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はい、お疲れ様です。羊飼いの丸岡です。
今日もですね、羊と繋がることをテーマにお話ししていこうと思っております。
今はですね、夜の8時ぐらいかな。
羊小屋の中におります。
今日話すのは、反芻のことをちょっと話してみようかなと思っております。
反芻というのも、コミュニティの方で、羊の食べている量をずっと羊について見ているわけにはいかないので、
実際に羊が生えている草をどれだけ食べているのかとか、
与えている餌が限られていて、干し草とか餌箱があってね。
実際に食べ残しがどれだけあるのかが分かるんだったら、ある程度把握はできるんだけど、
そうじゃなくて、放牧場に夏場とかは草がたくさん生えているので、
そこの草をいっぱい食べてもらって、お家に帰ってくるという感じかな。
実際どれだけ食べているのかというのは、
お腹の中は見えないので、何でそれを判断すればいいのか、
実際お腹は満ち足りているのか、それとも足りていないのかというところを、
どうやって判断すればいいですかという質問があったので、
いろいろと把握する手段というか、参考になるポイントがあるので、
今回はその中で、半数についてお答えしてみようかなと思います。
半数ってそもそも何かというと、
羊というのは牛とかヤギと一緒で、半数獣なんですよ。
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要するに胃袋が4つあって、ちょっと特殊な構造をしているわけですよ。
私たち人間とは明らかに違う構造で、ちょっと理解しづらい部分があったりするので、
そこを簡単に説明すると、まず食べているのが草なので、
繊維質が豊富なわけですよ。
なかなかその繊維質は消化できないものなので、
何回も何回も噛み砕いて、その繊維をバラバラに解いていく必要があるわけですよ。
それをやるために、一回口に入れて飲み込んで、胃袋に草を送り込んだ後、
もう一回口に戻して噛み直すというのを何回も何回も繰り返すんです。
これを半数というふうに呼んでいます。
この半数の回数を数えると、実際そのお腹の中にどれだけ草が詰め込まれているのか、
胃袋の中に食べた草の繊維がどれだけ溜まっているのかというのが目安として実はわかるんですね。
その回数ってどういうことかというと、何回も口に戻したり胃袋に送ったりというのを何回も繰り返すんだけど、
口に戻ってきたとき、草の塊が口に喉を通って戻ってくるんですけど、
戻ってきて口を何回ももぐもぐもぐって咀嚼するんですよ。
何回も何回ももぐもぐもぐって奥歯で草の塊を噛み直すんですね。
それの回数です。何回咀嚼、噛み直すのかというのを見ると、何となくお腹の状態が見えてきます。
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要するに、繊維質が大きければ大きいほど何回も噛まないといけないわけですよ。
逆に、ほとんど解けてるよと、繊維はもうバラバラになってますよという、本当にドロドロですよという状態になると噛む必要がないので、
少ない回数でまた胃の中に送り込むんですね。
ということは、多いときだと、うちの子だと100回近く口をもぐもぐするんですよ。
ご飯を食べた後、最初の段階、まだお腹の中にいっぱい草が溜まってますよという、まだ繊維がたくさん残っている状態の草がたくさんありますよというときは、うちだったら100回近くは噛むんだよね。
それがだんだんほぐれてきて、ほとんどドロドロですよという、もう消化の段階に進みますよという状態になってくると、要するに胃袋の中に繊維質が少ないですよ。
もうほとんど残ってませんよという状態になってくると、30回とか40回ぐらいとか半分以下になるんですよ。
そうなってくると、もうお腹の中にそんなに溜まってないねという、ちょっと空っぽだよ、空っぽまではいかないけど、だいぶ少ないですよ、だいぶ空きがありますよという状態がそれでわかるんですね。
なので、普段どんだけ食べてるかっていうのは、回数を数えるとなんとなく見えてくる。回数が少なかったら、あれ全然お腹の中溜まってないなっていう状態。
なので、羊が横になって半数しているところを見かけたら、回数を数えるんですよ、私たちは。
ちゃんとお腹が満たされているのかどうなのか。
あとは、糞の状態とか大きさとか肉付きとか、いろいろ見るポイントはあるんだけど、実際お腹の中にどんだけ溜まっているのかの目安として見るのは、
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半数の回数、咀嚼する回数、もぐもぐする回数を数えるとわかりますよというお話でございました。
なかなかお腹の中は見ることができないんだけど、観察するポイントがわかると遠く離れていても、なんとなく今こんな感じかなっていうのがわかってきたりするので、ぜひ参考にしてみてください。
ということで、カンナちゃんがやってきました。
カンナの胃袋は相当でかいだろうな。横にボーンと出てくる。太骨腹みたいになっているからね。
どんだけでも食べれるね、あんたは。
今日はそんな感じでおしまいにしたいと思います。
何か聞きたいこととかあったら、わかる範囲であれば全然お答えするので、
しゃべっている内容がよくわからなかったら、それはそれで教えてください。もうちょっとわかりやすくお話ししてみようかなと思うので。
ということで今日は、半数の回数のお話でした。
ではでは。