OKです。前回に引き続きよろしくお願いします。
はい、お願いします。
それでは2つ目、授業案を提案してくれるについてお願いします。
こちらどういうことでしょうか。
ありがとうございます。1回目のところで話をさせていただいた、
現場の力を信じてくれるっていうのは、すごい抽象的な内容しか書いてないですよっていうお話だったんですけど、
その時にも現場の先生で困る人いないのかみたいな話もちょろっと出たので重複するところはあるんですが、
もう授業案を実は提案もしてくれてるよっていう、もうそのまんまの話です。
でも1回目の話からするとアレアレって思うのが、小学校5年生理科の人の誕生では、
人は母体内で成長して生まれるしか書いてないってなってくると、
授業案は提案してないんじゃないのって思っちゃうけど、その辺どうなんでしょう。
いや、ありがとう。よく聞いていただいてありがとうございます。
本当に実はその通りで、解説が載っている、その授業案を提案してくれてるのは原本ではなくて、解説編という各教科の方になるんですね。
その各教科の解説編には実はすごく授業の提案まで事細かに書かれていて、
それちょっといくつかわかりやすい抜粋を今日また開いて準備しておきましたので、読み上げてもいいですか。
嬉しい。
解説の方ね。
そうなんです。
方法あるっていうのもそこそこ知らなかった。
ありがとうございます。
もう例えば歴史ってなると、歴史イコール暗記科目みたいなイメージがあると思うんですけど、
実は歴史の大陸文化っていう、聖徳太子とかのところをちょっと学習指導要領原本に何て書いてあるかちょっと読みますね。
まず原本の方には、大陸文化の摂取、大化の改新、大仏造営の様子を手がかりに天皇を中心とした政治が確立されたことを理解すること。
っていうのがこの単元で抑えるべき知識です。
なので知識はこの1個だけです。
この2行だけなんですけど、ただここ読み解きがちゃんとしなきゃいけなくて、大陸文化の摂取、大化の改新、大仏造営の様子を手がかりに天皇を中心とした政治が確立されたことを理解する。
なので、実は本当に抑えるべきことは天皇を中心とした政治が確立されたっていうこれだけなんですよね。
なるほどなるほど。
大陸文化の摂取、大化の改新、大仏造営っていうのは全部必ずやらなきゃいけないっていう風には、実は学習している原本だけを読み取ったらこういう風にはならないわけですね。
ただ、この文章を踏まえた上で解説の方にはそれぞれの特徴までちゃんと書いてありまして、解説編の該当するページを読んでいくとですね、全部は読まないんですけど、
大陸文化の摂取については聖徳太子が法隆寺を混流しホンチャラホンチャラホンチャラであることがわかる。大化の改新についてはホンチャラホンチャラを目指したことがわかる。大仏造営についてはホンチャラホンチャラを目指したことがわかる。これらのことを手がかりに天皇を中心とした政治が確立されたことを理解できるようにする。
で、そのためにっていうところで、下に実は授業案みたいなことが書いてあります。
明確に書かれてるんですね。
そうなんです。それが実は技能とか思考判断表現って言われるところにもかぶってくるんですけど、ちょっとそこはもう細かくなりすぎるんでカットしますが、じゃあ何て書いてあるかそこの部分ちょっと抜粋で読みますね。
例えば建水師の功労や焼酎院の宝物が到来した経緯を世界地図などで資料で調べてまとめたり、大化の改新や大仏造営の様子などを資料で調べて年表などでまとめたりすることが考えられる。
具体的。
そうなんです。ちょっともっとわかりやすく読んじゃうと、世界地図とかでまとめたり年表とかでまとめたりする活動が考えられますというような授業提案がまさに書いてあるわけですね。
しかもこれは例えばで考えられるなどでこうしなさいって書いてあるわけではない。
なるほど。
なので縛ってはないということですね。あくまで提案として書いてあります。
他にも調べたことを白地図や年表などに適切に整理する技能を身につけることが大切であるっていうふうに、他の単元でもこういうのやってみたらどうですかみたいな表現があったりですとか、
