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毎度、ごりです。 今日は映画を1本見てきました。ちょっとその話をしたいと思います。
ごりの堂々巡り、よろしくお願いします。 今日はね、仕事帰りに1本映画を見てきました。
関心領域という映画です。 もう完全にネタバレというかね、自分の中で確信めいたところも喋っちゃうので、
まだ見てない方は ぜひ劇場で観てから聞いてみてください。よろしくお願いします。
この関心領域っていう映画なんですけども、まず何で観ようかなーって思ったかっていうと 落下の解剖学というね、映画がありまして、その映画の
始まる前、よくね、映画の盤線が流れますけども、そこで観て面白そうだなと思って、公開されたら観ようと思っていた。
それが 観に行けるタイミングは今日だったっていうだけのことでね
でまたね、僕は相も変わらずあんまり前情報を強いれずに観に行くわけですけども、その
なんて言うでしょうね
宣伝映像の中で分かっていたのは アウシュビッツ収容所の横に住んでいる家族ぐらいな
そんな感じですか。 それぐらいの情報で観に行ったわけですけども
蓋を開けてみるとね、その家族っていうのは
ルドルフ・ヘスっていう
アウシュビッツの長官をやってた人の家族ということになりますね。 でこの家族が
そのアウシュビッツ収容所の横で 暮らしている
ただそれを、ある種淡々と眺めていくというような
そういう感じの映画。 ざっくり、本当のざっくり言うとこんな感じなんですけども
まずね、この映画に出てくる 主人公は2人いる感じですかね
ルドルフ・ヘスとその神さん。神さんの名前がね 全然覚えてないです
サンドラ・ヒュラーっていうね
落下の解剖学でも主役を務めた ドイツ系の
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俳優さん、女優さんですけれども 非常に
いい 雰囲気出してましたね。もう
セクシーさとか全然ないんですけどね。最高でしたね で
こう なんて言うでしょうね
オープニングもどんどん話しちゃうんですけども オープニングがね
何も映ってない 状態というかね、暗い
真っ暗なスクリーンから 始まって
すごい 不協和音
というかね、そういう音がワーッと流れてるんですね で
アハ体験の映像を見てるようにね 徐々に徐々にスクリーンが
明るくなってグリーンになっていく ですけども、とにかくずっとその背景には不協和音が流れてるんですね
で このこの映画に関しては音がすごく重要だったなぁと
最後まで そこがずっと気になりました
オープニングのその不協和音から始まって
この映画ね 映像として見たいところを一切見せない
見せたくないものも見せないし 観客が
もしかしたら こうなのかなって思うようなところは一切カットされるんですね
全部 映さない
もしくはそれを連想させるものを映す っていうような手法をとっていて
アウシュビッツ収容所の中で行われていたホロコーストで 大量のユダヤ人が処分されていくわけですけども
その描写は一切ない ただ聞こえてくるのは声
ですね とにかく声が聞こえてきます大きな叫び声だったり泣き声だったり
時には銃声だったり
あと 見えてくるものとしては
煙と煙突から 立ち上がる煙と二次燃焼を起こして
見える 炎ですね
これが見えますね でその時にゴーッという音が聞こえてくる
ずーっとこのゴーッという音が鳴り続けているっていうことは
焼却炉が 動いているという音なので
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このヘス以下のお家が映っている最中はずーっとそのゴーッというね
音とか 叫び声とか泣き声とか銃声とかっていうのが
聞こえてくるってことはずっと ユダヤ人が
処分されているっていうことになるんですよね 一切映像として直接的な描写はないんだけどその音で
ずーっととてつもない数のユダヤ人が処分されているということを想起させてくれ ます
ものすごいいけつない手法を取るなと思いましたけども とにかく音ですね
で 不協和音のように聞こえる
歌のように聞こえるとかねいろんなバリエーションで でも気がつくとそれは叫び声だったり泣き声だったりする
