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(♪)
いやー、なんか久しぶりの実家で…
あ、久しぶりではないか。
先月に来て…先月に来たな。
実家に帰る頻度って、そもそもどのくらいの頻度で帰ってるの?
まぁ、まぁかなぁ…
ぼん…正月とか。
うん。
でもしば実家ね、ちょっと距離あって、車で4,5時間って感じなんだよね。
へぇー。
うん。
で、それは何?何で帰ろうってなったの?今回は。
今回は、瀬戸市のおばあちゃんが亡くなって、49日経ってから…
あらあら、はぁー、なるほど。
帰ってきた。
そうそうそうそうそう、そうでした。
で、今日49日が終わり、もう一個たちと遊びまくって、体がボロボロの状態が今ってこと。
なんかしんみりしなくていいね。子供がいっぱいいると。
そうだね。
うんうんうん。
お経をさ、お坊さんが読んでる間もさ、ずっとなんか、お一個たちが、わーって言いながら鬼ごっこしてて。
(笑)
もちろんなんかその、注意されながらだったけど。
うんうん。
でもなんか、子供からしてもさ、多分ちょっと異常な状況だってことはさ、分かるはずでさ。
うんうんうん。
自分のお父さんお母さんも黒い服を着て、訳のわからない呪文を唱えてるみたいな風に見えたかもしれなくて。
あー、そうだよね。
なんかでも今日、その久しぶりに儀式みたいなものをやって、
前回のお葬式が、多分小学校の5年生とかだったんだよね、瀬橋は。
うんうんうんうん。あ、だいぶ前だね。
そうそうそう。で、そん時は、大人の見よう見まねで、超真面目に星座とかし、お経とかを読んで、
そのいとこの幼馴染のいとこと一緒に、なんかちゃんとピシッと教えてたんだけど。
うん。
でもそれ、もうなんか、お経とか、ほんとにもう無限に長いみたいな印象がそん時あって。
うん。
いつ終わるんだろうとか。
無限に長いような。
そう。あと、この雰囲気、いつまでやるんだろうとか。
そん時は、おじいちゃんが亡くなったんだけど。
でも、今回は、わりと、なんかもっと爽やかな感じだったかな。
うんうんうんうん。
あんましめっぽくないっていう。
うん、あんましめっぽくなかったね。
いや、なんかさ、お葬式ってそれこそ、その、世代がもっと先になってくと、周りの人がどんどん死んでって、
加速度的にお葬式の回数って上がっていくはずじゃないですか。
うんうん。
自分が歳をとったら。
そうだね。
で、結婚に関しては、なんだろう、30代、40代みたいなのが、ピークですごい増えてくと思ってて。
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で、なんか結婚式もさ、何回か行くと、あ、この結婚式はしっとりしてるなとか。
観測するサンプル数が増えるから、この結婚式はこういう結婚式だったみたいな判断がつくようになってくると思うんだよね。
うんうんうん。
けど、今、我々はまだ葬式2回、3回、4回ぐらいしか経験してないから、初めてそこで経験するっていうかさ。
うんうんうん。そうだね。
なんかお年寄りになってきて、お葬式の数が増えて、サンプル数が増えてくと、あ、さっぱり系ね、みたいな感じで。
うんうんうん。
一瞬で分かったりするのかなって思ったりする。
するんかもな。
うん。
なんか、その子供の時、小学校の時にお葬式した時は、そもそも死っていうものがどういうものかとか、どういうふうに向き合っていいのかって全然分かってなかったし。
今でもそれはやっぱり分からない部分はもちろんあるんだけど、あの頃に比べたらちょっと分かる部分もあって。
うんうんうん。なるほどね。
うん。
なんか、
なんか成長したんだなって思ったんだよね、今日。
成長したんだなってなったんだ。
うん。なりましたね。
まあまあ、子供にとって死はな、そんな理解する必要もないしな。
うん。そうだね。
もうちょっとだけ喋ってみていい?
いいよ。
うんうん。
え、でもまた引き続き死についての話なんですけど。
いい、死について話そうぜ。
(笑)
まあ、ちょっとせっかくこんな日なんだ。
なんか、その、ブーちゃんはさ、一番最初に、なんか、死みたいなことについてさ、知ったのっていつなんだろう?
いつなんだろう。
もう、小学3、4年の頃に、いや、なんかさ、家族って、家族ってもしかして死ぬってこと?みたいなさ、時期なかった?子供の頃さ。
家族が死ぬことがあるってこと?みたいな、気づいた。
(笑)
あったあった。うん。
そのね、何が死んだかってのは思い出せないの。ペットが死んだわけでもなければ、おじいちゃんおばあちゃんが死んだわけでもなくて。
だから、たぶんその、映画とかアニメとか、本とか漫画とか読んで、死っていうこと自体は知ってたんだけど、それが自分の家族であったりだとか、友達とかに当てはまる。
もしくは自分自身に当てはまるんだって、こう気づいた明確なタイミングが小学校3年生ぐらいにあって、そっから1ヶ月ぐらい毎晩泣いてた気がする。
ああ。(笑)
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え、それさ、そのきっかけって何だったの?
