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こんばんは、蜜のあじ子です。現在、旅に出てる私ですが、旅の目的は、コンサート、昨年、11月12日に、遠い星へ行ってしまった、ミュージシャンの、KAN。
彼が旅だったその日に、仲良しだったミュージシャンたちが集まって、トリビュートライブが行われました。
今回のテーマは、けやき通りがいろづく頃。旅先からお届けしているような雰囲気を装ってますが、収録機器を持っての旅は結構大変。
今回は事前の収録にてお送りします。しかも、そんなに香りの話出てこないです。
というわけで、今回は私の完全な個人的なログとして、ここに置いておこうと思います。
KAN。あえてKANちゃんと呼びましょう。本人がそう呼んでねって言ってたから。
1990年に発表された、「愛は勝つ」が大ヒットしたことで、誰もが知っているミュージシャンだと思うんですが、福岡出身。
ご実家は私が住んでたところに比較的近かったので、ちょっと身近に感じるミュージシャンでもありました。
90年代からKANちゃんのライブは何度も参加したし、バイトしてちょっと安くなる学生生協でCDを買い揃えたのが懐かしいです。
何がそんなに魅力的だったかというと、最高に天才で変態なんですよね。
彼の楽曲というのは、元ネタがあることが多くて、リスペクトするミュージシャンのあの曲のような曲。
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真似ではないんですよ、それが。たくさんの楽曲を聴いて、そのエッセンスをギュッとまとめて、ちゃんとKANちゃんの曲になってて、そしていちいち歌詞が深い。
音楽を聴くとき、私はあんまり歌詞を気にせずに音を楽しむことが多いんですが、KANちゃんの曲に限ってはライナーノーツを隅々まで読みたくなるような歌詞なんです。
そんな珠玉の曲たち、なんとなく晩秋、秋が深まってきた頃のイメージがとっても強いです。
春や夏、そして冬を歌った曲もたくさんあるんだけど、やっぱり秋を感じるんですよね。
KANちゃんの曲ってほとんどがラブソング。こんなにラブソングばっかり書いてる人も珍しいかなとも思うくらいラブソング。
私も10代や20代ではないので、そんなキラキラしたときめくようなラブソングに憧れるわけではないんですが、
なんだろうな、ちゃんと大人の、というか中高年のための等身大の愛を歌ってくれたりします。
そしてライブパフォーマンスのクオリティ、ものすごく作り込んだステージを見せてくれるんです。
歌や踊りがすごい。これはどのアーティストもそうなんだけど、それ以外が本当に面白い。
数え上げたらキリがないんですが、例えばKANちゃんが結婚した年のバンドツアーでは、
バンドのメンバー全員に真っ白なウェディングドレスを着せたり、長靴というタイトルの1曲のために、
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自分がすっぽり入るサイズの長靴のセットを作って中に入って歌うとか。
だいたいライブが終わると、ほっぺたとお腹が笑いすぎて痛くなります。
さらに圧巻なのが、アンコールの最後、その名も全曲つなぎ。
1回のライブでだいたい20曲前後演奏すると思うんですが、その曲を約2分でメドレーにして、
生演奏で聴かせてくれるんです。
KANちゃん天才だなぁって、毎回感動します。
さあ、ちょっと愛を語りすぎましたが、この季節に聴きたい1曲。
今回のテーマにした、「けやき通りがいろづく頃」。
青春の1ページのような曲なんですが、福岡にけやき通りという通りがあります。
私は高校がその近くだったので、毎日のようにその通りを通ってました。
街中のそんなに広くない通りなんですが、両側からケヤキがわっと茂ってきて、
夏には木陰を作り、秋になると黄色く色づいてトンネルのようになる通りです。
てっきりこの通りをモチーフにした曲と思ってたら、どうやら違いました。
KANちゃん的には東京の表参道あたりにある欅通りがイメージだったんですって。
最後に香りの話をしておきます。
美しく紅葉するケヤキの木。家具などにもよく使われてますが、実は独特のにおいがあります。
というか臭いです。
木の香りリラックスできるよねって一般的には言いますが、このケヤキに関しては臭いよ。
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本日の香りの話は以上です。
ただただKANちゃんの話をしただけなのに、ここまで聞いてくださった方、どうもありがとうございます。
お相手は蜜のあじ子でした。
KANちゃんの奥さん桜子さんは、違う星に帰っていきましたって言ってたそうです。
またふらっと戻ってくるような気がします。