っていう ここらへんがいわゆる
関心領域というね どうしても人間視覚が7割
っていうふうに言われるので目で見るものにこう
重きを置く習性があるんですよね 目で見て
納得したいというかね目で見たものをまず 脳で処理しようとするわけですけども
今回ね僕はあの古典ラジオのね なんだっけあれえっと
シンドラシンドラ編の愛媛の回とかを
過去に聞いていわゆる軽く予習をした状態でこの映画を見ているので そのホロコースト
であったりその ホロコーストに関わった人たちの
感情だったりその時のまあいわゆる言い方おかしいのかもしれないけど正義 というものがどこにあるのかっていう
そういうところを1回通り過ぎている予習しているので そこを引っかかりなく
映画を見ていったからでしょうね 映像よりも音の方にものすごい引っ張られてきましたね
とにかく
音 音から
大量のユダヤ人が死んでいることを連想させる なんだけど
ふっと気がつくとその音も まあいわゆるノイズのようにホワイトノイズではないですけども
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意味のある音ではなくなる瞬間というのがどっかにあるんですよね自分の中でもね 気にはなってるんですよ
気にはなってるんだけどフッとした瞬間に そのノイズが
持っている意味を失う瞬間がある これ
なんでしょうね関心無関心関心領域
そこに ある現実というのは動かないんですけど
でも それを
現実がそこにあるしそれはわかっているんだけども 自分との関係のなさ
まあそれがもうあたかも当然 なので
なんだろうなぁ 毎日
パンを食べる
その ご飯を炊く
パンを焼いたりご飯を炊いたりするといい匂いですよね いい匂いなんだけど
なんか毎日毎日同じようなことをやっているとそこまでの 強烈な感覚がない
そんな感じですかね もうそこにある現実として当たり前当然の日常
の音 もしくは匂い
ですよね その
アウシュビッツ 強制収容所の横
っていうことは 何回もちょっとワードで出てますけども
煙突というかね焼却炉があるわけですね処分されたユダヤ人を 焼かなければいけないので
その 焼却炉から出てくる煙の匂いっていうのは
それなりのものがあると思うんですよね まあなんか映画の中で言ってたら1000度ぐらいの高熱になる
ぐらいの二次燃焼を起こさせるっていうことなのでまあそういう意味ではそこまで 温度が上がると多分匂いも
飛んでっちゃうとは思うんですけども まあ
映画を見てる我々にはね 匂いは届かないですけども
匂いを連想させたり
っていう部分もありましたしね まあでもやっぱりこの映画で一番
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気になるのは音です音とにかく音 まあ1回見て
まあ2回とか3回とか見たいなって思うぐらいのもんなんですけども 1回目
は普通に見て2回目は音に注目するっていうのもありかなとは思いますね かなりこう音
に着目していくとまた映画を見る 感覚が変わってくるかなぁとは思います
で あとちょっとだけ
しゃべろうかなと思うのはその ルドルフ主人公のルドルフですね
ルドルフヘスは ユダヤ人を大量に処分するためにとても効率よく
素晴らしい設計をいろいろまあ仕組みであったりとか 制度であったりとか設備ねそういう
物理的な方もね 事務的なところもそうだし実務的なところの設備も考える
ということでとても計算された美しい 言い方おかしいですよ言い方おかしいけど
人を 処分するのに効率が良い
ある種 美しい
そういうシステムを作り上げているわけですよね それと同時に奥さんが
神さんですねルドルフの神さんが 作り上げたのはアウシュビッツの横で
生活する とても美しい
庭園というか庭を持つ 家ですね
この ルドルフ自体はアウシュビッツの中を
作り 神さんは
自分の家を作りとにかくまあ自分の領域を完璧に こなす
ていう 2人の描写ずっと出ているというね
お互い自分の領域だけはもう絶対 支出するというかねそういう感じでしたね
関心領域 映画館で
見ることをお勧めします音が 大事だよというそんな映画でしたありがとうございます