いや、だからきっかけが思えてないんだよね。なんかハッとしたっていうか、そう気づいたってことだ。
ああ、そっか。
うんうん。
その、ブーの実家が2階建てで、2階にブーの子供部屋があったのね。
で、そっから吹き抜けになってて、1階の様子が見れる、覗けるようになってるんだよね。
で、夜中とかお父さんとかお母さんがお酒飲みながらテレビ見て笑ってる姿を、ブーは2階から見下ろして、みたいな時間が多かったの。夜中とか。
へえ。
ブーは寝てなさいって言って、子供は寝かされるんだけど、こっそり起きて、そこの吹き抜けのとこから大人が何やってるか覗き込んだり、バラエティ番組見て、人気者で行こうとか見て、いい、アハハって書いてる。
笑い声をこう、潜めながら大人の様子を見たりとかしてたの。
その時に、この笑い合ってる両親とかが死ぬんだって思うと、めちゃくちゃ涙出てきて、涙我慢できなくて、人気者で行こうの笑い声は我慢できたけど、泣いちゃうのは我慢できなくて、ぐすんぐすんとか言って、
で、親があれ?2階からなんか変な音聞こえない?みたいな。ブーちゃん泣いてるじゃん、みたいな感じで、お父さんがドドドドドって上がってきて、どうした?って。
死んじゃったらやだー、みたいなこと言って、ブーちゃんが泣いて、みたいな。
ことが半年以上続いた気がする。なんかそういうことが。
へえ。
そうそうそう。子供部屋から抜け出してきては、2階でメソメソ泣いて、で、なんで泣いてんの?って言ったら、お父さんお母さんが死んだらやだーって言って、泣くみたいな時期があったけど、みんなあったんじゃないの?
逆に、セマシーは、セマシーくんはなかったの、そういう時期は。死を意識したっていうか。
俺が最初にね、死を意識したっていうか、死っていうものがあるんだっていうのを知ったのは、なんか小学校入る前、幼稚園の時に、なんか団地に住んでて。
団地に住んでた、その近所に犬飼ってるおじさんがいたの。
うん。うん。嫌な予感するな。
もう、嫌な予感するよね。
嫌な予感するな。
俺、その犬すごい可愛がっててさ。
で、なんか、ある日犬いなくなってて、あれ?みたいな。犬、今日いないって思って。
おじさんに、犬、今日いないって言ったら、おじさんが、犬は車に轢かれて、天国に行きましたって言われて。
うん。
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車にぶつかると天国に行くのかって、言うのが、ちょっと全然わかんなかったんだけど。
そうなんだね。
とにかく、いなくなるんだっていうのが、いなくなることがあるってことを知り。
で。
え、それ、何歳ぐらいにつった?
たぶん、3、4歳ぐらいかな。
あ、ちっちゃい頃ね。よく覚えてるね。
5歳ぐらいかな。
で、だから、車にぶつかったら、いなくなることがあるらしいってことを知って、
その当時、幼稚園の先生に、みんなに発表したいって思って、
紙芝居風に、車に轢かれたら、いなくなることがあるので、みんな気をつけよう、みたいなのを発表したことがある。
すごいね。
それ、覚えてる。
えぇ、すごいいい話じゃん。
でも、それって、人間に適応されるって、まだわかってなくてさ。
あぁ、犬だったからね、そのエピソードは。
そう。犬だったから、死ぬんだと思ったの。
でも、なんか、どうやら、テレビでしゃべってることが、だんだんわかってきた。
小学校1、2年生ぐらいとか、かな。
ときに、あ、人も死ぬんだって思って。
なるほどね。その、幼稚園児の段階では、犬が、みたいな、その条件がかなり限定されてたんだ。
犬が、交通事故に遭うと、天国に行くっていう、ワンパターンしかなかったけど。
けど、どうやらテレビを見ていると、人も死ぬらしい。
ということは、あれ?って。家族、お父さんとお母さんがいなくなったら、どうしようって思って。
なんか、そっから、ほんとに、1ヶ月とか半年ぐらいずっと泣いてた。
(笑)
いや、そうだよね。泣く時期あるよね。
そう、ある。そういう時期ある。
で、なんか、そっからは、なんか、いろんなことが不安になって。
お父さん、お母さんが絶対死なないように、僕が気をつけようって思って。
あー、いいね。うん、なるほど。
それは、たぶん、小学校2、3年生ぐらいの時に、なんか…
狭っし君が気をつけるんだ。お父さん、お母さんが死なないように。
そうだね。小学校2年生の時かな。
なんか、えっと、大きな地震で、たくさん泣きとがなくなったりしたことがありまして。
で、てことは、みたいな。
地震とかあったら、角とか倒れて、なんか危ないみたいなことをわかり。
あの、俺、俺ん家ってさ、布団敷いてる寝室があるんだけど、
頭の方に、なんか大きなタンスが、ドンドンドンドンって4つぐらいあるのよ。
で、それ、地震で倒れてきたら、体にぶつかって、たぶん死んでしまうって思って。
泣きながら、お父さん、お母さんに、
