いたこともあったけどね。
当たり前すぎでね。
そういうことだと思う。その時代知らないからさ。
そういったのもあって、鉄道で物流して運んでた時代もあって。
ちょっとそんなような出版流通。
倉庫もある程度集中して統合されてるから。
荷台取り継ぎも協業してやってこうっていうような話し合いが始まって、具体化しつつあるような状況にも。
物を動かすためには、取り置く場所も必要になってくるからさ。
取り置く場所も必要だし、そこからルートも必要だし、
それをまた送ったときに送る場所も1点1点全部配達するのか、どこかに集約するか。
文具なんかは結構地域ごとに出資して、文具店が出資した地方の卸どん屋みたいなのが共同で設立して、
そこで倉庫を作って、そこからっていうのもあるけど、
もちろん昔からだけどね。そういうのもあったりするし、いろいろ課題になってます。
これは業界でもいろんな勉強会とかされてるよね。
そうですね。より生々しいところを知りたいという場合はですね、
いわゆる取り継ぎさんの物流の話になってくるので、
一般社団法人日本出版取り継ぎ協会というのがですね、
取り協ですね。
取り協というのがありまして、そこはホームページを、激渋なホームページを持ってらっしゃるんですね。
ホームページですよ。
ホームページ。
はい。
なんかちょっと青が眩しいホームページがあるんですけど、
そこにいろんなPDFとかで、例えばSDGsの取り組みについてとか。
PDFなんだね。
あとはいろんなリリースとか。
あとは大規模自然災害などが発生したときに流通って遅れたりするんですよ。
36:04
これは大和さんとかでも、たかいびんでもそうですけれども。
そういうときの対応とか、いろいろそういう取り協の書面とかを見てみるとですね、
なんとなくこの雰囲気がわかるんじゃないかなと。
ごめん、ちょっと今大前提を話し忘れてました。
私たちはちょっとあまりにも当たり前の話をしてましたけど、
一般の読者の方なんで、ちょうど説明すると、出版ルーツが物理を含めて、
今取り継ぎ取り継ぎ言ってましたけど、
本が書店に送られるルートっていうのは、出版社から書店に送られていくんじゃなくて、
取り継ぎを介して、取り継ぎがまともにあって書店に商品を送ってるんです。
そうですね。平たく言うと取り継ぎっていうのは問屋さんです。
問屋さんですね。
なので出版社が個別に書店さんに個別に配達するわけではないんですよ。
これは結構言わないとわからない部分であったんで、
ちょっと後付けになっちゃって申し訳ないんですけど、
そういうふうなルートになって、出版社から取り継ぎに商品が納品されて、
取り継ぎというか問屋さんから商品が書店さんに送られてくるという流れになっております。
そういう形です。
なので、今は直取引とかっていうことで、
出版社が直接書店さんに下ろすってこともだいぶ大きくなってきていますけど、
そういったルートもあったりするんですけど、
基本的に多くの書店さんは直接取引っていうことをやってないところも多いので、
問屋さんと取引をしてるところは問屋さんから仕入れてるということになっております。
直接出版社から取ればいいじゃないかって言われても困っちゃうんで、書店は。
そういったことになっておりますので、
ご理解の旨ですね。ちょっとお話を補足させていただきます。
もう一個だけ豆知識。
何でしょう。
本の裏からめくっていくと、奥付けと呼ばれている。
そう、奥付けね。これ結構勘違いしてる人多いんですよね。
奥付けに日付が入ってるんですよ。書版。
書版ですね。書釣り。
書版、第1釣り発行。
今手元の本は2021年10月30日第1釣り発行ってなってて、
2022年1月16日第4釣り発行と。
これで4回刷ってますよっていうことで、本のバージョンみたいなものがここでわかるのと、
39:00
第1釣りの時に書かれてる日付っていうのが、
発売日であるっていう感じでもないんですよ。
これ結構発売日だと思ってる人がいるんですけど、
ほぼほぼ発売日と考えていただいていいんですけど、
お店に着いた人は全く別の概念なんですよ。
そう、別の概念。
発売日というか、後々5年後ぐらいにその本を見たときに、
この時期に発売したのでぐらいは目安としてはあるけど。
だから発売日と発行日は違うという豆知識でございました。
これも出版社の人が結構自由につけてるっていう。
対案吉時の日を選んでる。
習慣としてつけてる。
仕切りたいというか、つけてるみたいなのはあるので。
あと、4釣りとかっていうことで、
4回もいわゆる10判っていうことを作ってるってことは、
それだけやっぱり市場で売れてるからっていうことで、
釣り回数を見ることによって、
この本結構売れてるんだねとかっていう判断をするのはツーっぽい。
だから本の奥づけを一回見てみるっていうのは結構。
僕なんかも棚に刺さって、新刊コーナーじゃなくて別の棚に見たときは、
面白そうな本を見たら、まず先に奥づけを見て。
やっぱチェックしますよね。
そう。まず初版でいつ頃出たのかみたいな。
それがある程度近い年だったら、
情報的にもそんなに差し支えないかなっていうのを見たりとかするので、
必ず奥づけは先に見ますね。
それから本を選ぶっていうのもあるし。
あと結構ね、よく初版は買っとくと後で値打ち物になるみたいなことを夢見がちな人もいますけど、
基本ないですからね。
初版本、買うなら初版を買いたいっていう人はいます。
時々いますよね。
基本それが後々と価値になることはほぼないから。
初版で終わる人がほとんどだから、本は。
そうなんですね。
あんまり初版気にする人っていうのはね、
まあそういうこだわりとしてもあるんでしょうけど、
後で売る時にとかって思った時に、
買う本も買い取りとかも初版なんか気にしないんでね。
そうですね。
あんまり気にしない方がいいと、そういうところでは。
なので本屋で、自分が本買うとき迷ったりしたら奥づけとかも一回チェックしてみたりとか。
そう、通っぽいですね。
通っぽい。
あとは古本屋さんなんかでも奥づけを見るなんてやると結構また。
古本屋は特に重要かもしれないね。いつ頃出たのかってすごい重要なんで。
奥づけは必ず見るね。
ちょっと余談でしたが、その奥づけというのもありますよということで、
まあ目知識でございました。
なので、迷子のマレークマさんにちょっと一言言うと、
書籍の発売日は今のところちょっと気にしないほうが無難というか、
42:04
もうしょうがないですね。
ワンピースとかは雑誌扱いなんで、それはまだありますけど。
ちょっと腹を立てる気持ちもすごくよくわかります。
わかる。
今回はこの時代だからね。
そうですね、同じ業界の片隅にいる者としてお詫びを申し上げたいような気持ちにもなってまいりますが。
またよかったらご質問いただければと思います。
ありがとうございます。
オリジナルステッカーを差し上げますので。
またご質問お待ちしておりますので。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。さようなら。
さようなら。
42:46

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