実際の指導にあたっては、例えば聖徳太子の肖像画やエピソードなどからその人となりを想像する学習、大仏の大きさから天皇の力を考えたり大仏造営を命じたほにゃららから聖武天皇の願いを考えたりする学習などが考えられるっていうのもあって、
これは言っちゃえば子供たちに疑問を持たせるために聖徳太子の肖像画やエピソードから入るのはいかがですか。大仏の大きさから天皇の力はいかがですか。
大仏造営の命を命じたところから入るのはいかがですかっていう、いわゆる問いの立てさせ方みたいな、そういった視点まで書いてくれている。
なので実は単元全体でいう子供たちに疑問を持たせるやり方、その後の学習の進め方、まとめ方みたいなところも、例えばの提案として全部書かれているっていうのが学習指導要領解説になります。
こんなに細かく手厚い感じですね。
そうなんです。しかもでもこれが言葉の美しさにもちょっとつながるんですけど、なんと今読んで長って思ったかもしれないですけど、今の単元が学習指導要領解説で1ページ分で収まってるんです。だいたい。
へー。
パッと見てこれはやるべきことで、これはアドバイスだなっていうのがわかりやすい。
わかりやすく書いてあります。
へー。
もうね、この見やすさに関しては平成29年度のやつは見やすさが格段に上がったので。
へー。
そんなところまでデザインが。
もうすごいですよ。
すごいな。
本当にすごいです。
はー。
なので実はこの小学校であるこの単元、例えばじゃあ4時間とか5、6時間の単元かと思うんですけど、その単元もある意味1ページに解説も含めて抑えられてるという風に考えれば。
もう言っちゃえば赤本、教科書の赤本っていうね、先生たちが普段先生用の本だって子供たちがよく覗く本があるんですけど。
はいはいはい。
あの本読むよりもこっちの方がよっぽどコンパクトにまとまってるよっていうことですね。
へー。
もうね、教員1年目からやっぱり子供たちを育むっていう立場は変わらないので、やっぱりそういう先生たちにもいきなり自分でクリエイティブを追って難しいじゃないですか。
でもそういう意味ではやっぱり学習指導用解説と教科書と教科書の赤本っていうのは、とっても先生たちの力になってくれるなと思っています。
なので僕は教科書をちゃんとこうなんだろう、教科書に縛られてはいけないと思ってるんですけど、教科書もすごい大尊敬してるし、本当によくできてるツールだなとは思っているので。
学習指導用解説も教科書も大好きです。
そうなんだ。
はい。
じゃあ学校の先生は、例えば歴史の授業やるぞ、次は聖徳太子のことかってなったら、その解説とかをもう1回こう読み直して、じゃあ授業の4、5時間、6時間とかのプランを改めて作っていくみたいな仕事が必要だってことなんですね。
もうまさにおっしゃる通りですね。
そして、実は学習指導用解説の本を手元に持っていなかったとしても、今スマホで見れますし、PDF無料で誰でも見れるようになっているので。
最近はスマホで見てる方もいますし、あと先ほどちょろっと使ってしまったんですけど、先生用の教科書赤本って言われるものがあるんですけど、そこにも原本そのままではないですが、この単元の学習指導用解説の目的はこれですって書いてあって、
それに対してこんな授業どうですかって提案は書いてあるっていうのは変わりないので、ある意味教科書の赤本だけでもそこは読み取ることが可能ですという感じですね。
子供の頃不思議だった、先生の細かい字でいろいろ書いてあるやつ。
そうそう、そんな感じです。
本当に教科書会社さんもすごく試行錯誤をしていて、新しい教科書を作る際に僕たち学校現場の先生にすごい取材に来るんですよね。
実際僕が勤務していた学校にもその取材に来られた教科書会社の方がいらっしゃって、新しい学習指導用になるにあたって先生たちが現場で使える教科書をやっぱり作りたいと思っていて、
この表記とかどうですかっていうようなことを本当に現場の声を集めて作ってくださっているのも知っていますし、
本当に何だろう、現場に立っている先生たちの声を形にしようと努力してくださっているのも知っているので、
本当に僕も教科書そのままやる価値があるなっていう流れの単元もあるので、その時はそのままやりますし、やらない時もあるんですけど、