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このタンスを絶対にどけてほしいっていうことをお願いしたことは覚えてる。
めっちゃかわいい。すごいいいね。
いいし、すごい模範的なんだよな。
はぁー。
え、ふーちゃんはさ、上から見下ろしててさ、
それをやってさ、なんか何かしら、自分なりに対策しようとかってあったらしいな。
はぁー。
せまし君ほどそれはなかった気がするなぁ。
うーん。
し、うーん。
本当に気をつけてほしい、みたいな感じだった。
死なないように気をつけてほしい、みたいな。
全体的に。
泣いてたと思う。
かわいすぎる。
かわいすぎるけどさ、まあ大人からしたらかわいすぎるけど、
当時の自分からしたらたまったもんじゃないよね、でも。
そうだね、そういう、まあ地震であったりもそうだし、
その死ぬリスク、まあだから死んでしまうかもしれない、で、
逆算的にこう、なんだろうな、危険なものがたくさん認識され始めた時期なのかなって思うな。
うーん。
そういうなんか危険意識みたいなのが高まった時期でもあるし、
マイナスの方向を考えてしまうっていう、
自分のネガティブ性というか、が、
そこで初めて生まれたような気がするな、思い返してみると。
へー。
光の部分だけだったのに、影の部分がそこまであったんだ。
そうそうそう。
楽しいことしか今まで思い浮かんでなかったのに、
悲しいことも思い浮かぶようになって、
両親が死んでしまうっていうことで泣いた半年の後は、
悪夢を見続ける半年間が始まって。
最悪だー。
そうそう。
寝る前とかお布団の中に入ってると、
いろいろ想像する時間があるわけじゃない。
そういう時に今まではポジティブなことしか想像してなかったのが、
ネガティブなことを覚えてしまったから、
どんどん最悪な妄想をしてしまって、
そのまま眠りに落ちて、悪夢を見るっていう。
へー。
流れが子供の時にできてしまって、
寝たら必ず悪夢見るから、本当になんかその1年間、
しんどかったね、生きるのが。
そう、3、4年の頃が。
きつっ。
一番しんどかったかも、人生で。
大人でも普通に半年間ずっと悪夢見てたら、
おかしくなっちゃうからね。
へー。
それこそ親が死んじゃう夢とかもね、よく見てたし。
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うんうん。
ちょっと、狭志くんの方が、なんか実践的にこう、
タンスを、タンスの横で寝ないようにしたりとか。
あとは、交通事故に遭うと、人は天国に行きますみたいな。
啓蒙活動したり、教育に携わってるから。
そうだね。
すごい偉いな、模範的で偉い子だなっていうふうに思った。
でもやっぱりすごくもどかしかったのは、
親にいくらタンスを移動してほしいってお願いしてもさ、
タンスの移動先の部屋がないからさ、
タンス結局ずっとそのまま置いてあってさ、
なんで、なんでこんなに言ってるのに聞いてくれないんだろうっていう、
怒りがフツフツと湧き、
なんか、消えてたな。
あー、なるほどね。
自分が守んなきゃっていう意識がやっぱりすごい素晴らしいね。
いや、なんか俺だけが気づいてると思ったんだよね、そのとき。
あー。
そう、親気づいてないって思ってたの。
めっちゃいい、あーわかるー。
そう、いや、あるよね。
なんか、こんな大事なことに、
気づいてないから、この人たちこんな笑ってんだって思ってて。
うんうんうん。
だってそんなこと、さあ、気づいたらさ、
なんか、ねぇ、
ご飯とか食べてる場合じゃないよって、
バジャレとか言ってる場合じゃないよって思うわけですよ。
いつか死んじゃうの。
いつか死んじゃう、みんな気づいてないんだ。
そうそうそうそう。
俺だけが気づいてしまった、たどり着いてしまった真実って思って。
うんうんうん。
頑張って経営も活動してたな。
点、点形みたいな、ピカーン。
うんうんうん、それ近いと思う、そんな感じだったな。
曜日っていう概念とかにも、なんか気づいた瞬間、
なんか、本当に自分天才だって思ったからね。
そう。
なんか、あれって、数えて、休みが、
定期的に来るみたいな。
そうそう。
それで言ったね、ブーはね、ひらがなの「み」ってあるじゃん。
うん、ある。
ひらがなの「み」を紙に書いて、裏側から見ると、
ひらがなの「お」みたいになるって気づいて、
はー、気づいちゃった、みたいな。
まみむめもの「み」だよね。
まみむめもの「み」を紙に書いて、
ちょ、後でやってみて。
紙に書いて、裏側から透かしてみると、
「お」になるから。
えー、ちょっとやってみよう。
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あーやべー、気づいちゃった、みたいな。
この世の真理気づいちゃった、みたいな。
それレベルでなってたから。
目覚めちゃった、みたいな。
目覚める側に行っちゃった、意識で。
(笑)
(エンディング)