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2024-03-19 08:37

#20 餃子好きなら読むべき小説「皿の上のジャンボリー」

サマリー

「焼き餃子文化への愛を語る番組、『きふう餃子』です」と言います。餃子ジョッキー小野寺力がお送りしています。八塚孝明さん作の「皿の上のジャンボリー」は、焼き餃子というタイトルから解体し、上下に分かれてリニューアルされた冒険小説です。

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焼き餃子文化への愛を語る番組、「きふう餃子」です。 餃子ジョッキー小野寺力がお送りします。
八塚孝明さん作の「皿の上のジャンボリー」。 こちらの小説はですね、焼き餃子という以前タイトルから解体したのと、上下間に分かれてリニューアルした冒険小説です。
この下間の帯を私のコメントを入れていただいております。 ありがとうございます。
こちら餃子の歴史としてはですね、こんな世界線もあってもおかしくなかったんじゃないかというふうなストーリーです。
餃子好きな方なら現実にはあんな企業のこんなことなのかな、こんなことが歴史的になったのかななんていうですね、事実と付き合わせをしながら楽しんでいただける冒険小説であると思います。
餃子好きな方ならぜひ読んでいただきたい。
そしてキッサクロスロードさんというポッドキャストで私のお便りからこの小説をご紹介いただきました。 ありがとうございます。
世界の餃子に出会える
私からもアンサーとしてこの小説の見どころを3つご紹介したいなと思います。 まず一つ目、世界の餃子に出会える。
この主人公グンゾウがですね、究極の餃子を目指して大陸をさまやっている中で、いろんな餃子に出会っていきます。
その餃子は実は実在しています。
朝鮮のマンドゥ、モンゴルのボーズ、ロシアのペリメニ、イタリアのラビオリとかですね、米粉にニンニクや野菜を積んだ料理っていうのがどれもあるんですけど、
この小説の中でそういった料理の食べた時の感想だったりとか描写がですね、どれも美味しそうなんですよね。
日本の餃子しか知らない方、中国の水餃子までは知っているかもしれない。 その先にあるいろんな餃子、世界の餃子っていうものをぜひこの小説の中で知っていただけるんじゃないかなと思います。
ぜひそこもご注目ください。
2つ目、これはですね、下巻の話になってくるんですけど、戦後の餃子ビジネスっていうのがどんどん広がっていきます。
この描写がある意味でリアル。具体的なこと言っちゃうとネタバラになっちゃうんですが、そこに出てくるですね、お店とか会社が、時代が戦後から高度成長期に向けて、世の中が変わっていく中でその業態も変わっていったりとかですね、ビジネス的に拡大していく。
そこで衝突するっていうことがですね、実際に書かれていますけども、実際の戦後の日本の飲食業や食品会社の成長っていうところをなぞっていくと、実際こういうことがあったんだろうなーっていうことが見えてきます。
実際はその1つの会社が飲食業から食品製造して販売みたいなところはやってないと思うんですが、いろんな実際の飲食店やってる企業、例えば餃子の王将さんだったりとか、ご家庭用の餃子を作っているという点では、もともと最初に餃子を作った日霊さんとか、今ナンバーワンシェアの味の素さんとか、もっともっとそこからもって最初のお店、大盛りにお店があるみたいな話も。
そこの大盛りっていう場所もなかなかいいセンスであると思うんですけど、いったところで生まれてくるお店がですね、実際はもしかしたら渋谷のミミヤン老館だったりとか、初期に生まれた餃子屋さん、中華料理屋さんみたいなところがモデルになってるのかもしれないなっていうふうには思います。
そういったところを、いろんな会社とかお店をギュッと1つのところに絞ってストーリーにしていらっしゃるのかなと思いますし。
実際に商品を開発するっていう時のトラブルもいっぱいこの小説の中で出てくるんですけど、そういったトラブルもきっとこういうところであったんだろうな。
戦後って食材はこんな新しい歴史化できなかったんだろうなーだったりとか、例えばカップラーメンが生まれたりとか、働き方、暮らし方が変わっていく中で、食ってところに対してどう変わってきたのかっていう。
日本の食文化、戦後の食文化ってものがすごくここの小説の中でもご紹介されてますので、そういったところにもぜひご注目いただけると面白いのかなと思います。
餃子が人を結ぶ
そして3つ目、これが一番この小説の主題だと思います。
餃子が人を結ぶ。
目的も見方も餃子を通して繋がる。
餃子の餃という字は食で交わると書きますけども、餃子がそこにあれば多くの人が集まってくるし、餃子をみんなで食べて心が通じ合ったりとか会話が弾んだりとか、そのきっかけに新しいことを生み出していこうというエネルギーが生まれてくる。
そういったところがここの小説上下間通していろんなところで描かれています。
この餃子っていう料理は作り方も食べ方も自由。
最初にね、世界中にいろんな餃子に似た料理があるよっていう話もしましたが、そもそも餃子というものが自由だ。
自由に作れる料理なんだと。
そんな自由があるからこそ、餃子を通して仲間が生まれたり、敵対関係が生まれたりとか、いろんな人間関係が生まれてくるんじゃないかなと思います。
餃子に関わる人たちって大手企業もいるし、小さなお店もいるし、本当にうぞうむぞうというか、いろんな人がいますし、その戦い方。
餃子屋さん同士、私のような餃子屋さんたちを支援するような組織とかですね、いろんな中でもいざこざがあったり生まれたりします。
その中でもですね、自分が正しいと思うことは信念を持って貫き通すべきだなと私は思いますし、同時に他人も自由がある。
その他人の自由も同時に尊重していかなきゃいけない。
そのふうに私は思って、この小説を通してもそうですし、実際そのように活動しております。
そして餃子はですね、今いる人間だけじゃなくて、若子から未来をつないでいくし、古今東西、世界もつないでいく。
そんな食文化だと思います。
餃子という料理を作った人って歴史に残ってるわけじゃないんですけど、最初に餃子を作った人が、こんなものを作ったよ、それはもうこうやったらおいしくできるんじゃない?
こういうふうにしたらもっと楽しくなるんじゃないっていう、自由に発展して空間も時間も超えてきて現在に至る料理なんじゃないかなと思いますし、だからこそ餃子という料理が世界人たちに愛されてるんじゃないかなと思います。
その中で日本では焼き餃子という食文化として発展してきていますけども、日本の食文化、餃子、焼き餃子というものをこれからも私はしっかりと向き合って、
発展を目指していきたいなと考えております。
皿の上のジャンボリーについて、執筆者の八塚孝明さんと私の対談記事が、双葉社のカラフルというサイト上で公開されています。
リンクをこのポッドキャストの詳細欄にも記しておきますので、興味を持っていただいたらぜひご覧ください。
そして、喫茶クロスロードで空谷さんがおっしゃった通り、この小説が朝ドラの原作にならないかなと私も期待しております。
空谷さん、ご紹介ありがとうございました。
皿の上のジャンボリーを読んでくださったあなたのご感想もお待ちしております。
ご感想は私のSNSまたは焼き餃子協会のお問い合わせからお送りください。
今回もお聞きいただきありがとうございました。
旧餃子は毎週火曜日の夕方5時に配信しております。
あなたは皿の上のジャンボリーを読みたくなる。
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