本当に教科書会社の方にもありがたいなと思っている次第です。
でも先生にとってもすごい武器にもなり得るってことなんですね。
本当におっしゃる通りで、僕たちやっぱり保護者の方と摩擦が生まれちゃう時だって何年もやってればあると思うんですよね。
先生どういう思いでこういう授業をしているのかとかっていうことってあると思うんですね。
実際ちょっとエピソードでお伝えさせていただくと、
もしも学習指導要領にIT人材を育てるために数学算数の点数を上げますって書いてあったらやらなければいけないけど、
そんなこと一言も書いてないわけですもんね。
そうですね。そしてさらに言うとこれちょっと一番の方で言えばよかったんですけど、
学習指導要領原本は基本的に守らなきゃいけないみたいなことを言ったんですが、
ただその原本の方にも実は大事な表記が書いてありまして、
学習指導要領とはこうした理念の実現に向けて必要となる教育課程の基準を対抗的に定めるものであるというふうに書いてありまして、
教育課程の基準を対抗的にっていうのは大体みたいなイメージで大丈夫です。
大枠的にみたいなイメージです。
なのでここに書いてあることは基本的に基準として準拠しなければならないんですが、
絶対にしなきゃいけないよとかっていう表現ではないということですね。
あくまで対抗的に示してますよっていうふうに前文のところに書かれていますので、
もしこれについてはしなければならないっていうふうに学習指導に書いてあっても、
究極言えば対抗的な表現として捉えていいわけですね。
なのでそういう意味でもあんま固くならずに学習指導要領をみんな受け止めてくださいとは思ってますね。
今回2番目ということで授業案を提案してくるについて話したんですけど、
授業の内容じゃなくて時間。さっきも歴史の大陸文化の話は4時間から6時間ぐらいみたいな感じでしたんですけど、
何時間やらなきゃいけないとかっていうのは別にないものなんですか?
まさにそれはもうおっしゃる通り、単元ごとに何時間やらなきゃいけないというものはないですね。
年間でこの教科を何時間ぐらいっていう標準時数と言われるものはあるんですけれども、
その標準時数はあるんだけど、でもこの単元ではこれぐらいっていうのは実はなくて、
教科書会社が示している赤本って言われるさっきのものの中でこの単元は何時間単元ですっていうふうに示してくれているのを
だいたい元にして先生たちはこのぐらいの時間であれば2学期中にこの全単元終わるんだなっていう見通しが立つっていう感じですね。
あと最近はもう午前中に5時間終わらせちゃう学校とかも出てきて、
1時間あたりが40分とか40分大丈夫なのかなって思っちゃったりもするけど、
40分にするか45分にするか50分にするかそれも任されているってことですか?
そうですね、これに関してはちょっと難しいんですが、45分が基準です、小学校の現状では。
そうなんですね。
はい、いわゆる標準時数って言われるものの1コマは45分として小学校扱い中学校では50分として扱われてはいるんですけれども、
例えば目黒区だったかな、どっかの自治体さんは今後40分にして午前5時間制に区としてやっていきましょうかみたいな話が出ている自治体さんだと、
文科省の方にその申請を自治体単位で出して、いわゆる40分授業でも子どもたちの学びがちゃんと豊かになったか、学力にマイナスの影響はないかみたいな、
この検証としてこの自治体単位でやっていいですよって認可を受けたところは40分で1コマ計算で今進んでいるんですね。
でも認可を受けていない自治体の方がダントツで多いので、その自治体さんで多分午前5時間40分制の授業をしているところは、
おそらく標準時数というコマ数ではなくて時間数でやっていると思います。
あーそういうことか。
はい、なので5分短い分を例えば朝学習の時間に割り当てて、ここを総合的に見たら標準の時数を満たしてますっていう表現になっている自治体なのかなと思いますので、各学校の工夫が発揮されている場面ですね。
そうなんだ、めっちゃ飲み込んじゃった全学、どんどん気になってどんどん外しちゃった。ありがとうございます。
かほしどうですか?
時間もそんなに融通効かせられるんだっていうのも驚きでしたし、ちょっと違う話になっちゃいますけど、さっきの保護者さんとの慎吾さんの会話から、
全文に書かれてた地域にも開かれた指針としてみたいなお話がなんとなくわかって、確かに学習指導要領の原稿をもとにして、みんなでそこに合意できたら、じゃあこの方法がいいですよねとか、どこがずれていて、どこを目指したいのかみたいなのを話せるよなと思って、バイブルってそういうことかみたいな気持ちになりました。
ありがとうございます。今の保護者さんのっていうところで、僕、自分が担任してた時は、学習指導要領を最初の保護者会でも見せるようにしていて、別に内容、今みたいに小難しく喋ったりは全然しないんですけど、学校の先生はこの学習指導要領っていうものをもとにして、子どもたちの生きる力っていうのを育むのが仕事なんですねっていう話をして、
生きる力って黒板に書いたときに、生きる力を育むために授業では3つのことを僕は意識して授業をします。この1年間って、保護者会の一番最初の時に言うんですけど、その3つの1つが皆さんもイメージしやすい、生きて働く知識技能、知識技能ですって。
でも大事なのは、生きて働くなので、ただ覚えてテストに答える知識技能ではなくて、生きて働く上で必要な力として生活につなげながら、僕はここを抑えていきたいと思っています。
2つ目が未知の未来に対してもっていうところにつながるんですけど、そういう思考判断表現のところなので、僕は授業中に子どもたちに考える時間をたっぷり確保したいし、思考力の部分ですね。
そしてその上で自分でこういうふうにするっていう選ぶ時間、自己決定する時間も確保したいし、そしてそれを表現する時間を確保したい。
それは思考判断表現っていうこの一生を使う力を育むためなので、もしね、学校公開とかで先生なんかやけに子どものこと待ってるなぁみたいなことがありましたら、子どもが考えている時間を確保しているとか、子どもの表現を待っているとか、そういうことだと思うので、ぜひ温かい目で見守ってくださいっていうのをお伝えして。
で、一番最後3つ目がこれ大事なんですよって言いながら、それが学びに向かう力、人間性の寛容っていうふうに書いてあります。
で、学びに向かう力っていうのはこれは生涯かけてっていう意味です。僕も含めてお母さんたちもお父さんたちも含めて、生涯学び続ける楽しさっていうものを子どもたちに核教科を通じて感じてもらいたいと思ってますし、そして核教科の授業を通して人間性っていうところ、寛容っていうのは育むではなく寛容っていう言葉は本当にじんわりじんわり素地を積み上げながらゆっくり育んでいくってイメージだと思ってもらっていいんですけど、
人間性っていうところもやっぱり学校教育は大事にしていますので、やっぱり授業大事なんですが、人間性に関わる指導が必要な時には僕は子どもたちにちゃんと人生の先輩として向き合う時間も取りたいと思ってますし、
僕も間違って指導しちゃうことは今後もあるかもしれないんですけど、一緒にそこは相談しながら歩んでいきたいと思ってますのでよろしくお願いしますみたいな感じで3つの視点を必ず話してます。
シンゴ先生お願いします、本当にもうそこまで言われたら任せますもう、それでお願いします、すごいよそれ
なのでこの3つの視点は保護者会で僕は必ず伝えて先生と保護者の方の目指すゴールの認識がずれないようにとはしてました
いやすごー、もう担任の先生にそれだけ言ってもらったらもういいよ、待つよ、それを持ってくれてるんだったら
そんなに考えてくださってるんだったらもうみたいな感じですよね
いやでも本当にほとんどの先生がそうです、本当にみんなそうです、わざわざ保護者会で言う覚悟のある返事は少ないかもしれないですけどみんなそう思ってますから
でもそれ最初に言ってもらえた方が保護者さんもお子さんが幸せになるためにこういう方法じゃないですかってやっぱり気になったり不安になったりされるんだろうなって思うんで
まさにそうなんですよ、もうそこのお互いのゴールは一緒だけど見えてるものが違うだけなんでそこの摩擦さえないようにすればいいと思うんでね
それ多くの先生がやったらもっとなんかいろいろ進みやすくなるんじゃないかなって勝手に思っちゃったり
いやでもねこれがね先生の真面目さでもあるんですけどこれやっぱり言うのって勇気がすごくいることで
そうですよね
例えば今の話をした上でじゃあ学校公開とか学校公開じゃなくても子供が学校から家に帰ってきた時に今日先生にこんなこと言われたみたいな
なんで先生そんなこと言ったか自分でわかんないのみたいなこと言っていやでもあの時はこうでこうで僕は悪くなかったのにみたいな話が出た時に
やっぱお家の方の事実としてはあんな保護社会では綺麗なこと言ってたのに全然うちの子の学びに向かう力削いじゃってんじゃんとか
何々子供を傷つけた何々君の人間性どうなってんのみたいな感じになっちゃうと
もうある意味なんだろう公約を果たせなかった政治家じゃないけど叩かれやすい立場にありますので
やっぱそれを言うっていうのはねなかなか覚悟がいるのでみんなやれとは言えないですね
きれいごとに感じちゃう部分もねありますよね
ありますあります